今後なくなる?天然のピンクダイヤモンドの価値や素敵な意味

今後なくなる?天然のピンクダイヤモンドの価値や素敵な意味

ピンクダイヤモンドの希少性が高まってきていることをご存じでしょうか?
2020年には世界最大のピンクダイヤモンドを採掘していたアーガイル鉱山が閉山してしまうというニュースがありました。

そのため、価値はさらに高まってきており、ピンクダイヤモンドは世界が注目する宝石の一つです。
今回はそんなピンクダイヤモンドについて、

・どんな特徴のダイヤモンド?
・今後買えなくなるって本当?
・意味や効果は?

このような疑問について解説します。

今後入手困難になるかもしれないピンクダイヤモンドの価値や魅力を詳しく知り、購入を迷っている方は早めに検討しましょう。

ピンクダイヤモンドとは?

ピンクダイヤモンドとは、カラーダイヤモンドのなかでも人気や希少性が高いピンク色のダイヤモンドのことです。

ピンクダイヤモンドは美しく可愛らしい色が女性に大変人気であり、普通のダイヤモンドの1万分の1程度しか採掘されません。

なぜダイヤモンドがピンク色になるのかは詳しくはわかっていませんが、自然の放射能や外部圧力による偶然の産物だと考えられています。

ピンクダイヤモンドの価値は色で決まる!

ピンクダイヤモンドの価値を決めるのは、色相・彩度・明度です。ピンクダイヤモンドの価値を決める2つの評価基準をご紹介します。

濃く鮮やかなピンクほど価値が高い

ピンクダイヤモンドは色相・彩度・明度によって価値が決まります。色が濃く鮮やかなピンクであるほど価値は高くなり、以下のの9段階の評価基準があります。

上質で鮮やかなFANCY VIVID(ファンシーヴィヴィッド)
上質で濃いFANCY INTENSE(ファンシーインテンス)
上質で深いFANCY DEEP(ファンシーディープ)
上質で暗いFANCY DARK(ファンシーダーク)
上質FANCY(ファンシー)
上質で薄いFANCY LIGHT(ファンシーライト)
薄いLIGHT(ライト)
非常に薄いVERY LIGHT(ベリーライト)
ほのか・弱いFAINT(フェイント)

評価が低いベリーライトやフェイントでは、ピンク色に見えないこともあります。
ピンク色であることがはっきりとわかるファンシークラス以上のピンクダイヤモンドが人気で高い価値があります。

色味によっても価値が変わる

ピンクダイヤモンドの価値を決めるのは、濃さや鮮やかさだけではありません。色味も価値を決める要素の一つです。

ピンクダイヤモンドの色味は、一般的に以下の4つとなります。

  • 通常のピンク
  • 紫がかったピンク
  • 茶色がかったピンク
  • オレンジがかったピンク

茶色やオレンジがかったピンクは価値が下がってしまいますが、紫がかったピンクは通常のピンクよりも価値が上がる場合もあります。

このようなピンクダイヤモンドの色味は、評価と合わせて鑑定書に記載されます。

天然ピンクダイヤモンドの値段|目安価格

天然のピンクダイヤモンドは、イエローダイヤやブラウンダイヤに比べてカラーダイヤモンドの中でもかなり希少なカラーです。

そのため、カラット数が大きく色の濃いピンクダイヤモンドは何千万もの価格となり、一般的な市場ではお目に掛かれないほどの希少性があります。

今後なくなる?天然のピンクダイヤモンドの価値や素敵な意味
価格目安33,000,000円
カラット数0.501ct
カラーFancy Intense Pink
クラリティVS1
色の起源天然(NATURAL)
取り扱い店マルヴェセア様
今後なくなる?天然のピンクダイヤモンドの価値や素敵な意味
価格目安13,200,000円
カラット数0.280ct
カラーFancy Vivivd Purplish Pink
クラリティSI1
色の起源天然(NATURAL)
取り扱い店フラッグス様
今後なくなる?天然のピンクダイヤモンドの価値や素敵な意味
価格目安3,938,000円
カラット数1.006ct
カラーFancy Purple Pink
クラリティI1
色の起源天然(NATURAL)
取り扱い店アインインターナショナル様
今後なくなる?天然のピンクダイヤモンドの価値や素敵な意味
価格目安47,080円
カラット数0.050ct
カラーFancy Purplish Pink
クラリティSI1
色の起源天然(NATURAL)
取り扱い店アインインターナショナル様

ピンクダイヤモンドの意味と効果

ピンクダイヤモンドには「完全無欠の愛」という意味と、ダイヤ本来の「なによりも強い」「永遠の絆」の意味を合わせ持っています。またピンクダイヤモンドには運気を上げる・チャンスを呼び込むという効果があるため、幸せを運ぶ守護石として多くの方に好まれています。

そんな特別な意味を持つピンクダイヤモンドは、永遠の愛を誓う結婚指輪や婚約指輪として人気を集めています。
ピンクダイヤモンドの美しさや輝きだけでなく、幸せをもたらす意味からも持っておきたい宝石ですね。

人工と天然のピンクダイヤモンド

ピンクダイヤモンドは人工で作ることも可能です。イエローダイヤモンドに放射線を当てることで人工のピンクダイヤモンドが作られます。

人工のピンクダイヤモンドと天然のピンクダイヤモンドの価値はまったく異なります。
そのためピンクダイヤを購入する際は「天然か人工」を確認することが大切です。

人工ピンクダイヤの見分け方

カラーダイヤモンドの着色が天然か人工かを見分けることは一般人には難しいですが、ピンクダイヤモンドの場合は比較的簡単に見分けることもできます。

ブラックライトを当ててオレンジ色になると人工のピンクダイヤモンドであることがわかります。

価値や値段は急上昇!ピンクダイヤはなくなるのか

近年、ピンクダイヤモンドの価値や価格は急上昇し、入手困難な状況となっています。その理由を解説します。

限られた産地でしか採掘されない

ピンクダイヤモンドは、ダイヤモンドのなかでも大変貴重な宝石です。

ピンクダイヤモンドが採掘される鉱山は限られており、ピンクダイヤモンドの約90%はオーストラリアのアーガイル鉱山で採掘されます。他の産地としては、インド、ロシア、南アフリカなどです。

ピンクダイヤモンドは、普通のダイヤモンドの1万分の1程度しか採掘されないとも言われています。

アーガイル鉱山が2020年に閉山

最大のピンクダイヤモンドの産地であるオーストラリアのアーガイル鉱山ですが、残念ながらアーガイル鉱山は枯渇し2020年に閉山してしまいました。

アーガイル鉱山は約37年もの間、良質なダイヤモンドの産地として名を馳せていましたが、アーガイル鉱山に替わる採掘量や質を持つピンクダイヤモンドの産地はいまだ見つかっておりません。

アーガイル鉱山の閉山により、ここ数年でピンクダイヤモンドの価値はさらに高まっており、今後もますます価値が上昇すると予想されます。

投資の対象としても人気

アーガイル鉱山が閉山してピンクダイヤモンドの希少性が高まったことにより、ジュエリーとしてではなく投資目的としてピンクダイヤモンドを購入する方も増えてきました。

為替や株式相場が不安定な現在では、現物資産としてもピンクダイヤモンドは注目を集めています。

アーガイル鉱山のピンクダイヤには刻印がある

ピンクダイヤモンドの産地でもあるアーガイル鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドの一部は、ガードル部分にアーガイル鉱山から採掘されたことを証明する刻印(シリアルナンバー)が入っているものがあります。

刻印があるのは、カラット数の大きいダイヤモンドやピンク色の濃いダイヤモンドといった、いわゆる「高額ダイヤモンド」であり、なかなかお目に掛かれるものではありません。

まとめ

今回は、ピンクダイヤモンドについて解説しました。

ピンクダイヤモンドは色によってその価値が決まり、濃く鮮やかなピンク色ほど価値が高くなります。

アーガイル鉱山の閉山により、その希少性はさらに高まっているため、もしかしたら、天然のピンクダイヤモンドは今後買えなくなるかもしれません。

美しく、可愛らしく、さらに希少性になるであろうピンクダイヤモンドを手に入れるなら、早いうちが良さそうですよ。

おすすめ記事