ブランド時計
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高級時計ブランドであるロレックスの歴史は、1905年に創業者のハンス・ウィルスドルフがロンドンに時計の輸入販売のためのウィルスドルフ＆デイビス社を設立したところから始まります。彼は後にウィルスドルフ＆デイビス社から、あらゆる組み合わせのなかで短く発音しやすい「ロレックス」という社名に変更しました。1910年、懐中時計と比べ、腕時計の精度が低かった時代に、ロレックスはスイスのクロノメーターの公式証明書を腕時計で初めて取得します。これによって、ロレックスの名前は世界中に広まりました。1920年には時計製造で有名なスイスのジュネーブに会社を移します。その後、ロレックスは防水機構「オイスターケース」・自動巻き「パーペチュアル」・カレンダー「デイトジャスト」の3大発明にも成功しました。長い歴史を持ち、腕時計の王道とも言われるロレックスには、エクスプローラー、サブマリーナー、デイトナ、GMTマスターなどの人気モデルがあります。

オメガは、1848年にルイ・ブランがスイスに工房を設立したのがきっかけで始まりました。その後、息子たちによって高級時計ブランドとなります。オメガは職人の手によっておこなわれていた作業を、機械化したり自動化することで生産規模を向上させてきました。1894年に「19 ライン キャリバー」を発表し、究極という意味を込められた「オメガ」と名付けられます。1903年には、「オメガ」が社名としても採用されました。オメガの時計は耐久性があり、唯一「コーアクシャル脱進機」を搭載しています。1965年には、NASAの公式装備品としてスピードマスター プロフェッショナルが採用され話題になりました。これは、1969年に人類初の月面着陸に携行された時計でもあります。その他のオメガの人気モデルとしては、高い防水性能を誇るシーマスター、エレガントなデ・ヴィル、星のデザインが特徴的なコンステレーションなどがあります。

カルティエの腕時計はその洗練されたデザインから男女共に人気を集めています。特に豊富なデザインと手が届きやすい価格が魅力の「タンクフランセーズ」や現在では廃盤となってしまった希少価値の高い「パシャC」 は安定した価格帯を推移しています。その他にカルティエの最高ランクに位置する「バロンブラン」、女性らしさが際立つオーバル型の「ベニュワール」、丸いフォルムにクラシカルなローマ数字の組み合わせが美しい「ロンドソロ」、近年人気急上昇中のシンプルなデザインが魅力の「タンクソロ」、100年以上の歴史ある腕時計「サントス」など数多くの名作たちは中古市場で高い水準で売買されています。廃盤モデルや限定アイテムは希少性という価値を評価され高価買取の傾向にあります。また、新品はもちろんのこと年式の古いアンティーク物も需要が高いためダメージがあるお品でも買取可能です。

ブルガリは1884年にイタリア・ローマの銀細工職人、ソティリオ・ブルガリによって創業。個性的かつ大胆なジュエリーの数々を生み出してきたブルガリですが、1977年にメゾン初の時計コレクション「ブルガリ ブルガリ」を発表し、これを皮切りに数々のラインナップを生み出してきました。円と正方形を組み合わせた「オクト」はラテン語で8を意味することから、八角形を感じるフェイスが特徴のモデルです。他にも「アショーマ」「ルチェア」「セルペンティ」といった数々のジュエリーウォッチシリーズがありますが、世界的ジュエラーのブルガリが手掛けるに相応しくダイヤモンドが使われたモデルは豪奢で唯一無二である故に市場価値も高い傾向にあります。動かなくなってしまったブルガリの時計でも、元より性能が良いムーヴメントのため修理可能であることや宝飾品としての価値を換算することもできるため、売却時にはブランド価値をわかっている買取店で価格比較すると良いですね。

タグ・ホイヤーは1860年にドイツ系スイス人で当時20歳であったエドワード・ホイヤーによって創業された時計メーカーです。タグ・ホイヤーの時計は、スイスの時計メーカーとして初めて宇宙に行ったことで有名です。F1とのつながりが強い時計メーカでもあり、代表的なラインとして「カレラ」「モナコ」「フォーミュラ1」などがあります。設立当時からストップウォッチの開発に力を入れており、「スイングピニオン」や「マイクログラフ」を考案しました。1920年開催のオリンピックのオフィシャルストップウォッチにもなったブランドです。実用性と機能性にこだわったスポーツウォッチとしてだけではなく、シンプルでデザイン性も高いためビジネスやプライベート用としても若い世代から人気を集めています。価格も30万円台以下の商品が多く、10万円台から購入できるモデルもあるので、歴史のある高級ブランドのなかではお手頃です。

セイコーは長い歴史を持つ日本の時計ブランドです。1881年に服部時計店として、中古時計の販売や修繕からスタートしました。セイコーは100年以上の歴史の中で、時計界において多くの世界初の技術を生み出してきたパイオニアです。1969年には世界初のクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」、1973年には世界初の6桁表示のデジタルウオッチ「クオーツLC V.F.A.（06LC）」を発売しました。他にも、多機能デジタルウォッチやチタン素材のダイバーズウォッチ、テレビ付きウォッチを世界で初めて発売したのもセイコーです。セイコーの高い技術力は、スイス天文台クロノメーターコンクールにおいても何度も上位の成績を残しました。1964年には東京オリンピックの公式タイムキーパーとしてもセイコーが選ばれています。セイコーの腕時計は数千円から数十万円の高級モデルまで幅広く、性別や世代を問わず愛され続けています。

ブライトリングは、パイロットや時計愛好家の間で人気のスイスのブランドです。1884年にレオン・ブライトリングによって創業されました。当時、精密機器の開発もおこなっていたブライトリングは、その高い技術力から航空業界と強いつながりを持ちます。親子3代にわたり40種類以上のクロノグラフを開発し、1915年には初めてのクロノグラフ搭載の腕時計を発表しました。1952年には「ナビタイマー」と呼ばれるパイロット向けのクロノグラフを発表し、パイロットからの支持を得ます。ナビタイマーは、「国際オーナーパイロット協会」からも認定されました。現在のブライトリングのモデルはすべてクロノメーター検定に合格したクロノグラフが搭載されています。2009年には、完全自社開発のキャリバーも発表しました。信頼性が高く、高性能のブライトリングは、パイロットはもちろん、時計に詳しい一般の方からも支持を得ているブランドです。

パネライは、1860年にジョバンニ・パネライが立ち上げたイタリアのフィレンツェの時計店です。パネライは、フィレンツェで初めての時計製造学校でもありました。パラネイは、時計だけでなく、精密機械メーカーとしても高い評価を受けています。イタリア海軍からの依頼があり、軍用時計である「ラジオミール」を開発しました。ラジオミールは、イタリア海軍が求める厳しい基準にクリアしたダイバーズウォッチです。その後、新素材「ルミノール」や、「リューズプロテクター」の特許も取得します。長年、軍需製品を取り扱ってきたパラネイですが、第二次世界大戦の終結により、一般市場へと参入。1997年には、高級時計ブランドを傘下にもつリシュモングループに加入しました。1998年には、SIHHという高級時計市場にも参加し、国際的な高級スポーツブランドとしての名声を集めました。現在では、ビジネスやアウトドアにも使える高級時計ブランドとして知られています。

シャネルはファッションからジュエリー、コスメなど幅広いアイテム展開で愛され続けているブランドです。　
その中でもアクセサリー感覚でつけれる腕時計は、新作や限定版だけでなく定番アイテム「J12」「プルミエール」は絶大な人気を持ち、中古市場でも評価の高いアイテムです。
「J12」は2000年に登場し、当時では珍しいメンズ・レディースの分類がなくまた豊富なサイズ展開があるため、使用するシーンを選べたりペアで着用するなど楽しみ方があることからも人気を呼びました。
またレディースラインで注目の「プルミエール」はエレガントで女性らしいデザインに加え、セラミック・チェーン・ヴィルヴェット、ミニなど複数のコレクションがあり好みの腕時計を選べると販売当時から人気が衰えることはありません。
腕時計は中古市場でも価格が安定しており、年式の古い物でも十分高値を狙えるアイテムのため速やかに売却することがおすすめです。

時計ブランドであるIWCは、アメリカ出身のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって1868年に設立されました。アメリカの技術とスイスの職人技を組み合わせるため、スイスのシャフハウゼン近郊に工場を拡大し、近郊のライン川の水力発電を利用してきました。長い歴史を持つ IWCは、現在でもシャフハウゼンが本社社屋です。世代を超えて使い続けられる精密な時計製造を4世代に渡っておこなっています。代表的な歴史のあるコレクションは、「パイロット・ウォッチ」、「ポルトギーゼ」、「インヂュニア」、「アクアタイマー」、「ダ・ヴィンチ」、「ポートフィノ」の6つです。持続可能な時計製造をおこない、透明性も重視し、GRIスタンダードに基づく報告書もスイスの高級時計ブランドとして初めて作成しました。再生可能エネルギーやリサイクルゴールドの使用も進めており、社会貢献活動にも積極的です。