天然の証であるダイヤモンドの蛍光性は価値に関係ない?

- ダイヤモンドの蛍光性とは?
- ダイヤモンドの蛍光性は天然の証
- ダイヤモンドの蛍光性のランクと価値の関係性
ダイヤモンドを買うときに、蛍光性という言葉を見聞きした経験のある人は多いでしょう。
「蛍光性について知りたい」
「蛍光性とダイヤモンドの価値が気になる」
という方へ、ダイヤモンドの蛍光性と価値への影響についてご紹介します。
蛍光性を知って、自分好みのダイヤモンドを探してみましょう。
ダイヤモンドの蛍光性とは?
天然のダイヤモンドのなかには、X線や紫外線など目には見えない光を受けることで蛍光を発する石があります。ダイヤモンドの蛍光性は長波紫外線灯を使用すると確認可能です。
米国宝石学会であるGIA(Gemological Institute of America)によると、鑑定されたダイヤモンドのうち25%〜35%に蛍光性があると確認されています。
5段階の蛍光性の強さ
ダイヤモンドの蛍光性の強さは、以下の5段階に分けられています。
・None/ノン(無し)
・Faint/フェイント(弱い)
・Medium/ミディアム(中)
・Strong/ストロング(鮮やか)
・Very Strong/ベリーストロング(かなり鮮やか)
一番多いものは、蛍光性がないNone、次に弱い蛍光性を持つFaintとなっています。Medium以上の蛍光性を持つものは、ダイヤモンドの中でもかなり希少です。
実際、GIAで蛍光性が確認されたダイヤモンドのなかでも、Medium(中)以上のものは約10%となっています。
つまり、ダイヤモンドの約7割はNone(無し)となっており、強い蛍光性のものはかなりめずらしいです。
また、GIAでは蛍光が外観に強く影響するのはごくわずかで、多くの場合、観察者は中程度または強い蛍光を示すダイヤモンドの外観を好むとしています。
蛍光の色の種類
ダイヤモンドの蛍光には、色調には以下の7種類があります。
・Blue(青)
・BluishWhite(青みががった白)
・Green(グリーン)
・Yellowishgreen(黄緑)
・Yellow(イエロー)
・Orange(オレンジ)
・Pink(ピンク)
ダイヤモンドの蛍光には多くの色調がありますが、蛍光性が認められたダイヤモンドの95%以上が青色です。
ダイヤモンドの蛍光性は天然の証
ダイヤモンドは生成される過程で、窒素や水素など炭素以外の物質が混ざることがあります。これらの混ざった物質が紫外線などの光に反応すると、ダイヤモンドの蛍光が起こるのです。
つまり、蛍光性は天然のダイヤモンドである証です。人工的に生成された合成ダイヤモンドが蛍光性を持つことはありません。
一般的に蛍光性は、天然ダイヤモンドか、人工ダイヤモンドかを見分ける判断材料として利用されます。
ダイヤモンドの蛍光性のランクと価値の関係性
ダイヤモンドの蛍光性は、品質を決める4Cとは関係がなく、評価には影響しません。しかし、鑑定書には4Cやサイズなどと一緒に、蛍光性の強さと色調を組み合わせた以下のような表記がされます。
・Very Strong Blue/ベリーストロングブルー(かなり鮮やかな青)
・Strong Blue/ストロングブルー(鮮やかな青)
・Medium Blue/ミディアムブルー(中程度の青)
・Faint/フェイント(弱い)
・None/ノン(なし)
Medium以上のものは色調と蛍光性を同時に記載していますが、FaintやNoneの場合は色調の記載はされません。
これらの蛍光性が、ダイヤモンドの価値にどう影響するかについて詳しく解説します。
None、faintは価格に影響しない
ダイヤモンドの蛍光性は品質とは一切関係がありません。ダイヤモンドの蛍光性が、輝きや美しさといった外観に影響することもほとんどないのです。
そのため、None(無し)とfaint(弱い)に関しては価格への影響がほとんどありません。
しかし、Medium(中)以上の強さの蛍光性を持つダイヤモンドの場合は、価値や価格に影響する可能性があります。
蛍光性が強いMedium以上は価値が下がる?
蛍光性が強いMedium以上のダイヤモンドは、透明性などの品質の部分に対して悪影響を及ぼす場合があります。Mediumなどの蛍光性が高いダイヤモンドは、売却の際に価値や価格が下がる可能性があるでしょう。しかし、蛍光性は4Cには影響しないとされているため、Faintと同様に扱うといった場合もあります。
白く濁った見た目のオイリー
蛍光性が最も強いベリーストロングのダイヤモンドのなかには、白く濁ったような見た目のものがあります。白く濁ったダイヤモンドはオイリーと呼ばれており、ダイヤモンドの本来の美しさが損なわれるため低評価になることが多いです。
蛍光性が強いダイヤモンドの人気は高まっている
人工のダイヤモンドにはない蛍光性は、天然のダイヤモンドのみが持つ特徴であり、天然と人工を区別する証でもあります。特に、強い蛍光性を持つダイヤモンドは、希少性も非常に高く貴重な宝石です。
蛍光性を持つダイヤモンドに対する評価は、国や鑑定者によっても分かれているのが現状です。
目に見える外観だけではなく、蛍光性も一つ一つ異なる個性を持った天然ダイヤモンド。
特殊な環境下において不思議な色を持つ蛍光性は、神秘的な雰囲気がありますよね。近年、不思議な色を放つダイヤモンドの蛍光性は注目されてきています。
自分好みのダイヤモンドを選ぶ基準の一つとして「蛍光性」も参考に、探してみてはいかがでしょうか。