腕時計以上の価値をもつ!ロレックスの買取相場が下がらない理由

腕時計以上の価値をもつ!ロレックスの買取相場が下がらない理由

職場の同僚男性がロレックスの腕時計机の鍵付き引出しに大切にしまっています。

「どうしてそんなところに入れてるの?」と訊くと、「娘の将来のためにちょっとしたへそくりなんだ」と嬉しそうに答えます。

愛する娘さんを想って、長い期間大切なロレックスを温存しているのです。

これは、「ロレックスの価値は下がらない」という根強い常識があるからできる話でしょう。だって、普通はなんでも経年で価値が下がっていきますから。しかし、ロレックスは別格だと言えます。「価値が下がらない」ということは、当然「買取相場も下がらない」ということです。

それではなぜ、買取相場が下がらないのでしょうか?詳しく解説していきます。

ロレックスブランドの歴史

1905年先駆的で先見性のあるハンス・ウイルスドルフ(当時24歳)は、ロンドンに時計販売の専門会社を創設しました。そこで、手首に着ける時計の構想を描き始めたのです。腕時計の性能がよくなかった時代に、彼は、エレガントさだけではなく高い実用性と信頼性が必要だと考え、まずはムーブメントの品質向上に尽力しました。クロノメーター精度の追求に全身全霊を注ぎ、イギリスのキュー天文台からロレックスの腕時計にA級証明書が与えられたのです。
1919年ロレックスは、時計製造の本場であるスイスのジュネーブに移転し、そこで「精度のロレックス」は大きく育っていきました。
1926年防水性と防塵性を備える世界初の完全密閉ケース腕時計「オイスター」を開発しました。その翌年10月7日、ロレックスの腕時計は、時計史に刻まれる偉業を達成したのです。ロンドンの記者であったメルセデス・グライツが「ロレックス・オイスター」をつけたままドーバー海峡を泳ぎきりました。所要時間15時間15分。人々は彼女の完泳とともに、その腕につけられていたロレックスが動いていたことに驚嘆しました。そして、ロレックスの完全防水という発想と性能は、世界中に広まったのです。この防水腕時計など、ロレックスは実用性にこだわることで、人々の絶大な信頼を獲得しました。
1953年時刻を刻む以上の機能を備えたツールであるプロフェッショナルウォッチを開発しました。これは、深海探検、飛行、登山、科学調査など、プロフェッショナルな活動のための時計です。この年、「そこに山があるから」で有名なエドモント・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが、「ロレックス・オイスター・パーペチュアル」を携行し、エベレスト登頂に成功しました。彼が「オイスター・パーペチュアル」を選んだ理由は、その多くの登山経験から、登山に必要な時計の最優先条件が『機密性』だったからです。
超高度登山の場合、外とシュラフ内とでは、大きな寒暖差が発生します。機密性が低いと結露などの原因となり、外気温が”氷点下”の場合、結露した水滴が凍結し、ムーブメントを破壊してしまう可能性もあります。しかしオイスターケースの機密性は、結露を発生させません。またオイスターケースは、インゴットをくり抜いてつくられているため、他の金属ケースに比べて温度による変形が少ないのです。エベレスト登頂という過酷なチャレンジのために選ばれる資質。それがロレックスの潜在能力であり、他の時計にはない競合優位性です。
ロレックスの腕時計の機密性によってなされた世界の偉業は他にも多々あります。キリがないので、大幅に省いてあと一つだけにしますね。
2012年水深12,000メートルまでの防水性能を備えるダイバーズウォッチ「オイスター パーぺチュアル ロレックス ディープシー チャレンジ」を開発しました。世界最深部の巨大な水圧にも耐えられるようロレックスが一貫して開発・製造を手掛けたこの時計は、世界最深部への潜水記録を塗り替えたのです。
これだけの実績を積み重ね、今もなお進化し続けている老舗ブランドの腕時計なので、リセールバリューが高いのは納得してしまいますね。

それでは、このロレックスの買取相場が下がらない理由をさらに具体的に見ていきましょう。

ブランドの魅力が色あせない5つの理由

技術力とスペック

これは「ロレックスの商品自体に魅力がある」ということです。
ロレックスは最高級ブランドではありません。高級ブランドではありますが、腕時計界でもっと格上のブランドは多数存在し、ロレックスは中堅のブランドにすぎません。
それなのに、なぜロレックスの買取価格は高いのか?

ロレックス最大の価値は、「高級実用時計ブランド」だからです。高級な時計ブランドは数多く存在します。また、実用的な時計ブランドもたくさんあります。しかし、高級でしかも実用的な時計ブランドはそんなに多くはありません。その高級実用時計の最高峰が、ロレックスなのです。

「高級かつ実用的」を実現するためには、高い技術力が必要になります。世界標準となる腕時計の基本機能を完成させたロレックスは、それを十分に備えています。
ロレックスには、「三大機構」と言われる技術があります。

防水機構

その1つ目「防水機構」は、金属塊をくり抜いたオイスターケースにねじ込み式の裏ブタとリューズを組み合わせて、高い機密性を実現している機構です。上記「歴史」の項で詳述していますが、その歴史で証明してきた数々の防水武勇伝があります。

自動巻き機構

2つ目「自動巻き機構」は、「永久」を意味する「パーペチュアル」という名の360度回転式ローターによる全回転機構です。この発明でリューズを手で巻くという動作が不要となり、リューズの閉め忘れによる時計内部への水侵入等も防げるようになりました。

デイトジャスト機構

3つ目「デイトジャスト機構」は、その名の通り、0時になると瞬時に日付けが変わる機構です。今は当たり前のこの技術は、73年前の発明時にはかなり画期的なものでした。この発明によって、ロレックスが掲げてきた実用腕時計が一定の完成形となりました。

その他多くのロレックス技術

「三大機構」の他にも、

・クロノグラフ(ストップウォッチ)
・GMT(24時間計)
・回転ベゼル
・ヘリウムガス・エスケープバルブ(飽和潜水用)
・パラフレックス・ショック・アブソーバー
・ロレックス パラフレックス ショック アブソーバー

さまざまな機構があり、ロレックスは圧倒的な技術力を誇っているのです。

また、ロレックスの時計のコンセプトは、『冒険』や『挑戦』であるため、上記機構をはじめさまざまなメカニズムを守るための「堅牢性」はブランド価値そのものです。ケース素材にプラチナ、ゴールド、ステンレススチールを使用してプラスチックやチタンを使わないのはそのためです。
ケースの堅牢性に負けないよう、風防にはサファイアクリスタル、ベゼルにはセラミックが使われています。内部構造を守るこれらの優れた素材とつくり込みが、ロレックスの真の実用性と耐久性で、長く続く価値につながっているのです。機能美とも言えるこの技術力が、結果として、ロレックスの魅力的なデザインに体現されています。これらは実用性の極みでもあり、買取価格が下がらない最大の要因です。

それから、ロレックスのムーブメントは100%ロレックス製の部品で構成され、ロレックスの厳しい訓練をくぐり抜けてきた熟練の職人さんによって組み上げられています。自社ですべて行うという事は、不純物が入らず、ロレックスの理念からブレないで時計が製造できるということです。すべて自社製となるとコストはかさみますが、ロレックスが考える最高の時計をつくり続けることができ、それがロレックスの価値そのものになります。

ロレックスの時計は、機構、素材、ムーブメント(を構成する部品ひとつひとつ)の価値が評価されています。ロレックスは構成する部品もすべて自社製です。また、自社の部品を他社の時計にライセンスすることもありません。これが、ロレックスだけにある特別な価値なのです。修理が必要であれば、ロレックスから新品部品を取り寄せるか、中古ロレックスからその部品取りをします。修理のために使われる部品がロレックス純正品でなければ、その後ロレックスとしての価値はなくなるのです。

つまりロレックスは、時計として動かなくなってしまったとしても、純正部品の集合体なので高価買取の対象となります。ですから、現在壊れている状態でも、買取の際、予想外の高額査定になることがありますので、あきらめずにとりあえず一度査定してもらいましょう。

希少性と安定的な需要

ロレックスは、全体的に流通量が少ないです。買取相場は、需要と供給のバランスで決まります。ですから当然、供給量に対して需要が圧倒的に大きければ希少価値は上がります。つまり、「限定モデル」や「生産量が少ないモデル」、「製造期間が短かったモデル」などは買取相場が上昇しやすいのです。
例えば「デイトナ16520」は、1989年~2000年の間に製造されたのですが、パートナー企業との関係で生産量が少なかったモデルなので、買取相場は今後ますます上昇していくと予想できます。

そして、すでに生産が終了したモデルも価値が下がりにくいです。

例えば、初代エクスプローラー2Ref.1655は1975年の正規価格が23万円でしたが、現在の相場は250万円を超えていて、10倍以上になっています。

同じく1975年発売のミルガウスRef.1019は、正規価格が255,000円でしたが、現在は20倍近い約500万円の相場になっているのです。

また、1982年に発売されたデイトナ6263の当初の定価は38万円でした。その後デイトナ6263は生産終了し、新しいモデルが次々と発売していったのですが、「デイトナ6263」の現在価格は、10倍以上の約400万円になっています。

すべての買取相場がこれらほど上昇するわけではありませんが、いずれにしても生産終了モデルは買取相場が上昇しやすいです。

また、ロレックスの買取相場が下がらない他の要因として、部品の希少性という現状もあります。前項でも述べましたが、ロレックスは、そのパーツ一つひとつが純正製品なのです。万が一ロレックスが故障しても、時計を構成している純正パーツの希少価値が高いので、高値で買い取りされるのです。パテックフィリップやブレゲのような最高級腕時計と比べても、ロレックスの中古市場価値が高い理由は、純正部品の希少性にあります。

さらに、ロレックスの時計は日本だけでなく世界中で人気が高いです。時計のラインナップも幅広く、デイトナなどのスポーツ系からデイトジャストなどのドレス系まであります。価格帯もバランスよくさまざまなモデルがあり、多種多様なニーズに応えられるほど器が大きいです。現在の時計の買取価格は、日本市場だけではなく世界の相場も関わっています。つまり、ロレックスは世界中で安定的に大きな需要があるため、日本で人気のないモデルを売却しても、高い買取金額がつくことがあるのです。
これらのことからも、あなたが不要なロレックスの時計をお持ちでしたら、まずは査定依頼されてはいかがでしょうか。

資産価値の高さ

ロレックス投資」という言葉があります。ロレックスを買って売って利益を得ることで、ロレックスは資産価値が高いため投資としても使えるということです。よく「高級時計を買うならロレックス。何故なら価値が下がらないから」と言われています。
なかには数十本以上のロレックスをコレクションするヘビーユーザーがいます。彼らは株や不動産のようにロレックスを資産(投資商品)として収集・運用(価値が上がった時に売却)し、利益を上げているそうです。つまり、時計ではなく投資を目的としたロレックスと言えます。「資産時計」と言ってもよいでしょう。つまり、資産価値が高いので買取相場が下がりにくいのです。
ロレックスの腕時計は、フェラーリ等の車に比べれば、初期投資額が少なく安定していて、長い期間使っていても価値が下がりにくく、むしろモデルによっては上昇するものも多くあります。しかしこれは、すべてのロレックスに当てはまるわけではありません。種類や条件、売る場所によっても買取の値段はピンキリです。

資産としてのロレックスを意識するならある程度の知識(ロレックス投資学)が必要になってきます。具体的には、使っていたロレックスが定価以上の価格で売れる条件を知ることです。

例えば、

・生産終了品であること
・唯一性のある特長を持っていること
・コンディションが良好であること
・流通量が少ないこと
・海外からの買付けが急増した場合
・急激に人気が上昇した場合
・定価が大きく上昇した場合

などです。

以上の条件に当てはまるものは相場を維持しやすく、為替や経済状況の変化によりロレックスの腕時計の相場が動き始めたときには上昇に転じやすいという性質をもっています。また、モデルによっては、未使用状態で保証書があれば価格が高騰するものもあります。

定価の10倍以上になった例などは、前項で紹介しています。それ以外の一般論ですが、ロレックスの主にスポーツモデルは、購入して使っていても価値が上がっていく傾向にあります。
バッグ、車、洋服、靴、アクセサリーなど、ほとんどすべてのものは、1度でも使ったら、使えば使うほど価値が下がっていき、最後には価値がなくなってしまいます。しかし、前述したとおりロレックスは長く使うほど買取相場が上がっていくことがあるのです。しかも特定の商品だけではなく「スポーツモデル」全般で同じようなことが起こっています。
以上のように資産価値の高いロレックスは、ブランド買取という視点で考えると最強だと思われます。買取相場が下がりにくく換金性が高いので、現金を手首に巻いているようなものです。

定価自体の上昇

当然、定価自体が上昇することもあります。
ロレックスの定価は、2002年には平均約7%、2007年には平均約14%、2015年には主要モデルが総じて約7〜8%上がりました。
定価は日本だけでなく、並行輸入店が仕入れる海外でも上がっています。新品の値上がりは、ユーズド需要を強くするので、ユーズド品の価格も上昇するのです。新品価格が値上がり続ければ、当然買取価格も合わせて値上がり続けていくことになります。

老舗のブランド力

以上で述べてきた「ブランドの歴史」、「技術力とスペック」、「希少性と安定的な需要」、「資産価値の高さ」、「定価自体の上昇」などのすべてがロレックスのブランド力になっています。
また、ロレックスのユーザーは、その技術力等だけではなく人気度合から選んでいることが多く、その連鎖でまた人気が上がるという好循環現象が起きていることも、ブランド力を高める要因となっているのです。

価格.comの売れ筋ランキング(2022年9月30日時点)では、

1位 コスモグラフ デイトナ 116500LN [オイスターブレスレット ホワイトラッカー]
2位 コスモグラフ デイトナ 116500LN [オイスターブレスレット ブラックラッカー]
3位 サブマリーナーデイト 126613LB
4位 サブマリーナーデイト 126610LN
5位 GMTマスターII 116710LN
6位 エクスプローラー 124270
7位 GMTマスターII 126711CHNR 
10位 サブマリーナー 124060 

というように、10位以内に8モデルがランクインしているという人気ぶりです。

老舗のロレックスは『誰もが知っている高級腕時計の王道』として、身につけること自体がステータスとなっています。
実績に裏打ちされた確かな性能とデザイン性の高さは「一生モノの時計」にふさわしい逸品です。ひとつ持っておけば、壊れても修理しながらいつまでも使うことができますし、どの時代に持っていてもおしゃれにつけることができます。長く愛されてきた「本物」の魅力こそがブランド力の根本にあるのです。
ロレックスの買取相場が下がるどころか上がることも多いのは、以上のすべてを含めたブランド力にあります。

ロレックスを売却するなら優良店へ

以上で、他のブランドと違って「ロレックスの買取相場は高い」ということが分かりました。
ロレックスは一般の普及率や知名度が高いモデルを多くラインナップしていますので、中古品の腕時計を取り扱っている店としては、できるだけ販売用のロレックス在庫を確保しておきたいという思いがあります。
しかしながら、ロレックスは人気があるのに毎年大量に流通させるようなことはしないので、常に品不足というのが現状です。そのため、積極的に売ってもらえるように高めの買取相場になっています。

それに加えて、昔購入したロレックスが必要なくなり新しいロレックスの購入資金にあてたいと考えている方や、日常生活の足しにしたいと考えている方などの要望に応えるようにブランド品買取店は近年増え続けているのです。

また、近年一般のリサイクルショップも増え続け、日本全国さまざまなショップで本・古着・ゲーム・トレーディングカード・CDなどにまぎれて、ロレックスのような高級時計も取り扱われるようになってきました。物があふれて使われなくなったアイテムが増えていく日本では、今後もリサイクルショップの増加傾向は続くと考えられます。

以上のように「ロレックスの買取相場は高い」「ロレックスの換金窓口である買取店は多い」ということから、「不要なロレックスは現金に換える」ことをオススメします。

ここで注意が必要です。買取店が増えているということは、優良店だけではなく悪質な店も増えていると思われます。ロレックスの買取店の良し悪しは、体験談・口コミ・評判を見聞きするなどして丁寧に調べた方がいいです。そして、優良店と言われるところに買取査定してもらいましょう。なかには、手数料等いろいろな名目でどんどん査定額から差し引いて大切なロレックスを格安で買い叩く悪質な買取店もありますので、くれぐれも注意してください。
ロレックスの時計は高額な品ですから、あなたが不要品売却をお考えなら複数の買取査定無料の優良ブランド買取店に査定依頼してください。そして、納得のいく査定金額が提示されるまで、安易に手放さないようにしてください。
あなたが、もし不要なロレックスを買取に出される場合、いちばん高値をつけてくれる優良店に出会えますように!

まとめ

買取相場の下がらないロレックスって、本当にすごいですね。本記事冒頭の同僚の娘さんが、父親の愛をその腕にまとう日も、永遠の魅力「ロレックス」は世界中で輝き続けていることでしょう。

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