寒い季節はやっぱりヘルノ!ダウンジャケットの隠れた名品

寒い季節はやっぱりヘルノ!ダウンジャケットの隠れた名品

ヘルノとはダウンの高級ブランドの一つ

ヘルノ(HERNO)は1948年にイタリアで生まれたブランドです。日本ではダウンジャケットブランドとして近年急速に人気が出てきて、「モンクレール」や「カナダグース」のダウンに飽きてしまった人々に「隠れた名品ブランドだ」と注目されています。

ヘルノのダウンの良さは軽さと暖かさといった機能性はもちろんの事、ダウンジャケットのサラリとした手触りや、スーツにも合わせやすいテーラードジャケット風ダウン等の画期的なデザイン性といった、ブランド独自の魅力が詰まっている点が挙げられます。

とにかくどのモデルも着ぶくれしにくくサラッと着られ、セーターなど厚みのあるインナーを着ても動きやすく、薄手のインナーに変えることで春先まで活躍してくれる有能さを持ち合わせています。

日本で爆発的に売れたヘルノ

2009年にニールバレットとコラボしたダウンジャケットを発売し大きな話題となりました。これまでヘルノは日本であまり知名度がありませんでしたが、ニールバレットとのコラボブランド「ニールバレット・フォー・ヘルノ(Neil Barrett for Herno)」の革新的な技術とデザイン性の高さで名前が知られ、このことから日本では「ヘルノといえばダウンジャケット」というイメージが定着したのです。

元はレインコートのブランド

ヘルノが生まれたのは湖と川に囲まれ、雨や霧、雪や朝露といった湿気を帯びた地域。こうした地域の特性から生活に密接に関係する「水」にまつわる高機能製品として紳士用レインコートが誕生しました。

創業者のジュゼッペ・マレンツィとその妻のアレッサンドラ・ダイアナは、高い湿度から身を守る実用性の高い製品を次々と生み出し、レインコート・ジャケットを経てレディースウェアのリバーシブルコート、フィールドジャケット等を世に送り出しました。

現在ではダウンジャケットブランドのイメージが強いヘルノですが、元はレインコートブランドであることに驚く人も多いでしょう。

ヘルノブランド名の由来

ブランド名の「ヘルノ」は工房近くを流れていた「エルノ川」からとられており、街や湖を繋ぐシンボルの名を冠することで湖水地方ならではの製品を生み出し、生活に根付くモノ作りを続けているのです。

ダウンの充填量と暖かさの関係

ヘルノダウンの充填量

ヘルノの一部のアイテムにはダウンの充填量を3段階で表記されている製品があります。
ダウンジャケットの裏地にあるタグにある、3つの羽マークの塗りつぶしでそのダウンの充填量がわかるようになっており、塗りつぶしの数が多くなるほどたくさんのダウンが使われているため、ふっくらと暖かい製品であるといえます。

そのため、3つの羽が塗りつぶされている製品はハイクラスであり、暖かさに比例して価格も高くなっているということですね。

羽1羽2羽3
LightMediumHigh 

ヘルノのダウンは寒いのか?

充填量が少ないからメリットがないというわけではありません。基本的にヘルノ製品は表地の工夫やダウンの品質の良さも含めてどれも暖かく、寒冷地方にお住まいの場合や登山に挑む場合ではないのであれば羽マーク2で十分です。

また、羽マーク1の製品は厚みが控えめであることから着ぶくれせずスリムに着こなすことが出来、街歩きにピッタリであると、好まれる傾向にあります。

ヘルノの展開するラインコレクション

メインコレクション

ヘルノメインコレクションについて

ヘルノのメインコレクション。デザインの良さはもちろんの事機能性にも拘ったヘルノの代表的なコレクションであり、ダウンジャケットやコートだけでなく、Tシャツやポロシャツ、カーディガンなど多岐にわたるアイテムを展開しています。

ヘルノラミナー

ヘルノラミナーについて

ヘルノの中でもひときわ異彩を放つ特別なコレクションといわれているヘルノラミナー。スポーツやアウトドアに重宝されるゴアテックス(GORE-TEX)やゴア ウィンドストッパー(GORE-WINDSTOPPER)を使った防水性・防風性を高めた高スペックなアイテムが揃います。

ヘルノレジェンド

ヘルノレジェンドのタグについて

「伝説」の名前を掲げたヘルノレジェンドはブランドの自信を感じるコレクション。男性のワードローブに必要なアイテムのみを展開することで「これさえあればOK」と思わせ、男性のニーズにこたえ続ける存在です。ややマットな風合いや最高級のダウン素材、超軽量といった特徴を持ちます。

ヘルノレジェンドについて

ヘルノレジェンドの裏地にはアイテムのストーリーを語るタグが付いていて、他のコレクションと一線を画しています。

ヘルノイコニコ

ヘルノイコニコについて

レディースコレクションのヘルノイコニコ。ブランドの代表的なモデルであるウルトラライトダウンジャケットのベストシェイプが展開されています。イコニコシリーズには「SOFIA」や「EMILIA」といった女性的な名前が採用されており、ヘルノ本社周辺のヴィラに由来しているとされています。

ヘルノイコニコについて

ヘルノイコニコの裏地にはアイテムごとのストーリーが語られたタグが付けられています。

ヘルノリゾート

ヘルノリゾートについて

旅をテーマにしたクルーズラインとされるヘルノリゾート。気候の違う地域へ旅に出るのに選びやすいアイテムが揃うコレクションであり、ピーコートやニット帽、セーター、Tシャツといった非日常へと誘うアイテムが揃います。

ヘルノグローブ

ヘルノグローブについて

ヘルノグローブは環境に配慮したコレクション。オーガニックコットンや生分解性軽量ナイロン、リサイクル可能なパーツを使ったアイテムが展開されています。

使っている素材

インテック(HERNO IN-TECH )

ヘルノタグの種類インテック

ダウングースを使わない、ヘルノ独自のエシカルな高機能中綿素材。ダウンとほぼ同じ保温性・撥水性を持ち、手入れのしやすい素材です。時代に合わせた高品質なマテリアルで、ヘルノが特許を持っているため注目されている素材です。

ポーラーテック(HERNO POLAR-TECH)

ヘルノタグの種類ポーラテック

撥水加工、超軽量、防水、マイナス20℃にも耐える防寒性を備えた素材。アメリカのポーラテック社が開発した高機能素材であり、今ではアウトドアアイテムには欠かせないマテリアルです。

ヌアージュ(NUAGE )

ヘルノレジェンドやヘルノイコニコ等に使用されている、軽量でマットな質感の素材。非常に手触りが良く撥水性の高い高機能ナイロン素材。

ゴアテックス(GORE-TEX )

撥水、防風、透湿性に優れたアメリカのゴア社が生み出した素材。今ではスポーツやアウトドア製品に欠かせない素材として広く知られています。

ヘルノ年表

1948年ヘルノ誕生。
1950年代レディースウェア誕生。
1968年日本進出。大阪・東京と順に出店。
1980年代アメリカ進出。
2000年代息子のクラウディオ・マレンツィが社長就任。
2000年代他ブランドへのOEM事業停止、自社製品製造に注力すると宣言。
2002年株式会社アオイが国内販売代理店となる。
2009年ニールバレットとコラボしたダウンジャケットが大ヒットし、日本での知名度が急上昇。
2013年青山に国内初のコンセプトストアをオープン。同時期にキッズラインスタート。
2016年「ヘルノ・ジャパン」設立
2018年創業70周年。「ヘルノリゾート」「ヘルノレジェンド」「ヘルノイコニコ」スタート。
2020年地球環境に配慮した 「ヘルノグローブ」コレクションスタート。

販売店一覧

実店舗の場所

関東

  1. ヘルノ青山店
  2. ヘルノ銀座店
  3. ヘルノ池袋西武店
  4. ヘルノ阪急メンズ東京
  5. ヘルノ日本橋三越
  6. ヘルノ日本橋タカシマヤ
  7. ヘルノ横浜タカシマヤ

関西

  1. ヘルノ阪急メンズ大阪
  2. ヘルノ阪急梅田店
  3. ヘルノ大阪高島屋店
  4. ヘルノ心斎橋大丸
  5. ヘルノ京都大丸店
  6. ヘルノ京都高島屋店
  7. ヘルノ神戸店

北海道・中部・中国・九州

  1. ヘルノ札幌三越
  2. ヘルノ名古屋松坂屋店
  3. ヘルノ広島福屋
  4. ヘルノ福岡大丸店

サイズ展開とサイズ感

ヘルノはイタリアのファッションブランドであるため、サイズ表記はEU規格で表記されています。イタリアのファッションブランドの多くはタイトなサイズ感が多いため日本人の好むサイズに近く、普段Mサイズを着ている男性の方であれば下記表記の通りMサイズに該当する46サイズを選んでも問題ないでしょう。

メンズ

表記サイズ目安のサイズ感
42XS
44S
46M
48L
50XL
52XXL
※モデルによって着心地は多少変わるため、おおよその目安とお考え下さい。


レディース

表記サイズ目安のサイズ感
38XS
40S
42M
44L
46XL
48XXL
※モデルによって着心地は多少変わるため、おおよその目安とお考え下さい。

ダウンといえばヘルノ

ダウンブランドとしてこれまでモンクレールやカナダグースとされていましたが、2009年のニールバレットとのコラボにより爆発的ヒットとなり全国に名前を知られることになったヘルノ。
日本国内でも取り扱い店が増えたことでより一層ファンが増え、こだわりのダウンジャケットを求める人に選ばれています。今後もヘルノの人気は高まる見込みですので、中古市場も盛り上がりそうですね。

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