出張キャリーバッグの選び方、ブランドのプロが教えます

出張キャリーバッグの選び方、ブランドのプロが教えます

出張用キャリーバッグの選び方

長期出張や海外出張など、荷物が多くなる出張にはキャリーバッグが必須ですね。多くの荷物や仕事アイテムをスマートに携行できる、機能的で洗練されたデザインのキャリーバッグを選んで、デキるビジネスマンを目指してみませんか?ビジネスユースに便利な機能が満載で、最高の出張パートナーとなること間違いなしのトロリーケースの有名ブランド、リモワ、トゥミのおすすめポイントや、出張用キャリーバッグを選ぶ際に、押えておきたい情報をご紹介します。

選ぶなら2輪と4輪どちらが使いやすい?

まずはじめにキャリーバッグを選ぶ際に意識して欲しいのは、2輪か4輪かのキャスター(車輪)のタイプです。
出張用キャリーバックの購入を検討している人の多くは「車輪が多い方が安定しそう」と4輪を選びがち。
実はキャスターのタイプによって安定感や使用感が変わってきますので、それぞれの特徴を知っておきましょう。

2輪タイプのメリット・デメリット

2輪出張用キャリーバッグ

2輪であるメリットは、車輪の付き方。2輪タイプのキャリーバッグは車輪が本体に埋め込まれる形で付いているため「車輪が大きい」という特徴があります
車輪が大きいと耐久性はもちろん、移動の際のゴロゴロ音が押さえられます。また、その他の特徴として、2輪タイプの多くは小型のキャリーバッグです。
反対に4輪タイプに多い「車輪がバッグ底部にくっついているだけ」のモデルの場合、衝撃でネジが外れるなどして車輪が取れてしまうこともあります。特に空港などで荷物を預けたりする際に破損してしまうことも少なくありません。

2輪のデメリットは「常に傾けた状態で移動するため、行動に制限がある」こと。2輪のメリットでもある車輪埋め込みタイプの場合は特に一方向にしか進めませんので小回りが利かないというデメリットがあります。
購入の際には必ず取り回しをチェックしてくださいね。

4輪タイプのメリット・デメリット

4輪出張用キャリーバッグ

4輪のメリットは、横向きに引くので重さや疲れを感じない点。キャスターの向きを自在に変えられ小回りがきくので、狭い道でも楽に通行できる。本体の上に物が乗せられるのでキャリーオンバッグを付けて便利に使えることで荷物の多い方でも安心です。

デメリットは、キャスター数や回転数が多いため音がうるさくなりがちで、キャスターの劣化が早い。悪路やデコボコの多い地面では使いにくい。不意に移動するので、坂道や電車内で手を離すと滑ってしまう危険があることです。
4輪はアスファルトや建物内の通路など、整備された地面でスムーズに移動できることから、都市部への出張におすすめです。

宿泊数と内容量の目安表

2泊ならどのサイズを選べばいいのか?そんな疑問をまとめましたので画像を参照してください。
大体2泊程度なら「39リットル前後」のサイズがおすすめです。一般的には人によって荷物の多さは様々ですが、参考にしてみてくださいね。

キャリーバッグの容量目安表

【豆知識】なぜリットルで表記されるのか?

『リットル』といえば水の容積の単位だと思われていますが、水以外の固体など、全ての物の量の『大きさ』を表す単位です。
キャリーバッグなどの内容量がリットル表記されるのは、バッグに入る荷物の重さではなく、量やバッグの体積を示しているからです。バッグには軽いもの、重いもの、大小様々なサイズの荷物を入れます。小さくても重さがあるもの、大きくてかさばるけれど軽いものなどもあります。
バッグの内容量を示す情報として、重要なのは重さではなく容量です。だから、容量の単位のリットルが適しているのです。

TSAロックって何?

出張用キャリーバッグを探していると時折見かける「TSAロック」。これはなんのこと?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
赤いひし形の認証マークが目印のTSAロックは、アメリカ運輸保安局(TSA)が認可したキャリーバッグの施錠システムで、今やほとんどのキャリーバッグに標準装備されています。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、アメリカ領土の全ての空港で厳重な手荷物検査が導入されました。飛行機搭乗の際、TSA職員が荷物の中身を検査することを義務付けられたので、バッグを施錠せずに預けることを求められます。バッグが施錠されていた場合は、TSA職員の権限によって強制的にロックを壊されてしまいます。
TSAロック搭載のバッグは、荷物の持ち主が施錠していてもTSA職員が所持する特殊な合鍵で解錠することができるので、バッグを施錠したまま預けることができます。TSAロック以外の鍵で施錠した場合、鍵を壊されたうえにキャリーバッグも傷付くなどして使い物にならなくなってしまうこともあります。アメリカ本土・領土に出張する際は、必ずTSAロック搭載のキャリーバッグを使用するか、TSAロック付属のベルトまたは南京錠をバッグに付けておきましょう。

機内持ち込みサイズについて

出張といえば航空機を利用する場合もあります。
キャリーバッグを空港の手荷物カウンターに預けておくと移動や搭乗が楽ですが、荷物を預ける、受け取る手間がかかる、紛失や破損の心配などのデメリットもありますね。現金や身分証、カード類などの貴重品や、PCや書類などの仕事アイテムが複数ある場合は手荷物として機内持ち込みをおすすめします。機内にはハンドバッグや傘などの身の回り品と、規定サイズのキャリーバッグが各1個ずつ機内持ち込み可能です。

手荷物にする際の注意点として、キャリーバッグのサイズを確認しましょう。
手荷物のサイズや持ち込み条件は、航空会社によって規定が異なります。
例えばJAL・ANAでは飛行機の座席数が100席以上の場合、バッグの3辺(縦・横・高さ)の合計が115cm以内、または3辺それぞれの長さが55cm×40cm×25cm以内となります。
100席未満の小型機では収納スペースに限りがあるのでサイズが異なり、バッグの3辺の合計が100cm以内、または45cm × 35cm × 20cmとなります。どちらのサイズにも、ハンドル・ポケット・キャスターなどの付属品を含み、合計重量はそれぞれ10kg未満と決まられています。機内持ち込みを検討する場合は、ご利用の航空会社の規定や飛行機の座席数を調べておくのがよいでしょう

機内持ち込みの際に、条件が設けられているものもあります。例えばガス式ライター(使い捨て、ガス注入式など)は小型であれば1個のみ持ち込み可能です。電子タバコは持ち込みのみ可能ですが、機内での使用やバッテリーの充電は禁止されています。ハサミなどの機内持ち込み禁止物品が手荷物検査で見つかれば、その場で破棄することになってしまいますので、荷物を準備する際は十分に気をつけましょう。

リモワ(RIMOWA)が出張バッグブランドとしておすすめの理由

リモワのサイズは大きく分けて3種類

ドイツの高級ブランド、リモワのキャリーバッグは出張時の滞在日数や荷物の多さで使い分けできる、3種類のサイズ展開があります。
2018年のリニューアルによりサイズ展開がわかりやすくなり、小型はキャビン、中型はチェックイン、大型はトランクとそれぞれモデル名が付けられています。

小型のキャビン

リモワの小型キャビン

小型のキャビンは、1~3泊の出張に最適なコンパクトサイズのキャリーバッグです。小さく軽量に作られたコレクションのオリジナル、エッセンシャル、エッセンシャルライトのキャビン及びキャビンSは、100席以上に限り機内持ち込みできるコレクションとして人気です。サイズは多くの航空会社に対応するように設計されていますが、規定が随時変更されている場合もありますのでご確認くださいね。エッセンシャルライトのキャビンSが最小・最軽量モデルで1~2泊程度の出張が多い方におすすめです。

中型のチェックイン

リモワ中型のチェックイン

中型のチェックインは、機内持ち込みではなく預け入れに対応したモデルで、1週間程度の出張で荷物が多い場合に最適のサイズです。チェックインはM,Lとサイズが細分化され、Mは5泊程度、少し大きめのLは10日程度の出張に役立ちます。旅行や帰省にもマルチに使える、汎用性の高いモデルともいえます。

大型のトランク

リモワの大型のトランク

大型のトランクは、縦長の形状が特徴的な大容量タイプのキャリーバッグです。チェックイン同様に預け入れ対応のモデルで、他のキャリーバッグには見られない奥行きのあるサイズ感で2週間程度の長期出張に活躍します。トランクの形状はそのままで小ぶりになったモデル、トランクSは大と中の中間ともいえる絶妙なサイズ感で、5泊程度の出張で荷物が多い場合、例えば資料やファイル、お土産などがかさばる場合におすすめです。

エッセンシャル スリーブについて

リモワエッセンシャルスリーブ

リモワのコレクションのひとつ、エッセンシャル スリーブはデザイン、使用感ともにビジネスユースにおすすめのキャリーバッグです。
エッセンシャル スリーブは、他のモデルには無い大きなポケットが目印です。見た目のインパクトも強いポケットは、ノートPC収納用として作られています。専用のスリーブを用意することなくPCを安全に持ち歩きでき、ダブルファスナー式で出し入れしやすいので、出張先でPCを活用させる方には嬉しい機能ですね。PCだけでなく、筆記具などの小物を入れておくのにも役立ちます。
リモワ独自の設計により、軽量ながらも丈夫で高い耐衝撃性を備えています。開閉がファスナータイプのエッセンシャル スリーブは、特に軽さを追求しているので、忙しく動き回ることの多い出張時でも快適に持ち運びできて移動もスムーズにできます。
リモワの小型モデル、キャビンのエッセンシャル スリーブ(製品番号 : 84253634)はシンプルでシックなデザインと、見た目はコンパクトながら2~3泊分の荷物が入る収納力の高さ、機内持ち込み対応であることで人気です。1泊の出張でも、PCや資料などの荷物が多い場合や、お土産や取引先からの書類など持ち帰る物が増えることを想定すれば適切なサイズ感です。
本体カラーはマットなブラックで、スーツスタイルとの相性が良いカラーリングとなっています。メタリックやビビッドカラーなど、カラフルなイメージが強いリモワにしては珍しいモデルといってもよいでしょう。
宿泊を伴う出張や、荷物が多い出張の機会が多いビジネスマンにとって、キャリーバッグは欠かせないものです。だからこそ、旅行用とは別に、スーツに浮かないデザインのビジネス用のキャリーバッグを用意しておきたいですね。リモワのエッセンシャルスリーブは、軽くて使いやすく丈夫な上に、上品さと高級感もある、ビジネスにユースに特化したラインなのです。

トゥミ(TUMI)が出張バッグブランドとしておすすめの理由

トゥミキャリーバッグの種類は4種類

ビジネス、トラベルに特化したバッグに定評があるアメリカンブランド、トゥミのキャリーバッグはデザインや素材が異なる4種類がシリーズ展開されています。トゥミのキャリーバッグは、2輪と4輪が選べる、拡張機能や整然と収納できるスペース、長く愛用できる丈夫さの特化など、出張先で快適に使える機能が充実しているので、高価ですが長年愛用できるのが大きな特徴です。

キャリーオン・パッキングケース

大型のトランクは、縦長の形状が特徴的な大容量タイプのキャリーバッグです。チェックイン同様に預け入れ対応のモデルで、他のキャリーバッグには見られない奥行きのあるサイズ感で2週間程度の長期出張に活躍します。トランク機内持ち込み可能なタイプもある、コンパクトで軽量のキャリーオンは1~3泊程度の短期出張におすすめのモデルです。キャリーオンより一回り大きいサイズのパッキングケースは、3~5泊、5~7泊の中~長期出張に対応の大容量モデルです。
キャリーオン、パッキングケースはデザインや素材のパターンが豊富で、選ぶ楽しみにも溢れています。耐久性に優れたトゥミの定番、FXTバリスティックナイロン。薄くて軽いながらも丈夫でカラバリやデザインが多彩なポリカーボネート。高度な耐久性を誇る硬派な雰囲気のテグリス。使い続ければ味が出る、モダンなデザインのアルミニウムなど、お好みのキャリーバッグが見つかることでしょう。

ウィードダッフル

トゥミウィードダッフル

軽量でカジュアル、リラックスした雰囲気のウィールド・ダッフルシリーズのキャリーバッグは、オン・オフ問わずマルチに活用できる次世代のバッグです。バックパックと2輪キャリーバッグの2wayで使えるウィールド・バックパックは、バッグパック使用時にホイールを保護するパネルや、ノートPCを保護するパッドなど、快適に持ち運びできる機能が満載です。4輪タイプのコンパクト・4ウィール・ダッフルは外部、内部ともにポケットが充実していることで収納力が高く、トップを手持ちしてボストンバッグのように持ち歩くこともできます。当シリーズは日帰りや荷物が少なめの1泊の出張に対応のコンパクトなモデルで、耐久性の高いナイロン素材は、スポーティーさの中にも上品さがあるので、スーツにも合わせやすくなっています。

ガーメントバッグ

トゥミガーメントバッグ

スーツなどの衣類をシワ無しで持ち歩ける、トゥミのガーメントバッグシリーズは他ブランドにはない耐久性の高さと使い勝手の良さが人気です。4輪キャリーバッグのガーメント・4ウィール・キャリーオンは、ファスナー開閉式ののガーメント用スペースの他にも、取り外し可能なファスナーポーチや多数のポケットなど、衣類以外の荷物も綺麗に収納できます。1~2泊の出張の回数が多い方におすすめの、軽量でコンパクトなキャリーバッグです。

インターナショナル・デュアル・アクセス・4ウィール・キャリーオンについて

トゥミのキャリーバッグはビジネスシーンにぴったりの落ち着いたデザインが豊富ですが、特に出張の多いビジネスマンにおすすめしたいモデルは、4輪タイプのインターナショナル・デュアル・アクセス・4ウィール・キャリーオン(スタイル番号:1171761041)です。
耐久性の高いHTLSポリエステル製で、スタイリッシュな中にも上品さがあるデザインは、ポリカーボネートなどのツヤ感が苦手な方にも馴染むことができます。レザーを部分使いした、セミマットな質感のブラックのカラーリングは、スーツやオフィスカジュアルとの相性も抜群です。
1~3泊程度と、平均的な出張日数の荷物を収納できるインターナショナル・デュアル・アクセス・4ウィール・キャリーオンは、大小様々な荷物を綺麗に収めるスペースやポケットが充実しています。筆記具や名刺などがすぐに取り出せるフロントポケットや、絡まりやすいケーブルを収納できるスペース。書類などが増えても対応できる拡張機能。スーツ用のガーメントスリーブやシューズケースなど、仕事先、宿泊先でも快適に使える仕様が揃っています。
出張先でスマホやタブレットを活用するビジネスマンに嬉しい機能として、TSAロックにUSB充電ポートが装備されています。モバイルバッテリーを内装させながら充電できる、まさに革新的なキャリーバッグです。
ソフトなポリエステル素材とファスナー開閉式の軽量感を重視した本体に、小回りのきく4輪キャスター、コンパクトなサイズ感は、都心や郊外、海外などあらゆる出張シーンにフル活用すること間違いなしです。

その他出張用トロリーケースブランド3選

プロテカ(ProtecA)

プロテカは、世界に誇る「JAPAN TECHNOLOGY」として、日本ならではの発想力・技術力を集結して作られているブランド。
例えば、360度どこからでも開封できるオープンシステムや、傾斜のある場所でも手元のスイッチでキャスターをロックできる「マジックストップ」など、今までになかった機能を盛り込まれた製品が揃っています。

ビクトリノックス(Victorinox)


アウトドアに使うマルチツールや小洒落たギフトに使えるキッチンツールで人気のビクトリノックスはキャリーバッグも優秀です。いかにもビジネスバッグといったデザインではなく、冒険心溢れるデザインがお好きな方におすすめしたい「お洒落なブランド」といえます。

サムソナイト(Samsonite)

キャリーバッグ・スーツケースなどのビジネスアイテムブランドといえば誰もが知るサムソナイト。サムソナイト製品で特におすすめしたい機能はサスペンションホイールです。段差やデコボコ道でも音を抑え・衝撃を吸収し・振動を最小限にしながら取り回せる最高のホイール技術があります。今持っているキャリーバッグの音や振動に悩んでいる方は是非一度サムソナイトのサスペンションホイールを体験してみてください。

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