メレダイヤは買取価格に含まれてる?価値と相場の実状を調査

メレダイヤは買取価格に含まれてる?価値と相場の実状を調査

最近は大粒ダイヤモンドの産出量が減り、代わりにメレダイヤと呼ばれる小さいダイヤモンドを複数あしらったジュエリーが増えてきました。メインの石を引き立てるように添えられたメレダイヤは光を乱反射するため、遠くからでもわかるほどの存在感があり非常に人気です。しかしながらいざ売却しようとした際、お店によってはメレダイヤを評価してもらえず査定額に差がついてしまうこともあり、正しい知識がないとがっかりしてしまうこともあります。

今回はメレダイヤについて詳しくお話していきます。

メレダイヤモンドの基礎知識

メレダイヤとは0.2ct以下の小さいダイヤモンド

メレダイヤは0.2ct以下の小さいダイヤモンドのことです。語源はフランス語で、混雑しているなどの意味を持つ「Melee(メレー)」であるとされており、びっしりと敷き詰められた小さいダイヤモンドをメレダイヤ(メレーダイヤ)と呼んでいたものがいつしか小さいダイヤモンドそのものを指すようになったとされています。

メレダイヤについて

メレダイヤの中でも0.08ct以上の大きめサイズをラージメレ、0.02ct以下の小さめサイズをスターサイズと呼びます。

メレダイヤの品質と種類

小さくて肉眼ではその違いが分かりにくいのですが、メレダイヤにも品質の違いがあります。無色透明であるほどに品質が良いものであり、白っぽくくすんでいたり黄色や茶色に見えるものや黒い内包物が見えるものは輝きが鈍く評価が下がります。

中には天然のピンクダイヤやブルーダイヤといった希少性の高い石が使われていることがあり、これらの場合色味がはっきりしていて透明度が高ければ非常の価値のあるメレダイヤとなります。

メレダイヤは買取価格に含まれていない?

まず前提として、業者が取引するようなルース(裸石)ではなく一般的なダイヤモンドジュエリーについているメレダイヤを想定しています。

近年相場の上昇により全国の買取店ではダイヤモンドの買取が活発になっていますが、ダイヤモンドジュエリーを持ち込んだ際、買取店によってはメレダイヤに価格をつけないことがあります。

そのため、買取店によって買取価格が大きく違ってくることもしばしば。

メレダイヤに価格をつけない理由として、ジュエリー製品についているメレダイヤはダイヤ単体では価格が低いことが挙げられます。

ジュエリー製品として流通させる場合はデザインとしての価格をつけますが、メレダイヤを取り外してリサイクルジュエリーとする場合、サイズ毎・品質毎に仕分けが必要となりその手間がかかってしまうからです。

宝石買取専門のお店であれば自社でダイヤの仕分けを行うことが可能ですし、通常の買取店でも販売先をしっかり確保しているお店であれば利益を見込んで価格をつけることが可能です。ジュエリーを売却する際にはその買取店がメレダイヤをしっかり評価してくれるかを確認すると良いですね。

では価格をつけてくれる買取店はどのようにして買取金額を決めているのか。詳しく説明していきます。

メレダイヤ価格の付け方の一例

メレダイヤを業者間で取引する際には「キャラガイ」といって1カラット単価で取引されます。業者間取引の価格から、買取店の利益などを差し引いた金額が一般客へ提示している買取となっています。

例を挙げて説明します。

1ct単価×カラット数買取金額
6,000円×0.1ct600円
※1ct単価はメレダイヤの品質や相場変動に影響しますので参考価格です。

注意したいのがこれは1粒の値段となることです。ダイヤモンドが10粒の合計で0.1ctの場合、1粒が0.01ctであるため以下のようになります。

1ct単価×カラット数買取金額
6,000円×0.01ct60円

うーん、安いなって思っちゃいますよね。

例として1ct単価を6,000円としていますが、これがメレダイヤの中でも「上質」で「1粒が大きい」メレダイヤの場合1ct単価が30,000円以上になることもあります!

と、いうことは買取価格がこのようになりますね。

1ct単価×カラット数買取金額
30,000円×0.1ct3000円

それでも安いなと思われるかもしれませんが、ジュエリーは基本的に土台部分に金やプラチナが使われており、この地金部分にも価格がつくのでご安心ください。

金相場を6500円/gとし、ジュエリーの重さが3gだった場合19500円が地金の買取価格としてプラスされ、結果22500円となる計算となります。

※本来はダイヤの重さを引いたものが地金の重さとなります。目分量で引かれることが多いです。

まとめると、このようになります。

しかしながらこの計算表は一例となり、買取店によって計算方法が異なります。査定スタッフの裁量によるところや、総カラット数が1.00ct以上ありメインダイヤが一定グレード以上ならばいくらつける、といった規定を設けているお店や、メレダイヤには価格を付けないとしているお店などその取り扱いは様々です。

メレダイヤは小さくてもダイヤモンド。できるだけしっかり査定してもらえる買取店を選びたいですね。

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特に金製品は1gあたり1.3万円台を突破し、業界最高水準での買取価格となっています。お手持ちのメレダイヤ製品やプラチナ製品など、思いがけない買取価格になることが予想されますので、是非この機会にお持ち込みください。
>>ダイヤモンドの高価買取について詳しくはこちら

プラス査定されやすいメレダイヤ

カルティエティファニーブシュロンといった高級ジュエラーの婚約指輪に添えられるメレダイヤはメイン石に負けないよう良いダイヤが使われていることが多いです。そのため、変形するなど破損してしまい製品として再販不可であっても高い査定額となり、場合によってはプラス価値がつくことがあります

ダイヤの常識!ダイヤモンドの価格を決める品質ランク4Cとは?

メレダイヤが使われているジュエリー

メレダイヤはメイン石を際立たせるために添えられるものから、メレダイヤをぎっしりと集めてキラキラと輝かせるものまで様々なデザインで使われます。

エタニティリングやパヴェダイヤといった、メレダイヤをメインに使ったジュエリーは先に述べたようなダイヤ一粒計算ではなくデザイン性を評価した価格になります。その場合再流通時の相場を見て価格が決定することになりますが、その殆どがダイヤ一粒で計算するよりもプラスの価格になることが多いので安心してくださいね。

メレリング

メイン石を引き立てる役割があり、メレがない場合よりも輝きが増すため、大きいダイヤモンドを使用しているように見える。
エタニティリング

小さなダイヤを並べたデザインで、ダイヤモンドが一周しているものをフルエタニティ、半周のものをハーフエタニティと呼ぶ。
パヴェセッティング

石畳のようにぎっしりダイヤモンドを詰め込んだデザイン。
ミステリーセッティング

パヴェと同じくぎっしり詰め込んだデザイン。ダイヤを留めている爪が見えないように加工されているため一つの大きなダイヤモンドに見える。
テニスブレスレット

しなやかなチェーンのように連なったダイヤモンドのブレスレット。有名テニスプレイヤーが着けていたことでテニスブレスと呼ばれた説がある。
時計のインデックス

ロレックスを代表とした高級時計ブランドには数字の代わりにダイヤモンドをセットしているモデルがあります。その個数によって、10pダイヤ(テンポイントダイヤ)などと呼ばれます。

メレダイヤとパヴェダイヤの違い

メレダイヤとパヴェダイヤを混同されている方が多いのですが、パヴェダイヤとはジュエリーデザインの一種です。パヴェとは「石畳」を意味する言葉で、石畳のようにぎっしりとダイヤモンドを詰め込んだデザインのことを指します。

つまり、「メレダイヤ」を使った「パヴェデザイン」ということです。

一方で、メインのダイヤモンドを引き立てるように数粒の小さいダイヤを配置したものはメレデザインであり、パヴェダイヤモンドとは呼びません。

ダイヤのカラット数ってどうやってわかるの?

宝石が使用されているジュエリーの多くは製品にカラット数の刻印があります。例えば「D 0.20ct」というようにです。Dはダイヤモンドを意味しており、他にもRはルビー、Sならサファイアとなりメジャーな宝石ならば頭文字のアルファベットと共に刻印されています。例外として、使用されている宝石が一種類の場合はアルファベットが省略され数字だけが彫られていることもあります。

ダイヤモンドの刻印の位置

ダイヤモンドの刻印があるのは指輪の内側やペンダントトップの裏側などです。目を凝らしてお手持ちのジュエリーを確認してみてはいかがでしょうか。

ダイヤモンドのカラット数を把握することで、WEB上でダイヤモンドの買取価格を知ることができます。多くの買取店はオンラインで価格がわかるように計算ツールを提供していますので一度試してみると良いかもしれませんね。ただしこういったツールは「ダイヤモンド一粒の値段」を計算するものです。合わせて○ctといったメレダイヤジュエリーには対応していませんので直接お店に問い合わせた方が良いでしょう。

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メレダイヤに関するよくある質問・疑問を解決!

ダイヤとメレダイヤの違いは何ですか?

ダイヤモンドの小さい粒をメレダイヤと呼びます。大きさの判断は、おおよそ0.2ct以下のダイヤモンドをメレダイヤと呼ぶことが一般的です。

メレダイヤは別名何と呼ばれていましたか?

カッティング技術や研磨技術がまだ発達していなかった時代、ダイヤモンドをカッティングしたあとの破片という意味を込めて「くずダイヤ」と呼ばれていました。
その後、こうした小さなダイヤモンドを工夫して価値を見出したため、「メレダイヤ」と名前をつけ、今ではジュエリー業界になくてはならない名脇役となったのです。

メレダイヤは結婚指輪・婚約指輪にふさわしくありませんか?

いいえ、そんなことはありません。昔は小さなダイヤモンドを敬遠する考えの方もいらっしゃったようですが、現在のジュエリーデザインでは当たり前のようにメレダイヤモンドは使われています。
メレダイヤモンドはメインの宝石とは違った角度から光を取り込むことで、キラキラとした輝きを生み出す効果があり、メインのダイヤモンドを一回り大きく見せたりするなどの美しい効果が好まれています。

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