【第16話】恥ずかしい話をします
- 2022年頃に1度、「買取」のフランチャイズ展開をしようと考えていた。
- メンターの一言が全てを変えた
- 直営店モードへ
- フランチャイズの全体像を掴むまで
- 今ならこう答えられる
- 2025年6月、ついにスタート
- 2026年もまだまだ準備の年
- 2027年以降に大きな花を咲かせる
2022年頃に1度、「買取」のフランチャイズ展開をしようと考えていた。
2022年のある日、私は「買取」のフランチャイズ展開をやろうと考えていました。
いま振り返ると、少し背伸びをした子どものようだったと思います。
仕組みのことも、本質も、ほとんど分かっていないのに、「なんとなく広げたい」と思っていたのです。
当時の私は、フランチャイズという仕組みの重さを理解していませんでした。
そこで、メンターに相談しました。
経営についてアドバイスをいただいている方です。現在は東証グロース市場に上場し、売上100億円規模の会社を率いています。業界は違いますが、本質をズバッと突く、真実をくれるタイプの方です。
この方との出会いがなければ、いま私はリユース事業にここまで注力できていないと思います。
師匠にこう聞かれました。
「なんでフランチャイズ展開するんや?」
私は少し視線を泳がせながら答えました。
「リスク分散がどうたらこうたら……」
いま思い出そうとしても、何を言ったのかはっきりしません。
それくらい、曖昧で、芯のない答えでした。
メンターの一言が全てを変えた
そして、あの一言です。
「なんで加盟オーナーの人が、お前の会社のリスク背負ってくれるんや?」その瞬間、頭の中が真っ白になりました。
返す言葉がありませんでした。
確かにそうです。
自分の覚悟も曖昧なのに、他人に人生を賭けてもらおうとしている。
それはあまりにも無責任でした。
直営店モードへ
そこから、私は直営モードに切り替えました。
まずは自分たちで、完璧な仕組みを作る。
逃げ道のない形で、実力を証明する。
気合いを入れて店舗展開を進めました。
結果、1年間で4店舗。
「たった4店舗」と思う人もいるかもしれません。
でも制度を整えながらの4店舗です。
泥臭く改善を重ね、仕組みを磨き続けました。
いまの精度なら、年間8店舗はいける手応えがあります。
この1年は、数字以上に価値がありました。
社内のナレッジをひたすら言語化し、
ノウハウを整理し、
仕組みを可視化しました。
Notionに積み上がっていくページを見ながら、「やっと土台ができてきた」と感じていました。
フランチャイズの全体像を掴むまで
そこから、フランチャイズについて本気で学び直しました。
書籍を買い漁り、気づけば7冊。
机の上に積まれた本を見て、「ようやくスタートラインだな」と思ったのを覚えています。
概念は理解できる。
でも、どこか断片的。
パズルのピースは揃っているのに、完成図が見えない。
そんなもどかしさが続きました。
そんなとき、フリグマ社と出会いました。
フランチャイズオーガナイザー研修に参加し、初めて全体像が立体的に見えました。
本部には何が必要なのか。
責任者、加盟開発、店舗開発、スーパーバイザー、マーケティング、バックオフィス。
それぞれが機能しなければ、仕組みは回らない。
さらに、収益性、再現性、そして理念。
「儲かりそうだから」
「拡大したいから」ではダメ。
加盟オーナーが成功できる仕組みを、本気でつくる覚悟があるか。
ようやく、腹の底から理解できました。
今ならこう答えられる
いま、「なぜフランチャイズをやるのか」と聞かれたら、はっきり答えられます。
スピード
直営だけでは、年間4〜8店舗が限界です。
でも、本当に困っている人は全国にいます。
高齢化は待ってくれません。
社会課題の解決には、スピードが必要です。
相乗効果
正直に言えば、事業で相乗効果を生むのは簡単ではありません。
それは嫌というほど分かっています。
それでも、各地域のオーナーが持つ地元の知見や人脈、感覚。
それが本部のノウハウと融合したとき、直営では起きない化学反応が起こると信じています。
2025年6月、ついにスタート
2025年6月。
ついにフランチャイズ展開がスタートしました。
2022年の、あの恥ずかしい相談から約3年。
やっと、スタートラインです。
FC1号店、神戸六甲道。
無事に黒字化することができました。
田内オーナーの努力と、これまで積み上げてきた仕組みが重なった瞬間でした。
2026年もまだまだ準備の年
「2026年は飛躍の年です」と言いたいところですが、正直に言えば、まだ準備の年です。
飛躍は、焦って掴むものではありません。
基盤の上に積み上がるものです。
研修制度の強化。
サポート体制の整備。
マーケティングの最適化。
オーナー同士のコミュニティづくり。
やることは山ほどあります。
やるべきことが見えているからか、不思議と焦りはありません。
2027年以降に大きな花を咲かせる
いまは種を蒔く時期です。
水をやり、土を耕す。
目に見える花はまだ小さいかもしれません。
でも、根は確実に伸びています。
あのとき言われた言葉を、いまも胸に置いています。
「なんで加盟オーナーが、お前の会社のリスク背負ってくれるんや?」
加盟オーナーの人生を預かる覚悟を持つ。
それが、フランチャイズ本部の最低条件だと思っています。
「不用品でお困りの方を日本からゼロにする」
直営店だけでは届かない未来があります。
でも、志を同じくする仲間となら、きっと近づける。
あの恥ずかしい失敗があったからこそ、いまがあります。
高齢化が進む日本で、不用品整理に困っている方は増え続けています。
それでも、その困りごとに真正面から向き合う事業者は、まだ多くありません。
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