【ダイヤモンドの輝き】輝く理由・輝きの3種類・評価を解説
- ダイヤモンドの輝きの理由は?
- ダイヤの輝きには3種類ある
- ダイヤモンドの輝きを決めるカットの評価
- まとめ
ダイヤモンドといえば、美しい輝きが大きな魅力ですよね。今回は、
「ダイヤモンドはどうして輝くのか理由を知りたい」
「ダイヤモンドの輝きの種類や評価方法を知りたい」
など、ダイヤモンドの輝きについて気になっている方への記事となっています。
ダイヤモンドの輝きについて詳しく知ることで、ダイヤモンドの見え方も変わってくるかもしれませんよ。
ダイヤモンドの輝きの理由は?
まずは、なぜダイヤモンドが輝くのか?輝く理由を解説します。
優れたカット
ダイヤモンドの原石は、実はそれほど輝いている訳ではありません。ダイヤモンドは、人の手によって優れたカットが施されることで、光を取り込み輝くようになります。
高い屈折率
優れたカットがあれば、どのような原石でも輝く訳ではありません。
ダイヤモンドが優れたカットによって輝くのは、ダイヤモンドが非常に高い屈折率を持った鉱物だからです。
ダイヤモンドの屈折率は2.419であり他の鉱物と比べ高い数値になります。屈折率が高いと、臨界角と呼ばれる全反射する入射角も小さくなります。ダイヤモンドの臨界角は25度です。臨界角が小さいことにより、反射する領域が広くなります。
つまり、ダイヤモンドは屈折率が高いために、取り込んだ光の多くが折れ曲がり反射するため、強い輝きを放ちます。
ダイヤの輝きには3種類ある
ダイヤモンドの輝きには3種類あることをご存じでしょうか?輝きに種類があること自体、よくわからない方も多いかと思いますが、種類に分けられるほどダイヤモンドの輝きは重要視されているのです。
ダイヤモンドのそれぞれの輝きの特徴や、輝く理由をご紹介します。
ブリリアンス
ブライトネスと呼ばれることもあるブリリアンスは、ダイヤモンドの内部の明るさです。優れたカットによって生じる、白くて明るい輝きになります。
ブリリアンスは、ダイヤモンドの表面で反射した「ダイヤモンド光沢」と呼ばれる強い光と、内部で反射して出てきた光の2種類によって生じます。
ガラス光沢と言われる一般的な宝石の反射は4%程度ですが、ダイヤモンド光沢は約17%もの反射です。
内部の反射は、下部が浅くても深くても光が漏れて明るさが減少してしまいます。内部でうまく反射させるには、ダイヤモンドの適切な形状が重要となります。
シンチレーション
シンチレーションとは、ダイヤモンドを動かしたときなどに見られる輝きで、さらに、「スパークル」と「パターン」に分けられます。
シンチレーションを決めるのは、ダイヤモンドのカットの面の数や研磨、また角度の精度も重要です。
スパークルは、ダイヤモンドの表面の輝きで、動かしたり、見る角度を変えたりしたときに確認でき、パターンは、明るい部分と暗い部分の光のコントラストのことです。
適切にカットされたダイヤモンドは、スパークルが均等でパターンがはっきりとしています。一方、カラットを大きくするために、プロポーションを崩したダイヤモンドは、シンチレーションが暗くなってしまいます。
ディスパージョン(ファイア)
ディスパージョンとは、ダイヤモンドにさまざまな波長の光が入った際に、屈折率の違いから七色に輝くことをいいます。
日本語では「分散」とも言われます。虹が七色に見えるのと同じ原理です。
一般的に、青色の光は赤色の光に比べて屈折率が大きいですが、この屈折率の差が大きいほど7色が鮮明に見えます。
ダイヤモンドはこの屈折率の差が0.044となっており、他の鉱物に比べ高い値です。
燃えているようにも見えることから、ファイアとも呼ばれています。
ダイヤモンドの輝きを決めるカットの評価
ダイヤモンドの輝きの多くを決めるカットですが、そのカットはどのように評価されているのかをご紹介します。カットには、主に3つの評価基準と5段階の総合評価(グレード)があります。
3つの評価基準
ダイヤモンドのカットは3つの評価基準によって決まります。
プロポーション Proportion
プロポーションとは、ダイヤモンドの形の評価基準です。
各部分のサイズや比率などが測定され、バランスがよく美しく輝く形かどうかが総合評価されます。
ポリッシュ Polish
ポリッシュとは、ダイヤモンドの研磨の状態の評価基準です。10倍の倍率で見たときに、傷や残留物などの特徴で決まります。
シンメトリー Symmetry
シンメトリーは、ダイヤモンドが左右対称であるか、歪みがないかなどの評価基準です。10倍の倍率で見たときに、各部分の角度、長さが対称であるかなどで決まります。
5段階のグレード
ダイヤモンドのカットは、3つの評価基準それぞれに対して、以下の5段階のグレードが付けられます。
エクセレント Excellent
ベリーグッド Very Good
グッド Good
フェア Fair
プア Poor
さらに、最終的な総合評価としても、同じく5段階のグレードに分けられます。エクセレントが最も高いカットの評価で、プアは最も低い評価です。
トリプルエクセレントのダイヤモンドは、とても美しく希少です。トリプルエクセレントは、ブリリアンス、シンチレーション、ディスパージョンの輝きのバランスもよいダイヤモンドですよ。
まとめ
今回は、ダイヤモンドの輝きについて詳しく解説しました。
ダイヤモンドは、優れたカットとダイヤモンドが持っている屈折率の高さによって輝きます。ダイヤモンドの輝きの種類は、
ブリリアンス
シンチレーション
ディスパージョン
と呼ばれる3種類です。
ダイヤモンドの輝きを決めるカットは、
プロポーション
ポリッシュ
シンメトリー
の3種類の評価基準で決まり、それぞれ5段階の評価に分けられます。
ダイヤモンドの輝きにこだわるなら、輝きのバランスがよく、すべての評価基準で最高評価のトリプルエクセレントを選ぶのがおすすめですよ。