金買取で見落とす「手数料」、ネット比較で失敗しないコツ

金買取で見落とす「手数料」、ネット比較で失敗しないコツ

金の買取を検討している方は「金の買取相場表」というものを一度は目にしたことがあるでしょう。金相場は毎日変動しているため、WEBサイトなどでその日のグラム価格を掲示し、手持ちの金の種類とグラム数を照らし合わせれば金の買取価格がわかるという仕組みです。

ところが実際買取店に持ち込んだ際、手数料がかかったために想定していた金額よりも低かったという経験をされたとの声をよく耳にします。せっかく足を運んだのに・・・とガッカリしないために、今回の記事ではこの厄介な「手数料」で損をしないためのネット比較のコツを含めて詳しく解説していきます。

金買取時、比較する際に気を付けること

金の買取相場表

金はどこで売っても同じと思っている方がいらっしゃるようですが、その日の金の買取価格は買取店によってさまざまです。そうするとネット上の買取相場表などを見比べ、一番高く買い取ってくれるお店を探したいですよね。

気軽に確認できる金相場表ですが注意すべき点として、ネット上の金買取相場表で提示している価格に「手数料が含まれている場合」「手数料を含まない場合」があるのです。

うっかり見落とすと損をする可能性がありますので、詳しく説明していきます。

手数料の落とし穴

手数料の落とし穴

手数料を含まない価格を掲載しているお店とは、簡単に言えば「業者価格を掲載しているお店」、つまり金相場を掲載しています。

買取店はお客様から金を買い取った後、溶かして再加工しているような業者へまとめて売却しているのが一般的であり、買取店も金加工の業者も金の取引にはこの金相場を基本として取引をしています。

では、金相場そのままで買い取ってくれるのか?
答えはNOです。

先に述べたように買取店と金加工業者も金相場をみて取引するため、お客様から金相場そのままの価格で買取してしまうと買取店の利益がありません。そのため どんな買取店も金相場に対して利益となる「手数料」を設けています。

ネット上で業者価格の金相場を掲載しているお店は、相場表の近くに「別途手数料をいただきます」や「手数料は買取時にご案内します」といった注意書きがあるので見落とさないよう注意が必要です。

そして厄介なことに、手数料がいったいいくらなのかがわからないような仕組みになっているため、実際にその買取店に持ち込んだ際に想像していた価格と違っていたことでガッカリしてしまうケースがある のです。

別途手数料なしの金買取店を探してみよう

ネット上でいくつかのお店の相場表を見比べていると、掲載されている価格が高いお店と少し低いお店があることに気が付きます。

価格が高いお店は先に述べたように「業者価格を掲載しているお店」です。金相場を掲載し、ここから手数料を引いて金額を算出するために、ネット上では実際の買取金額が不明確になっています。

では少し低い価格を掲載しているお店とはどういうお店か。
それは、業者価格を掲載しているのではなく「そのお店での実際の買取金額」を掲載しているのです。

グラム単価の中に何パーセントかの手数料をはじめから含めることで、金を売りたい人に買取価格をわかりやすく提示し、買取店に足を運ぶ前にいくらになるのかを把握できるようになっている、ということです。

金相場掲載店と買取価格掲載店の見分け方

金相場掲載店は、基本的に「別途手数料」つまり手数料が別に必要となることが注意事項として記載されています。その他、「何グラムから買取受付します」などある程度まとまった量のみ買取し、少量の場合は別途手数料が必要になる場合があるといった注意点が記載されています。

買取価格掲載店は「手数料無料」と明記され、買取価格表からの減額がないことをアピールしています。

なぜ買取価格ではなく金相場を掲載するのか?

金相場を掲載するお店と実際の買取価格を掲載するお店があるように、買取店によってバラバラであることが非常にわかりにくくなっているのが現状です。金を売りたい人にとって「結局いくらになるのかがわからないから実際の買取価格で統一されたらいいのに」という声もしばしば聞かれます。

なぜ実際の買取価格ではなく金相場を掲載しているのかというと、理由の一つとして「ネットで価格比較された際に少しでも高く取引しているように見えるから」ということが考えられます。

本当のところはどうなのか?
これについては実際の比較を交えて後ほど詳しく説明します。

ビープライスは金相場表ではなく、買取価格をわかりやすくするために実際の金買取価格を毎日更新して提示しています。お手持ちの貴金属のグラム数を入力すると買取価格がすぐにわかる簡単便利な計算ツールもありますので是非ご利用ください。

金買取の手数料の相場

金買取時の手数料はお店によってさまざまですが、よく耳にするのは10%くらいが相場です。持ち込んだ金の総量によって前後することもありますし、そのお店の常連であるなどすれば交渉次第で5%に抑えることも可能な場合もあります。

実際の18金の買取価格を比較してみよう

金相場掲載店と買取価格掲載店を例に挙げ、実際にどちらが高く取引できるのか、具体的に金の価格を比較してみましょう。

まず金相場掲載店(手数料別途)をA店買取価格掲載店(手数料込み)をB店とします。

  • A店は相場掲載タイプのため、ネット上で確認した価格はどこよりも高く、K18(18金)が7,140円でした。
  • B店は買取価格掲載タイプのため、これより少し金額が低く、 K18(18金)が 6,698円でした。

ぱっと見た感じA店の方が高く売れそうだと感じますが、手数料が別途かかるため、実際の買取価格を比較してみるとこのようになります。(手数料は10%で計算)

K18/g掲載金額手数料買取価格
A店7,140円△714円6,426円
B店6,698円0円6,698円

結果的にB店の方が高く売ることができることがわかります。

例に挙げたA店の手数料は仮に10%としましたが、実際にお店に出向かないとどのくらい手数料を引かれているのかわかりませんので、ネット上の掲載価格のみを見て判断せず、しっかりと手数料の有無を加味して比較することが大切です。

ネット比較する際にはグラム単価を計算すべし!

金の買取価格を比較する際のポイントは、グラム単価を計算し比較することです。

手数料を差し引きすると、手数料無料を掲げているB店の方がグラム単価が高くなっていますが、実際にA店へ持ち込んで交渉した結果、そのお店の常連であったり一度に持ち込んだ品物が多かったりすると手数料を引き下げてくれることもあります。例えば手数料が5%に下がるとなると6,783円とB店よりも高くなりますよね。

交渉しないと損をしたり、お店にとって良いお客かそうでないかで手数料が変動してしまうのはなんだか公平ではないなと感じ、できれば誠実な取引をしてくれるお店の方が信頼できる と思ってしまうでしょう。

買取で損をしないためには、買取依頼時に手数料の有無をしっかり確認し、手数料を含めたグラム単価を計算すべきです。

なぜ金買取にだけ手数料がかかるのか?その理由

近年バッグや財布や時計といったブランド品買取が盛んになったため、ブランド買取店は手数料無料であることが一般的になりました。しかしながら金やプラチナといった貴金属の買取時には手数料が必要であるのはなぜか。その3つの理由を説明します。

お店が利益を得るため

簡単に言ってしまえばお店の利益のためです。お店を運営するには人件費や家賃といった店舗運営費が必要になってくるため、相場価格そのままで買取ってそのまま加工業者へ相場価格で売却してしまうとお店の利益がゼロとなってしまい立ちいかなくなってしまいます。

ブランド品とは違い金の相場は世界的に決まっており、流通するには相場を基準にしての取引となるため、手数料として利益を得ているのです。

金の精製時に目減りしてしまうため

ネックレスのチェーンや指輪の土台といった細かい貴金属は、高温で溶かし精錬してインゴッドや新しいジュエリーに加工します。その際どうしても1%~2%程度目減りしてしまうため、少なくなった分を計算に入れて手数料とする考え方もあります。

リスクヘッジのため

金の相場は毎日変動しているため、今日の金価格が明日には下がっている可能性もあります。買取店はお客様から買い取った貴金属をその日中に加工業者に売っているわけではないので、多少相場が下がることを見越して手数料としている買取店もあります。

まとめ

金の買取価格を比較するには、ネットの相場表の金額を見るだけでなく手数料の有無が注意書きにないかをチェックし、別途手数料が必要であれば、持ち込み時に手数料はいくらかを確認しましょう。

そのお店の手数料を把握し、グラム単価を計算すると、最終的にどのお店が一番高く買い取ってくれるかの比較ができますので、参考にしてみてください。

ビープライスは金買取時の手数料は別途頂いておりません。ネット上に掲載している価格そのままでお買取させていただいておりますので、お手持ちの貴金属の種類とグラムがわかれば誰でも簡単に買取価格を確認していただけます。正直で誠実なお取引をさせていただいておりますので是非一度ご利用くださいませ。

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