エルメス|バーキンのサイズ比較と定価を徹底解説

エルメス|バーキンのサイズ比較と定価を徹底解説

バーキンといえばエルメスを代表するハイクラスバッグ。元より人気の高かった『オータクロア』を改良し、現在のバーキンが誕生しました。

バーキンの歴史

イギリスの女優ジェーン・バーキンとエルメスの当時の会長ジャン=ルイ・デュマが飛行機で隣同士になり、ふとした話の中で「彼女のニーズに応えるバッグ」として、オータクロアをベースに作られたのがバーキンです。

バーキンの原型、オータクロア

バーキンはオータクロアというバッグを原型としていますが、このオータクロアの誕生は、実に1892年。乗馬の鞍を入れるバッグとして、エルメスが初めて一般向けに作ったバッグだったのです。

しかし、このオータクロアのままでは、ここまで人気は出なかったかも知れません。女性が持っても違和感のないよう、縦横比率を変更し、クロア(ベルト)を通す煩わしさを回避してくれるL字型の金具、何でもポンポン放り込んでしまえる収納力と丈夫さ。エルメスならではの高級感は損なうことなく「使いやすさ」「持ちやすさ」も兼ね揃えたからこそ人気なのでしょう。

バーキンとオータクロアの違い

バーキンとオータクロアの違い

画像左・黒色がバーキンで画像右・黄色がオータクロアです。
バーキンのフォルムは正方形に近く、オータクロアはボディ部分が縦長の長方形です。

バーキンのベルト金具をオータクロアと比較する

バーキン

オータクロアのベルト金具をバーキンと比較する

オータクロア

ベルトを通す金具を見比べると、バーキンは平べったい金具でオータクロアは丸みを帯びた金具です。バーキンは金具がL字になっている為ベルトをわざわざ通さなくても上から引っ掛けることが可能。反対にオータクロアはコの字金具の為ベルトは穴に通さなくてはなりません。

バーキンとオータクロアの違い

バーキン

バーキンとオータクロアの違い

オータクロア

バーキンの顔でもあるカデナをつける金具にも違いがあり、バーキンは丸い金具でオータクロアは角ばった形状をしています。

バーキンとオータクロアの違いでわかりやすいのは金具の形状!
正面留め具が丸ければバーキン・四角ければオータクロアです。

バーキンとケリーの違いまとめ

バーキンとケリーの違い

バーキンと同じくエルメスの代表的なバッグとしてケリーが挙げられます。この二つは混同されやすいバッグであるため、簡単に違いをご紹介します。

バーキンはハンドルが2つ

バーキンのハンドルは2つ。そしてケリーよりもホールが大きくとられているため腕を通しやすくなっております。

バーキンはオープンフラップで持てる

バーキンはフラップ部分を開けたまま持ち歩くことができ、中身の出し入れがしやすい構造です。反対にケリーはフラップを閉じたまま持つように設計されています。

バーキンはショルダーストラップなし

バーキンにはケリーのようなショルダーストラップの付属はありません。代わりに小脇に抱えられるよう設計された「ショルダーバーキン」というバッグが存在します。

ケリーのサイズや種類を徹底解説!

バーキンのサイズバリエーション

バーキンのサイズはバッグの横幅によって種類分けがされていて、横幅25cmならバーキン25と呼ばれています。日本国内で見かけるバーキンは25・30・35・40の4つが多い傾向にあります。

バーキンのサイズバリエーション
バーキン25W25 H20 D13
バーキン30W30 H22 D16
バーキン35W35 H25 D18
バーキン40W40 H30 D21
バーキン45W45 H31 D19
バーキン50W50 H34 D26
バーキン55W55 H39 D28

バーキン25

バーキン25について解説

※ 500mlペットボトル+iPhone8との目安

かなりコンパクトで可愛らしい印象となるバーキン25。ハンドルホールは小さめなので腕を通すスタイルは難しく、取っ手を持って歩くスタイルの方が上品なシルエットとなります。内容量としてはスマホ・財布・最小限のコスメポーチが限界といったところ。一般的な500mlのペットボトルはフラップを閉じずに持てば入れることは可能ですが、ミニマムが魅力のバーキン25の良さを壊してしまいますのであまりお勧めはできません。

バーキン30

バーキン30について解説

バーキン30は非常に使い勝手の良いサイズ感のため、バーキンのサイズに迷っている方におすすめ出来るサイズと言えます。特に「失敗したくないファーストバーキンを!」と考えている人はバーキン30を選ぶと良いかもしれませんね。
500mlペットボトルや長財布が入る大きさで、普段持ち歩くものはたいてい収まるので日常的なお出かけにぴったり。せっかくのバーキンをしまい込まずにフル稼働させたい方におすすめです。

バーキン35

バーキン35について解説

非常にバランスの良い比率を誇ったバーキン35。外出時に必要な荷物のほとんどを収納できる容量でビジネスシーンを想定している方にも好まれるサイズです。
500mlのペットボトルはもちろんタブレット端末や書類もまとめて入り、マチもしっかりあるので日傘や嵩張るものもしっかり入る大きさです。

A4サイズが入るバーキンはどれ?

バーキン35はA4サイズがきちんと入ります。バーキン30だとギリギリ曲がってしまうのでビジネスバッグとしてお使いになるのならバーキン35がおすすめです!

バーキン40

バーキン40について解説

バーキン40はかなり大きく感じ、しっかりした作りのため重さも感じるサイズ感です。その分内容量に申し分なく、旅行バッグとしてお使いになる方もいらっしゃいます。海外セレブは大きいバッグを持ち歩くことが多いことから「こなれ感の出るサイズ」としての需要があるようです。

バーキン45

バーキン45について解説

バーキン45はあまりお目にかかれないレアなバッグ。日本ではバーキン40以上のサイズはかなり希少です。横幅があるため、従来のバーキンは底鋲4つに対しバーキン45以上は底鋲6つとなっています。

バーキン45のロングショルダーとは?

バーキン45のショルダーの長さについて

バーキン45には通常の長さのハンドルと肩掛けできるようなロングショルダータイプがあります。持ってみるとかなり重さを感じるため肩掛けできるのは嬉しいですね。

バーキン50

バーキン50について解説

バーキン50は男性に人気のサイズとなります。バーキンは蓋を閉めずにトートバッグのようにして持てますが、サイズの大きいバーキンは特に蓋を開けサイドベルトを緩めることで内容量をグンとアップさせることができます。

バーキン55

バーキン55について解説

バーキン55は男性に人気のサイズとなります。

2022年最新 バーキン参考定価

バーキンはサイズはもちろん時期や素材によって国内定価がガラッと変わります。こちらに載せている価格も絶対ではありませんので参考程度にお考えください。

エプソントゴポロサス
25¥1,254,000¥1,276,000¥6,413,000
30¥1,441,000¥1,452,000¥7,799,000
35¥1,562,000¥1,584,000¥9,031,000

2022年に価格改定による値上がり

近年バーキンの価格が上昇しており、2022年にはどのサイズ・素材も約5万円程度の値上がりをしています。
これは素材やエネルギーの高騰に加え、世界中に拡大している新型コロナの流行が少なからず影響していると考えられています。

バーキン定価の値上がりの影響を受け、バーキンの中古相場も相変わらず右肩上がりで上昇しており、売却しようと考えている方にとっては良い波が来ているとも考えられますね。

バーキンの派生モデル

バーキンピクニック

バーキンピクニックについて

2023年新作バーキンとして登場したのはカゴバッグのバーキン「バーキンピクニック」。籐を編み上げた爽やかで愛らしい佇まいで、春から夏にかけてのお出かけにピッタリのバッグです。

バーキンインアンドアウト

バーキンインアンドアウトコレクションについて

バーキンのボディに「ロデオチャーム」や「ルージュエルメス」といったエルメスの小物たちを描いた遊び心溢れるインアンドアウトコレクション。付属の保存箱や保存袋も特別なカラーが施されており、特別感溢れる仕様で、バーキンと同じくケリーにも展開されているコレクションです。

バーキンシャドウ

バーキンシャドウについて

エルメスのアイコンバッグであるバーキンに遊び心を加えた2009年登場のバーキンシャドウ。バーキンの特徴でもあるフラップやベルト部分を立体感のあるレリーフで浮き上がらせた騙し絵のようなデザインです。フラップはフェイクですので上部があいたトートバッグタイプとなります。

バーキンカーゴ

バーキンカーゴについて

ポケットいっぱいのアウトドアテイスト溢れるバーキンカーゴ。ミリタリーウエアに着想を得て作られ、キャンバス地を縫い合わせたボディは耐久性がありアクティブに持ち歩けるバッグに仕上がっています。サイドには取り外し可能なカップホルダーがあり見慣れたバーキンとは一味違いますね。

バーキンフォーブル

バーキンフォーブルについて

フォーブル・サントノーレにあるエルメスブティックを切り取ったようなバーキンフォーブル。飛び出す日除けテントや通常と違うクロシェットといった遊び心溢れるレアバーキンです。

バーキンソーブラック

バーキンソーブラックについて

2010年頃に限定販売されたバーキンソーブラック。本体はもちろんのこと、金具・付属品の箱や保存袋、リボンなど全てがブラックカラーで統一された希少なバッグです。レアアイテムのため買取市場価格は非常に高めとなっております。

ショルダーバーキン

ショルダーバーキンについて

2005年頃に発売されたショルダーバーキン。横長で小脇に抱えやすいフォルムとなっています。

タイニーバーキン

タイニーバーキンについて

2011年に発売されたタイニーバーキン。「タイニー」とは小さいという意味があり、その名の通りかなり小さいバーキンとなります。ショルダーストラップがついているためポシェットのように使える愛らしいバーキンです。

キャンディバーキン

キャンディバーキンについて

2011年登場のキャンディバーキン。一見して通常のバーキンと違いがわからないのですが、キャンディバーキンは2色使いとなっており、外側と内側で色が違うのが特徴です。その他の特徴としてキャンディバーキンはポップな色使いが多く、使われる素材はエプソンのみとなっています。

バーキンレインボー

バーキンレインボーについて

かなり希少な限定アイテムのレインボーバーキン。虹を切り取ったような4色カラーで、配色も様々な組み合わせがあります。

バーキンクラブ

バーキンクラブについて

2011年登場のバーキンクラブ。トリコロールのように3つの異なるカラー・素材が組み合わさった希少なバーキンです。リザードやクロコといったエキゾチックレザーとの組み合わせが人気。

バーキンギリーズ

バーキンギリーズについて

2012年頃登場のギリーシューズから着想を得て作られたバーキンギリーズ。
舞踏靴・紳士靴のギリーシューズは湿気や水気を抜くために空けられた通気口のデザインが特徴的で、そのままバーキンのデザインとして採用されました。財布やケリーにも展開されています。

バーキントレサージュ

バーキントレサージュについて

2019年登場のバーキントレサージュ。チェック模様のように織り込まれた革が特徴的でポップな印象を持つバッグです。

バーキンセリエ

バーキンセリエについて

2020年登場のバーキンセリエ。通称「外縫いバーキン」です。これまでバーキンは全て内縫いでしたがケリーのように外縫いが登場し話題になりました。

バーキンにオススメの素材

エルメスは素材の種類が豊富で、一言で牛革といっても手触り・硬さ・しなやかさ・血筋が違い、細かく名称が違います。その中で特にバーキンにオススメの素材をいくつかご紹介します。

エプソン

エプソン素材のバーキン

2003年登場のエプソンは少し硬めの素材です。若干マットな光沢感でバーキン25やバーキン30などにおすすめの素材となります。

トゴ

トゴ素材のバーキン

使い勝手の良いトゴはバーキンの素材として人気。しっとりとした手触りで高級感を感じます。

オーストリッチ

オーストリッチ素材のバーキン

クイルマークと呼ばれる羽毛を抜いた跡をプレスした模様のオーストリッチ。エルメスはこのクイルマークが均等で美しいレザーのみ使用しているため非常に希少なアイテムです。

クロコダイルマットアリゲーター

クロコダイルアリゲーター素材のバーキン

大きめの斑紋が美しいアリゲーター。クロコ素材が使われたバーキンは非常に高価で、エプソンの5〜6倍の価格となることも。その為バーキンユーザーの間では憧れの素材の一つとなっています。

バーキンのカラー

バーキンは様々なカラーバリエーションがあります。その中で人気のカラーやよく見かけるカラーの一部をご紹介します。

ブルージーンカラーのエルメスバーキン

【ブルージーン】
エルメスの代表的なブルーカラーであるブルージーン。バーキンだけでなく財布などでも人気です。

エトゥープカラーのエルメスバーキン

【エトゥープ】
エルメスの中でも非常に人気の高いエトゥープ。しっとり落ち着いたブラウンベージュカラーはコーディネートしやすい色。

ローズジャイプールカラーのエルメスバーキン

【ローズジャイプール】
ピンク系のカラーの中で最近よく流通しているのがローズジャイプールです。若干オレンジ寄りのピンク系カラーとなります。

ショコラカラーのエルメスバーキン

【ショコラ】
こなれ感が出る濃いブラウンカラーのショコラ。バーキンのサイズを問わず使いやすい色です。

金具のカラーについて

エルメスバッグの金具カラーについて

エルメスのバーキンやケリーに使われている金具はいくつかありますが、一般的に流通しているのはゴールド金具とシルバー金具です。それぞれマットゴールド/マットシルバーといったツヤ消しされたパターンもありますが、限定的な生産アイテムのためなかなかお目にかかることはできません。

  • ゴールド金具
  • シルバー金具
  • マットゴールド金具
  • マットシルバー金具
  • ピンクゴールド金具
  • ルテニウム金具

バーキンの刻印の場所の目安

バーキンの刻印の場所

バーキンの刻印の位置は時期によって変更されており、2015年(T刻印の頃)から現在は正面から見て左側、内側のベルト付近に見られるようになりました。
それ以前のものは正面のクロアベルトの裏となっており、非常にわかりやすい位置でした。

エルメスの刻印位置は手作業で打刻されていると言われており、製造時期や職人によって違いがあるため、ここで紹介しているものはあくまで一例とお考えください。

エルメスの刻印と製造年

バーキンはなぜ高いのか?その理由

バーキンは新品はもちろんのこと、中古市場でも価格があまり変わらず高い品物です。なぜ中古商品でも価格が下がらず高いのでしょうか?その理由は3つあります。

職人の手による生産体制

バーキンやケリーといったバッグは大量生産しておらず、ひとつひとつが選ばれた職人の手によって作られています。これは品質維持のため昔から変わらない生産スタイル。妥協が無いからこそ品質を落とさず最高級のブランディングバッグの地位を確立させているのです。

国内正規店での陳列がない

それは国内正規店でもなかなか陳列されない商品であること。
エルメスファンの間では、足繁くブティックに通いお目当ての品を探すことを俗に「エルパト」(エルメスパトロールの意味)と呼ばれています。というものバーキンやケリーといった人気のお品物は入荷しても陳列されずにバックヤードに納められていることが多く、販売員さんに声をかけて品物を紹介して貰わないとお目にかかれないのです。
そして入荷のタイミングも決まっておらず、品物の予約や取り寄せといったシステムもほぼ無いため欲しくても手に入らない状況が生まれています。

中古市場でのエルメス

ブティックに行っても欲しい品物が買えないとなれば中古品でもと思う方が多いため、中古市場でも品薄状態が続いています。特に新品同様のバーキンは希少。だから定価に近いもしくはそれ以上で買取されることが多いのです。
欲しい人がいるのに新品で買えない、だから中古でも相場が高いということになります。

バーキンを売却する際のポイント

バーキンをはじめ、エルメス製品には製造年がわかる刻印が打刻されています。例えば四角い枠の中にアルファベットのPがあれば2012年製品という風にです。バッグの状態にもよりますがこの年代が新しいほど買取価格は定価に近くなりますので、売却を考えているのなら遅くても12月中に済ませておくと良いでしょう。
特に最新刻印のお品物は価格の差が出やすいので手放すのならお早めに。

【最新版】エルメスの刻印と製造年

ライン査定で買取店を比較

写真とアイテムの情報をラインで送るだけで簡単に買取価格を算出してくれるライン査定が近年人気です。エルメスは高額商品ですので宅配買取を利用した見積もりは気軽にしたくないという方や、街の買取店をはしごするのも面倒という方も多いはず。そんな方に広く利用されているライン査定の特徴と賢く使うコツをお教えします。

高額品だからこそ分かる情報は全て伝える

エルメスは定価で何十万、何百万とする高額商品ですので買取店側も慎重に見積もりを出します。素材やカラー、年代(刻印)で価格が大きく変わるため、これらの情報は非常に重要です。コンディションについても写真で確認をとらざるを得ないので多くの買取店では値幅をつけての見積もり金額を出すのが一般的です。

つまり、「~100万円前後となります」「上限100万円の買取価格となります」といった返答となってしまう場合があるということです。下限金額の提示が無く上限100万円ということは、100万円を期待して実際に持ち込んでも査定価格60万円と言われガッカリしてしまう可能性もあるでしょう。

最低価格保証をしてくれるお店を選ぼう

買取店の中には最低価格保証を設定しているお店があります。ビープライスもその一つです。
最低価格保証とは、見積もりから○日以内といった期限付き等で「ライン査定での提示金額を保証」するサービスです。実際に品物を送っていただいた後に買取価格を下げることは無いため安心できるサービスの一つです。

しかも場合によっては「刻印が最新であるといった情報を伝え忘れていた」等お店側の想定外に良いものだった場合、価格がアップすることがあります。こういったサービスがあるお店を選べば安心してライン査定を利用できるでしょう。

ビープライスでは写真を送るだけで査定を行うLINE査定を実施しております!お客さまに損をさせない「最低価格保証」サービスもございますのでお見積りだけでもお気軽に。

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