【2022年最新版】エルメスの刻印と製造年

【2022年最新版】エルメスの刻印と製造年

エルメスの刻印

エルメスのバッグや財布、腕時計のレザーベルトなど、革を使った製品には「刻印(打刻)」がされていることは、今やとても有名ですね。ご自身のエルメス製品にある刻印を実際に目にしている方も多いかも知れません。今回はこのエルメスの刻印について、詳しくお話させていただきます。。

刻印の意味と種類

刻印の説明

刻印は、製造年やアトリエ、職人のイニシャルなどを表しています。

例えば上の写真で見ると、四角で囲んだ部分左側は製造年、右側はアトリエの番号や職人のイニシャルを表しています。刻印の並び順や表記方法は年代や職人によって様々で、詳しくは非公開とされています。特に、アトリエ・職人に関しての刻印については、一般の顧客にはもちろん店頭の販売員も知らされていないようで、エルメス正規店で「この刻印はどこのアトリエですか」と聞いても教えてもらえないようです。

ですが、製造年に関してはある程度判別が付いておりますので、次項でご紹介いたします。

刻印による製造年一覧

確認されている一番古い製造年刻印は1964年。囲みなしの「T」からのスタートでした。
以降、1965年はU、1966年はV、というように、一年ごとにアルファベット順に進んでいきます。
Zまできた翌年1971年からは○で囲まれたアルファベット、同様に1997年からは□囲みとなりました。

1964年1970年

1964年

1965年

1966年

1967年

1968年

1969年

1970年

刻印が確認され始めた古い時代は囲みなしのアルファベット表記ですが、2015年以降の刻印も同様の刻印となり、混同しないよう注意が必要です。
見分け方のポイントは、アトリエ・職人に関する刻印の違いを見極めることや、製品自体販売時期・経年劣化によるダメージなどで判断することなどが挙げられます。

1971年1996年

1971年

1972年

1973年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年2014年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年2022年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2021年

2015年、刻印は□で囲まれた「S」であろうと予想された刻印は、囲みなしの「T」でした。これはソルド品に刻印される「S」と混同しないようにと考えられています。
そしてその翌年は「U」を予想した方も多かったかも知れません。ところが2016年、実際の刻印は「X」。その後も2017年はA、2018年はC、現在最新の2019年はDと、予測のつかない順番でアルファベットは刻印されています。
さて2023年は何になるのでしょう。皆さんはどう思われますか?

特殊な刻印

刻印は製造年やアトリエ、職人のイニシャルなどを表していますが、実はその他にも特殊な刻印の種類があるのです。

素材

エルメスで使用される素材はどれも高級なレザーです。中でもとりわけ高級なのは爬虫類系の素材。
例えば、一口にワニ革と言っても、クロコダイルなのかアリゲーターなのか、素人にはなかなか見分けがつかないもの。それを区別するように、エルメスのロゴ付近に特別な刻印がされているのです。

エルメス素材刻印 ポロサス

【クロコダイル ポロサス】

クロコダイル・ポロサスには「Λ」の刻印。体調1メートル程度の小型ワニの、さらに腹部の極上の部位を使用したのがこの素材。エルメスの革の中でも最高級と言えるものです

エルメス素材刻印 ニロティカス

【クロコダイル ニロティカス】

クロコダイルニロティカスには「●●」の刻印。ナイル川を意味する「ニロティカス」。ポロサスと比べると大型のワニで、質感は少しマットなのが特徴。やや落ち着いた雰囲気が素敵です。

エルメス素材刻印 アリゲーター

【アリゲーター】

アリゲーターには「□」の刻印。北アメリカに生息するアリゲーター。クロコダイルよりも斑が大きいのが特徴です。

エルメス素材刻印 リザード

【リザード】

リザードの刻印は「-」。東南アジアのトカゲ革を使用。美しく並んだ細かく繊細な斑と、艶やかな光沢が魅力的です。

※画像はイメージです。

その他刻印

素材刻印のほかにも、通常のアイテムとは違う品質を示す刻印があります。
馬蹄マークはオーダー品で、流れ星マークは関係者用を示す刻印であり、滅多にお目にかかれないものです。

オーダーで人気なのはやっぱりバーキンですが、パリのアトリエでは様々なオーダー品があるそうで、ギターやバイオリンを入れるためのケースや、過去にはなんとリンゴひとつがきれいに入る(しかもナイフを収納するホルダー付き!)バッグ、なんてオーダーもあったのだとか!まさに一級の職人だからこそ作れる製品ですね。

残念ながら国内では自己申請によるオーダーは基本的には受付けてもらえず、顧客の中でもスタッフからお声が掛かった方や、受注会に招待された方のみが得られる特権。とてもとても高いハードルなのです。

エルメス素材刻印 スペシャルオーダー

【スペシャルオーダー品】

エルメス顧客の中でも限られた方だけができる「パーソナルオーダー」。
素材やカラー、配色、金具など、自分だけのエルメス製品をオーダーすることができるという夢のようなシステムです。
そしてオーダー品には、その証として馬の蹄のマークが刻印されるのだとか。

エルメス素材刻印 スターマーク

【スターマーク】

ごくごく稀に、エルメスロゴ付近に流れ星のマークが刻印されている物があります。
通称「スターマーク」とも呼ばれるこの刻印は、エルメス関係者のために作られた製品についていると言われ、とても珍しいもの。
単なる☆のマークではなく「流れ星」というのが何ともおしゃれで可愛らしいですね。

エルメス素材刻印 ソルド品

【ソルド品(アウトレット)】

セールで販売されたアイテムにSのマークがあります。マークの位置もアイテムによって様々で、画像のように右側にある場合やロゴの下にある場合も。

※画像はイメージです。

刻印はどこにある?

刻印について少し詳しくなった次は、やはりお手持ちのエルメス製品の刻印はどこにあるのか、気になりますよね。

エルメスの刻印位置は手作業で打刻されていると言われており、製造時期や職人によって違いがあるため、ここで紹介しているものはあくまで一例とお考えください。

刻印の場所の目安

バーキン

バーキンの刻印の位置は時期によって変更されており、2015年(T刻印の頃)からは正面から見て左側、内側のベルト付近に見られるようになりました。
それ以前のものは正面のクロアベルトの裏となっており、非常にわかりやすい位置でした。

ケリー

ケリーの刻印の位置もバーキン同様、正面から見て左側の内側のベルト付近に見られるようになりました。
2015年(T刻印の頃)以前のものは正面のクロアベルトの裏に打刻があります。

ジプシエール

ジプシエールの刻印の場所は正面クロアベルトの裏です。

ピコタン/ピコタンロック

ピコタンの刻印の場所は、バッグ内側の金具付近で見つけることができます。

ボリード

ボリードの刻印はファスナー端にあるタブの裏で見つけることができます。

リンディ

リンディの刻印の場所は留め具ベルトの裏側にあり、非常に見つけやすいです。

アザップロング シルクイン

エルメス財布 アザップロングシルクインの刻印の場所

アザップロング シルクインは小銭入れ側面につけられているレザーのタブ「HERMES PARIS」刻印の裏にあります。
また、内部がシルク張りではなくレザーになっているタイプの「アザップロング オールレザー」の場合、ファスナー内側「HERMES PARIS」刻印の下あたりに打刻されています。

その他アイテムの刻印の場所

エヴリン・・ショルダー付け根の内側
コンスタンス・・バッグ内側、マチ部分
エールバッグ・・バッグ背面、革部分の裏、中心あたり
ベアン・・小銭入れ内側マチ部分

※これらは一例であり、位置などは製造時期や職人によって違いがあります。

刻印にまつわる小話

筆者の友人が以前エルメスにてお財布を購入した時のことです。好奇心にかられて「刻印はどこにあるんですか?」と聞いてみたところ、スタッフの方から「刻印は職人が自由につけるもので、スタッフは一切関与していない」との答えが返ってきたのだとか。
エルメスの製品は、パーツごとではなく一人の職人が一つの商品を作り上げます。どこに打刻するのか、さらには刻印をするかしないかすらも、職人のさじ加減一つ。
すっかり有名になってしまった「エルメスの刻印」ですが、その有無や場所などは公表するものではないのでしょうね。

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