40代・50代から考える生前整理とその進め方
- 生前整理とは人生のお片付け
- 早すぎることはない40代50代の生前整理
- 生前整理でやること
- まとめ
- 日常的に使っているもの
- 価値があり、残しておきたいもの
- 使っていないもの
生前整理とは人生のお片付け
最近メディアでよく耳にする生前整理とは何かを簡単にご説明します
なんとなくは知っているけど、自分にはまだ早いと思っているのよね
生前整理(せいぜんせいり)とは、死後のことを考え生きているうちに身辺・財産をきちんと整理しておくことです。できれば考えたくはない話ですが、事故や病気、災害など思わぬ要因によって命を落とす可能性は誰にでもあり、「自分だけは大丈夫」なんてことはないのです。亡くなった後のことを考え少しづつでも準備を始めておきませんか。
役所の手続きや不用品の処分など、 自分にはどのような準備が必要なのかを想像するだけでも大事です。
この記事を読んで是非一度生前整理について考えてみてください。
早すぎることはない40代50代の生前整理
医療が発展し平均寿命が伸びた現代では、50代で「生前整理」なんてまだ早いと思われるかもしれません。ですが先に述べたように不慮の事故や災害はいつ何時起こるかわからないものです。命を落とすとまではいかなくても、歩けなくなってしまったり目が見えなくなってしまったり、ベッドから起き上がれなくなってしまうなど、満足に動けなくなってからでは思うように整理ができないこともあります。
どうしても自分ごととは思えない方は、ご自身ではなく親の終活を考えてみてください。
ご両親がいなくなってしまった後、自宅の整理整頓や価値あるものの売却、大きな家財道具の処分方法、不動産に関する手続きなど、心の準備もままならないまま手をつけていかないといけません。ご本人が健在のうちに聞いておくものや確認しておくことも沢山ありますので、家族みんなで考えていくと良いでしょう。
生前整理と終活の違い
生前整理と終活は似たような意味合いを持ち、混同されがちですのでここで両者の違いを説明しましょう。
生前整理
自分が動けるうちに身の回りの整理や不用品の処分を行い、遺された家族の負担を減らすこと。
主にモノの整理をすることを指します。
終活
人生の終わりを迎えることを考え、準備やその活動をすること。
不動産などの資産の相続や葬儀についての希望をまとめることを指します。
終活を行うにあたって身の回りの整理をすること、つまり生前整理とは終活の一種ということですね。
終活にまつわる準備すべきこと
終活を行うにあたってやっておくべきことは、大きく分けて相続・葬儀・介護の3つがあります。
やるべきこと | |
---|---|
相続 | 不動産売却・遺言書作成など |
葬儀 | 葬儀費用やお墓の準備など |
介護 | 介護リフォーム・同居準備など |
相続
土地や持ち家がある方は不動産の売却、または財産の分与に関する遺言書作成をしておくと、残された家族間のトラブルを防ぐことができます。遺言書は自分で作成することは可能ですが、法的効果のある遺言書を作成するには行政書士・司法書士などの専門家にお願いする方が良いでしょう。
葬儀
葬儀の規模やお墓の準備など金銭的な面を考え決めておく必要があります。
葬儀に関して遺影の準備やプランの相談など事前に葬儀会社で見積もりを取っておくと安心です。
また、意外に重要なのが葬儀の際に連絡をとるべき「お世話になった人たちのリスト」を残しておくこと。家族と離れて暮らしている場合などは普段関わりのある人たちが分からず、訃報を届けることが出来なくて困ったという話をよく耳にします。
介護
老いを迎えると体を動かしにくくなることから、自宅に手すりをつけたり段差を無くしたりといった介護リフォームを考えたり、同居を考え二世帯住宅への建て替えをすることも一つの準備です。またはケアハウスといった施設入居のための準備が必要になります。
生活環境が変わる事を考え、重要になってくるのが身の回りの「物」の整理です。大きな家財道具や押し入れにある物、使っていない食器などを整理し、必要最低限の日用品だけを残し持ち物を少しでも減らしておくなどの事前準備を行なっておくことで家族の負担を減らしておくことが大切です。
生前整理でやること
生前整理でやるべきことを簡単にまとめましょう
日頃からコツコツ準備しておくと良いのね
物の整理を始めよう
まずは身の回りの物を以下のように分類すると良いでしょう。
遺された家族が整理・処分に困る例として、アルバム・写真・DVD・日記といった思い出にまつわる記録媒体や、盆栽・陶芸品といった趣味のもの、家系図や骨董品といった家族にとって価値のあるものが挙げられます。できるだけ分類・整理し必要であれば事前譲渡しておき、処分するものと受け継いでいくものの判断ができるようにしておきましょう。
食器や衣類など日常的使っているものは最低限の量に減らすことが基本です。贈答品の食器やタオルなど眠らせているものは処分し、着物やアクセサリー類といった貴金属は譲ったり売却するなどして手放していきましょう。
実は私、祖母の結婚指輪を譲り受けたことがあったわ。サイズが合わなくて身につけることはできなかったけど、おばあちゃんっ子だったからその傷だらけの指輪は売ったりせずに今も大事に持ってるの。
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売却してお金にしておく
処分するといっても「捨てる」のではなく「売却する」こともできます。特に着物や貴金属、時計、万年筆、ブランド品といった高価なものはブランド買取店に持ち込めばそれなりの買取価格となり、自分の為に使うお金や家族に残すお金になるでしょう。また、同様に釣具や楽器やゴルフクラブといった趣味のものはそれぞれ専門店がありますので時間と体力が許す限り探してみても良いかもしれません。
売却におすすめのお店
品目 | 貴金属・アクセサリー類・時計・万年筆・毛皮製品・ブランドバッグ・ブランド財布・ブランドアパレル・ブランド眼鏡など |
特徴 | 一般的なブランド買取店はブランド品や貴金属、時計といった貴重品を専門的に買い取ってくれます。リサイクルショップよりもブランド品に特化しているため、価値があるとわかっているものを少しでも高く売りたい場合はこういった買取店を利用すると良いでしょう。 |
品目 | 着物・家電製品・ゴルフクラブ・釣竿・楽器・切手・家具・食器・洋酒・衣類・本など |
特徴 | お店によって取扱い商材は様々ですが、幅広いアイテムを買い取ってくれるためまとめて買取を依頼することができます。また、大型製品は出張買取として取りに来てくれる場合もあります。 |
パスワードやアカウントを控える
パソコンやスマートフォンが普及してから「デジタル遺品」という問題が目立ち始めました。デジタル遺品とは亡くなった持ち主のデジタル機器に保存されたデータや個人情報などのことを指し、おもに本人にしかわからないアカウントで管理されているため、家族であっても把握が難しいものです。
こういった個人情報は適切に破棄しておかないと、自分の財産はもちろんのこと知人の個人情報まで漏れてしまい大きなトラブルにつながる可能性がある為しっかりと管理しておく必要があります。
利用しているアカウントやパスワードを家族にもわかるように一覧にしておき、使っていないサービスや契約は解約しておきましょう。
例として、住所録といった知人の連絡先やSNSのアカウント、ショッピングサイトの利用履歴クレジットカード情報、ネットバンク情報といった個人情報となります。
まとめ
亡くなった後ではその人の考えや思いがわからなくなってしまうので、メモや遺言書を残したり、日頃から話しておくなどして家族に伝えておくことで、家族が遺品整理をする際や相続にまつわる事柄でのトラブルを防ぐとともに、体力的精神的な負担は減ります。
夫・妻・両親・子供・孫世代といった、故人を見送った人たちが後々困らないように少しずつ準備をしておくことが大事ですね。
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