世界最大のダイヤモンド原石の大きさは?鉱山・種類・価値をご紹介!
- 世界トップ3の大きさのダイヤモンドの原石とは?
- ダイヤの原石が発掘される鉱山はどこ?
- ダイヤ原石には5種類の形がある
- ダイヤモンド原石の3つの品質
- ダイヤ原石の価値は4Cで決まる!
- まとめ
美しい輝きで誰もを魅了する宝石の王様ダイヤモンド。ジュエリーとしての魅力は認知されているものの、原石の歴史や価値などはあまり多く知られていません。そこで今回はダイヤの原石とはどんなものなのか、また歴史に残るダイヤの原石をご紹介します。
世界トップ3の大きさのダイヤモンドの原石とは?
世界最大ダイヤモンド原石「カリナン」
世界最大のダイヤ原石は、なんと3,106カラット(約621g)もある1905年に南アフリカで発掘されたカリナンダイヤモンドです。
野球ボールよりもやや大きいサイズ感の原石は、現在の価値に換算すると2000億円以上といわれています。
その名の由来は、トーマス・カリナンが所有しているカリナン鉱山で見つかったため「カリナン」と名前が付けられ、その後英国王エドワード7世に献上されました。
エドワード7世は、この国宝級のダイヤモンド原石をそのまま保存するかカットするか悩みましたが、ダイヤモンドカッター師「ジョセフ・アッシャー」の「ダイヤモンドは、輝いてこそダイヤモンド」との進言を受け、大きな9つの宝石と小さな96個の宝石が作られたと言われています。※ダイヤモンドカッター師「ジョセフ・アッシャー」が実際にカットしたかどうかは諸説あります。
大きい9つの宝石は【 カリナンⅠ世~Ⅸ世 】と名前が付けられ、英国王室の王冠や王笏で使われています。
現在もカリナンはロンドンの「ジュエルハウス」内に飾られていたり、英国王室の女性が身に付けるアクセサリーにも使われており、その姿を見ることも可能です。
エリザベス女王の棺に置かれた大英帝国王冠のダイヤ
2022年9月8日にこの世を去ったエリザベス女王の棺が、同年9月14日(現地時間)ウェストミンスターホールに安置されました。
その棺の上に置かれた「大英帝国王冠」には世界最大のダイヤ原石カリナンのカリナンⅡ世(317.4カラット)が輝いています。
大英帝国王冠とは、イギリスの王位を象徴する王冠のことを指し、エリザベス女王はイギリス議会で演説する際にこの王冠を着用していました。またこの大英帝国王冠はエリザベス女王の父、ジョージ6世のために85年前に作られたものでカリナンⅡ世の他に、2868個のダイヤモンド、273個の真珠、17個のサファイア、11個のエメラルド、5個のルビーが美しく飾り付けられており、その価値は値がつけられないと言われています。もし値を付けるとするならお城が1つ2つ買える額だといわれています。
世界第2位はルイ・ヴィトン所有の原石
世界で2番目に大きいダイヤの原石は高級ブランドのルイ・ヴィトンが所有する1,758カラットの巨大ダイヤモンドです。
アフリカ南部のボツワナ共和国で採掘された原石は「Sewelo(セヴェロ)」と呼ばれ、”希少な発見”を意味します。
セヴェロは研磨加工後、ルイヴィトンのジュエリーコレクションにて発表予定されています。
世界第3位ダイヤ原石はスピード入れ替り
ダイヤモンド企業デブスワナ社は、 2020年6月16日に1,098カラットのダイヤモンドの原石がボツワナで発掘されたと発表しました。
これは、世界で2番目のダイヤモンド原石よりもわずかに軽く、世界第3のダイヤモンドとして認められました。
ところが同年7月8日、カナダの採掘企業ルカラ・ダイヤモンドが、同じくボツワナにて1,174カラットのダイヤモンドの原石を発表 。
世界第3番目の巨大ダイヤモンドの記録は、あっという間に塗り替えられてしまったのです。
ダイヤの原石が発掘される鉱山はどこ?
ダイヤモンドの原石は、主にロシア、ボツワナ、コンゴで発掘されており、世界3大のダイヤモンド産地として知られています。
世界で2番目、3番目の巨大ダイヤモンドはボツワナ産ですが、実は巨大ダイヤモンドの原石の上位10個のうち6個はボツワナ産です。
ボツワナのジュワネング鉱山は、世界最高品質のダイヤモンドの産地と言われています。
ダイヤ原石には5種類の形がある
ダイヤモンドの原石には、
・ストーン(正八面体)
・シェープ(ストーンよりやや不規則な形状でばらつきがある)
・クリーベッジ(シェープよりもいびつな形状)
・マクレ(薄い三角形)
・クラット(薄くて平べったい板状)
の5種類の形状があり、それぞれの個性を生かして宝石に加工されます。
ダイヤモンド原石の3つの品質
ダイヤモンドの原石は、
・ソーヤブル(最高級品質のダイヤモンド)
・メイカブル(不規則な形)
・ニアジェム(宝石に近いという意味を持つ)
と、品質によっても3種類に分けられて名前が付けられています。
ダイヤ原石の価値は4Cで決まる!
ダイヤモンドの原石は、形状や品質によって分けられますが、さらに宝石として加工したあとは以下の4点によって価値が決まります。
・色を示すカラー(Color)
・透明度を示すクラリティ(Clarity)
・研磨技術の度合を示すカット(Cut)
・大きさを示すカラット(Ct)
このダイヤモンドの基準は、それぞれの頭文字をとって4Cと呼ばれています。
4Cのすべての要素で高い評価を得たダイヤモンドは、ルースと呼ばれる最高級のダイヤモンドです。
ダイヤモンドの4Cとは?ダイヤの価格を決める品質ランク【保存版】
まとめ
今回はダイヤモンドの原石について解説しました。いかがだったでしょうか。
ダイヤは現在ダイヤモンド産出国第一位のロシアの影響を受け、相場価格が高騰しています。
購入したものの、使わずにしまってあるダイヤモンドがあれば売却を検討してみてはいかがでしょうか。当店では4C評価が不明でも概算の買取価格相場を算出できる計算ツールをご用意しています。気になる方は是非ご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。