エルメス|ケリーのサイズや種類を徹底解説
ケリーはバーキンと並んでエルメスを代表するバッグ。『サック・ア・クロア』という名前で1936年に誕生し、その後モナコ王妃のグレース・ケリーが愛用していたバッグとして広く知られ、1955年頃にはその名にちなんで『ケリー』へと改名され、ハイクラスバッグの代名詞となりました。
- ケリーバッグの定義
- バーキンとケリーの違いまとめ
- ケリーの特徴
- ケリーのサイズバリエーション
- ケリーの派生モデル
- ケリーの歴史
- ケリーにオススメの素材
- ケリーのカラー
- ケリーの刻印の位置
- ケリーはなぜ高いのか?その理由
- ケリーを売却する際のポイント
- ゴールド金具
- シルバー金具
- マットゴールド金具
- マットシルバー金具
- ピンクゴールド金具
- ルテニウム金具
ケリーバッグの定義
ケリーにはふんわりとした印象の内縫いタイプ・カッチリとした印象の外縫いタイプがあり、素材・カラーのバリエーションの豊富さも魅力。金具ひとつとっても、ゴールド金具かシルバー金具かで印象が変わり、これら様々な組み合わせでまったく違った顔を見せるバッグです。
ケリーを定義つけるフォルムといえば、底部が少し広がった台形であること。開閉口はフラップ(蓋)をするバッグで、ベルト(クロア)で留めるといった特徴を持ちます。
また、底部が安定しているために自立し、フォーマルに使えるデザインであると言えます。
バーキンとケリーの違いまとめ
ケリーの他に、エルメスのアイコンバッグとして広く知られているのがバーキンです。この二つは混同されやすいバッグであるため、簡単に違いをご紹介します。
ハンドルがひとつなのがケリー
女性が手に持った際エレガントに見えるようにケリーはハンドルがひとつ。
フラップを閉じて持つのがケリー
ケリーのハンドルは蓋(フラップ)部分についているため、バーキンのように収納口を開けたまま持つことができません。
ショルダーストラップ付き
ケリーのハンドルの根元には金具がついており、ここにショルダーをつけることが可能。ファッションスタイルによって斜めがけにしたり肩に掛けたり出来るようにデザインされています。
ケリーの特徴
外縫い・内縫い
エルメスのケリーには「外縫い」と「内縫い」の2種類が存在します。外縫いとは表面からみてステッチが見えるためエッジが効いたスタイルで、カッチリとした印象。フォーマルな装いに合わせやすいケリーとなります。
反対に内縫いとはステッチをバッグ内側に隠したため丸みを帯びたフォルムとなり、ふんわりと女性らしい印象のケリーとなります。
ショルダーストラップの金具
もともとケリーにはショルダーストラップがついておらず、ニーズにこたえる形で1985年頃から付属しはじめました。ショルダーストラップがつけられるようになったものの、旧型ケリーのハンドル金具は一つの輪のみだったため、ハンドル部分とショルダー金具が擦れ傷みやすくなってしまいました。多くの女性の声を受け2004年頃から改良されショルダーが着けやすい現在のV字金具になったとされています。
また、当初のショルダーストラップは現在の形とは違いピンチ型の留め具をハンドル部分に挟み込むタイプでしたが、その後改良され現在のシンプルなフック式となり装着しやすい金具となりました。
ケリーのサイズバリエーション
ケリーのサイズはバッグの横幅によって種類わけがされています。横幅25cmのケリーならケリー25と呼ばれています。
ケリー25 | W25×H19×D10.5 |
ケリー28 | W28×H22×D11.5 |
ケリー32 | W32×H23×D12 |
ケリー35 | W35×H25×D13 |
ケリー40 | W40×H26×D15 |
ケリー25
※ 500mlペットボトル+iPhone8との目安ケリー25はそのコンパクトさが可愛いバッグ。メインバッグと分けて持つサブバッグとして持ち歩く方や手荷物を最小限に抑えたミニマムスタイルでのお出かけにピッタリのバッグです。
中に入るのはスマホ・財布・最小限のコスメポーチといったところでしょうか。ミニサイズのため、500mlのペットボトルは縦に入れることが出来ません。横倒しにすればギリギリ入る大きさです。
ケリー28
※ 500mlペットボトル+iPhone8との目安ケリー28はショルダー持ちにしてもハンドバッグとして持ちやすいサイズ感となっており、人気の高いサイズです。
500mlペットボトルや長財布が入る大きさで普段の外出はもちろん、冠婚葬祭や式典といったフォーマルな場にも使いやすいバッグです。
ケリー32
※ 500mlペットボトル+iPhone8との目安ケリー32は初めてケリーを持ちたいと思っている方にオススメのサイズです。
お仕事で使うiPadや小さめの折り畳み日傘なども入りますので、普段使いにしたい方に好まれています。
ただし、A4サイズは少し曲げないと入りませんので注意が必要です。
ケリー35
※ 500mlペットボトル+iPhone8との目安ケリー35は持った際にバッグの存在感や高級感を感じられるサイズ。エルメスのバッグに慣れている方が選ぶサイズ感でもあります。
A4サイズはギリギリ入りますので、セミナーなどに参加した際の配布物といった外出先で頂いた書類など入れるのに困らないでしょう。
ケリー40
※ 500mlペットボトル+iPhone8との目安ケリー40はかなり大きさを感じるサイズです。バッグの存在感が強いため、洋服とのコーディネートバランスを考えてシンプルな色のケリーを好まれたり、持ち歩きやすいクシュベルやトゴといった柔らかい素材をお選びになる方が多いと聞きます。
A4サイズが入るケリーはどれ?
A4サイズを入れたい方はケリー35やケリー40がオススメ!
ケリーの派生モデル
ケリーダンス
サイズ | W22 H16.5 D6 |
ケリーダンスはベルトの通し方で5通りの使い方が出来るバッグ。ショルダーバッグ、ウエストバッグ、ハンドバッグ、リュックサック、クラッチバッグの5役をこなす珍しいバッグとなります。
ケリーデペッシュ
サイズ34 | W34 H26 D11 |
サイズ38 | W38 H29 D11.5 |
ケリーデペッシュはカッチリとした男性的なフォルムのバッグ。デペッシュとは「公文書」という意味を持つことからビジネスバッグとしてお使いいただけます。
ビジネスバッグデザインですが、ケリーを基本としているため男性だけでなく女性のビジネスバッグとしても好まれています。
サック・ア・デペッシュとの違いとは?
エルメスのビジネスバッグといえばもうひとつ「サック・ア・デペッシュ」があります。その違いとはバッグの開閉部分のベルト。ケリーデペッシュは横向きについているベルト金具で留めますが、サック・ア・デペッシュは縦向きに配置された金具で留めるだけです。
ケリーの歴史
ケリーは1935年に誕生したバッグ。当時はケリーという名称ではなく【サックアクロア】という名のバッグでした。1955年頃女優からモナコ王妃となったグレースケリーが妊娠中のお腹を守るように持っていた際の写真が雑誌に掲載され、瞬く間に世界中に知られることとなりました。その後エルメス社はモナコ公国に許可を取りバッグの名前を【ケリー】としたのです。
女優からモナコ王妃となったグレースケリーのシンデレラストーリーや王妃として気品溢れる振る舞いが世界中の女性の憧れとなり、現在に至るまでエルメスのケリーバッグは愛され続けています。
ケリーにオススメの素材
エルメスは素材の種類が豊富で、一言で牛革といっても手触り・硬さ・しなやかさ・血筋が違い、細かく名称が違います。その中で特にケリーにオススメの素材をいくつかご紹介します。
トリヨンクレマンス |
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くったりとしたトリヨンクレマンスは内縫いのケリーにピッタリの素材です。手に馴染むようなしなやかさがあり人気が高い素材の一つです。 |
スイフト |
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スイフトは目の模様が細かくスムースな素材のため発色が良いのが特徴です。その為ピンク系やイエロー系といったポップなカラーのケリーにオススメできる素材となります。 |
ボックスカーフ |
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外縫いのケリーの定番、ボックスカーフ。しっかりとした硬さがありツヤ加工がされていることから気品あるケリーにピッタリの素材です。 |
エバーカラー |
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2013年に登場した比較的新しい素材のエバーカラーは、目が細かくマットな素材。グレー系やブラック系といったシックでスモーキーなカラーとの相性が良いです。 |
ニロティカス |
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高級素材のニロティカスはハイクラスケリーとして女性の憧れの素材。ポロサスやアリゲーターなど爬虫類系の素材は基本的に外縫いのケリーで展開されています。 |
ケリーのカラー
ケリーは様々なカラーバリエーションがあります。その中で人気のカラーやよく見かけるカラーをご紹介します。
【ゴールド】
ブラウン系カラーの定番のゴールドはコーディネートに合わせやすいカラーのため初めてのケリーにオススメのカラーです。
【ローズアザレ】
ローズアザレは甘すぎないピンク系として人気が高く、市場でも見かけやすいカラーです。
【ブルーニュイ】
ブルーニュイは限りなくブラックに近いブルーのため、定番過ぎるブラックは避けたいと考える方にオススメです。
【グリスパール】
ホワイト系カラーのケリーは上品な雰囲気を持っているため人気が高く、特に落ち着いた色味のグリスパールはオススメです。
金具のカラーについて
ケリーは素材・本体のカラーの他に金具のカラーでもケリーの持つ雰囲気がガラリと変わります。同じブラックカラーのケリーでも金具の色が違えば印象が変わり、こだわりを持って選ばれる方が多くいらっしゃいます。
例えばゴールド金具であればクラシカルな雰囲気が漂うため、本体カラーがブラックやブラウン、ベージュのケリーでの人気があります。
シルバー金具はどんな本体カラーにも合わせやすく、クールでスタイリッシュな雰囲気があるため30代~40代の女性に好まれるカラーです。ピンクやブルーといった明るいボディカラーのケリーにも合わせやすいです。
金具カラーの種類
ケリーに使われている金具はいくつかありますが、一般的に流通しているのはゴールド金具とシルバー金具です。それぞれマットゴールド/マットシルバーといったツヤ消しされたパターンもありますが、限定的な生産アイテムのためなかなかお目にかかることはできません。
ケリーの刻印の位置
ケリーの刻印の位置は時期によって変更されており、2015年(T刻印の頃)から現在は正面から見て左側、内側のベルト付近に見られるようになりました。
それ以前のものは正面のクロアベルトの裏となっており、非常にわかりやすい位置でした。
エルメスの刻印位置は手作業で打刻されていると言われており、製造時期や職人によって違いがあるため、ここで紹介しているものはあくまで一例とお考えください。
ケリーはなぜ高いのか?その理由
ケリーは新品はもちろんのこと、中古市場でも価格があまり変わらず高い品物です。なぜ中古商品でも価格が下がらず高いのでしょうか?その理由は3つあります。
職人の手による生産体制
バーキンやケリーといったバッグは大量生産しておらず、ひとつひとつが選ばれた職人の手によって作られています。これは品質維持のため昔から変わらない生産スタイル。妥協が無いからこそ品質を落とさず最高級のブランディングバッグの地位を確立させているのです。
国内正規店での陳列がない
それは国内正規店でもなかなか陳列されない商品であること。
エルメスファンの間では、足繁くブティックに通いお目当ての品を探すことを俗に「エルパト」(エルメスパトロールの意味)と呼ばれています。というものバーキンやケリーといった人気のお品物は入荷しても陳列されずにバックヤードに納められていることが多く、販売員さんに声をかけて品物を紹介して貰わないとお目にかかれないのです。
そして入荷のタイミングも決まっておらず、品物の予約や取り寄せといったシステムもほぼ無いため欲しくても手に入らない状況が生まれています。
中古市場でのエルメス
ブティックに行っても欲しい品物が買えないとなれば中古品でもと思う方が多いため、中古市場でも品薄状態が続いています。特に新品同様のケリーは希少。だから定価に近いもしくはそれ以上で買取されることが多いのです。
欲しい人がいるのに新品で買えない、だから中古でも相場が高いということになります。
ケリーを売却する際のポイント
使わなくなったケリーは上手く売却して、次のエルメス製品の資金にされる方も多くいらっしゃることでしょう。エルメス製品は高値で売れるアイテムですので、ポイントを抑えて賢く取引しましょう。
ケリーを売る時期は「年内」
ケリーをはじめ、エルメス製品には製造年がわかる刻印が打刻されています。例えば四角い枠の中にアルファベットのPがあれば2012年製品という風にです。バッグの状態にもよりますがこの年代が新しいほど買取価格は定価に近くなりますので、売却を考えているのなら遅くても12月中に済ませておくと良いでしょう。
特に最新刻印のお品物は価格の差が出やすいので手放すのならお早めに。
ライン査定で買取店を比較
写真とアイテムの情報をラインで送るだけで簡単に買取価格を算出してくれるライン査定が近年人気です。エルメスは高額商品ですので宅配買取を利用した見積もりは気軽にしたくないという方や、街の買取店をはしごするのも面倒という方も多いはず。そんな方に広く利用されているライン査定の特徴と賢く使うコツをお教えします。
高額品だからこそ分かる情報は全て伝える
エルメスは定価で何十万、何百万とする高額商品ですので買取店側も慎重に見積もりを出します。素材やカラー、年代(刻印)で価格が大きく変わるため、これらの情報は非常に重要です。コンディションについても写真で確認をとらざるを得ないので多くの買取店では値幅をつけての見積もり金額を出すのが一般的です。
つまり、「~100万円前後となります」「上限100万円の買取価格となります」といった返答となってしまう場合があるということです。下限金額の提示が無く上限100万円ということは、100万円を期待して実際に持ち込んでも査定価格60万円と言われガッカリしてしまう可能性もあるでしょう。
最低価格保証をしてくれるお店を選ぼう
買取店の中には最低価格保証を設定しているお店があります。ビープライスもその一つです。
最低価格保証とは、見積もりから○日以内といった期限付き等で「ライン査定での提示金額を保証」するサービスです。実際に品物を送っていただいた後に買取価格を下げることは無いため安心できるサービスの一つです。
しかも場合によっては「刻印が最新であるといった情報を伝え忘れていた」等お店側の想定外に良いものだった場合、価格がアップすることがあります。こういったサービスがあるお店を選べば安心してライン査定を利用できるでしょう。