オメガのコンステレーションは高精度時計のカリスマ|意味や評価
- オメガのコンステレーションとは
- コンステレーションの外見的特徴
- コンステレーションの歴代モデル
- グローブマスターとの違いや関係性について
- オメガのコンステレーションの評価
- まとめ
スイスの高級時計ブランド オメガ(OMEGA)の人気モデルである、コンステレーション(CONSTELLATION)とはどのような時計なのでしょうか。
今回は、
「コンステレーションについてくわしく知りたい」
「歴代モデルを教えてほしい」
「グローブマスターとの違いってなに?」
このような疑問におこたえする内容となっています。
オメガのコンステレーションについてくわしく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
オメガのコンステレーションとは
オメガのコンステレーションは、スピードマスターやシーマスターに並びオメガを代表する存在です。
コンステレーションが誕生してから現在まで、数々のモデルが発表され続けてきました。現在はレディースウォッチとしての人気が高いですが、もともとは高精度時計の代表格としてメンズモデルが愛されてきた時計です。
では、ここからコンステレーションの歴史を紐解いていきましょう。
語るうえで欠かせない天文台コンクール
スピードマスターやシーマスターは、気圧や水圧といった外部からの衝撃に強い時計ですが、それに対してコンステレーションは内部の精度に特化して作られた時計です。
コンステレーションが誕生した1952年は、ヨーロッパ中の天文台で精度コンクールというものが頻繁におこなわれていました。
これは時計の精度を競うコンクールのことで、もともとは航海に必要なマリン・クロノメーターの正確さを競うものでした。それが徐々に懐中時計や腕時計でもおこなわれるようになり、コンステレーションの精度も評価の対象となったのです。
まだ、クォーツ時計が誕生していない時代のことでした。正確な時計というものは、職人の技をそそいだまさに作品そのものだったのです。
オメガの機械式時計の技を詰め込んだコンステレーションは、やがて各地の天文コンクールで上位を席巻する存在になりました。
コンステレーションが高精度時計のカリスマとよばれる理由はここにあります。
名前の由来について
「コンステレーション」とは英語で星座を意味します。先述のとおり、コンステレーションの歴史に天文台コンクールが大きく関わったことがその理由です。
「星」はコンステレーションのデザインにもモチーフとして活かされています。
オメガ初の自動巻き腕時計
コンステレーションはオメガ初の自動巻き腕時計として登場しました。
自動巻き腕時計とは、身につけているときの腕の動きによって自動的にゼンマイを巻いてくれる機能のことです。
現在でも多くの高級腕時計ブランドが採用している機能で、デジタル化が進むなかでも高い人気を得ています。
コンステレーションの外見的特徴
コンステレーションの外見的特徴を4つご紹介します。
ハーフムーン
コンステレーションといえば、ケースサイドに施されたハーフムーンデザインが有名です。ケースの上下に弧を描くように配されたハーフムーン(半月)。ブレスレットとのつなぎ目をスムーズに見せてくれます。
両サイドの爪
ベゼルの両サイドに配された4つの爪は、もともとは風防を固定するためのものだったといわれています。現在では高級感のあるディテールに整えられ、1982年に登場して以来、現在まで引き継がれるデザインコードとなりました。
星マーク
文字盤の6時の位置に配された星マークは、コンステレーションの象徴ともいえるでしょう。モデルのなかには、裏ブタに天文台と星が刻まれたものもあり、8つの星は天文台コンクールで受賞した記録の数を表しています。
ベゼルにローマ数字
幅広のベゼルに刻まれたローマ数字が、スポーツウォッチにエレガントな要素を付け加えています。海外ではドレスコードにローマ数字の時計が指定されることもあり、もっとも上品なデザインだといえるでしょう。
コンステレーションの歴代モデル
コンステレーションの歴代モデルをご紹介します。
初代モデル
1952年に誕生したコンステレーション初代モデルは、12面体の文字盤が特徴の自動巻きクロノメーターを搭載したものでした。インデックスを一周するようにデザインされた12角形がパイ生地を焼く型に似ていることから、パイパンダイヤルの愛称で親しまれました。
Cライン
Cラインは世界的に有名なデザイナー、ジェラルド・ジェンタが手がけたモデルで、いまなお高い人気を誇る時計です。ジェラルド・ジェンタはパテック フィリップのノーチラスや、オーデマ ピゲのロイヤルオークなどもデザインしています。
Cラインは初代モデルをさらにドレッシーな印象に仕上げており、ブレスレットも腕にフィットするよう設計されています。
クォーツモデル
高精度の自動巻きがセールスポイントだったコンステレーションでしたが、1970年にはクォーツモデルが登場しました。デザインは初代モデルを受け継ぎ、文字盤にはトレードマークの星が輝いています。
マンハッタン
1982年に登場したマンハッタンから、両サイドに爪を配したデザインが採用されます。3時と9時の位置にある4つの爪は、現在まで受け継がれています。
マンハッタンは、ゴールドのモデルやスポーツウォッチに近いモデルもあり、コンステレーションのイメージを一新させることに成功しました。1995年には、ベゼルにローマ数字を刻んだ現行に近いデザインも登場しています。
ダブル・イーグル
2003年に登場したダブル・イーグルは従来のものより立体的なデザインになり、よりスポーティな印象のモデルです。
名前はゴルフのダブルイーグルにちなんで付けられました。両サイドの爪が大きくデザインされ、ケースはブレスレットとシームレスになりモダンなルックスです。コーアクシャル機構が搭載された本モデルは、機械式時計のカリスマとして再び脚光を浴びました。
コーアクシャル マスター クロノメーター
コンステレーションの最新モデルは、オメガの画期的なムーブメントであるコーアクシャルと、超耐磁性のマスター クロノメーターを搭載したものです。
サイズは29mm・34mm・36mm・39mm・41mmの5種類があり、デザインバリエーションも豊富にラインナップされています。レディースウォッチの人気も高く、ダイヤモンドを配したものはラグジュアリーでドレッシーな印象です。
41mmのメンズモデルは、ケース素材にステンレススティールを、ベゼルにセラミックを採用し、アイコニックな両サイドの爪がアクセントになっています。リューズや秒針は、旧フリーダムタワーからインスピレーションを受けリデザインされました。
グローブマスターとの違いや関係性について
グローブマスターは、2015年に登場したコンステレーションの派生モデルのことをいいます。オメガがマスタークロノメーターを初めて搭載したのがこちらのモデルです。
初代モデルを現代風にアレンジした本モデルは話題をよび、なかでもステンレスベルトタイプのものは高い人気を博しました。
オメガのコンステレーションの評価
オメガのコンステレーションは、オメガの歴史とともに歩んできた時計です。1952年に誕生して以来70年にわたり進化し続け、精密時計のカリスマとして君臨してきました。
現代では、最高品質の機能に加えラグジュアリースポーツウォッチとしても高評価を得ています。
まとめ
以上、オメガのコンステレーションについてご紹介しました。
・コンステレーションは機能美に力を入れた時計
・両サイドの爪と星マークのデザインが特徴
・グローブマスターは派生モデル
などについて解説しましたがいかがでしたか?
オメガの歴史とともに歩んできたコンステレーション。今後も、コンステレーションがどのように進化していくのか目が離せません。