【第3話】ブランド買取店から相談本部へー コンセプト設計の道のり

市場の飽和と後発の苦悩

こんにちは、リユース相談本舗の玉城(たまちゃん)です。
前回は、フランチャイズ本部構築に向けた学びの過程をお伝えしました。
今回は「相談」というキーワードとの出会いから、リユース相談本舗のビジネスモデルが生まれるまでの道のりをご紹介します。

飽和市場での差別化という課題

「買取店なんてもう飽和してるやん」

これは私がよく耳にする言葉でした。
確かに、どの街、どの駅にもにも大手チェーンから個人経営の店まで、様々な買取店が乱立しています。
そんな中で、後発の我々がどうやって存在感を示していけるのか? それが最初に直面した大きな課題でした。

「普通の買取店をやっても埋もれるだけやな…」

そう思っていたとき、お客様との何気ない会話から気づいたことがありました。

お客様の本当のニーズとは?

ある日、店舗に来られたお客様がこんなことをおっしゃいました。

「実は売りたいというより、部屋を片付けたいんです」

この言葉が私の中で大きく響きました。
そうか、お客様はモノを「売りたい」と思っているわけではなく、その奥にある「整理したい」という欲求が本質なんだ。

よくよく観察してみると、買取店に来られるお客様の多くは「モノを売る」こと自体が目的ではなく、「生活空間を整理したい」「使わないものを処分したい」という思いがあるように感じました。

でも、従来の買取店は「売れるものだけ買取」というスタンスが一般的です。 その結果、お客様は売れないと言われたものをどうするか、また別の場所に持っていかなければなりません。
これって、お客様にとってすごく面倒くさいことやんな

リユース市場の実態と気づき

潜在市場の大きさ

実は、リユース市場は年々拡大しているものの、買取店を利用している方はまだまだ少数派なんです。
同様に、フリマアプリも急成長していますが、それでも使ったことがない方の方が圧倒的に多い。

つまり、まだまだ「使わなくなったものを眠らせている人」が大多数なんです。
なぜでしょうか?
「めんどくさい」 「時間がない」 「何から始めていいかわからない」 「いくらで売れるかわからない」 「だまされるんじゃないか不安」

こんな声がよく聞こえてきます。

クローゼットアプリJUSCLO

これは私自身の過去の経験とも重なります。
以前、IT事業としてクローゼットアプリ「JUSCLO」を開発したとき
※2024/3事業譲渡済み
「買い物のミスが起きている」
「自分の持ち物を把握していない」
という課題に向き合いました。
お客様の持ち物を可視化して、使っていないものを二次流通に回す。
そんなコンセプトでした。

この経験と、買取店でのお客様との会話が重なり、ひとつの閃きが生まれました。
「売るだけじゃなく、整理から処分まで一貫して対応する店舗があったら・・・」

コンセプト設計の苦闘

書いては消し、消しては書く日々

リユース相談本部のビジネスモデル試行中

ビジネスモデルのアップデートを決意してからの日々は、まさに苦闘の連続でした。
A4用紙とペンを手に、書いては消し、消しては書く。
これを何十回、何百回と繰り返しました。

朝から晩まで、新幹線の中でも、飛行機の中でも、サウナの中でさえも、ひたすらコンセプトを練り続けました。
「AIを活用すればいいんじゃない?」という声も聞こえてきましたが、自分の手で書いて消すというアナログな作業の方が、不思議と私にはフィットしました。

ハッキリ言って、この時期はメチャクチャしんどかった。
時間も体力も精神力も、かなり消耗しました。
でも、それだけこのコンセプト設計が大事だと思っていたんです。

ターゲットと訴求の明確化

コンセプト設計で最も重要なのは「誰に何を届けるか」という点です。
100人に好かれる広告よりも、100人に1人だけ強烈に刺さる広告の方が効果的なことがあります。

私たちが喜んでほしいのは誰なのか?
どんなお困りごとを解決したいのか?

答えは、「不用品が多数、売りたい品物、実家じまい、生前整理などの相談をしたいけど、どうしていいかわからない方」です。

そして、AIが発達する現代において、ビジネスの優位性を保つには「自社だけが持つデータ」が重要になります。
世間に出回っているデータなら、AIがすぐに分析できてしまいます。
だからこそ、お客様との対話から得られる独自の知見が今後の宝になると確信しました。

競合対策も緻密に

ビジネスモデルが成功すれば、必ず競合も追随してくるでしょう。
だからこそ、単純に真似されるだけでは機能しない仕組みも設計しました。

表面上は同じように見えても、内部の設計次第で成果が全く変わってくるもの。
サービスの本質を理解せずに形だけ真似ると、むしろ空回りするような「罠」も仕込みました(笑)
※「ストーリーとしての競争戦略」にも記載されている「地方のコギャル化」ってやつですね

「リユース相談本舗」の誕生

相談モデルの実践と試行錯誤

コンセプトが固まってきたところで、まずは直営店でテスト運用を始めました。
従来の「買取店」ではなく、「リユース相談本舗」のコンセプトとして、お客様のあらゆる悩みに対応する形に変えてみたのです。

正直、最初から手応えを感じたわけではありませんでした。
むしろ、我々のコンセプトがお客様にうまく伝わっていないと感じる場面も多かったです。

「結局買取店と何が違うの?」
「整理の相談って具体的にどういうこと?」

こんな質問をよく受けました。
コンセプトは固まっても、それをどう伝えるかという壁にぶつかったんです。

それでも、すべての直営店で相談モデルをスタートさせました。
少しずつですが、お客様の反応から見えてくるものがありました。

徐々に見えてきた手応え

運営を続けるうちに、こんな声が聞こえてくるようになりました。

「不動産の売却の為に家財道具を処分したい」
「どう整理したらいいか悩んでたんです」
「マッサージチェアの処分に困っている」

やはり、お客様はモノを売りたいという欲求の奥に
「不用品を整理したい」
「クローゼットをすっきりさせたい」というニーズがあるんです。
この気づきは、私たちのビジネスモデルの核心となりました。

単なる買取だけではなく、「整理したい」という欲求に応えるサービス展開は可能だと確信しました。
売れるものは売る、処分するものは処分する。
すべてをワンストップで対応する。

数ヶ月のテスト運用を経て、少しずつですが手応えが見えてきました。

次なるステップへ

コンセプトが固まり、テスト運用でも手応えを感じた今、次は形にしていく段階です。
そのビジネスモデルを体現するサービス名、屋号、ロゴ、店舗デザイン。 様々な要素を一つひとつ形にしていく必要があります。

「リユース相談本舗」という名称は、この時期に生まれました。
サービス名、屋号っていつも一番悩みます。
この辺りのストーリーは次回の「第4話」でお話ししたいと思います。

次回予告:最も悩んだサービス屋号ー「リユース相談本舗」というネーミングについて

次回は「ブランド構築」と題して、コンセプトを形にしていく過程をお伝えします。
「リユース相談本舗」という名称の背景にあるストーリーや、ロゴデザイン、店舗コンセプトはどう決まっていったのか?
商標登録の苦労話なども含めて、お届けする予定です。

今回も長文を読んでいただき、ありがとうございます。
「相談」というキーワードから生まれたビジネスモデルが、これから大きく成長していく姿を、引き続きお伝えしていきますね。

次回もお楽しみに!

リユース相談本舗
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