大人の男が選ぶコードバン財布!国産ブランド革財布の世界
- 日本の職人が作るメンズの革財布
- 最高の革、コードバンについて
- ホースハイドとコードバンの違い
- ブライドルレザーとコードバンの違い
- 日本が誇る匠の技!コードバンを使ったメンズブランド財布
- まとめ
日本の職人が作るメンズの革財布
一目置かれる大人の男にふさわしい財布とは?
キャッシュレス時代が到来していますが、大人の男たるもの、それでもきちんとした質の財布を持っているべき。ここぞというシーンできちんとした財布を持っていることで、信頼できる男を印象付けられます。
では、どんなものを選べばいいのか?布や合皮などのものもありますが、大人の男性ならまずは革財布を選びましょう。
職人気質な品質へのこだわりが光る国産革財布
日本の職人が作るメンズの革財布は、国産の信頼と細かい縫製、妥協しない品質へのこだわりが光ります。
日本発祥のブランドである土屋鞄は、丈夫で縫製の質もいいランドセルづくりから始まった信頼感があります。
10年以上連続で百貨店バイヤーズ賞を受賞するキプリスも、日本古来の職人技術を継承した確かなものづくりを行うブランド。コードバンとベジタブルタンニンレザーを使った財布が上品で人気です。
コードバンとホースハイドといえば、革産業が有名な神戸の姫路市にあるタンナー(皮革製造工場)新喜皮革は外せません。馬革をなめしから仕上げまで一貫して自社で一貫生産する工場は世界で見ても希少な存在。
ところでコードバン財布って見たことはありますか?希少な素材を使うものなので、間近でしっかり見たことのある方ばかりではないかもしれません。
コードバンは革の宝石と言われるほどのその希少性と独特な輝きが特徴。今回は、財布にこだわるなら絶対にチェックして欲しい、最高級なアイテムである国産ブランドのコードバン財布について深く掘り下げていきましょう。
最高の革、コードバンについて
革の宝石と言われる所以。最高級皮革素材であるコードバン
コードバンとは、馬の臀部、つまりお尻の部分の革です。普通の革は、2層構造になっていますがコードバンは単層構造になっており、革の表と裏の間に硬い層があり、それがコードバンということになります。
なので、その臀部の革を少しずつ削っていく作業が必要になり、その作業が宝石の採掘作業に似ていることからコードバンは革の宝石と呼ばれています。
一頭からとれるコードバンはごくわずかな上、削り出し作業中にコードバンを傷つけてしまうとそれだけで売り物にならないため、熟練した手腕の職人のみによって生み出される希少な革なのです。
コードバンレザーの特徴
コードバンレザーの素材自体の特徴としては、非常にキメの細かい繊維のため、表面が滑らかでしっとりとした質感となっています。硬い素材のため、強度も牛革の2〜3倍とも言われます。そして特筆すべきはその美しい光沢感。鈍い光沢というよりははじめからギラッとしたツヤのある光沢感で、一流品を求める大人の男性に寄り添い、引き立ててくれる高貴な素材です。
ホースハイドとコードバンの違い
インテリアなどに適した素材であるホースハイド
コードバンについてはおわかりいただけたかと思いますが、ではホースハイドとは何でしょうか。どちらも馬革ということは変わりませんが、コードバンが馬の臀部の部分であるのに対して、ホースハイドは大人の馬の胴体からとれる革のことをいいます。また、硬さに関しても、コードバンは硬く強度の高い革ですが、一般的にホースハイドと呼ばれる革は柔らかくしなやか。
実際の馬の胴体部分の大きさをイメージするとわかると思いますが、大判であり、かつ柔軟性の高い革のため、バッグとしての素材や、レザージャケットはじめ、革ソファなどインテリアの素材にもよく使われます。はじめから傷がついているものが多くあるという特性から、エイジングにも向いた素材といえ、雰囲気のある重厚感を発します。
それぞれの素材を最大限に生かす
コードバンは、上でも紹介したように、他の皮革と比べようのないほどの長い時間と職人の繊細な手仕事によって生み出されます。長期間に及ぶ熟成期間やなめし期間を経て、馬の臀部の綿密な繊維層を裏側から削り出し、再度熟成や乾燥など途方もない手間暇をかけて生み出されます。その期間は計10ヶ月にも及びます。原皮が近年高騰していることで安定供給が難しくなっていることに加え、コードバンが生み出されるまでの設備の維持や、他のレザーと比べた生産期間の長さなどを考えても、コードバンを生み出すタンナーが世界で一握りになっている理由がおわかりいただけるでしょう。
また、ホースハイドに関しては、クロームなめしと植物タンニンなめしの2種類の方法が可能で、それぞれのなめしの特徴がホースハイドの特徴であるしなやかさや軽量感、エイジング感を引き出してくれます。
ブライドルレザーとコードバンの違い
上質なレザーについて少し掘り下げて調べると、必ず出てくるブライドルレザー。コードバンやホースハイドは馬の革であるのに対してブライドルレザーは牛革です。
英国の伝統素材で、もともと馬具として使われており、どちらも一流の男にふさわしい革素材ですが、具体的にはどう違うのでしょうか。
経年変化が楽しめる、丈夫なブライドルレザー
ブライドルレザーは、堅牢性を高めるために何度も牛脂やミツロウが塗り込まれ、繊維を引き締めています。レザーは汗や水に弱いものが多いですが、ブライドルレザーは染み込ませた油分により、革に水分が浸透しにくいという性質もあります。経年変化もしやすい素材であり、使い込むほどに手に馴染み、表情を変えていきます。
長く光沢を楽しむ、高貴なコードバン
ブライドルレザーとコードバンの丈夫さは、革の品質にもよりますが、コードバンのほうが強度があるといわれています。
革の宝石とも言われるコードバンの最大の特徴はその表面の美しい輝き。長い時間をかけて生み出される希少な革ならではの王者の品格を備えています。
硬いレザーのため、丈夫さがあり長い目で使用できますが、ブライドルレザーのように経年変化を楽しむというよりは買った時からのツヤっとした質感を長く楽しめる素材です。
弱点としては、水に弱いことが挙げられます。もしも濡れてしまったら、すぐに乾いた布で拭くように気をつけましょう。
また、硬いレザーではありますが鋭利なものが当たると傷がついてしまうため、大事に扱いましょう。ちょっと気を使うかもしれませんが、高貴なレザーらしい特徴ですね。
大事に扱うことで、所作にもエレガントな余裕が生まれ、一流の男を引き立ててくれるでしょう。
日本が誇る匠の技!コードバンを使ったメンズブランド財布
土屋鞄製造所
1965年創業の土屋鞄は、丈夫で縫製の質もいいランドセルづくりから始まった信頼感があるブランド。
日本では一般的なランドセルですが、海外ではスクールバッグは使うものの手提げタイプであったり斜めがけであったりと様々で、小学生がランドセルを背負うという文化は日本独自のものです。
子供が後ろに転んでも頭をぶつけない・加重が両肩均等に加わることで子供の成長を阻害しないなどのメリットからランドセル文化は根付いており、そんな子供達の6年間を支えるブランドとして日本ならではの丁寧さ、レザーと向き合って歩み進めてきた長い歴史に裏打ちされた、シンプルで飽きのこないデザインとどこか品のある佇まいが印象的なブランドです。
レザーは様々な種類を揃えていますが、土屋鞄のコードバンは、水染めコードバンと呼ばれる、長い時間をかけて染め上げ、表面にワックス加工を施したもの。透明感のある光沢感をたたえており、静かな品格が漂います。50年以上真摯にレザーと向き合ってきたレザーグッズブランドが作るコードバン財布は、自慢できる一品に違いありません。
新喜皮革
日本でコードバンを語るのであれば避けて通れない馬革専門タンナー
コードバンレザー製品を扱うブランドは世界中に存在していますが、コードバンのなめしをするタンナーは、世界で2社と言われています。一社がアメリカのホーウィン社。もう一社が日本の兵庫県姫路市にある新喜皮革。それを聞いただけでもその希少さがわかりますね。厳密にはそのほかにもコードバンをなめすタンナーが少数存在しますが、流通しているコードバンはほとんどこの2社がなめしたレザーを使っているため、覚えておく必要はありません。新喜皮革は1951年創業の馬革専門のタンナー。欧州より海路で輸送される馬の原皮を、なめしから仕上げまで一貫して自社工場で生産しており、コードバンとホースハイドどちらも扱っている、日本で唯一のタンナーです。
レーデルオガワ(LEDER OGAWA)
コードバン専門のフィニッシャーであるレーデルオガワ
コードバンについて調べてると、目についてくる言葉が出てくると思います。その一つとして挙げられるのが、レーデルオガワ。千葉県流山市に拠点を構える、コードバンの仕上げと染色を行うタンナーのことです。なめしは行っておらず、新喜皮革から仕入れた革を加工するタンナーというわけです。国内の革製品メーカーがこぞってレーデルオガワの仕上げた革を使いたがり、そのお墨付きの美しさと品質から、「レーデルオガワ製のコードバンを扱っている」ということを売り文句にしているのです。
レーデルオガワ製のコードバンが選ばれる理由
レーデルオガワが手がけるコードバンはどんなところが優れているのか?その理由はその鮮やかな発色の染色技術と言われます。まず、なめされた状態の革を仕入れ、職人により一つ一つ手作業で良い革と悪い革に選別されていきます。選別された革が、レーデルオガワ秘伝の技術により、乾燥、加脂、削り出し、グレージングと様々な加工を経てコードバンへと生まれ変わり、企業秘密という染色技術により染められます。真骨頂としてはアニリン染めという透明感のある染色方法が挙げられますが、そのほかにも草木染めや塗料染めなど様々な染色方法が取られます。その後、仕上げに関しても、マット加工やアニリン仕上げ、WAX仕上げなど、様々なフィニッシングにより色々な表情のコードバンがつくられていきます。
ジ・ウォームスクラフツ-マニュファクチャー(TWCM)
ジ・ウォームスクラフツ-マニュファクチャー(TWCM)は2014年に始まったブランドです。原皮から仕上げまで一貫して自社工場で行う日本が誇る唯一のタンナー、新喜皮革のオリジナルブランドなのです。それだけ聞けば、今まで読んでくださった方にはその品質に確信が持てるであろうことはおわかりいただけるでしょう。
タンナー直営のため、良質な革をふんだんに使うことができるのです。革のクオリティコントロールが自社でハンドリングできる上、そのレザーを一番よく知った上で生み出されるプロダクツ。レザーの質はもちろん、縫製やコバ処理、デザインのクオリティ含めて、日本が誇るコードバンレザーグッズブランドと言っていいでしょう。製品は、どれもシンプルで素材を生かしたデザインで、コードバンの国内の覇者の品格を漂わせる控えめなロゴが特徴です。国産のコードバンの中でも、最も玄人向けなブランドです。
キプリス(CYPRIS)
キプリスは、1995年創業の、10年以上連続で百貨店バイヤーズ賞を受賞する、目利きバイヤーに支持される国産ブランド。
支持される理由は、その高品質さと価格のバランス、そして高いデザイン性。コードバンはその希少さゆえ、一般的な革財布に比べて高級品であることは明らかですが、その中でもバランスのいいコストパフォーマンスと、個性あるデザインがバイヤーの支持を得ています。
江戸切子からインスピレーションを得たディテールの技法など、モダンなデザインを積極的に取り入れているところも評価されています。全国の多くの百貨店で取り扱いをしているため、実際に手にとって見やすいという点も高ポイントですね。
キプリスの特徴ハニーセル構造
財布を広げると蜂の巣のように蛇腹状に広がるカードポケット。クレジットカードなどが見やすく取り出しやすいデザインです。一味違う財布を捜している方におすすめのブランドです。
ココマイスター(COCOMEISTER)
キプリスは、1995年創業の、10年以上連続で百貨店バココマイスターは2009年創業の若いブランドですが、人気が急上昇しているブランド。日本のタンナーでなめしたコードバンを使用した、光沢が美しいマイスターコードバンシリーズ、ロウ漬けされて徐々に輝きを増していくコードバンクラシックシリーズに加え、アメリカのホーウィン社が作るオイルがたっぷりと染み込んだシェルコードバンシリーズなど、様々な種類のコードバンを揃えています。
ガンゾ(GANZO)
ガンゾは2001年創業のブランドで、黒のシックなプロダクトが多く、ビジネスシーンに合うものを見つけやすいでしょう。「あなたの手によって“世界最高”の完成品となる」というコンセプトも素敵です。
手間のかかる水染めを施し、オイルグレージングフィニッシュをしたコードバンにソフトな牛ヌメ革を内装に合わせた、コードバンシリーズと、ホーウィン社のシェルコードバン、艶と透明感が美しい国産コードバンを両面に施したコードバンルチダと、ガンゾも様々なコードバン製品を展開しています。
サンユウ
1986年から革小物を作り続けるサンユウ。サンユウは、知名度は高くありませんが、本物の国産コードバンレザー財布をリーズナブルに楽しむなら他の追随を許さないブランドです。革の選定から財布のデザインまで自社で行うことで安価なプライスを実現しています。革は全て新喜皮革のものを使っているため、コストパフォーマンス重視な方におすすめです。
まとめ
一口に革財布と言っても、メンズの革財布としてもっとも一般的で種類豊富に市場に出回っている牛革をはじめ、柔らかくて手に馴染む豚革、希少なコードバン、ワニ革やトカゲ革などのエキゾチックレザーなど、様々な素材があります。
また、素材だけでなく、それが世界中のどこで作られたかでも随分違います。その国の歴史背景や、革のなめし方法での得意不得意、また革を財布の形にする際の縫製などで、面白いことにその土地らしさが出ているものも多いです。例えば牛革で有名な、乗馬文化の本場であるイギリスで生まれたブライドルレザーは、馬具に使われてきた長い歴史もあり、大変丈夫です。
一方、国産ブランドの革財布はいうと、日本の職人の手先の器用さ、生真面目さが現れているきちんとした縫製でつくりのいいものが多い傾向にあり、いいものを持ちたい大人の男性には一押しです。
それぞれの素材の特性や加工方法を知って、自分の手に馴染むお気に入りの1つを見つけてくださいね。
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