モンクレール偽物の見分け方。知って損はない本物確認方法

モンクレール偽物の見分け方。知って損はない本物確認方法

ダウンジャケットの王様といえばモンクレールと呼ばれるように、モンクレールは非常に人気の高いアウターブランドです。そのためスーパーコピーと呼ばれる、非常に精巧に作られた偽物が多く出回ってしまっているのも事実。

今回の記事では、初心者でもわかるようにモンクレールの偽物を判断できるポイントを簡潔にまとめましたのでご紹介します。

モンクレール偽物の見分け方は総合的にチェックすることが重要

モンクレールの偽物はかなり精巧にできているものもあるので、ワッペンやブランドロゴなどのどこか一部分を見ただけでは本物か偽物かは判断できないものと考えるべきです。

また、モンクレール製品の製造時期やモデルによっては多少の違いがあるため、今回紹介している偽物の見分け方は当てはまらないものもあります。

本記事では実際にあった偽物と本物を見比べ、「こういったポイントに注意して」とご紹介していますので参考にしてみてください。

なお、わかりやすいよう「偽物」と呼称していますが、本来本物か偽物かを判断できるのは製造元であるモンクレール社のみですので、当社のような買取店では「立場上偽物と言い切ることはできないが、本物として認定できない品物」のことを、【規定外品】と呼ぶことが一般的です。

偽物の見分け方 :ワッペン

ワッペンの形状

まずモンクレールのダウンジャケットで真っ先に目につくのが特徴的なワッペンでしょう。
注目すべきはワッペンの形状で、本物は正円に近い丸形が二つくっついたような形状をしているのに対し、偽物は縦に長い楕円形であることが多くみられます。

角の部分にも注目すると、本物は丸みを帯びているのに対し偽物はハサミで切り取ったように鋭角でとがっているものも見かけますので要注意です。

ワッペンの色と素材感

ワッペンの色味はほんのり黄色がかったクリーム色(モデルによっては別のカラーの場合もあります)が基本となります。同じようにダウンにワッペンを縫い付けている糸も少し黄色っぽい色をしているので、本来の色を覚えておくと見分けがつきやすいでしょう。

本物のワッペンはしっかりとしたウールのフェルト生地のような手触りで毛羽立ちが目立ちますが、偽物は毛羽立ちをアイロンで押さえたようなぺったりとした素材であることが多く、

ワッペンの縫い付け

ワッペンの縫い付けは外周に沿ってきれいに縫い付けられているのが基本で、偽物はガタガタといびつな縫い目であることが多いです。


画像右のように同じ場所を縫ったような跡や、使われている糸の色が真っ白であるなどつくりの粗さが目につくものは怪しいと考えられます。

ワッペンの刺繍

ワッペンに刺繍で描かれているのはモンクレールのアイコンでもある雄鶏ですが、鳥のトサカ部分がつぶれているワッペンは偽物の可能性が非常に高く、本物はしっかりと細い線の先まで刺繍がされています。

その他尾羽部分の線がつぶれていたり、途切れているはずの線がつながっていたりと、雑なつくりになっていないかをチェックしましょう。

偽物の見分け方 :コミックラベル

コミックラベルの質感

コミックラベル(別名アニメタグ)とはモンクレール製品の内側に縫い付けられている特徴的なラベルです。
このコミックラベルはざらっとした少し硬めの紙のような印象を受ける質感をしているのが本物で、偽物はつるっとしていたり、ほんの少し光沢感があるものが使われていることがあります。

コミックラベル縫い付け

コミックラベルの四隅を見てみると、本物は丸みを帯びた角をしていて外周に沿って丁寧に縫い付けられているのに対し、偽物はハサミで雑に切ったような角張ったラベルで、端を突き抜けるように縫い付けるなど雑なつくりになっているものがあります。

コミックラベルイラストの違い

最近ではあまり見かけなくなりましたが、間違い探しのように本物と偽物でイラストが違う箇所があると話題になったことがありました。

画像はコミックラベル右下にある最後のコマですが、アヒルの着ているジャケットの肩のシワが少なく描かれ、もっと細かいことを言うと、同じコマの袖についているボタンの色も本物は白に対して、偽物は周囲の色と同じ黄色になってしまっています。

偽物を作っている悪い業者の中で失敗作のイラストデータが広まった時期があったのでしょうか。なんにせよ、偽物を作るなんて許せません。

また、画像ではわかりにくいのですが本物は全体的に少し薄い色のプリントで、偽物ははっきりとした濃い色をしていることもあります。

偽物の見分け方:ブランドタグ

ブランドタグの色

本物のブランドタグは黄色がかったクリーム色をしていますが、偽物は白が強いことが多いです。
一見すると白いほうが本物かと思いがちですが、モンクレールはブランドタグもワッペンもクリーム色が基本ですので覚えておくとよいでしょう。

ブランドタグの書体

ブランドロゴ「MONCLER」の書体もよく見ると違っていることがあり、見比べてみると本物は「M」の下部や肩の部分の出っ張りがある部分まできれいに刺繍されているのに対し、偽物は書体自体が違うのかわかりませんが細かい部分がつぶれていたり、線の太さが違っていたりと違和感があります。

ブランドタグの縫製

ブランドタグを縫い付けている縫製を見比べてみると、本物はしっかり端から一定の間隔をあけて縫われているのに対し、偽物は端に寄りすぎている部分があったり二重に縫われている箇所があったりと、雑に縫われています。

ブランドタグの雄鶏

と、鳥さんの顔がーーーーーー!!!

これは本当にあった偽物の例ですが、面白いほどに雄鶏の顔がつぶれています。非常にわかりやすいパターンですね。

偽物の見分け方:ファスナー

ファスナーの形状

ファスナーの見分け方は少し難しいのですが、ファスナースライド部分の粒を拡大してよく見てみると、本物のモンクレール製品に使われているのは粒がズレているような非対称になっているファスナーで、偽物は粒が揃っているファスナーが使われています。

ただし、モデルによっては本物のモンクレール製品にも粒が揃っているタイプのファスナーが使われていますのでこれだけで判断するのは難しいと思われます。

偽物の見分け方:ダウンジャケット

ダウンジャケットの厚み

モンクレールは高品質なダウンを使っており、中にたっぷりと詰め込まれているためしっかりとした厚みを感じる製品です。偽物は生産コストを下げるために粗悪な詰め物を用いているためスカスカな印象で厚みもなく、部位によって中身の偏りを感じるなどの違和感があります。

ただし、これらの判断は本物のモンクレール製品をたくさん触っていないと判断しづらい部分ではありますので、参考までにお考え下さい。

その他のチェックポイント

代理店タグ

国内正規品であれば、基本的に国内正規代理店の名前が入ったタグが付いています。このタグはMONCLERの透かし文字が描かれるといった工夫がされています。
そのため偽物の製造が難しいためか、「もともとついていたように見せかけるように」代理店タグをハサミで切ったような跡があることもありますので、代理店タグの有無もチェックしましょう。

ただし、本物のモンクレールであっても海外並行輸入品の場合代理店タグは元からついていませんので注意してください。

サイズタグ

製品のサイズを示したサイズタグを見てみると、数字のズレがあったりタグの縫い付けが歪んでいたりすることがあり、こういったものは偽物の可能性が非常に高いです。

また、本物はタグの両端に縦のラインのステッチがありますので確認しましょう。

スナップボタンとドローコード

フロント部分やポケット部分などに使われているスナップボタンにはMONCLERの文字が刻印されていますが、偽物は文字がつぶれていることがあります。
文字の溝が均一になっているか、ゆがみがないかをチェックしてみましょう。

裾を絞るための紐を留めるパーツをドローコードと呼びますが、同じようにこの小さなパーツに描かれている刻印もつぶれていないか、ずれがないかもチェックしてみてください。

三角タグや替えボタンなどの付属品

モンクレールの付属品の一つに、三角タグと呼ばれる紐でつるした三角形のプレートがありますが、新品の製品を購入すれば付属品は必ずついているはずです。中古品ではこうした外部的な付属品が無いことも多いですが、新品を購入する際には付属品の有無を必ずチェックしましょう。

ただし、偽物でも正規品の付属品をつけて販売していることもありますので一概に「ついていれば本物」とは言い切れません。

本物確認チェックポイントのまとめ

本物と判断できるポイントをまとめましたので、チェックOKな項目が多いほど信頼できる製品だといえるでしょう。

ワッペン
【形状】丸みを帯びているか・角に丸みはあるか
【色と質感】地の色はクリーム色か・ウールのようなフェルト地で毛羽立ちがあるか
【縫い付け】ステッチは淵に沿っているか・はみ出したりズレていないか
【刺繍】雄鶏のトサカなど細かい部分までしっかり刺繍されているか・線が途切れている箇所もしっかり再現されているか
コミックラベル
【形状】角は丸みを帯びているか
【色と質感】プリントカラーは少し薄めか・ざらっとした質感か
【縫い付け】 ステッチは淵に沿っているか・はみ出したりズレていないか
【イラストの違い】一番右下のコマのアヒルが着ているジャケットの右肩のシワは4本か
ブランドタグ
【色】地の色はクリーム色か
【縫い付け】 ステッチは淵に沿っているか・はみ出したりズレていないか
【書体】Mなどの隅や肩に飛び出た部分があるか・線が太すぎないか
【刺繍】雄鶏のトサカなど細かい部分までしっかり刺繍されているか
ファスナー
【ファスナーの粒】拡大してみると粒がズレているような非対称になっているか(例外モデルもあるので要注意)
ダウンジャケット全体
【ダウンの厚み】中身のヨレがないか・ペラペラではないか
その他細かいパーツ
【代理店タグ】国内正規品の場合、代理店タグが付いているか・タグにMONCLERの透かしがあるか・ハサミで切り取られてないか(並行輸入品の場合は元から付いていないので注意)
【サイズタグ】数字のズレはないか・縫い付けが歪んでないか・両端に縦ステッチはあるか
【スナップボタン等】金具などについている刻印はつぶれていないか
【付属品】三角タグや替えボタンなどの付属品がついているか(新品の場合)

モンクレールのダウンジャケットは偽物が多い

今回の記事では偽物と一目でわかるような品物の画像を用意しましたが、年々スーパーコピーと呼ばれる精巧なつくりの偽物が出回るようになっています。本物と見間違うほどそっくりですが、本物を知っている人からするとその違いは分かってしまうもの。

モンクレールに詳しくなるためには正規店に足を運び、できるだけ本物をたくさん見ておくことがよいでしょう。

当然のことですが、偽物を購入してしまわないためには新品販売なのに価格が不自然に安いものや、販売元の身元が不明確なもの、連絡先や発送元が国外になっているお店からは購入しないことが重要です。
いくら本物そっくりであっても、偽物は自分の資産にはなりません。下手をすれば大きなトラブルに巻き込まれることも考えられます。

今後もブランド品の真贋情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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