バカラ記念グラス【イヤータンブラー】全種類一覧
- ワイングラスの王様バカラ(Baccarat)の記念グラス
- イヤータンブラーが好かれる理由
- 刻印入りのタンブラーグラスは日本限定である
- バカラのイヤータンブラー(年号入りグラス)一覧とその特徴
- イヤータンブラーを買うにはどうしたらいい?
- 刻印入りイヤータンブラーの販売時期はいつ?
ワイングラスの王様バカラ(Baccarat)の記念グラス
バカラ(Baccarat)はフランスのクリスタルブランドで、日常を忘れるラグジュアリーなテーブルウエアとして非常に人気が高いです。
繊細で美しい造形、手に馴染む程よい重み、ドリンクを飲む際の口当たりのよさといった、見た目にも機能性にも優れており卓越した職人の技が形になったアイテムが揃っている事で知られています。
そんなバカラのグラスには特別なグラス「イヤータンブラー」と呼ばれるものが存在します。
イヤータンブラーが好かれる理由
イヤータンブラーとは、グラスの底部に西暦の刻印がされた限定アイテム。
2010年より毎年新シリーズがテーマと共に発表され、西暦刻印入りのイヤータンブラーとして注目を集めています。イヤータンブラーは祝いの場で提供するグラスとして、また記念となる年の贈り物として最適です。
例えば夫婦の結婚記念日であったり、定年退職を迎えた父親への贈り物であったり、結婚式の引き出物であったりと、様々なお祝い事に適したグラスと言えます。
また、イヤータンブラーはロックグラス(オールドファッショングラス)ということもあり、大きな丸氷を入れゆっくりゆっくり溶け出す頃に鳴り響く、「カラン」という金属音が非常に心地よいです。
お酒好きな方はウイスキーやブランデーを楽しめますし、フレッシュジュースやミネラルウォーター、水出し緑茶など幅広い飲み物でも雰囲気を損なわず楽しめるのが魅力です。
刻印入りのタンブラーグラスは日本限定である
バカラはフランスのブランドではありますが、この刻印入りイヤータンブラーは日本限定のアイテムです。
茶器の基本として陶器が好まれている日本文化の中で、クリスタルブランドのバカラをもっと知って欲しいという思いを込め、日本限定として発売したのが始まりといわれています。
イヤータンブラーは、発売翌年以降も継続して販売されることがありますが、その場合グラス底部の西暦刻印はありません。また、海外で販売されている同モデルにも刻印がありません。「刻印があるもの」のみが限定で販売されているのです。
バカラのイヤータンブラー(年号入りグラス)一覧とその特徴
アリア(2025年)
2025年のイヤータンブラーはアリアと名付けられました。
アリアとはオペラやオラトリオなどの中でハイライトとなる曲の事で、歌劇を構成する上で欠かせない部分です。オペラの中で、アリアは登場人物の感情を表現するだけでなく、物語の展開を促したり、聴衆の感情を揺さぶったりする役割も担っています。
そんな名前を冠したこのグラスは、美しい旋律が調和している様をグラスに施したカットで表現し、重なり合うことで美しいきらめきを放つ特別なグラスとして誕生しました。
ルテシア(2024年)
2024年のイヤータンブラーは、ラテン語でフランスパリの古い呼び名であるルテシアと名付けられました。セーヌ河の水面やパリの街にあふれる光や歓喜を表現したカットが施され、煌めく花火のような美しさを纏っています。
エクラ(2023年)
2023年のイヤータンブラーは、輝きを意味するエクラとなりました。これまで縦のラインが際立つデザインが続いておりましたが、エクラはパッと花が開いたようにも見えるカッティング。新しいスタートを切る大切な人へ贈りたい、特別なグラスです。
クリスタ(2022年)
2022年のイヤータンブラーはスッと刻まれた⽔晶の⽯柱のようなラインが美しいグラス。
縦のラインが強調され、流れるような指ざわりとなることで2021年のティアラとは違うラインのグラスとなりました。
クリスタはシンプルながらに縦のラインが美しいデザイン。サイド部分を拡大してみるとカットの生み出すコントラストにより光の反射と指を添えたときの持ちやすさを両立させた、ベーシックなモデルという印象があります。
ティアラ(2021年)
2021年のイヤータンブラーはキラキラと輝くティアラをイメージしたグラス。
側面だけ見れば2011年のエトナや2015年ローザ、2019年のヴィータに似たカットですが、大きな違いはグラス下部にある2本の溝。光を美しく反射するよう細かくカットされティアラにはめ込まれた宝石のように輝きます。
“世の中よりも先に、あなたに輝いてほしい。”というテーマが語るように、暗い話題に包まれていても一人ひとりが輝けばきっと明るくなる、という希望が込められています。
ブラーヴァ(2020年)
「喝采」の意味をもつブラーヴァと名付けられたグラス。「バカラと日本が出会って100年目のグラス」とのキャッチコピーで発表されたこのグラスは、広げた扇のようにも見える華やかなカットが施され、祝祭の花火や拍手といった歓喜のイメージがグラスに刻まれています。
横から見ると深めに彫られていることが分かります。グラスを持った際にしっかりと指がかかるため持ちやすく、バカラグラスならではのどっしりとした重みを感じるタンブラーとなっております。
ヴィータ(2019年)
「人生」の意味をもつヴィータは、「次の時代も輝いていきましょう」というキャッチコピーと共に発表されました。平成最後の年とあって、細かく複雑なカットが施されこれまで以上にキラキラと輝く美しいグラスとなります。
フィオラ(2018年)
イタリア語で「花」の意味を持つフィオラは、側面からみると大地から背を伸ばし凛と咲く花のよう。また、上から覗き込むと花がひらいたようにも見え、テーブルに佇む柔らかな存在感のみならず、口に運ぶその瞬間まで楽しめるグラスといえます。
ルチア(2017年)
ラテン語で「光」を意味するルチアは、バカラでは少し珍しい楕円のカットが施されたグラスです。丸みを帯びたカットは光を柔らかく反射し、意外性のある存在感を放っています。
グローリア(2016年)
「栄光」を意味するグローリア。放射線状に広がるカットは、勝利の女神ニケの翼をモチーフにデザインされ、夢に向かって羽ばたく人へ贈りたいグラスです。
ローザ(2015年)
「バラ」の名を持つローザは、カットが深くバラと同じくキリリとした佇まい。発売時には「花と同じように水を注ぐとさらに輝き枯れることなく咲き続けます」とメッセージが添えられて、非常にロマンティックなグラスです。
ステラ(2014年)
「星」を意味するステラと名付けられたこのグラスは、夜空に瞬く星のようにキラキラとしたカットが特徴的。「輝いているのはあなたです」というメッセージが込められており、贈り物として人気の高いモデルです。バカラ250周年の節目を迎えた年にふさわしい記念グラスですね。
ビバ(2013年)
「バンザイ」を意味するビバ。本来の綴りは”VIVA”ですが、バカラのBをとって”BIBA”にした、といったバカラの遊び心溢れるグラス。空に向かってバンザイ!と手を広げているようなデザインで、このウロコ状のカットはバカラの過去のモチーフを現代にリメイクしたともいわれています。
こちらはイヤータンブラー・ビバ購入時に付属していたバカラのメッセージカード。そのシリーズについてバカラの想いを知ることができることも魅力の一つ。
ローラ(2012年)
女性名であるローラと名付けられたこのグラスは、地中海を駆ける海風のように流れるカットが特徴的です。水平に刻まれた切り込みは繊細で柔らかな印象を持ち、女性の細い指に馴染むグラスとなっています。
エトナ(2011年)
エトナはイタリアにある活火山に由来する名前といわれています。一見するとシンプルに見えるこのグラスですが、飲み口を下にして逆さまにすると、雪をかぶった山のように見えるデザインです。日本で山といえば富士山を連想しますが、エトナ山はヨーロッパ最大の活火山として知られていて、ギリシャ神話やローマ神話にも名前が出てくる伝統ある場所です。そんなエトナ山のように雄大なグラスで飲むのは格別でしょう。
ベルーガ(2010年)
黒海・カスピ海産のキャビアの名前でもあるベルーガは、ラウンドシェイプの装飾が施されたグラス。
初代イヤータンブラーとして登場し、ロングセラーとなっているモデルです。2010年の刻印があるもののみが限定販売されていて、現在見かけるものの多くは海外販売品もしくは国内でも2010年以降に販売されたもので、年月が経ったため刻印があるものはなかなかお目にかかれません。
イヤータンブラーを買うにはどうしたらいい?
現行のイヤータンブラーならばバカラ公式サイトで購入可能です。また、お近くにバカラ直営店があれば足を運んで見てもよいかもしれません。実際に手にとって、グラスの重みや透明度を確かめることが可能です。贈り物を選ぶだけでなく、バカラの世界に実際に触れることにより、より一層引き込まれ様々なテーブルウエアを揃えたくなるかもしれませんよ。
過去のシリーズが欲しい場合、すでに販売終了していることがありますので中古市場を探すことになります。
バカラのアイテムは、その芸術性からキャビネットに飾ってあっただけといった美品も多く出回っていることが多く、中古品に抵抗がある方でも手が出しやすいのではないでしょうか。
ネット上で気になるシリーズ名を検索してみると掘り出し物が見つかるかもしれませんので、是非お試しください。
刻印入りイヤータンブラーの販売時期はいつ?
刻印入りイヤータンブラーは、毎年11月上旬ごろに新作(西暦は翌年のもの)が販売開始されます。そのまま年を跨いで販売され、当年いっぱいまで販売されています。
例えば、2020年11月時点では「2021年刻印入りのティアラ」が販売開始されていますが、「2020年刻印入りのブラーヴァ」も販売中です。
ただし、新作発表後には過去のイヤータンブラーは販売縮小してしまう可能性があるため、買おうか迷っている方は早めに購入することをお勧めします。
イヤータンブラーは、翌年以降も定番化(刻印は無し)することもありますので、刻印の有無を気にされない方はこちらを狙うのも良いでしょう。