【第13話】15年のノウハウを2日で伝える本部研修の舞台裏
- フランチャイズ加盟オーナーの本部研修実施
- 15年のノウハウを3つのカテゴリーに集約
- 動画化の効果を実感
- 2日間の集中研修
- 完璧にはならないが、スタートはできる
- 守破離の守をマスターして
フランチャイズ加盟オーナーの本部研修実施
ついに、フランチャイズ加盟オーナーの本部研修を実施しました。
「ついに」と書きましたが、本当にそんな気持ちです。
ここまで来るのに、何度ホワイトボードを消しては書き直したことでしょう。
今後の仕組み化に伴い、本部研修は私自身が担当することにしました。
ちなみに、直営店の新人研修は既存社員が担っています。
直営店は、もう自走できるチームです。エンジンはかかっていて、アクセルもブレーキも心得ている。
でも、フランチャイズはこれから。
まだまだ私が直接関わる必要がある段階。
ここに本気で時間を投下する。それが、意思表示です。
15年のノウハウを3つのカテゴリーに集約
本部で積み上げてきた15年分のノウハウ。
これを“全部”言語化する作業は、想像以上に骨が折れました。
頭の中では当たり前になっていることほど、言葉にするのが難しいのです。
「なんとなく分かるでしょ?」は、研修では通用しません。
そこでたどり着いたのが、徹底的なカテゴライズでした。
大きく分けて、3つです。
1. マインド
私は、これが一番重要だと思っています。
技術は後から身につきます。
でも、マインドがズレていると、どれだけ技術があっても長続きしません。
お客様とどう向き合うのか。
商品をどう捉えるのか。
地域とどんな関係を築くのか。
ここがブレると、すべてがブレます。
だから最初に、徹底的に共有します。
「どうやるか」の前に、「なぜやるのか」を。
2. オペレーション
次に、現場の実務です。
査定・目利きの領域では、真贋の見極め方や査定方法。
偽物を見抜く技術、適正価格を導く力。
ここはもう、職人の世界です。
一方で、不用品回収の領域では法律知識が不可欠です。
古物商法だけでなく、廃棄物処理法も関わってきます。
「知らなかった」では済まされない世界。
だからこそ、体系的に学ぶ必要があります。
3. プロセス
そして、業務手順書やマニュアル。
これは、いわば土台です。
誰がやっても一定品質を担保するための仕組み。
ただし、マニュアルは魔法の杖ではありません。
持っているだけでは意味がない。
使いこなして、はじめて価値が出る。
プロセスの上に、経験と技術が積み重なっていくのです。
動画化の効果を実感
重要な部分は、以前から動画化していました。
これが、本当に良かった。
メリットは明確です。
抜け漏れなく伝えられること。
そして、何度でも見返せること。
研修が終わったあと、「あれ、どうだったかな?」と思った瞬間に再生できる。
これは心強い。
一方で、デメリットもあります。
変更があったときの更新作業が大変なこと。
業界は常に動いています。
だから動画も、定期的にアップデートが必要です。
仕組み化とは、完成ではなく“運用”だと実感しました。
2日間の集中研修
今回の研修は、2日間にわたる集中プログラムでした。
たった2日。
でも、されど2日です。
朝、会議室のドアを開けたときの、あの少し張り詰めた空気。
新品のノートを開く音。
「よろしくお願いします」と交わす声のトーンに、それぞれの覚悟がにじんでいました。
座学ももちろんあります。
「分かった気になる研修」にはしないこと。
現場で使えない知識は、飾りにしかなりません。
だからこそ、できるだけ“手を動かす時間”を増やしました。
本物の商品を使った実践

商品を用いて真贋研修
直営店から本物の商品を取り寄せ、規定外商品と見比べる時間をじっくり取りました。
机の上に並ぶ商品たち。
一見すると、どれも同じように見えます。
「どこが違いますか?」
そう問いかけると、最初は皆さん黙り込みます。
じっと見つめる。
触る。
裏返す。
重さを確かめる指先が、だんだん真剣になっていきます。
本物を何度も触っていると、不思議なことが起きます。
偽物を持った瞬間、ほんのわずかな違和感が走るのです。
「あれ、なんか軽い気がします」
「金具の音が違います」
その“なんか”を言語化するのが、研修の役目です。
経験を積んだ査定士は、商品を手に取った瞬間に「違う」と感じます。
でも、それは才能ではありません。
積み重ねた比較と観察の結果です。
感覚は、鍛えられます。
だからこそ、何度も見比べる。
地味ですが、一番確実な方法です。
シミュレーションの大切さ
そして、私が一番大切にしている時間。
接客のシミュレーションです。
私がお客様役になります。
少し不安そうに商品を差し出す役。
「いくらになりますかね」と探るように聞く役。
ときには、少し疑い深いお客様にもなります。
その空気の中で、どう言葉を選ぶか。
買取・リユース事業において、本当に問われるのはここです。
同じ査定価格10万円でも、
”満足していただける”10万円と、
”不満が残る10万円”があります。
たとえば、いきなり
「10万円です。」
と伝える。
間違いではありません。
でも、どこか冷たい。
一方で、
「状態が非常に良く、今市場で需要が高い商品です。しっかり評価させていただいた結果、10万円で買取させていただけます。」
と伝える。
同じ金額でも、そこには“プロセス”があります。
そして、そのプロセスこそが信頼になります。
お客様は、金額だけを見ているわけではありません。
自分の大切にしてきた物が、どう扱われたかを見ています。
だからこそ、根拠を丁寧に伝える。
言葉を惜しまない。
視線をそらさない。
この部分は、何十年も現場に立ってきた中で磨かれてきたものです。
マニュアルだけでは届かない、空気の読み方があります。
完璧にはならないが、スタートはできる
正直に言えば、2日間で完璧になることはありません。
むしろ、2日間で完璧になれるなら、15年もかけていません。
でも、スタートは切れます。
店舗をオープンするための土台は築けます。
私自身も、振り返れば同じでした。
「いけるかも」と思った翌日に、
「全然アカン」と落ち込む。
自信と不安を、何度も往復しました。
最初は、知識があるだけで強くなった気がするのです。
でも、いざお客様を前にすると、想定外の質問が飛んでくる。
頭が真っ白になる。
汗がにじむ。
それでも、逃げなかった。
だから今があります。
技術は、続けた人にしか微笑みません。
経験は、積んだ人の味方をします。
守破離の守をマスターして
最後にお伝えしたのは、「守破離」の“守”の大切さです。
最初からオリジナルを出そうとしなくていい。
まずは、本部のノウハウを忠実に実践する。
徹底的に真似る。
型を守る。
それができて初めて、次の段階に進めます。
やがて地域の特性が見えてきます。
お客様の傾向も分かってきます。
そのときに、自分らしさを足せばいい。
最終的には、リユース相談本舗の理念を軸にしながらも、
その地域で「ここしかない」と言われる存在になってほしい。
フランチャイズは、単なる拡大ではありません。
一つひとつの地域に、新しい信頼を根づかせる挑戦です。
加盟オーナーの成功が、私たちの成功。
「不用品でお困りの方を日本からゼロにする」
その目標に向かって、
この2日間は、確かな一歩になったと感じています。
リユース相談本舗
フランチャイズ
相談から始まり買取、
お片付け・実家じまいまでを一貫対応
高齢化が進み、2030年には3人に1人が65歳以上という時代。 急増する空き家問題、実家の管理、片づけのニーズは年々拡大しています。 そんな社会課題に真正面から応えるのが「リユース相談本舗」の新モデル。 これから成長するマーケットで、 “買取だけでは終わらない” 新しい価値を一緒に広げませんか?
