ファンシーカラーダイヤモンドの価値とカラーの種類

ファンシーカラーダイヤモンドの価値とカラーの種類

赤や青など、さまざまな色があるカラーダイヤモンド。
最近では婚約指輪や結婚指輪に使用する方も多くいらっしゃいます。

今回は、カラーダイヤモンドに色がつく理由や、各色の特徴やエピソード、天然と人工の見分け方などについてご紹介します。

意外と知られていないカラーダイヤモンドの石言葉などもあるので、本記事を読むと身につけたくなるカラーダイヤモンドが見つかるかもしれませんよ。

最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

ファンシーカラーダイヤモンドとは

カラーダイヤモンドとは、ダイヤモンドに赤や黄などの色がついたもののことをいいます。

一般的にダイヤモンドというと無色透明のカラーレスダイヤモンドを想像しますが、天然のダイヤモンドは生成される過程で不純物が混ざることが多いため、色がつくことがほとんどです。

カラーダイヤモンドのなかでも発色が美しく透明度が高いものは「ファンシーカラーダイヤモンド」とよばれ、高価格で取り引きされることもあります。なんとファンシーカラーダイヤモンドは、 全ダイヤのわずか0.01%程度しか産出されません。

また、希少性が高いとされる天然のレッドダイヤモンドやピンクダイヤモンド、ブルーダイヤモンドは特に産出量が少なく、一般市場に出回ることはほとんどありません。

ごくまれにオークションに出品されることがあり、その際は何十億という高値で落札されるので、ニュースを見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カラーダイヤモンドに色がつく理由とは

カラーダイヤモンドに色がつく理由は、不純物によるものや原子の増減によるもの、圧力によるものなど色によりさまざまです。

例えば、ブルーダイヤモンドはホウ素原子を含んだことにより青く見え、グリーンダイヤモンドは放射線を浴び炭素原子を1個分失ったことで緑色に見えるといわれています。

ファンシーカラーダイヤモンド色の種類まとめ

ダイヤモンドの色はレッド・ピンク・パープル・ブルー・グリーン・バイオレット・オレンジ・イエロー・ブラウン・グレー・ホワイト・ブラックの12色に分類され、ブラウン・グレー・ホワイト・ブラックの4色を除くカラーはファンシーカラーダイヤモンドとして評価されます。

カラーダイヤモンドには各色に特徴や石言葉、エピソードなどがあるので、知っておくと何かの時に話題にできるかもしれませんよ。

レッドダイヤモンド

「幻のダイヤ」とよばれるほど希少価値の高いレッドダイヤモンドは、自然界で生成されるなかで窒素を取り込んだことから、赤く見えるようになったとされています。

石言葉は「不滅の愛」。情熱的なレッドダイヤモンドにピッタリです。

世界でも有名なレッドダイヤモンドに「​​ムサイエフ・レッドダイヤモンド」があり、2011年に約9億1,000万円で落札されました。

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ピンクダイヤモンド

ピンクダイヤモンドはオーストラリアのアーガイル鉱山が有名な産出地でしたが、2020年に閉山したことから今後ますますその価値は上がるものと見られています。

ピンク色で愛らしい印象のピンクダイヤモンドは人気も高く、「完全無欠の愛」という石言葉から婚約指輪や結婚指輪に用いる宝石としても人気があります。

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パープルダイヤモンド

パープルダイヤモンドには「華やかさ」や「愛情」という石言葉があり、色が濃くて鮮やかなものが価値が高いとされています。

映画『コンフィデンスマンJP』で、長澤まさみさんと竹内結子さんが奪い合ったのがパープルダイヤモンドのネックレスでした。紫には神秘的な印象もあるので、ミステリアスなジュエリーにぴったりです。

ブルーダイヤモンド

ブルーダイヤモンドには「幸福を願う」や「永遠の幸せ」という意味があり、結婚指輪の内側にブルーダイヤモンドをあしらう「サムシングブルー」が人気があります。

映画「タイタニック」に登場したダイヤモンドのモデルになったホープダイヤモンドでも有名です。

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グリーンダイヤモンド

グリーンダイヤモンドには「恵み」という意味があり、身につけると人に健康や安らぎを与えるとされています。

最近では、歌手で女優のジェニファー・ロペスが婚約指輪にグリーンダイヤモンドをあしらっていると話題になりました。

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バイオレットダイヤモンド

バイオレットダイヤモンドは、青紫色のダイヤモンドのことです。パープルダイヤモンドのなかでも、青みが強いものがバイオレットダイヤモンドに分類されます。

身につけることで、潜在能力を引き出したり深い瞑想へ導いたりするといわれており、スピリチュアルな効果が期待できる宝石です。

オレンジダイヤモンド

オレンジダイヤモンドには「心の調和」という石言葉があり、安らぎを求める方にぴったりのカラーダイヤモンドです。

1998年にサザビーズのオークションに出品された「パンプキン」という名のオレンジダイヤモンドは、約1億4,100万円で落札され話題となりました。

この宝石がセッティングされた指輪を、女優のハル・ベリーが2002年のアカデミー授賞式で着用しました。

イエローダイヤモンド

イエローダイヤモンドは「富」や「自信」、「神々しさ」という石言葉があり、身につけると金運がアップするとされています。

イエローダイヤモンドといえば、世界的ジュエリーブランドであるティファニー(Tiffany & Co.)が有名です。

1877年に南アフリカで発見された287.42カラットもの大きさのイエローダイヤモンドを、ティファニーの創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーが買い取ったという逸話があります。

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ブラウンダイヤモンド

落ち着いた印象のブラウンダイヤモンドは、「カリスマ性」や「威厳」という石言葉があります。

2003年には、世界で初めて天然のブラウンダイヤモンドのみを使用するジュエリーブランド「カシケイブラウンダイヤモンド」が登場し人気を確立しました。

ブラウンダイヤモンドは肌馴染みがよく、褐色の肌にも合いやすく艶やかな印象があります。

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グレーダイヤモンド

グレーダイヤモンドには「あるがまま」や「強さ」という石言葉があり、「自分らしくいたい」「精神的な強さを得たい」と願っている方にピッタリの宝石です。

女優の宮沢りえさんや中谷美紀さんが着用していたこともあり、大人の女性におすすめしたい宝石のひとつです。

ブラックダイヤモンド

クールな印象のブラックダイヤモンドには「不屈」「革新」「超越」「誕生」「征服」という石言葉があります。

強大なパワーを持つブラックダイヤモンドはジュエリーアイテムも人気があり、メンズジュエリーも多く存在します。

呪いのダイヤとして有名な「ブラック・オルロフ」は、インドで発見された195カラットもの大きさのブラックダイヤモンドです。2006年にオークションで約4,000万円で落札され話題になりました。

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カラーダイヤモンドの価値は低い!?

「カラーダイヤモンドの価値は透明のダイヤモンドより低いのか?」その答えはイエスでありノーでもあります。

というのは、色が薄いカラーダイヤモンドは産出量の多さから価値が低いとみなされますが、色が濃く鮮やかなカラーダイヤモンドは滅多に産出されないため価値が高いと評価されるからです。


一般的にダイヤモンドはカラーレスのものが求められる傾向にありますが、発色が鮮やかで透明度の高いファンシーカラーダイヤモンドとなると話は別です。

色が濃く鮮やかなカラーダイヤモンドは大変珍しく希少価値が高いので、無色透明のダイヤモンドより高値で取引されることがほとんどです。

天然カラーダイヤと人工カラーダイヤの違い

天然カラーダイヤモンドは、自然界で形成されたダイヤモンドそのままですが、人工カラーダイヤモンドとは綺麗な色を見せるために人間の手によって改変を加えられたダイヤモンドの事を指します。

例えばグリーンダイヤモンドであれば、ダイヤモンド鉱床が形成される際、長い年月放射線物質を浴びることによってグリーンカラーとなるため、採掘後人工的に放射線を照射することで色の濃いグリーンダイヤモンド生み出す、という加工を施すものです。

天然か人工かはココで見分ける

 天然のカラーダイヤモンドと人工のカラーダイヤモンドの見分け方はプロでも難しく、基本的には専門機関が発行している鑑定書で確認することを推奨します。

天然のカラーダイヤモンドか、あとから色相操作を加えた人工カラーダイヤモンドかの判別は難しいのですが、「天然ダイヤモンドかそれ以外の石か」の判別ならばコツをつかめばある程度判別つくかもしれません。

専門の機材を使わず判別する方法を簡単にご紹介します。

鑑定書を確認する

もっとも一般的なのが鑑定書を確認する方法です。鑑定書の「color origin(色の起源)」という欄に、天然か人工であるか記載があるので確認してみましょう。

ルーペで丸みを確認する

天然のダイヤモンドは硬度が高いので、角が丸みをおびることはありません。しかし人工のダイヤモンドはそこまで硬度が高くないので、角が丸くなっている場合があります。

ブラックライトを当てる

ブラックライトを当ててみると、天然のダイヤモンドは青く光りますが、人工の場合は青く光らないことがあります。これは天然のダイヤモンドが持つ「蛍光性」によるものです。

ただし、天然のダイヤモンドであっても蛍光性が低いものもあるので、青く光らないからと言って人工ダイヤと断定はできません。

まとめ

以上、カラーダイヤモンドについてご紹介しました。カラーダイヤモンドは12色あり、それぞれに特徴やエピソードがありましたね。気になるカラーダイヤモンドがありましたら、日常のジュエリーに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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