ブラックダイヤモンドとは?意味・値段・効果・天然と人工の違い

ブラックダイヤモンドとは?意味・値段・効果・天然と人工の違い

ブラックダイヤモンドとは?

ブラックダイヤモンドは、石自体に色がついているわけではなく、硫化物やグラファイトなどが内包されることで黒く見えるダイヤモンドのことです。

ブラックダイヤモンドの産出量は比較的多く、アフリカ大陸の南部に位置するジンバブエのマランジェ鉱床が原産地として有名です。
ほかにも南アフリカやコンゴ共和国、オーストラリアなどで産出されます。

ブラックダイヤモンドは12色あるカラーダイヤモンドのなかの1色であり、カラーダイヤモンドのなかでも「レッド」や「ピンク」は超希少色で、それと比較するとブラックダイヤモンドの希少性はやや劣るかもしれません。

しかし漆黒の天然ダイヤモンドとなるとほとんど発見されることはなく、希少価値はグンと上がります。天然の真っ黒なブラックダイヤモンドをジュエリーショップで見ることは難しく、ほとんどありません。

ダイヤモンドに放射線を当てたり、着色処理したりすると人工的にブラックダイヤモンドをつくることができ、ジュエリーショップにあるブラックダイヤモンドの大半は人工処理されたものです。

天然かそうでないかを見分けるのは素人には厳しいでしょう。

実は、かつてブラックダイヤモンドはそれほど人気がありませんでした。
その理由は以下の2点です。

・工業用ダイヤとして認知されていた
・有名な呪いのブラックダイヤモンド「ブラック・オルロフ」の存在

しかし、世界中のハイブランドがジュエリーや時計にブラックダイヤモンドを用いたことや、セレブが好んで着用したことでブラックダイヤモンドの人気は広まりました。

今ではクールでシャープな印象や、ファッションに合わせやすいこともあり、男女問わず人気の宝石となっています。

ブラックダイヤモンドの宝石基本データ

鉱物名カーボナード/カーボネード
和名黒金剛石
黒、暗灰色、濃褐色
モース硬度10
劈開不明瞭
比重3.52
結晶系等尺性六方八面体
産地アフリカ、ブラジル、コンゴ共和国、オーストラリアなど
誕生石4月
宝石言葉カリスマ/成功/不屈/不滅の愛など

処理加工されたブラックダイヤモンドはもろい!?

人工的に加工されたダイヤモンドのことを「トリートメントダイヤモンド」とよびます。
ブラックダイヤモンドの場合、

・放射線を当てる
・熱処理を施す
・着色加工する

このような方法で人工的にブラックダイヤモンドをつくることができます。

そのおかげで比較的安価で手に入れることが可能なわけですが、もちろんデメリットもあります。

それは過剰な加工を施した人工ダイヤモンドはもろいことです。

ダイヤモンドには「劈開(へきかい)」という性質があります。

劈開とは、宝石がある特定の方向へは割れやすい性質のことをいいます。
世界一硬いダイヤモンドをカットできるのは劈開であるためです。

ブラックダイヤモンドも劈開に沿ってカットしてあるので、無数のヒビが入っていることもあります。

そこへさらに、放射線照射や熱処理などの加工をしてしまうとダイヤモンドは過剰な加工に耐えられず割れてしまうことがあるのです。

加工した段階では耐えられても、ジュエリーとして使用している最中に割れてしまうこともあります。

処理加工された人工ブラックダイヤモンドは安価で手に入れやすいというメリットがありますが、その一方でもろいという特徴があることもお忘れないようお気をつけください。

ブラックダイヤモンドの価値や値段は、天然の人工で大きな差がある

比較的産出量の多いブラックダイヤモンドですが、天然物で真っ黒のものとなると大変貴重です。

もし、天然で質の高いブラックダイヤモンドであれば小粒でも数十万円で取引きされます

世界でも有名なブラックダイヤモンド「ブラック・オルロフ」となると、67.5カラットのサイズで約4000万円の値がついたこともあります。

しかし、市場に出回っているブラックダイヤモンドはほとんどが人工ダイヤなので、1カラット数千円と比較的安価で手に入れることができます。

不幸を呼ぶ呪いのブラックダイヤ、「ブラック・オルロフ」

ブラックダイヤモンドとは?意味・値段・効果・天然と人工の違い

所有者に不幸が訪れると、呪いのダイヤモンドとよばれている「ブラック・オルロフ」の逸話があります。

195カラットもの大きなブラックダイヤモンドがインドで採掘されました。
ヒンドゥー教の神を称える彫像の目の部分にはめ込まれていたこのダイヤは、盗難により紛失。

その後、1932年宝石商のJ.W.パリスやロシアの王妃のナディア・ヴィギン・オルロフなど、このブラックダイヤモンドに関わった人々が高所からの飛び降りにより命を落としてしまった事件が続いたとされています。

現在の「ブラック・オルロフ」は、呪いを解くという意味を込めてリカット(宝石を再分割)し、67.50カラット(元の大きさである195カラットの半分程度)となっており、リカット後に手にした所有者に不幸が起こったとの話はなくなったとされています。

神様の像から盗まれたことで呪いがはじまる…。こうした不幸にまつわる話は信憑性に欠ける部分が多々ありますが、宝石を彩るミステリーとして人々の注目を集めており、2005年にはロンドン自然史博物館にて一般公開されました。

ブラックダイヤモンドが持つ意味や効果

ブラックダイヤモンドが持つ意味や効果のイメージ

ブラックダイヤモンドの意味

ブラックダイヤモンドは宝石の中で最も硬いという特性から、災いを跳ね除け幸福へと導く守護石とされています。その幸運へと導くエネルギーの強さから「カリスマ」「成功」「不屈」という意味を持っており、さらにダイヤモンドと同様「不滅の愛」という意味も持ち合わせています。

「カリスマ性がほしい」
「挑戦していることを成功へ導きたい」
「あらゆる困難に負けたくない」

このように願う方にぴったりの宝石です。

ブラックダイヤモンドの効果

ブラックダイヤモンドを身に付けることで得られる効果は以下の4つです。

・大成功をおさめる
・思考の現実化
・カリスマ性
・魅力アップ

かつて、呪いのダイヤとして恐れられていたとは思えないほどポジティブな効果を得られます。

「新しいことにチャレンジしたい」
「事業を始めたい」
「リーダーシップをとっていきたい」

このように考えている方にぜひ身につけていただきたい宝石です。

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