惜しまれつつ廃盤となったオールドセリーヌの「マカダム柄」

惜しまれつつ廃盤となったオールドセリーヌの「マカダム柄」

「マカダム」とはオールドセリーヌの代名詞

惜しまれつつ廃盤となったオールドセリーヌの「マカダム柄」

マカダムとは「ヴィンテージのオールドセリーヌといえばマカダム柄」と言われるほど、広く知られているデザイン。
フランス語でマカダム(MACADAM)は砕石という意味で、砕いた石を敷き詰めた道路の舗装方法の名前が由来です。

マカダムをはじめとしたオールドセリーヌと呼ばれる製品は、ファッションアイコンとなっているインフルエンサーがSNSで身に着けていたことで注目され、あえてレトロなアイテムを現代のファッションに組み合わせることが「かわいい」と評価されたことで人気が再燃しています。

惜しまれつつもマカダムは廃盤。現在は「トリオンフ」として登場!

惜しまれつつもマカダムは廃盤。現在は「トリオンフ」として登場

一世を風靡したセリーヌのマカダム柄。
時代が変わり、惜しまれつつもマカダムは廃盤となり、現在ではトリオンフと呼ばれる柄として生まれ変わっています。

マカダムの廃盤はいつ?

諸説ありますが、2009年にデザイナーに就任したフィービー・ファイロ時代にマカダム柄は廃盤になったとされています。
マカダムとしてのモチーフはその後も存在していましたが、マカダムモチーフを敷き詰めたモノグラムデザインの製品は廃盤となったのです。

トリオンフの登場はいつごろ?

トリオンフが登場したのは2019年。新しく就任したデザイナーのエディ・スリマンの手によって、これまでセリーヌの顔であったマカダム柄を一新させたトリオンフ柄を発表しました。

トリオンフは「凱旋」の意味を持つ名前で、これまで長きに渡り愛されてきたマカダムを現代風にアレンジし蘇らせたことからみても、ピッタリなネーミングといえます。

マカダムとトリオンフの違いを解説

セリーヌのマカダムについて

【マカダム】
マカダム柄は「砕石」の意味を持つセリーヌの代表的なアイコン。後継のトリオンフと比べると縦のラインが強調されたデザインでした。

セリーヌのトリオンフについて

【トリオンフ】
トリオンフ柄は「凱旋」の意味を持ち、左右にあるC部分の曲線が強調された丸みを帯びたデザイン。マカダム柄に比べ全体的に横長に近いフォルムで、斜線で陰影を表現するなど現代風にアレンジされています。

今注目のオールドセリーヌとはどんなアイテム?

そもそもオールドセリーヌって何?

1945年~1996年創業者のセリーヌ・ヴィピアナがデザイナーを務めていた時代のアイテムが一般的にオールドセリーヌ(またはヴィンテージセリーヌ)と呼ばれています。

また、セリーヌがLVMHグループに所属する前の製品をオールドセリーヌ(ヴィンテージセリーヌ)との見方もあります。

セリーヌは1987年にフィナンシエール・アガッシュ社(現在のLVMHグループ)の傘下に入り、1996年にLVMHグループがフィナンシエール・アガッシュ社を買収したことで正式にセリーヌはLVMHグループとなっています。

歴代デザイナー一覧

就任年代デザイナー特徴
1945~1996年 セリーヌ・ヴィピアナ 創業者
1997~2003年マイケル・コース ブギーバックパリ・マダカムを発表。LV傘下に入り業績回復
2004~2005年ロベルト・メニケッティジルサンダー(JIL SANDER)で経験を積み就任
2006~2008年イヴァナ・オマジックプラダ(PRADA)やミュウミュウ(MIU MIU)での経験を積み就任
2009~2018年フィービー・ファイロラゲージトラペーズを発表。身近にある高級バッグとしての地位を確立
2019年~現在エディ・スリマン16(セーズ)等の人気バッグを発表。メンズラインの立ち上げ

オールドセリーヌが今注目されている理由

SNSが普及した近年では、ファッション業界全体で80年代・90年代に流行したアイテムが再注目されるリバイバルブームが起こっています。
冒頭でも述べたように、ファッションアイコンとなるインフルエンサーの影響もあり、ルイヴィトン・シャネル・グッチ、そしてセリーヌといったハイブランドのヴィンテージ品の人気が高まっています。

オールドセリーヌと現行セリーヌの違い

そもそもオールドセリーヌとは「ある程度古い時代に作られたセリーヌ製品」の事を指すため、オールドセリーヌの定義は特に名言されていません。先に述べたように、一般的には1945年~1996年創業者のセリーヌ・ヴィピアナがデザイナーを務めていた時代のアイテムとされていますが、このように時代によって変わるデザイナーや素材の違いで判断するしかないのです。

オールドセリーヌによくある柄・ライン

オールドセリーヌによくある柄・ライン

オールドセリーヌによくみられるデザインは、マカダム・馬車モチーフ・Cマカダムなどが挙げられます。

ヴィンテージかどうかは内側の素材で判別できる

ヴィンテージによく使われているピッグスキンの特徴

しいて素材を挙げるとするならば、わかりやすいのが製品内側の素材でしょうか。ヴィンテージのアイテムの多くは内側の素材にピッグスキン(豚革)が使われています。

これはセリーヌに限らず、ルイヴィトン・グッチ・プラダ等のヴィンテージものでもよく見かける特徴です。

ピッグスキンはカーフスキン(牛革)やゴートスキン(山羊革)とは違い、毛穴が3つ並んでいるので見分けがつきやすい素材です。

ヨーロッパでは古くからピッグスキンは高級素材として好まれており、優れた通気性と加工しやすい伸縮性を持つためバッグ製品に適した素材とされていたため、ヴィンテージ製品に多く使用されてきました。

現在はカーフスキン(牛革)やゴートスキン(山羊革)の方が好まれることから、ピッグスキンが使われている製品は以前に比べて少なくなっている傾向にあります。

オールドセリーヌ、マカダムの買取価格について

マカダムはセリーヌの代表的なデザインであるため人気があります。
しかしながらオールドセリーヌ…つまりヴィンテージ品という特性上、経年劣化による傷みが出やすいので注意が必要です。

中古市場の価格はデザインの人気の高さはもちろんの事ですが、製品の状態が大きく査定額に影響するため、ダメージの有無で価格が大きく変わりますが、マカダム柄バッグの買取価格はおおよそ数千円~60,000円となる見込みです。

ヴィンテージブームとなる前の買取価格は1,000円程度になる場合が多く、売却するなら人気がある今であると言えるでしょう。

ビープライスではセリーヌの買取実績を公開しています。お買取時期やお品物の状態で価格は変動してしまいますが、お客様からお譲り頂いた品物と当時の買取価格を包み隠さず公開することで、売却を迷われている方に安心してご利用いただけるようにと考えております。もし使わなくなったセリーヌ製品、特にヴィンテージのお品物がありましたらビープライスへご相談ください。

採用情報

ビープライスでは只今新しい仲間を募集中です

おすすめ記事