モンブランの万年筆には定番コレクション以外に、特別生産や限定品モデルといったシリーズがあることはご存知ですか。
もはや万年筆の域を超えた芸術品とも言える装飾が施されております。万年筆を売りたいと思っている方へ、高価買取が期待できる限定シリーズをご紹介致します。
モンブランの職人の中でも熟練の技工を持った方だけで作られる限定品の万年筆がございます。様々な素材や金属を使い、もはや美術工芸品と言える万年筆を制作しています。毎年シリーズコレクションの発表があり、注目された万年筆だとすぐ完売することも。
そのため近年の限定万年筆はもちろんのこと、20年前に発売された人気が高い限定万年筆の場合、手に入れることが困難なため値崩れせず中古市場でも高値で取引されます。このシリーズの存在があることで、モンブランの万年筆としての市場価値を高めている要素の一つだと感じています。その数あるシリーズの中からモンブランの買取経験豊富な鑑定士が選ぶリミテッドシリーズをご紹介します。
出典:モンブランHPより
1992年より世界10カ国前後から、歴史上名高いアート・パトロンをテーマとして毎年1作品が発表されます。現在において、様々な芸術と文化において若い才能の開花に尽力支援し個人的な努力と実績が認められた人物に送られる、モンブラン国際文化賞「モンブラン・デ・ラ・キュルチュールアート・パトロネージ・アワード」を受賞した方へ敬意を評して作られるシリーズとなります。4810エディション(世界限定4810本)と888エディション(世界限定888本)の2作で構成されます。
過去に世界的に活躍している日本人も受賞しており、2014年「小澤征爾」2015年「熊川哲也」2016年「坂本龍一」2017年「小林武史」らが受賞している。
出典:モンブランより
芸術活動を支援活動化と知られるローマ人「ガイウス・キルニウス・マエケナス」へ敬意を表した万年筆となります。胴軸にはローマ時代の建築様式をイメージしており、キャップにはマエケナスに捧げられた頌歌が刻まれています。クリップは古代ローマ時代の剣の形をしております。
買取相場 75,000~100,000円
出典:オークファンより
革新的なピアノ作りへの情熱と若い音楽家の支援に情熱と使命感を傾けた「ヘンリーE・スタインウェイ」へ敬意を表した万年筆となります。鏡のような深みのある光沢がグランドピアノのつややかな黒をイメージしており、キャップはオーバーストリングス(交差弦方式)ピアノをモチーフにイエローゴールドで仕上げた逸品となっています。
買取相場 75,000~100,000円
出典:ヤフオクより
ピアノの鍵盤をモチーフにした、ヘンリーE・スタインウェイ888シリーズの万年筆は販売価格が100万円を超えるので、より高価買取が期待できます!
買取相場 270,000~330,000円
出典:Webchronosより
シピオーネ・ボルゲーゼはルネサンス期やバロック芸術を愛した人物で、ローマのボルゲーゼ公園にコレクションを集めた美術館があり、ここでしか見れない贅を尽くした最高のバロック彫刻コレクションが展示されております。胴軸はボルゲーゼ美術館のマーブル模様をヒントに採用。ペン先や尻軸は彫刻に見られるような雄々しくも上品なバロック調のデザインがされています。万年筆というより芸術品といえる逸品です。
買取相場 80,000~100,000円
パトロンシリーズの万年筆は歴史上の人物の人気によって買取価格が異なることがございます。近年発売されたパトロンシリーズの万年筆は人気が高く高価買取となりますが、実は10年以上前のパトロンシリーズの万年筆も今現在、手に入れるのが困難なため高価買取が期待できます。
1992年より、世界文学に寄与した偉大な作家に敬意を評してきました。世界中の文豪と呼ぶにふさわしい署名作家から毎年1名選出され、その人の作家精神や作品がイメージされたデザインを基に制作される限定モデルとなります。万年筆の限定本数が毎年変わるようで、特に人気作家の万年筆の場合はプレミアがつくことも。
出典:モンブランより
1992年の第一回「作家シリーズ」に発売された万年筆となります。アーネスト・ヘミングウェイは20世紀を代表する偉大な作家の一人です。彼が残した作品は今現在もなお世界中の愛好家を魅了しています。作家シリーズの第一回目の作品で、とても人気のある作家なため高価買取が期待できます!
買取相場 110,000~150,000円
出典:楽天より
マルセル・プルーストはフランスの作家で哲学家で世界的にとても有名で人気の高い人物の一人です。人間や自然を鋭い観察眼で描き読者を虜にしました。万年筆の胴軸がスターリングシルバーでできているので、長年保管しておくと酸化して黒ずんでしまうので定期的に胴軸を磨いてメンテナンスをする必要があります。なので買取に出すときは黒ずみを磨いて綺麗にしておくことをオススメします。
買取相場 80,000~110,000円
出典:楽天より
ヴァージニア・ウルフはイギリス出身で20世紀フェミニズム文学の主要な女流作家の一人です。明確な女性らしい主観性と自伝的な要素を用いフェミニズム文学における画期的な作品を世に生み出しました。代表作「波」から胴軸を波の曲線をイメージしたギョーシェの装飾をしております。
買取相場 25,000~35,000円
作家シリーズは作家の人気により、かなり買取価格が変動する傾向がございます。また作家シリーズには万年筆・ボールペン・ペンシル3点セットがあり、これは限定数も限られるため高価買取が期待できます。
モンブランの歴史へのオマージュされたシリーズとなります。熟練の職人たちが最高の技術を駆使して美しく仕上げられ、モンブランの歴史を讃えるとともに過去と現在を融合させた新しい芸術品ともいえる万年筆が展開されております。
創業110年を記念して創られた特別モデルとなります。キャップの特徴が蛇のクリップ部分で、このミステリアスで優雅なヘビは、初代「ルージュ&ノワール」コレクションの登場した20世紀初頭の人気デザインを採用しております。過去の鮮やかなデザインと現代の技術で磨かれたシルエットは手にした人を魅了してくれます。
買取相場 25,000~35,000円
出典:楽天より
モンブランの前身であるシンプロフィラーペンカンパニーが発明した吸入式万年筆「セイフティフィラーペン」。現在ではペン先を収納できる万年筆は各社制作していますが、モンブランはこの特殊な機能を100年も前に発明されています。この機能を復刻した万年筆となります。
同じくペン先を収納できる機能を持つ万年筆「ボエム」がございますが、ボエムはインク方式が「カートリッジ」のみとなります。しかし、こちらの1912万年筆は「インク吸入式」であるためより高度な技術が施されております。まさに技術の詰まった万年筆ですね。
買取相場 25,000~35,000円
ヘリテイジコレクションはモンブランの歴史と技術革新が詰まった逸品が多いです。パトロンシリーズや作家シリーズとは違い中古市場での人気は低いですが高価買取が期待できます。
万年筆を売るとなると、どこの買取店に持っていくのが一番いいのか悩みませんか。答えは万年筆を買取しているお店で、しかも買取経験や知識が豊富な鑑定士がいる買取店です。どのお店にいっても知識や買取経験がある鑑定士がいると思いますが違いがございます。
総合リサクルショップ店ですと、ブランド品バッグや財布に限らず家具や家電といった商材まで幅広く取り扱っています。なので幅広い商材の知識を持った鑑定士はいますが、ブランドに関する深い知識を持った鑑定士は少ない場合がございます。
ブランド買取専門店はお店により取扱うブランドや商材が異なりますが、取扱う商材の知識や買取経験が豊富な鑑定士がいるので本来の価値を見極めて査定してくれます。ただし、ブランド買取専門店は時計買取専門店・貴金属買取専門店・家具買取専門店・洋服買取専門店と得意分野が異なりますので、持ち込む場合は注意が必要です。
買取店により様々な商材や取り扱いブランドに違いあるのをご理解いただけたかと思います。限定万年筆を高価買取してもらうためには、事前に気になるお店にお問い合わせをして万年筆の買取経験豊富な鑑定士がいるか聞いてみるのといいかもしれません。
限定万年筆を買取する場合は特に付属品の有無が重要です。特に限定万年筆だと箱から出して棚に飾っている場合があります。そのとき、付属品の箱や保証書を別の所へ保管して紛失たり、誤って捨ててしまうことが無いようにしましょう。買取に持っていく際は、全て揃っているとより高価買取に近づけることが可能です。
[kaitori]
・パトロンシリーズは古い年代のモノでも人気が高く高価買取が期待大
・作家シリーズはヘミングウェイがダントツ人気
・万年筆の知識や買取経験豊富な鑑定士がいる買取店に査定してもらう
・付属品は必ず買取時に持参する
モンブランの万年筆は長年愛用できるものが多いので、もし万年筆を使用しなくなったら買取に出してみましょう。実際にリサイクルショップやブランド買取専門店に持っていくと、買取金額だけではないお店の雰囲気を感じることができます。そして鑑定士の接客対応やサービス内容の違いもあるので、是非、安心・信頼できるお店を見つけてください。