遺骨・遺灰で作るダイヤモンド作成方法や価格は?新しい供養のカタチ

遺骨・遺灰で作るダイヤモンド作成方法や価格は?新しい供養のカタチ

遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)とは?

遺骨ダイヤモンドとは、人工的に生成される合成ダイヤモンドの一種であり、亡くなった人の火葬後の遺骨の成分のみを使って生成したダイヤモンドのことです。

近年、身近なところに遺骨を保管して供養する「手元供養」が注目を集めており、遺骨ダイヤモンドはメモリアルダイヤモンドとも呼ばれ、手元供養の方法の1つです。

体重60kgの男性が火葬された場合、生成できる遺骨ダイヤモンドの量はわずか0.2gほどです。

人工的に作られたとはいえ、その輝きや硬度は天然のものとほとんど変わりません。

大切な人の体の一部で作られた遺骨ダイヤモンドは、世界にたった一つですので、遺された遺族にとっては、かけがえのない宝物になりそうですよね。

遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)の作成方法

「遺骨ダイヤモンドでの供養が気になる」「いつか遺骨ダイヤモンドを作ってみたい!」という方のために、作成方法とその流れを簡単にご紹介します。

遺骨ダイヤモンドの制作には、一般的には4ヵ月〜6ヵ月ほどですが、業者によっては10ヵ月ほどの時間を要する場合もあります。いざというときの選択肢の一つとして、大まかな流れを知っておきましょう。

①業者に遺骨ダイヤモンド制作を依頼する

価格・サービス・制作期間・必要な遺骨の量などは業者によって異なるため、希望にあった業者やサービスを選択しましょう。問い合わせは、インターネットや電話、メールからおこなえますが、正式な申し込みは対面でおこなっているところも多いです。また、葬儀社が遺骨ダイヤモンド業者を手配してくれる場合もあります。

ちなみに、遺骨ダイヤモンドの技術は2002年にアメリカのライフジェム社により開発されました。現在は、日本にも遺骨ダイヤモンドを制作している業者は多数あります。

②火葬後の遺骨を渡す

火葬後の遺骨を業者に送ります。人間だけでなく、ペットの遺骨を取り扱っている業者もありますよ。送り方は業者によって異なりますが、郵送または、自宅にて直接引き取りです。遺骨ダイヤモンドを生成するためにどれくらいの遺骨を送るのかは、あらかじめ検討しておきましょう。

③遺骨の成分の分析

遺骨に含まれている炭素の量や成分を分析します。高齢の方など骨が弱くなっていた方であっても、ほとんどの場合は問題ありません。

④遺骨ダイヤモンドの生成

遺骨から炭素を抽出し、不純物を取り除いて黒鉛にします。次に、 高温高圧法によって人工的にダイヤモンドを生成 します。

⑤カット・研磨

人工的に生成された合成ダイヤモンドをカット・研磨して宝石に仕上げます。サイズ・色・デザインなどはあらかじめ検討しておきましょう。

遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)に必要な遺骨の量と値段は?

遺骨ダイヤモンドから作ることができるダイヤモンドは最大1カラットほどですが、一般的には遺骨の一部のみで生成する場合が多くなります。

多くの業者では、遺骨ダイヤモンドを生成するために、焼却後の遺骨の1/4~1/5程度である300g程度が必要です。

遺骨ダイヤモンドの価格はカラットやデザイン、また業者によって異なりますが、製作費の相場は、 0.2カラットで40万円台位〜が相場 のようです。

遺骨からダイヤモンドを作るのは、時間も費用もかかるので決して手軽ではありません。

しかし、世界に一つのダイヤモンドを大切な人の遺骨から作ることができます。そして常にそのダイヤモンドを身に付けていられるのは、とても素敵ですよね。

遺骨ダイヤモンドとお墓の費用を比較するとあまり高くは感じないかもしれません。

将来、大切な人や自分自身の供養の選択肢の一つとして、遺骨ダイヤモンドを検討されてみてはいかがでしょうか。

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