MCMはなぜ人気?ピンクのリュックが地雷と呼ばれた理由

MCMはなぜ人気?ピンクのリュックが地雷と呼ばれた理由

最近、SNSなどでMCMリュックについての意見の中に「地雷系」「地雷女」「歌舞伎町のランドセル」「時代遅れ」といった声を見かけます。いつのまにかMCMは地雷系ファッションを好む女性に人気が出たようですが、その理由が気になっている方も多いのではないでしょうか。

そもそもMCMは高級レザーブランド。なぜこのようなイメージが付いてしまったのか?
この記事では、MCMリュックが人気となった理由と、ブランドの成り立ちを含めた魅力を解説します。

MCMとはドイツ生まれ、そして韓国へと渡ったブランド

MCM(エムシーエム)はドイツの高級レザーバッグブランドとして1976年に誕生し、ミュンヘンの煌びやかな時代で受け入れられてきました。

日本ではバブル期に大流行。一目でブランドバッグとわかるデザインであることや、ヨーロッパへの憧れから、多くの人々の注目を集めたブランドでもあります。

当時を知る世代の方にはヨーロッパのブランドと認識されたままのようですが、実は2005年に韓国の大手企業により買収されていて、韓国を中心に再ブレーク。日本でも韓流ブームに乗って人気が再燃しました。その後2021年に拠点を韓国へと移し、現在では「ドイツ生まれの韓国企業ブランド」としてヨーロッパやアジア圏に向けて発信しています。

ドイツから韓国へ渡ったMCM、ヴィンテージブームで再注目

MCMはなぜ地雷系と呼ばれるに至ったのか

MCMのピンク色リュックは地雷系?

MCMはホストにハマっている女性やその界隈で人気が高まったことで、「ホス狂の女性が持っているバッグ」として話題になりました。また、ホストが好きな一部の女性は地雷系と呼ばれることがあり、そこからMCMは地雷系ファッションのバッグとして知られるようになったと言われています。

地雷系ファッションとは
心が病んでいるなどで感情の起伏が激しい女性は危険として、揶揄の意味合いを含む「地雷」と呼ばれるようになりました。
地雷系ファッションはフリルなどを取り入れた甘めのスタイルで、涙袋やたれ目、チークを意識したメイクなどで独特の世界観を築き上げているのが特徴です。

こうしたスタイルが今では「病みカワイイ」とひそかに人気があり、あえて地雷系ファッションを取り入れる人も増えたことから、今では1つのジャンルとして広がっています。

「歌舞伎町のランドセル」と揶揄されてしまう一面も

最近日本のSNSなどで「歌舞伎町のランドセル」と呼ばれているのを目にします。歌舞伎町はホストクラブが多く軒を連ね、先に述べたようにホストにハマっている女性が集う街です。

特に人気があるのはMCMのリュックタイプの小さめバッグですが、皆が揃って同じリュックを背負っているため「歌舞伎町のランドセル」と呼ばれています。

ドラマ・漫画の影響

漫画原作、2022年4月に実写ドラマが放送された「明日、私は誰かのカノジョ」(作・をのひなお)の登場人物である「ゆあてゃ」がMCMのリュックを身に着けています。

ゆあてゃは推しホストのためにお金を注ぎ込む重度のホス狂であり、自傷行為を行うなど明確な地雷系女子。コミックス5巻の表紙や本編内、実写ドラマでもはっきりとMCMのリュックを背負っている描写があります。

ドラマではこのキャラクターの再現度が高いと注目が集まり、「歌舞伎町にいるリアルな若者」として世間に広く認識されました。

ピンクのMCMリュックが特に注目されている

スタークヴィセトスバックパック

地雷系ファッションとして特に好まれているのは「STARK サイド スタッズ バックパック (ヴィセトス)」のピンクカラー。MCMの定番モデルでもあるヴィセトス柄のリュックで、サイドにスタッズが配置されたモデルです。

人気の高いパウダーピンクカラーは、現在廃盤モデルとなってしまったことにより市場価格が上がっています。同一カラーモデルが手に入らないことにより、ホワイトやベージュといった別カラーの価格も上昇しています。

ビープライスではMCMのアイテムを積極的に買取しています。定番モデルのコニャックカラーはもちろん、最新のパウダーピンクカラー・ニューミュンヘンブルー・ホワイトカラーのアイテム等喜んでお買取しています。リュック・トートバッグ・ショルダーバッグ・財布など種類問わず受け付けておりますので、売却をお考えの方は是非ご相談ください。

MCM人気の移り変わり

MCMは1976年の誕生から何度かブームが訪れているブランドです。ブランド立ち上げ当時から変わらないロゴを前面に打ち出したヴィセトス柄、特徴的なコニャックカラー、そして素材を生かしたレザーの質感。MCMはどのブランドにも真似できない、一目でわかるスタイルを打ち出しています。

最初のブームはバブル時代

日本でのブームはバブル時代に訪れます。一目でブランド物とわかるアイテムが好まれる時代であり、MCMと同じく、モノグラム柄が敷き詰められたルイヴィトン、大きなココマークが目立つシャネル、バリエーション豊かなGG柄が配置されたグッチ等のバッグが大流行していました。

韓流ブームと共に日本で再ブレイク

2005年にMCMが韓国ブランドとなったことで、多くの韓流スターや韓国のアイドルが愛用しており、日本での韓流ブームも相まってファンの間で人気が高まりました。

・東方神起
・BIGBANG
・BEAST
・少女時代

上記のような、当時人気が高かったアーティスト達が使っていたMCM。コアなファン程「同じアイテムを身に着けたい!」という思いがあったようです。

地雷系ファッションとして密かなブーム

韓国では人気が落ち着いてきた頃、SNSの普及とともに日本では地雷系ファッションとして人気が高まります。地雷系ファッションと聞くとマイナスなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、「病みかわいい」ジャンルとして独特の世界観を表現するファッションの一部に取り入れられています。

MCMは時代遅れではなく、リバイバルブームに乗ったブランド

ファッションの流行はおおよそ10年~20年サイクルで波のようにやってきます。
MCMもバブル期・2000年前半に流行したものであり、近年のリバイバルブームも相まって再燃しています。

地雷系ファッションだから注目されているだけではなく、「親が使っていたものを現代風ファッションと合わせるとかわいい」という観点からも人気があります。

MCMはコーデ次第で魅力的に使えるブランド

地雷系ファッションを目指していない方にとって、「MCMを持っていると地雷系と思われないか心配」だと感じている人もいらっしゃるかもしれません。

結論を言えば大丈夫です。特に地雷系とみられがちなのはパウダーピンクカラー・ヴィセトス柄のリュックタイプであると言えます。コニャックブラウンカラーのモデルは定番人気であるため、シックなコーディネートにも合わせやすく男女問わずお洒落なコーディネートを作りやすいラインです。

その他、最近でははロゴがエンボス加工されたものや、無地にゴールドのロゴが一つだけついたような、シンプルなデザインへの人気が高まっています。

みんなのコーディネートが見れるサイト、WEARではお洒落な人がきちんとコーデしていて非常に参考になりますので、気になる方は覗いてみても良いかもしれませんね。

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