山形市で実家じまいをするなら|費用・補助金・空き家の相談先
「親が施設に入って、実家に誰も住まなくなった」「相続した家が、そろそろ2回目の冬を迎える」——山形市で実家じまいを考え始めるきっかけは、こうした場面もあるのではないでしょうか。
実家じまいは、家の中の片づけだけでは終わりません。
片づけたあとの家を売るのか、貸すのか、解体するのか。費用はいくらかかり、誰が払うのか。
考えることが多く、何から手をつければいいのか分からなくなりがちです。
この記事では、山形市で実家じまいを考え始めた方に向けて、片づけ・解体・売却それぞれの費用の目安、山形市で使える補助金と無料の相談窓口、雪国ならではの注意点、そして市内で相談できる業者をまとめました。
「まだ何も決まっていない」段階で読んでいただける内容にしています。
- 「実家じまい」で何をするのか|山形市の空き家事情
- 山形市の実家じまいで困りやすい5つのこと
- 何から手をつける?実家じまいの順番と進め方
- 山形市の実家じまいはいくらかかる?費用の目安と減らし方
- 実家じまいをスムーズに進めるために注意したい3つのこと
- 山形市で実家じまいの片づけを頼める業者
- 片づけを依頼する前に確かめておきたい4つのこと
- 実家じまいでよくある質問
- まとめ|山形市の実家じまい、最初の一歩
- 親が高齢者施設や病院に入り、家に戻る見込みがなくなった
- 親が子ども世帯と同居することになり、実家が空いた
- 親が亡くなり、相続した家に住む人がいない
- 親が元気なうちに、自分の意思で住み替えを決めた
- 維持費がかかり続ける:固定資産税、火災保険、庭木の手入れ、光熱費の基本料金など
- 建物が傷み、資産価値が下がる:換気されない家は湿気で傷みが早まります。
- 「管理不全空家」に指定されるおそれ:2023年12月に施行された改正空家法では、放置すれば倒壊などのおそれがある「特定空家」の手前に「管理不全空家」という区分が新設されました。市から勧告を受けると、固定資産税の課税標準が最大6分の1になる住宅用地特例の対象から外れ、税負担が増える可能性があります。
- 相続登記の義務化:2024年4月から、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の登記申請が義務になりました。正当な理由なく怠ると過料の対象になることがあります。
- 家の行き先:売却・賃貸・解体・保有のどれを目指すか(この時点で仮でも構いません)
- 費用を誰が払うか:片づけ・解体・売却の費用を、相続財産から出すのか、相続人で分担するのか
- 誰が動くか:実際に片づけや業者対応を担当する人と、その負担をどう考慮するか
- 貴金属・宝飾品:指輪、ネックレス、金縁の眼鏡や金歯なども対象になることがあります
- ブランド品・腕時計:使用感があっても、動いていなくても、査定対象になる場合があります
- 着物・和装小物:しまい込まれたままの着物や帯は、状態によって値がつくことがあります
- 骨董品・美術品:掛け軸、茶道具、陶磁器、刀剣類など。価値の判断が難しいため専門知識のある業者へ
- 農機具・除雪機・工具:動く状態のものは需要があり、買取に対応する業者もあります
- 未使用の贈答品・切手・古銭:まとめて保管されているケースが多い品です
- 山形市老朽危険空き家除却補助事業補助金:市の事前調査で「老朽危険空き家」と判定された建物の解体が対象。補助対象経費の10分の8に2分の1を乗じた額(実質40%)で、上限100万円。募集件数が少なく、到達次第終了します
- 山形市市街化区域空き家除却補助事業補助金:市街化区域内にある、原則として昭和56年5月31日以前に建築された住宅が対象。補助対象経費の2分の1で、上限50万円。所得や取得時期などの条件があり、令和8年度の募集は終了しています
- 自分でできる範囲を先に進める:衣類や書類、小物の仕分けは時間があれば自分でできます。業者に頼む範囲を「大型家財の搬出と処分」に絞ると、費用は下がります
- 売れるものを先に査定に出す:買取額を作業費用に充てられれば、持ち出しが減ります
- 補助金を確認する:空き家バンクに登録するなら家財処分に上限10万円、解体なら上限50万〜100万円の補助が使える可能性があります
- 相続財産から支出する:預貯金などの相続財産がある場合、実家じまいの費用をそこから出すことは可能です。ただし相続人全員の合意が必要なので、Step1の話し合いで決めておきます
- 見積もりを複数取り、分割や段階的な作業を相談する:一度に全部ではなく、母屋だけ先に、物置は来年、という分け方もできます
-
Q.実家じまいがしんどい・つらいときは、どうすればいいですか?
A.つらいと感じるのは自然なことで、無理に割り切る必要はありません。
ひとつの方法は、「片づけ」と「思い出の整理」を分けて考えることです。思い出の品は段ボール1箱まで残す、写真はデータ化して残す、といった基準を先に決めておくと、ひとつひとつの品の前で立ち止まる時間が減ります。
また、一人で抱え込まず、家族と分担したり、仕分けの一部を業者に任せたりするのも有効です。 -
Q. 実家じまいの費用は、誰が払うのですか?相続財産から出せますか?
A.法律で決まった負担者がいるわけではなく、家族の話し合いで決めます。相続財産(預貯金など)から支出することは可能ですが、相続人全員の合意が必要です。
実際に動く人の手間をどう考慮するかも含めて、片づけを始める前に合意しておくと、あとから揉めにくくなります。 -
Q.実家じまいは自分でできますか?業者に頼むべき範囲は?
A.衣類・書類・小物の仕分けや、貴重品の捜索などは身内でする場合が多いです。
一方、大型家具や家電の搬出、物置・蔵の片づけ、大量の処分は、人手と車両が必要になるため、業者に頼むのも一つです。遠方に住んでいる場合や、雪の前に終えたい場合も同様です。
「仕分けは自分で、搬出と処分は業者に」という分け方にすると、費用を抑えつつ現実的に進められます。 -
Q.仏壇や神棚は、どうすればいいですか?
A.仏壇は菩提寺や供養対応の業者に閉眼供養(魂抜き)を頼んでから処分するのが一般的で、神棚も神社への相談やお焚き上げという方法があります。
位牌は引き継ぐか、お寺に預けるか、供養して処分するかを家族で決めておきます。 -
Q.片づけが冬までに終わらない場合、空き家の雪対策はどうすればいいですか?
A.誰も住んでいない家は除雪されないため、屋根の雪の重みや落雪による近隣への影響が心配になります。
対策としては、近所の方や親戚に見回りを頼む、除雪業者や空き家管理サービスに冬期の管理を依頼するという方法があります。また、管理や活用の方法そのものについては、山形市の空き家利活用相談窓口で無料で相談できます。
冬を越すことが決まった時点で、早めに手配しておくことをおすすめします。
本記事は、不用品回収・買取の相談対応を行っている「リユース相談本舗」が監修しています。
「実家じまい」で何をするのか|山形市の空き家事情

実家じまいとは、親が住んでいた家を片づけ、その家を売却・賃貸・解体などの形で手放すまでの一連の作業を指します。
家財の整理から不動産の処分までを含む点が、単なる「片づけ」との違いです。
どんなときに実家じまいが必要になるか
実家じまいが必要になる場面としては、次のようなものが考えられます。
山形県は、進学や就職で県外に出た子ども世代がそのまま県外で暮らしているケースが少なくないため、親が家を離れたあとに住み継ぐ人がいない、という状況が生まれやすい地域です。
なお、親が亡くなったあとの遺品の整理そのものについては、山形市の遺品整理記事で詳しく解説しています。
親が元気なうちに進める「生前整理」、処分だけを頼む「不用品回収」との違いも含めて、本記事では「家をどうするか」までを扱います。
実家を空き家のままにしておくと何が起きるか

「いつか片づけよう」と思いながら実家を空き家のままにしておくと、時間とともにいくつかの負担が積み上がっていきます。
山形県の空き家は61,700戸、空き家率は13.55%(総務省「令和5年住宅・土地統計調査」)。
全国と比べて突出して高いわけではありませんが、前回調査(2018年)から約7,500戸増えており、増加傾向が続いています。
放置した空き家には、次のようなリスクがあります。
そして、山形市ならではの追加リスクが「雪」です。誰も住んでいない家は除雪されません。
屋根に積もった雪の重みで軒や屋根が傷んだり、落雪が隣家の敷地や道路に落ちて近隣とのトラブルになったりするおそれがあります。
雪国の空き家は、冬を越すたびに傷みが進みやすいと考えておいたほうがよいでしょう。
山形市の実家じまいで困りやすい5つのこと
実家じまいがなかなか進まないのには、いくつかの共通した理由があります。
山形市の実家じまいで起こりやすい悩みを5つ挙げ、それぞれの向き合い方をまとめました。
① 実家が遠く、まとまった時間が取れない
実家が山形市、自分は仙台や首都圏、というケースは珍しくありません。
帰省のたびに交通費と日程を確保して、数日で片づけを進めるのは、想像以上に体力と気力を使います。
この場合は、すべてを自分の手でやろうとしないことがひとつの答えになります。
業者によっては、鍵を預けることで立ち会いなしの作業に対応している場合もあります。
「残すもの」の基準を先に伝えておき、仕分けの日だけ立ち会って残りは任せる、という分け方も可能です。
遠方から依頼する場合は、対応の可否や、鍵の受け渡し方法、作業前後の写真報告があるかを確認しておくと安心です。
② 雪が降るまでに終わる気がしない

山形市の実家じまいで、他の地域と決定的に違うのがこの点です。
12月から3月にかけては、トラックを家の前に停めるスペースの確保や、大型家具の搬出、解体工事の着工が難しくなります。
業者によっては冬期の作業を受けていない場合もあります。
つまり、実家じまいのスケジュールは「雪が来る前にどこまで終えるか」を軸に組むのが現実的です。
春に家族で話し合い、夏から秋に片づけと査定を進め、解体や売却の手続きは雪の前に目処をつける。
こう逆算すると、動き出す時期が見えてきます。
もし片づけが冬までに間に合わない場合は、冬の間の空き家の管理(雪下ろしや落雪の確認)をどうするかを、先に決めておく必要があります。
③ 物置や蔵まで含めると物が多すぎて手に負えない
山形の一戸建てには、母屋のほかに物置や蔵、車庫があることが多く、そこに雪囲いの資材、除雪機、農機具、漬物樽、昔の家具などが何十年分も残っていることがあります。
母屋の中だけを見て「これくらいなら」と思っていたら、屋外の収納を開けて立ち尽くす、ということも起こりえます。
対処のヒントは、最初に家全体を写真に撮って「見える化」することです。
部屋ごと、物置ごとに写真を撮っておくと、全体量の見当がつくだけでなく、業者に見積もりを頼むときにもそのまま使えます。
④ 育った家を手放す踏ん切りがつかない
自分が育った家を片づけ、手放すことに、割り切れない気持ちを抱く方は少なくありません。
「親に申し訳ない」「思い出まで捨てるようで辛い」と感じて、手が止まってしまうのは自然なことです。
こうしたときは、「何を残すか」の基準を先に決めておくと、ひとつひとつの品の前で迷う時間が減ります。
写真は現物ではなくデータで残す、思い出の品は段ボール1箱まで、といった具体的なルールにしておくと、判断しやすくなります。
⑤ 売るか、貸すか、壊すか決めきれない
売るのか、貸すのか、解体して土地だけにするのか、空き家バンクに登録するのか。
選択肢が多いうえに、それぞれに費用と手続きが伴うため、決めきれないまま止まってしまいがちです。
この判断は、片づけを始める前に、いったん専門家に相談しておくのが近道です。
家の行き先が見えると、片づけの範囲——どこまできれいにするか、何を残すか——も決めやすくなります。
実家は売却・賃貸・解体どれ?結論の出し方と市役所の空き家相談の使い方
何から手をつける?実家じまいの順番と進め方
いつ始めるか|親が元気なうちか、相続のあとか
実家じまいを始めるタイミングは、大きく分けて2つあります。
① 親が元気なうちに始める(生前整理)
親と一緒に「何を残し、何を手放すか」を決められるのが最大の利点です。
思い出の品の由来を聞けたり、貴重品や書類の場所を教えてもらえたりするため、あとで迷う場面が減ります。
親の意思で住み替えを決めた場合はもちろん、施設入所をきっかけにする場合も、本人が判断できるうちに相談しておくのが理想です。
② 相続後に始める
親が亡くなったあとに始める場合は、相続の手続きと順番を整理する必要があります。
とくに注意したいのは、相続放棄を検討している場合、家財を処分してしまうと相続を承認したものとみなされるおそれがあることです。
相続放棄の期限は原則として相続を知った日から3か月以内で、この判断は片づけを始める前に済ませておく必要があります。
迷う場合は司法書士や弁護士に早めに確認してください。
Step1 最初に家族で決めておく3つのこと

最初にやるべきことは、家族・親族での話し合いです。ここで決めておきたいのは次の3点です。
「費用は誰が払うのか」は、あとから揉めやすい部分です。
実家じまいの費用は、相続財産から支出することも、相続人で分担することもできますが、実際に動く人の手間まで含めて、先に合意しておくことをおすすめします。
方針が固まりきらなくても、この段階で片づけ業者に概算の見積もりを頼んでおくと、費用の見通しが立ち、話し合いが進めやすくなります。
Step2 貴重品を確保し「売る」を先に分ける

貴重品と重要書類——通帳、印鑑、不動産の権利書、保険証券、年金関係の書類——を最初に探し出し、確保します。
そのうえで、家財を「残す」「売る」「処分する」の3つに分けていきます。
貴重品や重要書類を確保したあとは、処分を始める前に、買取できる品がないか業者へ確認してもらいましょう。
買取できる品物の例をご参照ください。
Step3 運び出す|自分で処分するか、業者に頼むか

仕分けが終わったら、処分するものを運び出します。
山形市の粗大ごみ制度の利用や、ごみの種類に応じた処理施設への持ち込み、また、片づけ業者にまとめて依頼する方法もあります。
量が多い場合や、屋外の収納まで含む場合は、業者に頼むほうが現実的です。
山形市の粗大ごみの出し方やリサイクルセンターの利用方法については、山形市の不用品回収記事で詳しく解説しています。
Step4 家を空にしたあと|清掃・挨拶・売却か解体か
家の中が空になったら、清掃して、売却・賃貸・解体のいずれかに進みます。
近所への挨拶もこの段階です。
家を解体する場合は、工事を依頼する前に補助制度も確認しておきましょう。
補助金については後ほど詳しく解説しています。
全体でどれくらいの期間がかかるか
実家じまいの全体期間は、一般的に6か月から1年程度が目安とされます。
片づけそのものは数日から数週間で終わっても、家族の話し合い、相続登記、売却先が決まるまでの時間が積み上がるためです。
そのため、「いつまでに終えたいか」から逆算して動き出す時期を決めると進めやすくなります。
たとえば「来年の春に売却したい」なら、前年の夏から秋のうちに片づけと査定を終えておく、という組み方です。
山形市では冬に作業が止まりやすいので、その分の余裕も見ておいてください。
山形市の実家じまいはいくらかかる?費用の目安と減らし方

費用は3種類|片づけ・解体・売却で分けて見る
実家じまいの費用が分かりにくいのは、性質の違う費用がまとめて語られがちだからです。
①家財の片づけ・処分、②建物の解体、③売却にかかる諸費用・税金の3つに分けて考えると、全体像がつかみやすくなります。
① 片づけ・家財処分の費用(業者に依頼する場合の目安)
| 間取り | 費用の目安 |
|---|---|
| 1K〜1DK | 5万〜15万円程度 |
| 2LDK〜3DK | 20万〜50万円程度 |
| 3LDK〜4LDK | 40万〜80万円程度 |
| 一戸建て(4LDK以上・物量多) | 50万〜100万円以上 |
※荷物の量、搬出のしやすさ、作業人数によって変わります。あくまで目安としてご覧ください。
山形市の一戸建ての場合は、物置・蔵・車庫・農機具が加わると表の目安を超えることがあります。屋外の収納がある場合は、見積もりのときに必ず伝えて、あわせて見てもらってください。
② 解体費用
木造住宅の解体費用は、一般的に1坪あたり3万〜5万円程度が目安とされており、30坪の家であれば100万〜150万円前後になることが多いようです。
ただし、道路が狭くて重機が入りにくい、隣家との距離が近い、基礎が大きい、といった条件で上下します。
③ 売却にかかる諸費用・税金
売却する場合、不動産会社へ支払う仲介手数料は、売却価格や取引条件によって上限額が異なります。
相続した空き家を売却する場合、一定の条件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例(被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除)があります。
建築時期や売却時期などの条件があるため、適用できるかどうかは税理士や不動産会社に確認してください。
なお、この特例を使うには山形市で「被相続人居住用家屋等確認書」の交付を受ける必要があり、申請の案内は山形市の空き家対策ページにあります。
相続登記の手続きとあわせて、売却を考え始めた段階で確認しておくとスムーズです。
「捨てる」を「売る」に変えて、持ち出しを減らす

3つの費用のうち、自分の工夫で最も減らしやすいのが①の片づけ費用です。そのカギが買取の活用です。
実家の片づけでは、処分費用を払って捨てるものと、値がついて買い取ってもらえるものが同時に出てきます。
買取に対応している業者に頼めば、買取額を作業費用から差し引けるため、総額の負担が軽くなります。
買取額の大小はもちろん品によりますが、「処分するつもりだったものが費用を減らしてくれる」可能性は、片づけを始める前に知っておく価値があります。
値がつきやすいものとしては、次のような品が挙げられます。
注意したいのは、価値のあるものでも、素人目には分かりにくいという点です。
判断に迷うものは、処分すると決める前に査定に出してみることをおすすめします。
ブランド品や貴金属が多く出てきそうな場合は、山形市のブランド品買取もあわせてご確認ください。
山形市の補助金と、無料で使える相談窓口

山形市には、実家じまいの負担を軽くできる制度がいくつかあります。
いずれも令和8年度時点の内容で、年度や募集状況によって条件が変わるため、利用を検討する際は必ず山形市公式サイトの空き家対策ページで最新情報を確認してください。
① 家財の処分・清掃に使える:山形市空き家バンク利活用推進補助金
売却や賃貸を考えていて、山形市空き家バンクに物件を登録する場合、残された家財道具の搬出・処分、ハウスクリーニング、敷地内の樹木の伐採や除草にかかる費用の2分の1以内(上限10万円・年1回)が補助されます(山形市空き家バンクの補助制度)。
対象は空き家バンクの登録者で、市税の滞納がないことが条件です。
「片づけ費用に補助が出る」制度は全国的にも多くないため、売却・賃貸の可能性があるなら、片づけを始める前に空き家バンクへの登録を検討しておく価値があります。
② 解体に使える補助金(2種類)
どちらも、補助金の交付決定前に解体工事を契約・着工すると対象外になります。
「片づけが終わったので、そのまま解体業者に頼む」という流れにしないよう、順番に注意してください。問い合わせ先はどちらも山形市まちづくり政策部住宅政策課です。
③ 家の行き先を無料で相談できる窓口
「売るべきか、貸すべきか、解体すべきか」を決めかねている場合、山形市が指定する空家等管理活用支援法人の相談窓口で、売買・賃貸・管理・解体・相続の相談を原則無料で受けられます(空き家利活用相談窓口)。
必要に応じて、司法書士や解体業者などの専門団体への取り次ぎも行っています。
まとまった費用を用意するのが難しいときの対処法
「実家じまいをしたいが、まとまったお金がない」という状況は、決して珍しくありません。その場合、次のような対処法で負担を小さくできる可能性があります。
「お金がないから何もできない」ではなく、「いま動かせる範囲から始める」ことが、結果的に空き家の維持費という出費を止める近道になります。
実家じまいをスムーズに進めるために注意したい3つのこと
実家じまいで「やってはいけないこと」として挙げられがちな点を、進め方の注意点として3つにまとめました。
あらかじめ知っておくだけで、避けられるものばかりです。
仏壇・神棚・位牌などを家族に確認せず出してしまう

実家じまいで最も迷いやすいのが、仏壇と神棚の扱いです。そのまま粗大ごみとして出すこともできますが、気になる方は多く、あとから「やはり供養しておけばよかった」と感じることも起こりえます。
仏壇は菩提寺や供養に対応する業者に「閉眼供養(魂抜き)」を頼んでから処分するのが一般的です。
神棚も、神社に相談するか、お焚き上げに対応する業者に頼む方法があります。
位牌は仏壇とは別に扱い、引き継ぐのか、お寺に預けるのか、供養して処分するのかを家族で決めておきます。
家族と話す前に片づけを始めてしまう
「自分が動いているのだから」と一人で判断して片づけを進めると、あとから「あれは残してほしかった」「勝手に売った」と家族との関係がこじれることがあります。
話し合いの記録を簡単にメモやメッセージで残しておくと、「言った・言わない」を避けられます。
相続放棄を迷ったまま家財に手をつけてしまう
前述のとおり、相続放棄を検討している場合に家財を処分すると、相続を承認したものとみなされるおそれがあります。
実家に価値がなく負債のほうが大きい、というケースでは、片づけの前に専門家への相談が必要です。
「とりあえず片づけてから考える」は、この場合は避けてください。
山形市で実家じまいの片づけを頼める業者
9月26日OPEN!リユース相談本舗 山形北店

| 特徴 | ・丁寧な査定と説明で安心 ・買取査定で処分費用を抑えやすい ・店頭で対面相談できる |
| 定休日 | 不定休 |
| 営業時間 | 9:00〜19:00 |
リユース相談本舗は、関西を中心に15年以上にわたり買取サービスを行っており、「まず不用品について相談できる窓口」として、遺品整理、実家じまいや片付けに関する相談を対面でできるのが強み。
ただ処分するだけでなく、価値のある品を買取り、その分を作業費用に充てることで、結果的にトータルの負担を軽くできるのが特徴。
買取の知識を持つアドバイザーが対応するため、「価値が分からないまま処分してしまった」という事態を避けられます。
リユース相談本舗 山形北店へのアクセス
〒990-0861 山形県山形市江俣2-1-40シャンテ江俣102号室
有限会社日清資源 遺品整理・お焚き上げ事業部

| 特徴 | ・遺品整理士の有資格者が在籍 ・不用品の回収・処分まで対応 ・お焚き上げも頼める |
| 定休日 | 要確認 |
| 営業時間 | 要確認 |
山形市漆山に拠点を置く地元企業で、遺品整理士の有資格者が在籍しています。
実家じまいで扱いに迷う仏壇・神棚・位牌・写真などの供養について、「久遠の森」の代理店として月1回の立会い供養を行い、依頼者にはお焚き上げ終了報告書を発行しているのが特徴で、片づけと供養を同じ会社に任せたい場合の選択肢になります。
有限会社日清資源 遺品整理・お焚き上げ事業部へのアクセス
〒990-2161 山形市大字漆山二ツ段 2131-1
かたずけ隊山形

| 特徴 | ・不用品の回収・処分から買取まで自社の許可で対応 ・合同供養が基本サービスに含まれる ・買取にも対応 |
| 定休日 | 土・日・祝 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
山形市流通センターを拠点とする業者です。一般廃棄物収集運搬業・処分業、産業廃棄物収集運搬業・処分業、古物商の許可をいずれも自社名義で取得し、許可番号まで公開している点が特徴で、許可の面で確認しやすい業者といえます。
実家じまいでは家財の処分と買取の両方が発生しますが、その両方を自社の許可の範囲で完結できます。
また、仏壇や人形などの合同供養が基本サービスに含まれており、提携寺院で月1回スタッフが同行して供養を行います。
かたずけ隊山形へのアクセス
〒990-0071 山形県山形市流通センター2丁目11−3
株式会社遊府洞(リサイクルプラザ山形)

| 特徴 | ・出張買取費無料、その場で査定して現金払い ・不用品買取可能 ・思い出の品の仕分け・保管サポートにも対応 |
| 定休日 | 要確認 |
| 営業時間 | 要確認 |
山形市城西町に実店舗を構え、遺品整理・生前整理と買取の両方を扱っています。
実家じまいで「これは価値があるのか分からない」という品が出てきたとき、出張査定を無料で行い、その場で査定して現金で支払う対応をしているため、片づけと査定を同じ日に進められます。
遺品整理・生前整理の作業のほか、思い出の品の仕分けと保管のサポート、不用品の回収・適正処分にも対応しています。
株式会社遊府洞(リサイクルプラザ山形)へのアクセス
〒990-0832 山形県山形市城西町1丁目2-15
有限会社 風車(山形遺品整理)

| 特徴 | ・山形県で初めて「遺品整理士」の認定を受けた会社 ・空き家管理・海洋散骨・顧問弁護士の紹介まで、片づけのあとの相談にも対応 ・県内全35市町村が対応エリア |
| 定休日 | 水曜日 |
| 営業時間 | 10:00~19:00 |
鶴岡市に拠点を置き、山形県内全35市町村を対応エリアとする業者です。
片づけのあとの「空き家管理」に対応している点が特徴で、片づけが冬までに終わらない場合や、売却まで時間がかかる場合に、家の見回りや管理を相談できます。
骨董品・ビンテージ品の買取、お焚き上げ、海洋散骨・粉骨、顧問弁護士の紹介まで幅広く対応しており、「片づけて終わり」ではなく、家と家族のその後まで一つの窓口で相談したい方に向いています。
有限会社 風車(山形遺品整理)へのアクセス
〒997-0018 山形県 鶴岡市 茅原町 28-74
片づけを依頼する前に確かめておきたい4つのこと
実家じまいは、他人に家の中まで入ってもらう作業です。料金の安さだけでなく、次の4点を見ておくと、納得のいく選び方ができます。
① 追加料金が出る条件を先に説明してくれるか

見積もりの方法は、訪問・写真・電話などさまざまで、どれでも構いません。
大切なのは、提示された金額に何が含まれ、どんな場合に追加料金が発生するのかを、はっきり説明してくれるかどうかです。
実家じまいでは、母屋のほかに物置・蔵・車庫、庭木や庭石、エアコンなどの家電、階段からの搬出といった条件が追加料金の対象になりやすい部分です。あらかじめ聞いておくと、当日になって想定と違ったという事態を避けられます。
片づけに関するトラブルとしては、その場での契約を強く急かされる、作業を始めてから金額が変わるといったケースが報告されています。
一度持ち帰って検討したいと伝えたときに、嫌な顔をせず対応してくれるかどうかも、判断の目安のひとつです。
② 物置・庭、そしてその先の工程まで頼めるか
家の中の片づけだけなのか、屋外の物置や庭まで含むのか。ハウスクリーニングは頼めるのか。解体や売却について相談できるか、あるいは紹介してもらえるか。
実家じまいは片づけのあとにも工程が続くため、対応範囲が広い業者、または次の工程につないでくれる業者を選ぶと、窓口が増えずに済みます。
なお、家財の処分までまとめて頼む場合は、一般廃棄物収集運搬業などの許可が必要です。
自社で許可を持つ業者も、許可を持つ業者と連携している業者もあり、どちらでも問題ありません。
運び出したあとどう処分されるのかを説明してもらえるかどうかが目安になります。
③ 不用品の買取にも対応しているか

買取に対応している業者であれば、処分費用の負担を軽くできる可能性があります。
ポイントは、買取の担当者に知識があるかどうかです。作業員が兼任している場合と、査定の専門スタッフが対応する場合とでは、値のつく品を見つけられる精度が変わります。
買取を行うには古物商の許可が必要なので、この点も見ておくとよいでしょう。
④ 県外からでも話が進められるか
県外から実家じまいを進める場合、電話やLINE、写真のやり取りで見積もりや相談が進むか、鍵を預けて立ち会いなしで作業してもらえるかは、現実的に重要な条件です。
あわせて、所在地と固定電話番号がきちんと公開されているかも確認しておくと、何かあったときに連絡がつく相手かどうかを判断できます。
実家じまいでよくある質問
まとめ|山形市の実家じまい、最初の一歩

実家じまいは、家の片づけと、家そのものの行き先を決めることの両方を含む作業です。
考えることが多く、どこから手をつければいいか迷うのは当然ですが、順番を決めてしまえば進めやすくなります。
山形市の場合は、「雪が来る前にどこまで進めるか」も考慮しつつ、
①家族で方針と費用負担を決める → ②売れるものを先に査定に出す → ③補助金と相談窓口を確認する → ④片づけを進める、という順番がひとつの目安になります。
業者に依頼する場合は、料金だけでなく、見積もりの内容が明確か、対応範囲はどこまでか、買取に対応しているか、遠方からでも相談を進められるかといった点をあわせて見ておくと、納得のいく選び方ができます。
この記事が、山形市で実家じまいを進める際の参考になれば幸いです。
