エルメスのガーデンパーティはシンプルで上品なトートバッグ

エルメスのガーデンパーティはシンプルで上品なトートバッグ

ガーデンパーティはシンプルさが最大の魅力

「ガーデンパーティ」と聞くと、人によって思い浮かべるものは、さまざまかもしれません。
結婚式の披露宴の様子や、海外のお庭でのティータイム、そしてエルメスの定番トートバッグ。

エルメスのガーデンパーティは、1892年に発売されて以来、現在まで長く愛され続けているロングセラーアイテムです。
バッグ名の「ガーデン=庭」は、もともと剪定バサミやスコップなどの園芸道具を収納・持ち運ぶためのバッグとして作られたことに由来しています。

デザインは無地を中心としたシンプルなものが多く、上品で飽きのこない洗練された印象を与えます。

そしてこの“シンプルさ”こそが、ガーデンパーティの最大の魅力。時代が変わっても色褪せることなく、今なお定番バッグとして高い人気を誇っています。

ガーデンパーティの特徴

ガーデンパーティはシンプルで上品なデザインに加え、収納力と耐久性の高さも兼ね備えたバッグです。

マチが広く設計されたデザインなので、最もコンパクトな「ネオ・ガーデン23」でさえ、そのコンパクトさからは想像できないほど、しっかりと荷物を収納することができます。

また、バッグのサイドには「クルー・ド・セル」と呼ばれるボタンが付いており、荷物の量に応じてバッグの幅を調節可能。シルエットに変化をつけられるのも嬉しいポイントです。
さらにスナップボタンも付いているため、荷物が多くなっても安心して使えます。

そして何より、エルメスの熟練職人による丁寧な手作業で仕上げられているため、細部までしっかりとした作り。ダメージを受けにくく、型崩れもしにくいため、普段のお出かけにも気軽に持てるバッグです。

ガーデンパーティはメンズが持つとださい?

2000年代後半にブームを迎え、現在も多くの人に愛されているガーデンパーティ。
そんな人気バッグでありながら、「男性が持つとダサい?」という声が上がるのはなぜなのでしょうか。

その理由のひとつに、当時の流行背景があります。
ガーデンパーティは、流行当初から女性が持つバッグという印象が強く、深いカラーの大きめサイズを持っている男性も見かけたものの、「レディースバッグ」というイメージが根強く残っていたと考えられます。

他にも、「かつて流行していた」「親世代が持っていた」といった印象が、「古い」「ダサい」といったイメージにつながってしまうケースもあります。
加えて、ガーデンパーティはシンプルなデザインのため、柄物や装飾の多いアイテムが人気だった2000年代当時には、物足りなく感じられた人も多かったのかもしれません。

メンズがガーデンパーティを持つ時代へ

スマホの普及やキャッシュレス決済が当たり前となった現在では、バッグの小型化も進み、小さめのバッグを持つ男性が増えてきています。

さらに、ジェンダーレスという価値観がより身近になったことで、以前のような深いカラーの大きなガーデンパーティではなく、明るい色味や柔らかなカラーの小ぶりなガーデンパーティを、おしゃれに持ち歩く男性も多く見られるようになってきました。

ガーデンパーティの使い勝手

外側はシンプルですが、内側にはポケットがついたデザインとなっているガーデンパーティ。小物類がバッグの中で迷子になるのを防いでくれます。
また、オールレザーのタイプとトワル(キャンバス素材)のタイプで表情が変わるのも魅力の1つ。
カラーバリエーションも充実しているので、ちょっとした外出からお仕事まで、幅広いシーンで活躍してくれます。

フールビで型崩れ防止と使いやすさUP

フールビとは、エルメスが顧客の要望をもとに開発したバッグインバッグです。

外側には6つのポケット、内側にはファスナー付きポケットが1つ備わっており、使い勝手の良い仕様となっています。
また巾着タイプのため、ガーデンパーティのように開口部が大きく開くバッグとの相性も抜群です。

サイズは20と25の2種類が展開されており、素材もシルクとトワル・シェヴロン(コットンキャンバス地)の2タイプが用意されています。
なかでもシルクタイプは、エルメスのスカーフ「カレ」の柄が使用されているため、アイテムごとに印象が大きく異なるのも魅力です。

また、ガーデンパーティは素材の軽ゆえに、型崩れを心配される方も少なくありません。
フールビを取り入れることで、型崩れを防ぐことができ、より快適に使用することが可能となります。

ツイリーで自分らしさを出す

シンプルさが魅力のガーデンパーティ。もちろん、そのままでも十分に魅力的なバッグですが、ツイリーを活用することで、よりおしゃれで自分らしいスタイルにアレンジすることができます。

ツイリーをハンドルに巻き付けると、ハンドル部分の汚れやキズが目立ちにくくなるうえ、予防にもなるため、実用性の面でも優れた効果を発揮します。まさに一石二鳥以上の活躍です。

ガーデンパーティのサイズバリエーション

サイズ展開が豊富なガーデンパーティは、実用性に優れながらも、トレンドに合わせたサイズバリエーションを展開しています。

ネオ・ガーデン23

ネオ・ガーデン23/Hバイキングキャンバス×ネゴンダカーフスキン

サイズ:約W23cm×約H16cm×約D10cm

2024年に発売されたばかりのネオ・ガーデン23は、そのコンパクトさからは想像がつかないほどの大容量さが魅力。
発売直後から全世界で注目を集め、2025年には日本でも発売が開始されましたが即完売。
中古市場でも、定価よりも高く取引されています。

ガーデンパーティTTPM

サイズ:約W24cm×約H15cm×約D10cm

ガーデンパーティの中でもコンパクトなサイズ感のガーデンパーティTTPM。
すでに廃盤となっており、新品では手に入らないため、中古市場でも非常に人気の高いモデルとなっています。
現在は、同じサイズ感の「ネオ・ガーデン23」が展開されています。

ガーデンパーティTPM/30

サイズ:約W30cm×約H21cm×約D13cm

定番サイズのガーデンパーティTPM/30は、500mlのペットボトルや長財布、タブレットなども収納できるほどの大容量。
コンパクトさと収納力、どちらも重視したい方におすすめのサイズです。
過去には、バンドリエールの付いたタイプも展開されており、中古市場ではそちらも人気となっています。

ガーデンパーティPM/36

サイズ:約W36cm×約H24cm×約D17cm

トートバッグとしてその実力を発揮するガーデンパーティPM/36は、A4ファイルも余裕をもって収納できるサイズ感です。
トワル(キャンバス地)はもちろん、オールレザータイプでも見た目より軽量で、ビジネスバッグとして愛用している方も多く、使い勝手の良さが魅力です。

ガーデンパーティMM

サイズ: 約W38cm×約H26cm×約D20cm

ガーデンパーティPMよりも一回り大きいMMサイズ。
2025年4月現在はすでに廃版となっているため、PMサイズよりも大きなモデルをお探しの方から、中古市場で高い人気を集めています。

ガーデンパーティGM/49

サイズ: 約W49cm×約H36cm×約D25.3cm

ガーデンパーティの中で最も大きなサイズであるガーデンパーティGM/49は、1泊程度の旅行であればバッグひとつで済むほど、収納力に優れています。
また、その丈夫さを活かして、キャンプなどアウトドアシーンでの使用にもおすすめです。

ガーデンパーティからの派生バッグ

ガーデンパーティにはそのほかにも、派生モデルやアレンジが加えられたタイプなどが展開されています。
その一部をご紹介いたします。

ガーデンパーティ ポケットヴェルティカル

ガーデンファイル

ガーデンパーティ ポーチ

ガーデンピクニック

ガーデンパーティの参考価格

ガーデンパーティはサイズや素材によって国内定価が異なります。2025年4月現在のガーデンパーティの国内定価をご紹介します。※1

オールレザー        トワル          
ネオ・ガーデン23620,400円413,600円
ガーデンパーティTPM/30662,200円455,400円
ガーデンパーティPM/36702,900円496,100円
ガーデンパーティGM/491,034,000円※2

※1.近年のエルメスは定期的に価格改定を行っているため、こちらに記載している価格もあくまで参考程度としてご覧ください。
※2.無地ではなく、馬術用サドルとなど乗馬モチーフのデザインのトワル×レザータイプのものです。944,900円→1,034,000の値上げ

エルメスのバッグは、国内と海外とで販売価格が異なります。
円安の影響もあり、アメリカなどでは日本国内より価格が高くなる傾向にありますが、ユーロ圏や韓国では日本よりも安く購入できることがあります。
これらの地域へ渡航予定のある方は、エルメスのアイテムをお得に手に入れるチャンスかもしれません。

ガーデンパーティの素材

ガーデンパーティにはレザーが使用されたバッグやキャンバス素材が使用されたバッグなどが主に展開されています。
中でも人気の素材をご紹介します。

トワル(キャンバス)

トワルアッシュ

トワルアッシュの説明画像

キャンバス素材の中でもベーシックなコットンキャンバス素材。カラーはオフホワイト。

トワル オフィシエ

トワル オフィシエの説明画像

ガーデンパーティーやエールバッグで見かける素材。織り目は細かく、単色で織られているため発色の良いカラーを楽しむことのできる素材。

トワル シェブロン

トワル シェブロンの説明画像

流れるような織り目が連続することでV字に見える素材。

トワル ミリテール(ミリタリー)

ナイロンとコットンを混ぜ合わして作られた素材。毛羽立ちにくく、カラーバリエーションが豊富。

レザー

ヴォーネゴンダ

ネゴンダの説明画像

2007年に登場。主にガーデンパーティーの底部またはオールレザーに使用される、目の大きな素材。ムニムニとした手触り。血筋が目立つ場合がある。

ブッフルシンドゥ

ブッフルシンドゥの説明画像

2007年頃から登場したブッフルシンドゥは、ガーデンパーティ専用に使用されている素材。同じくよく使用されるヴォーネゴンダと比べると、やや硬さを感じる程度で、その差はごくわずか。基本的には、手触りに大きな違いはない。

ヴォースイフト

ヴォースイフトの説明画像

2004年登場。しっとりと手に吸い付くようなスムースな質感で細かく薄い型押しが施されている。ヴォーガリバーの後継で、発色が良いためカラーアイテムが人気。

ヴァッシュカントリー

ヴァッシュカントリーの説明画像

2012年登場。プレス加工が施された型押しで、少し張りがあり硬質な手触り。

ヴォーエプソン

ヴォーエプソンの説明画像

2004年登場でクシュベルよりも少し粗い目の型押し。クシュベルに比べ若干マットな光沢でバッグや財布など幅広く使用され、現在人気No1とも言われている。型崩れしにくく、発色が良いのが特徴。競馬で有名なイギリスの街が名前の由来。

その他素材

ロカバール

ロカバールの説明画像

フェルト地(ウール素材)で温かみのあるカラーリング。特徴的なライン。虫食いが発生しやすいのが難点。

アマゾニア

アマゾニアの説明画像

エルメスオリジナルのゴム樹脂加工素材。防水性・耐久性があり、ガーデンパーティーなどに多く使われていた。

ガーデンパーティのカラー

ガーデンパーティは、素材に加えて、豊富なカラーバリエーションも人気の要因となっています。

ガーデンパーティの人気色

【ナチュラル】

トワル定番のカラー。どんな洋服、アイテムにも合わせやすいカラーとなっている。

【エクリュ】

ホワイトやベージュのような淡いカラー。ナチュラルと比べると、ややグレーがかったトーン。トワルの定番カラー。

【オレンジ】

エルメスらしさを楽しみたい方におすすめのカラー。レザーのカラーバリエーションは豊富で、画像の「フー」との組み合わせによるオレンジ一色のタイプや、「チャイ」とのツートンカラーも人気がある。

【ブラック】

オールレザー、トワルともに人気の高いブラックカラー。オールレザーは上品な印象に、トワルは程よいカジュアルさがある。

【エトゥープ】

エルメスの定番であり、人気の高いカラー。ガーデンパーティに限らず、さまざまなレザーアイテムで幅広く展開されている。

【ゴールド】

こちらもエルメスの定番カラー。現行でも展開されており、根強い人気を誇る。ベーシックなブラウンカラーは、どんなアイテムにも相性が良いのも特徴。

ガーデンパーティの刻印の場所

ガーデンパーティの刻印の位置は、バッグ内側のサイドに施されたレザー部分にあります。

エルメスの刻印位置は手作業で打刻されていると言われており、製造時期や職人によって違いがあるため、ここで紹介しているものはあくまで一例とお考えください。

エルメスの刻印と製造年

買取価格の目安

2025年のエルメスの価格改定を受け、中古市場におけるガーデンパーティの相場も上昇傾向にあります。
ガーデンパーティのような人気バッグは、いわゆる「購入実績」がないと新品の入手が難しく、新品未使用の人気カラーに関しては、定価とほぼ変わらない価格での買取が提示されることもあります。

さらに、2024年に登場したネオ・ガーデン23は中古市場でも高い人気を誇り、定価を上回る価格で取引されているケースも見られます。

ただし、バッグの年式やダメージの有無によって、買取価格には大きな差が生じます。
例えば、10年前のT刻印のガーデンパーティTPM/30は、オールレザーでは状態が良ければ30万円前後、目立つダメージがある場合では20万円前後で取引されています。
一方で、同じ年式のトワル素材のバッグは、状態が良くても10万円前後と、素材の違いによって買取価格に大きな差が出ます。

サイズによっても査定額は変動するため、売却時には十分な注意が必要です。

ガーデンパーティを売却する際のポイント

ガーデンパーティを売却する際、少しでも高い買取価格を提示してもらうためのポイントをご紹介していきます。

高く売れる3つのポイント

  • 人気のカラー
  • オールレザー
  • 製造年

人気のカラー

ナチュラル、ブラック、ゴールド、エトゥープ、そしてエルメスらしさが際立つフー(オレンジ)など、定番カラーは中古市場でも根強く人気を誇ります。
さらに、グリアスファルト(グレージュ)や、ホワイトを基調としたグレーカラーのベトン、グリ・パンタンなどのくすみカラーも、高い人気を集めています。

オールレザー

ガーデンパーティには、トワル素材をベースにしたタイプと、オールレザータイプの2種類が展開されています。
定価はオールレザーの方が高く、それに伴い買取価格も高値がつきやすい傾向にあります。

また、トワル素材のバッグと比べて、傷や汚れが目立ちにくい点も、中古市場で高値がつく要因の1つと考えられます。

製造年

エルメスのレザーアイテムには、製造年を示す刻印が施されており、売却予定のアイテムがいつ製造されたものかをご自身でも確認可能です。
一般的には製造年が新しいほど高値で取引されています。

ただし、エルメスの場合は一概に「新しいアイテムが良い」とは限らず、限定カラーやレザーの種類によっては、プレミア価格が付くこともあります。

事前査定で買取店を比較

エルメスを取り扱っている買取店は数多くあり、どの店舗が一番高く買い取ってくれるのか、ひと目では分かりません。
そのため、複数の買取店で相見積もりを取ることで、高価買取をしてくれるお店を見つけることができます。

とはいえ、1店ずつ訪ねて回るのは手間も時間もかかりますし、万が一査定中にキズを付けられてしまっては元も子もありません。

そこでおすすめなのが「事前査定」です。
事前査定とは、LINE、WEB、メールなどで商品の写真を送るだけで、自宅にいながら査定を受けられる便利なサービス。
このようなサービスを活用することで、手軽におおよその買取価格を把握でき、複数の買取店を比較検討することが可能になります。

Point.1 高額品だからこそ分かる情報は全て伝える

エルメスは定価で何十万とする高額商品ですので買取店側も慎重に見積もりを出します。素材やカラー、年代(刻印)で価格が大きく変わるため、これらの情報は非常に重要です。コンディションについても写真で確認をとらざるを得ないので多くの買取店では値幅をつけての見積もり金額を出すのが一般的です。

つまり、「~10万円前後となります」「上限10万円の買取価格となります」といった返答となってしまう場合があるということです。下限金額の提示が無く上限10万円ということは、10万円を期待して実際に持ち込んでも査定価格6万円と言われガッカリしてしまう可能性もあるでしょう。

Point.2 最低価格保証をしてくれるお店を選ぶ

買取店の中には最低価格保証を設定しているお店があります。リユース相談本舗もその一つです。
最低価格保証とは、見積もりから○日以内といった期限付き等で「事前査定での提示金額を保証」するサービスです。実際に品物を送っていただいた後に買取価格を下げることは無いため安心できるサービスの一つです。

しかも場合によっては「刻印が最新であるといった情報を伝え忘れていた」等お店側の想定よりも良いものだった場合、価格がアップすることがあります。こういったサービスがあるお店を選べば安心して事前査定を利用できるでしょう。

リユース相談本舗では、ガーデンパーティをはじめとするエルメスのアイテムを高価買取しております。
LINE査定も対応しておりますので、エルメスのアイテムのご売却を検討中の方は、ぜひお気軽に当店へご相談くださいませ。

エルメス買取

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