フォックスファーは何種類?買取価格や毛皮の特徴について

フォックスファーは何種類?買取価格や毛皮の特徴について

冬になるとよく目にする毛皮のアイテム。フォックス、ラビット、ミンクなど、様々な種類の毛皮がありますが、今回はその中でもフォックス毛皮に注目。
ふわふわとした肌触りと、高級感あふれる見た目が魅力のフォックス。この記事では、フォックス毛皮の魅力をたっぷりとお伝えします。

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フォックス毛皮の特徴とは?

フォックス毛皮は密生した長めの差し毛と、柔らかな綿毛で構成されており、ラビットやラクーンファーを凌ぐ保温性の高さが特徴となっており、冬の寒い日でもお出かけが楽しくなります。
また耐久性も高く、ブラッシングなどの適切なケアによって長く愛用できるのも魅力です。
価格帯は、一般的にミンクよりお手頃でありながらラクーンよりも高価なものが多く、品質の高さも踏まえると、手に取りやすい毛皮の一つといえます。
またフォックスファーは種類が多いため、カラーバリエーションが豊富な面などでも人気を集めています。

一般的に知られているフォックス毛皮の種類と特徴は?

コートやティペット、帽子やフードなどに多く用いられるフォックスファー。
よく使用されているのは大きく分けて3種類。

  • ブルーフォックス
  • レッドフォックス
  • シルバーフォックス

この3種類については、聞きなじみのある方もいらっしゃるかもしれません。

中でも最高級かつ、人気があるのが「シルバーフォックス」
日本では「ぎんぎつね」とも呼ばれ、絵本やアニメのキャラクターなどでも有名です。
自然の毛色が大変美しいのが特徴で、染色されずにそのままのカラーを使用するのが一般的。その色味と長い刺し毛から、上品かつ高級感があり、人気のフォックス毛皮となっています。

フォックス毛皮の歴史

人類が日除けや防寒のために動物の毛皮を身に着け始めたのは、原始時代からだと言われています。
また、古代より毛皮は富や権力の象徴して用いられており、エジプト王朝ではヒョウの毛皮が王家の象徴とされていました。西洋でも同様で、15世紀から16世紀の絵画には王侯貴族が着用するアーミン(白テン)のマントが描かれていることが多く、その価値の高さがうかがえます。
18世紀頃からは庶民の間にもフォックス毛皮などの毛皮アイテムが流通し始め、これをきっかけに野生動物の乱獲が進みました。毛皮のコート1着を作るためには10〜15頭分のキツネの毛皮が必要とされ、その結果、野生のフォックスの数が激減し、社会問題となりました。
現在では、天然のフォックスの毛皮が使用される一方で、ヨーロッパやアメリカなどでは養殖も盛んに行われています。
近年はファーフリーの影響を受け、フォックス毛皮の需要は減少傾向にありますが、ルイ・ヴィトンやフェンディなどのハイブランドは今でもフォックス毛皮を使用したアイテムを発表しています。※2024年時点
フォックス毛皮の人気は、今後も根強く続くのでしょう。

フォックス毛皮の種類

上記でお伝えした以外にも、フォックス毛皮はたくさんの種類が存在します。

豊富なカラーバリエーションや肌触りなど、ご自分に合った毛皮を選ぶためにも、どんな種類があるのかよく耳にする種類を一部紹介していきます。

ブルーフォックス

コートやアウターのフード、袖部分などに使われる一般的な毛皮です。フォックスファーの中でも生産量が最も多く、最もポピュラーな種類とされています。

  • 手触り
    毛足の長さが約4〜6cmとフォックス毛皮の中では少し短め。綿毛も多いため、やわらかくふわふわとした手触りが特徴です。
  • 色合い
    「ブルーフォックス」という名前ですが、実際にはシルバーがかった淡いブルーの色合いです。
  • 染色
    淡く自然な色味のため染色しやすく、さまざまなカラーバリエーションが可能です。
  • 産地
    ブルーフォックスは世界各地に生息しています。野生ではグリーンランドや北米が有名で、養殖ではフィンランドやスカンジナビア(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク付近)産が知られています。
  • 価格
    比較的手に入れやすい価格帯のものが多く流通しています。光沢感があり、差し毛にシルバーが強く出ているものほど高く評価されます。

レッドフォックス

「アカギツネ」とも呼ばれる、日本人にとってなじみの深い茶色のキツネです。日本で「キツネ」と言えば、このレッドフォックスを指すのが一般的です。

  • 手触り 
    長く、密度の高い刺し毛と綿毛が特徴で、なめらかで柔らかく、つい撫でたくなるような手触りです。
  • 色合い
    赤みのあるオレンジ色が特徴です。くすんだ茶色や鮮やかな赤褐色、黄色がかったものなどさまざまで、色味によって価格が異なります。
  • 染色
    そのままの色味を毛皮として使用することが多く、染色されることはまれです。
  • 産地
    南米を除く世界中に分布しています。日本では北海道などの気温の低いエリアに生息しています。多くは野生のものが使用されますが、養殖も行われています。
  • 価格
    生息地や色合いによって価格は大きく異なりますが、他のフォックス毛皮と比べると、野生のフォックスを使用している分、比較的高額です。
    特に鮮やかで赤みの強いオレンジ色の毛皮は評価されます。
    また、カムチャッカ半島に生息するレッドフォックスは「ファイヤーフォックス」と呼ばれ、こちらも高額で取引されています。

シルバーフォックス

ブルーフォックスの変異種となっており、ブルーフォックスよりも色味の薄いものを指します。

  • 手触り 
    長く張りのある刺し毛と、柔らかい短めの綿毛が混ざった毛皮です。やや固めの手触りではありますが、そのボリュームのある毛量と高級感は唯一無二です。
  • 色合い
    シルバーフォックスの名前の通り、銀色と一部黒色の毛が特徴です。シルバーの色合いにもさまざまな種類があり、毛の色味やコントラストの違いによって価格に差が出ます。
  • 染色
    染色されることは少なく、自然な色味を活かすのが一般的です。染色を施した場合でも銀色の部分のみが染まり、黒色の部分は染まることなくそのまま残ります。
  • 産地
    野生のシルバーフォックスは野生個体は数が少なく非常に珍しくなっています。フィンランドなどのヨーロッパでは天然を取り扱うこともありますが、市場に出回っているものはほとんどが養殖となっています。主な産地はカナダやアメリカ(アラスカ)、ロシア、ノルウェーなどです。
  • 価格
    フォックス毛皮の中でも高価で取引されており、特に銀と黒のコントラストがはっきりしたものほど高値がつけられます。

シャドーフォックス

ブルーフォックスの変異種となっており、ブルーフォックスよりも色味の薄いものを指します。

  • 手触り 
    ブルーフォックスよりも柔らかく、ふかふかとした手触りが特徴です。
  • 色合い
    淡いブルーやグレーなどの色味となっています。また刺し毛・綿毛ともに白に近い色味の個体も存在します。
  • 染色
    白みが強いため染色しやすく、淡い色味に染めることも多くあります。また、そのままの色味を活かしてティペットなどに使用されることもあります。
  • 価格
    比較的手に入りやすい価格帯のものが多く流通しています。

ブルーフロストフォックス

シルバーフォックスとブルーフォックスを掛け合わせた品種です。シルバーフォックスの高級感と、ブルーフォックスの柔らかい手触りを兼ね備えた毛皮です。

  • 手触り
    ブルーフォックスの毛質と似てふわふわしていますが、毛足が長くボリュームがあるためより触り心地のよい毛皮となっています。 
  • 色合い
    グレーにホワイトが映える色合いが特徴です。名前にある「フロスト」は「霜」を意味し、白色の毛がまるで霜が降りたように見えることから名付けられました。
  • 染色
    染色もしやすい毛色でありますが、自然な色味が美しいため、染色せずにそのまま使用されることが一般的です。
  • 価格
    ブルーフォックスと比較すると、少し高めの価格で取引されますが、シルバーフォックスに比べると手に取りやすい価格帯です。

アークティックマーブルフォックス

マーブルカラーが特徴的なキツネで、同じ模様の個体は存在せず、それぞれが唯一無二のオリジナルな模様を持っています。

  • 手触り 
    刺し毛はさらさらとした質感でありながら張りがあり、柔らかな綿毛との組み合わせが魅力的な手触りを生み出しています。
  • 色合い
    白地に黒いマーブル模様や、薄い茶色の柄がはいった個体が存在します。白の割合が強いものから黒が際立つものまでさまざまなバリエーションがあり、自分の好みに合った色合いやバランスを選ぶことができます。
  • 染色
    自然な色味を生かすことが多いですが、淡いピンクなどに染色されることもあります。

ゴールデンアイランド

ブラウンベースのナチュラルな毛色が特徴で、レッドフォックスよりも淡い色合いをしています。差し毛が長く、ボリューミーな存在感のある毛皮です。

クロスフォックス  

レッドフォックスの黒色の変異種です。
北アメリカ北部やカナダなどに生息する、黒地にオレンジがはいったユニークな毛皮。レッドフォックスよりも毛足が短い点が特徴となっています。

プラチナフォックス  

ホワイトベースに、淡いブラウンやブラック、グレーが混ざった色合いが特徴です。
レッドフォックスの一種で、この特有の色合いを持つ個体をプラチナフォックスと呼びます。またシルバー系の色味の毛皮はプラチナシルバーと称されることもあります。

グレイフォックス

その名の通り灰色のキツネで、南アメリカの北端からカナダ南部の湾岸エリアにかけて生息する唯一のキツネ種です。斑点のようなペッパー柄がベースとなり、足、胸、耳などにはくすんだ赤やベージュ系の毛が生えている、少し変わった毛皮が特徴です。

ホワイトフォックス  

真っ白なキツネの毛皮を指します。ホッキョクギツネなど冬季に毛色が白くなる種の毛皮が使われることもあります。

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サガフォックスは高価買取が期待できる!?

SAGA(サガ)とは?

フィンランド・ヘルシンキに本部を置く毛皮飼育者協会「SAGA FURS OF SCANDINAVIA(サガファー・オブ・スカンジナビア)」が認定する、最高級の「ミンク」「フォックス」「フィンラクーン」の品質を保証する登録商標ブランドです。主にデンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランドで生産された毛皮を指します。

「サガフォックス」は、厳格な品質検査に合格したフォックスのみに与えられる称号です。

サガフォックスは高価買取になりやすい

高品質が保証された「サガフォックス」のタグがついたフォックス毛皮は、特別な毛皮として取引されるため、購入時も高額であることがほとんどです。
そのため、中古市場においても他のフォックス毛皮と比べて高価買取が期待できます。

一方で、偽物が流通していることもあるため、中古品を購入する際は信頼できる店舗での購入をおすすめします。

シルバーフォックス毛皮の値段と買取相場

近年、動物愛護の意識が高まっています。ファーフリーの動きは日本にも広がり、冬に毛皮のコートを着用する機会が減っています。その影響で、フォックス毛皮の需要は減少し、市場価格も下落傾向にあります。

シルバーフォックス毛皮コートの買取価格

一般的なブランドのシルバーフォックスのコートは、定価で25万円程度で購入できますが、買取価格は、ノーブランド品の場合、状態が良くても数千円から1万5千円程度と、購入価格との差が大きいのが現状です。
ですが「SAGA FOX」タグ付きや、有名ブランドのフォックス毛皮のコートは、品質やブランド価値が評価され、高値での買取が期待できます。

高価買取につなげるポイント

ノーブランドのフォックス毛皮でも高価買取を目指すなら、以下の3つのポイントが重要です。

  • こまめなお手入れをする
  • 着なくなったら早めに売却する
  • まとめて売却する

こまめなお手入れをする

フォックス毛皮を売却する際、査定額に最も影響するのは、カビやほつれなどのダメージです。特に、毛の抜けや変色、虫食いなどは、買取価格を大きく下げる原因となります。
こまめなブラッシングや湿気対策など、適切なケアを行うことで、毛皮の状態を保ち、高価買取につなげましょう。

着なくなったら早めに売却する

フォックス毛皮に限らず、洋服は年々デザインが変化するため、古くなればなるほど流行から外れ、買取価格が下がります。
「最近着ていないな」と感じたら、早めに売却することで、より高い価格で買い取ってもらえる可能性が高まります。

まとめて売却する

シルバーフォックスなどの毛皮アイテムは、基本的には1点で査定可能です。
しかしティペットなどの小物類は、まとめて売却することでセットとしての価値が認められ、1点で査定する場合よりも高額査定となる場合があります。複数の毛皮アイテムをお持ちの場合は、まとめて査定に出すのもおすすめです。

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