エルメス|ベアン財布新旧モデルの違いと使い勝手を解説

エルメス|ベアン財布新旧モデルの違いと使い勝手を解説

エルメス財布といえばベアンと言われる理由

ベアンとはエルメス財布の定番とも言われ、H型の金具をベルトで留めるアイコン的なデザイン性で、幅広いカラー展開と牛革・山羊革などの素材バリエーションが豊かな点から、レディースにもメンズにも使えると幅広い年代に支持されている財布です。

エルメスの財布は他にもアザップシリーズやドゴンシリーズなどがありますが、エルメスらしい特別感を感じられるH金具の存在は大きく、ベアンが選ばれている理由の一つとなっています。

ベアン財布の名前の意味

ベアンは登場からこれまでに「ベアンスフレ」「ベアンコンパクト」などの姉妹モデルが誕生。初代ベアン(別名:ベアンクラシック)のモデルチェンジも行われてきました。

ベアンという名前の意味はフランスにあるベアン地方の名前をつけられており、エルメスのフランスの地方名に由来するコレクションシリーズのひとつです。

ベアン新型と旧型の違い

H金具の違い

エルメスベアン新型旧型_金具

ベアンは2000年頃にH金具がリニューアルされており、これまでシンプルなH型の金具であったのに対し、新型(現行ベアン)はHの真ん中がくり抜かれ、シャープな印象となりました。

ファスナー金具の違い

同じくベアンは2000年頃にファスナー部分に変更が加えられ、これまで社外ファスナーであったところ、エルメス自社製品のファスナーに仕様チェンジ。そのためファスナー取っ手部分にHERMESの文字が入りました。

また、ファスナーの色も本体カラーに合わせた色を用いたものであったのに対し、新型はゴールド・またはシルバーと、H金具の部分と合わせた色となっています。

間違われやすい、ベアンとベアンスフレの違い

エルメス財布ベアンとベアンスフレの違い

ベアンにはいくつかの種類がありますが、ベアンクラシックとベアンスフレは非常に似ており、混同されがちなアイテムです。違いを知っていれば一目で区別がつきますのでご紹介します。

ベアン(クラシック)は薄型の財布であり、札入れ部分はマチがありません。
反対にベアンスフレはしっかりとマチがあり、お札やレシートなどを整理できるような収納になっています。

画像のように横から見れば一目瞭然ですね。

ベアンの種類とサイズの違い

ベアン(クラシック)

エルメス財布ベアンクラシック
サイズ約W17.5cm×H9cm×D2cm

ベアン(クラシック)は薄型が特徴の財布であり、スーツの内ポケットにもいれることのできるスリムさが魅力となり、男性を中心に人気が高いモデルです。

ベアンスフレ

エルメス財布ベアンスフレ
サイズ約W17.5cm×H9cm×D3cm

ベアンスフレはベアンよりも札入れ部分にマチをつけたことにより収納力をアップさせたモデルです。ベアンスフレの大きさはベアン(クラシック)とほぼ同じで横17.5cm×縦9cm、そして厚みが少し大きく3cm程度となります。

ベアンコンパクト

エルメス財布ベアンコンパクト
サイズ約W12cm×H9cm×D2.5cm

ベアンをコンパクトな二つ折り財布に進化させたのがベアンコンパクトです。小銭とカード、少しのお札を収納できるサイズ感です。

ベアン2PLIS

エルメス財布ベアン2PLIS
サイズ約W18cm×H10cm×D4cm

ベアン(クラシック)をベースに三つ折りにし、マチはないけれどカード収納を増量させたのがベアン2PLISです。

ベアンミニ

エルメス財布ベアンミニ
サイズ約W10cm×H7cm×D2cm

ベアンミニはベアンシリーズのコインケースです。スナップボタン式のコイン収納とカード収納がついており、電子マネーが普及している現在、かなりコンパクトに持ち歩ける財布となっています。

そのほかベアンには「ベアンレクトベルソ」や「ベアンキーケース」などの種類があります。

ベアンにお札は何枚入るのか?

ざっくりとした目安にはなりますが、ベアンにお札は約10枚〜15枚程度入ります。
収納スペースにマチがついたベアンスフレにお札は約100枚収納可能。お札だけではなくレシートや領収書もしっかり入ります。

エルメスベアンの参考定価

2022年12月時点のオンラインショップ価格となります。エプソンよりシェーブルミゾールのほうが少し高い価格設定となっています。

ベアンスフレシェーブルミゾール¥386,100
ベアンスフレヴォーエプソン¥379,500
ベアン
コンパクト
ヴォーエプソン¥321,200

ベアンにオススメの素材

エルメスは素材の種類が豊富で、一言で牛革といっても手触り・硬さ・しなやかさ・血筋が違い、細かく名称が違います。その中で特にベアンにオススメの素材をいくつかご紹介します。

シェーブルミゾール

エルメスベアンのおすすめ素材 シェーブルミゾール

1990年代に登場し2002年頃に日本で多く見かけるようになった型押し素材。体の小さな山羊の革を使っているため、小物やバーキン25など小さめのアイテムで展開。軽い光沢感があり、使い込むと艶が増し柔らかくなる性質があります。産地でもあるインド南部の街が名前の由来。

ヴォーエプソン

エルメスベアンのおすすめ素材エプソン

2004年登場で少し粗い目の型押し。クシュベルに比べ若干マットな光沢でバッグや財布など幅広く使用され、現在人気No1とも言われている。型崩れしにくく、発色が良いのが特徴。競馬で有名なイギリスの街が名前の由来。

クシュベル

エルメスベアンのおすすめ素材クシュベル

光沢のあるガラス加工が施された、目の細かい素材。パリッと張りのある硬めの手触り。残念ながら廃盤素材となりますが、中古市場ではまだまだ流通しており、後継であるエプソンとは違った味わいのある素材のため人気です。

アリゲーター リセ

エルメスベアンのおすすめ素材アリゲーターリセ

ミシシッピー原産の素材でクロコダイルに比べてウロコが大きいのが特徴。小物系に多い素材。アリゲーターリセは光沢感があり、上品で高級感を感じられる素材です。

エルメスの素材一覧 | ひと目でわかる人気革の種類と名前その特徴

ベアンのカラー

ベアンは様々なカラーバリエーションで展開されているのが魅力の一つ。その中で人気のカラーやよく見かけるカラーの一部をご紹介します。

エルメス|ベアン財布新旧モデルの違いと使い勝手を解説

【ローズ コンフェッティ】
最近人気が高まっている、明るいピンクカラーのローズ コンフェッティ。華やかなカラーは持っているだけで気分が上がるため多くの人に好まれています。

エルメスベアンのカラー ローズティリアン

【ローズティリアン】
色彩のはっきりとしたピンク系カラーであるローズティリアン。数あるピンクカラーの中でも人気の高いお色です。

エルメス財布ベアンのカラー エトゥープ

【エトゥープ】
エルメスの中でも非常に人気の高いエトゥープ。しっとり落ち着いたブラウンベージュカラーはコーディネートしやすい色。

エルメス財布ベアンのカラー ゴールド

【ゴールド】
非常に使い勝手の良いゴールドカラー。エルメス正規店やオンラインショップでは入荷するとすぐに売れてしまうと言われているカラーです。

金具のカラーについて

ベアンに使われている金具のカラーにはいくつか種類があり、基本的にはゴールド・シルバーの2種類になります。特殊なカラーとしてブラック金具が使われている「ベアンモノクローム」(ソーブラック)と呼ばれるシリーズがあり、全体がブラック一色で統一されたシックなモデルとなります。

ベアンの刻印の場所の目安

ベアンコンパクト刻印の場所

ベアンコンパクトなどベアンシリーズの多くは小銭入れ裏側にある収納ポケットの奥にありました。非常に見つけにいため、しっかり広げてスマートフォンのライトをあてるなどして探してみてください。

エルメスの刻印位置は手作業で打刻されていると言われており、製造時期や職人によって違いがあるため、ここで紹介しているものはあくまで一例とお考えください。

エルメスの刻印と製造年

「ベアンは壊れやすい」と言われてしまう理由

ベアンユーザーの中には「ベアンは壊れやすい」と仰られる方もいらっしゃいます。確かにベアン財布のデメリットとして、使用の際には毎回H金具にベルトを差し込まなければならず、ベルトの先端部分に反り返りや素材のめくれなどのダメージがつきやすいです。また、二つ折りデザインであるため折り目部分のステッチがほどけたり、ひび割れ、色ハゲといったダメージも起こりやすいともいえます。

ベアンの財布を長持ちさせるコツは、無理にH金具にベルトを押し込まずできるだけ丁寧に開閉するように心がけるなど、大さっぱに扱わないことでしょう。

ベアンを売却する際のポイント

ベアンをはじめ、エルメス製品には製造年がわかる刻印が打刻されています。例えば四角い枠の中にアルファベットのPがあれば2012年製品という風にです。財布の状態にもよりますがこの年代が新しいほど買取価格は定価に近くなりますので、売却を考えているのなら遅くても12月中に済ませておくと良いでしょう。
特に最新刻印のお品物は価格の差が出やすいので手放すのならお早めに。

ライン査定で買取店を比較

写真とアイテムの情報をラインで送るだけで簡単に買取価格を算出してくれるライン査定が近年人気です。エルメスは高額商品ですので宅配買取を利用した見積もりは気軽にしたくないという方や、街の買取店をはしごするのも面倒という方も多いはず。そんな方に広く利用されているライン査定の特徴と賢く使うコツをお教えします。

高額品だからこそ分かる情報は全て伝える

エルメスは定価で何十万とする高額商品ですので買取店側も慎重に見積もりを出します。素材やカラー、年代(刻印)で価格が大きく変わるため、これらの情報は非常に重要です。コンディションについても写真で確認をとらざるを得ないので多くの買取店では値幅をつけての見積もり金額を出すのが一般的です。

つまり、「~10万円前後となります」「上限10万円の買取価格となります」といった返答となってしまう場合があるということです。下限金額の提示が無く上限10万円ということは、10万円を期待して実際に持ち込んでも査定価格6万円と言われガッカリしてしまう可能性もあるでしょう。

最低価格保証をしてくれるお店を選ぼう

買取店の中には最低価格保証を設定しているお店があります。ビープライスもその一つです。
最低価格保証とは、見積もりから○日以内といった期限付き等で「ライン査定での提示金額を保証」するサービスです。実際に品物を送っていただいた後に買取価格を下げることは無いため安心できるサービスの一つです。

しかも場合によっては「刻印が最新であるといった情報を伝え忘れていた」等お店側の想定外に良いものだった場合、価格がアップすることがあります。こういったサービスがあるお店を選べば安心してライン査定を利用できるでしょう。

ビープライスでは写真を送るだけで査定を行うLINE査定を実施しております!お客さまに損をさせない「最低価格保証」サービスもございますのでお見積りだけでもお気軽に。

ベアンはレディースにもメンズにもオススメできる人気財布!

薄型財布のベアンはジャケットの内ポケットにも入れることのできるスリムさが魅力です。
革工房として発展したエルメスらしさを損なわず、しっとりとした上質な革を使い耐久性と上品さを両立させた本物志向の方に向けた財布として、まだまだ人気が衰えることのないアイテムだといえますね。

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