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買取フランチャイズの出店戦略|立地選びの判断基準

買取フランチャイズの出店戦略|立地選びの判断基準

街を歩いていても、車で走っていても、買取店が増えたと感じます。しかも店と店の距離が近い。同じ屋号が同じ地域に何店舗も出ていることもあります。

これから買取ビジネスへの参入を検討されている方にとって、どこに出店するかは最初の大きな判断になります。この記事では、駅前・商業施設・ロードサイドの3つの出店モデルを、家賃・駐車場・商圏・コストの観点から比較します。

同じ内容を動画でも話しています。実際にどのような数値を見て出店を判断しているのか、画面もお見せしながら解説しました。文章より踏み込んで話している部分もあるので、あわせてご覧ください。

01大前提|買取は目的型のビジネスです

まず押さえておきたいのは、買取が目的型のビジネスだということです。

アパレルや飲食は、通りかかった方が衝動的に入店されます。ところが買取は違います。通勤の途中で「そうだ、財布を売ろう」とはなりません。売ると決めた方が、調べたうえで来店されます。

つまり、人通りの多さに家賃を払う意味が薄いということです。

店舗ビジネスにとって立地が重要であることは間違いありません。ただし、必ずしも一等地である必要はない。これが私の考え方です。

02出店テリトリーは商圏人口5万人で1商圏

リユース相談本舗では、フランチャイズオーナーごとに出店テリトリーを定めています。区切りは商圏人口5万人で1商圏です。

同じ屋号の店舗同士が近接して顧客を奪い合う状態は、オーナーにとっても本部にとっても不利益になります。そのため、テリトリーは加盟時に明確にお伝えしています。

03駅前|認知は取れるが、家賃と駐車場がネックになる

駅前のメリットは明確で、認知が取れることです。人の目に触れる回数が多いため、店舗の存在を知ってもらいやすい。

一方で、賃料は高くなります。そして見落とされがちなのが駐車場です。

駅前で、視認性のよい区画で、駐車場も近い。この3つが揃う物件はまず出てきません。加えて、今は空き地として使えている駐車場も、マンションや店舗が建てばなくなります。それだけで商圏の条件が変わってしまいます。

ウェブからの集客が確立している場合は選択肢になります。ただ、駅前だから成功するという話ではありません。

04商業施設|集客力は最も強い。ただし入らないグループもある

3つのモデルのなかで、集客力が最も強いのは商業施設です。

特に地方では、休日に立ち寄る場所そのものが商業施設になっています。館全体の集客に乗れるため、認知の面でも有利です。入れるのであれば入りたい、というのが正直なところです。

ただし、デメリットもあります。同業の方と話していると、この部分が近年はっきり出てきていると感じます。

私は商業施設をひとくくりにしていません。2つのグループに分けたうえで、片方については現在のフェーズでは出店を見送る判断をしています。この線引きは、加盟いただいた方には具体的にお伝えしています。

ひとつ申し上げておくと、知名度の高いグループだから利益が出る、とは限りません。実際、同じグループのなかでもしっかり利益が出ている店舗もあれば、そうでない店舗もあります。グループ名だけで判断できる話ではないということです。

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05ロードサイド|地方郊外にこそ活路がある

大都市圏に住んでいるとロードサイドは選択肢に上がりにくいのですが、地方では有力な候補になります。

私は駅前よりロードサイドを推しています。理由は坪単価です。駅前や商業施設と比べると、はっきり安い。地方郊外にこそ活路があると考えています。

駐車場は必須条件です

ロードサイドで絶対に外せないのが駐車場です。地方は車社会なので、駐車場のない店舗は候補から外れます。

視認性は距離で判断します

もうひとつ重要なのが看板の視認性です。

時速50キロで走行している車から、何メートル手前で店舗を認識できるか。ここには基準があり、それを満たさない物件は出店しないと決めています。走行中の車から見えない看板は、ないのと同じだからです。

賃料設計、区画の広さ、看板の設置方法。この3つはセットで検討します。

06地方では、駅前がさびれてきています

各地を回っていて実感するのが、地方のメインの駅前が以前より寂しくなっていることです。

地方の駅前こそ人が集まっているというイメージを持っていましたが、実際は逆でした。百貨店が撤退し、足を運ぶきっかけがなくなり、人が減る。その悪循環に入っている駅前が少なくありません。

むしろ駅から離れた場所に大型の商業施設ができて、その周辺が賑わっている。そういうケースを多く見ます。

出店エリアを検討する際は、駅前かどうかという枠組みではなく、実際に人が動いている場所はどこか、という視点で見ていただきたいと思います。

07立地選びで見ているのは、売上ではなくコストです

3つのモデルを挙げましたが、どれが正解という話ではありません。駅前が向くケースもあります。

そのうえで、私が立地の判断で最終的に見ているのはここです。

粗利と経費が見合うかどうか。

売上はお客様の数や商圏のニーズによって決まります。こちらで動かせる部分は限られています。一方でコストは自分たちで決められます。

だから立地の判断は、売上の判断ではなくコストの判断だと考えています。ここを見誤ると、一度で立ち行かなくなります。

08出店前に確認したい5つの問い

判断材料として、以下の5点にご自身で答えを出してみてください。

1. その賃料は、粗利のなかからいくらの割合を占めるか
売上ではなく粗利に対する比率で見てください。

2. 駐車場は確保できるか。将来なくなる可能性はないか
現在の状況だけでなく、周辺の建築計画も確認します。

3. 走行中の車から、看板が認識できる距離はどれくらいか
実際に現地を車で走って確かめます。

4. 商圏内に、同じ商材を扱う競合が何店舗あるか
店舗数だけでなく、口コミの獲得ペースも確認します。

5. 大手と同じ土俵で戦わない方針を、物件を探す前に決めているか
これを決めずに物件を見始めると、条件のよい順に判断してしまいます。

よくある質問

買取店は駅前に出店すべきですか

必ずしも駅前である必要はありません。買取は目的型のビジネスで、売ると決めた方が調べたうえで来店されるため、通行量の多さに家賃を払う意味が薄いためです。駅前は認知が取れる一方、賃料が高く駐車場を確保しにくいという課題があります。

買取フランチャイズの出店テリトリーはどのように決まりますか

リユース相談本舗では、商圏人口5万人で1商圏として区切り、フランチャイズオーナーごとにテリトリーを定めています。同じ屋号の店舗同士が近接して顧客を奪い合う状態を避けるためです。

商業施設への出店はおすすめですか

集客力は3つのモデルのなかで最も強く、地方では特に有利です。ただし当社では商業施設をひとくくりにせず、2つのグループに分けたうえで、片方については現在のフェーズでは出店を見送る判断をしています。知名度の高いグループだから利益が出る、とは限りません。

ロードサイドに出店する際に最も重要な条件は何ですか

駐車場です。地方は車社会のため、駐車場のない物件は候補から外しています。次に重要なのが看板の視認性で、時速50キロで走行する車から何メートル手前で店舗を認識できるかを基準にしています。

立地選びで最終的に見るべき指標は何ですか

粗利と経費が見合うかどうかです。売上はお客様の数や商圏のニーズによって決まり、こちらで動かせる部分は限られています。一方でコストは自分たちで決められます。立地の判断は、売上の判断ではなくコストの判断だと考えています。

まとめ

買取店の出店において、駅前だから成功する、商業施設だから安心、という考え方は成り立ちません。

買取は目的型のビジネスであり、必ずしも一等地である必要はない。そのうえで、粗利と経費が見合うかどうかというコストの観点から判断する。これが私の立地戦略の中心にある考え方です。

正直に申し上げると、立地と商圏の分析については私自身もまだ精度を上げている途中です。他業種の出店の考え方についても学びたいと考えていますし、これから加盟いただくオーナーが失敗しないよう、詰めていかなければならない領域だと認識しています。

リユース相談本舗のフランチャイズについては、事業の詳細、収支のモデル、既存オーナーの実績をまとめた資料をご用意しています。個別のご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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玉城 貴也

この記事を書いた人

玉城 貴也

リユース相談本舗 代表(株式会社ビープライス)

リユース業界に携わって18年。買取の会社で店長・エリアマネージャー・事業部の責任者を20代で経験し、2011年に株式会社ビープライスを設立。リユース相談本舗を全国へ展開中。保有資格:家財整理アドバイザー。

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