リュック・バックパック・デイパックの違い&定番人気ブランド
- リュック・バックパック・デイパックの違いとは
- リュックの定番人気ブランド
- バックパックの定番人気ブランド
- デイパックの定番人気ブランド
- まとめ
日常で何気なく言っている「リュック」と「バックパック」、「デイパック」の違いをご存知でしょうか?
今回はこれら3つの違いについてご紹介します。
定番の人気ブランドについてもお伝えしていますので、バッグをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
リュック・バックパック・デイパックの違いとは
リュックとバックパック、デイパック、これら3つの言葉はすべて背中に背負うタイプのカバンのことをいいます。では、何が違うのかというと
・元となった言語の違い
・発祥元での用途の違い
これらの違いがあります。
それでは、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
リュックとは
リュックもしくはリュックサックとは、ドイツ語の「Rucksack(ルックザック)」が語源となっています。「Rücken(リュッケン)」が背中を意味し、「Sack(ザック)」が袋を意味しています。
リュックサックが日本に持ち込まれたのは1902年のことで、地理学者であった山崎直方がドイツ留学から帰国した際、登山道具とともに持ち帰ったことがきっかけでした。その後、日本山岳会の第一回大会でそれらを展示したということですから、リュックサックは登山家の道具として広まったと考えられます。
日本では登山用具の多くをドイツ語読みで呼ぶことが多いですね。例えばピッケルやアイゼン、シュラフなどがそうです。リュックサックは登山文化とともに日本に広まり、今日のファッション文化に定着したといえるでしょう。
バックパックとは
バックパックとは、英語の「Backpack」からきており、その名のとおり「Back(背中)」の「Pack(袋)」を意味します。
バックパックが生まれたのは1952年の南カリフォルニアです。バックパックカルチャーの発祥元ともいえるアウトドアブランドであるKELTY(ケルティ)の創始者、ディック・ケルティが自宅ガレージで制作しました。当時はアルミ製フレームにナイロン製のコンパートメントが取り付けられたデザインでしたが、時代とともに変化し、やがてプロの登山家たちに使用されるようになりました。
日本では1980年代頃にアメリカ文化のバックパッキングが広まり、それと同時にバックパックという呼び名が定着していったとされています。
デイパックとは
デイパックとは、バックパック同様英語の「Daypack」からきており、「Day(1日の)」の「Pack(袋)」を意味します。
デイパックを開発したのは、バックパックと同じディック・ケルティです。彼は断崖の絶壁を登るクライマーのために、バックパックよりも軽量でコンパクトなデイパックを制作しました。デイパックは「ブタ鼻」のレザーパッチがチャームポイントともいえますが、レザーパッチはピッケルを持ち運ぶためのピッケルホルダーです。
このようにクライマーのために作られたデイパックですが、のちに学生の通学用カバンとして人気が高まり、日本でも日帰り旅行程度の荷物を入れられるカバンとして定着しました。
違い一覧
リュックとバックパック、デイパックの違いを一覧でご紹介します。
元の言語 | 用途 | サイズ感 | |
リュック | ドイツ語(Rucksack) | 通勤、通学、旅行、アウトドアなど | 大小さまざま |
バックパック | 英語(Backpack) | 旅行、登山など | 大型 |
デイパック | 英語(Daypack) | 日帰り旅行、タウンユースなど | 小型 |
日本では、リュックは子どもからお年寄りまで幅広い年代とさまざまな用途で使われているイメージがありますね。バックパックはバックパッカーのイメージもあり、どちらかというと大型サイズで長期の旅行などに使用するイメージがあります。デイパックはリュックに近い感覚で認識しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それぞれ元となった言語と用途が異なっていますが、現在の日本ではそれほど明確に区別しているわけではないようです。
リュックの定番人気ブランド
リュックの定番人気ブランドをご紹介します。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
ザ・ノース・フェイスはアメリカのアウトドア用品ブランドです。1968年に登山家のダグラス・トンプキンスによって創設されました。日本での知名度も高く、日常のファッションに取り入れている方も多くいらっしゃいます。
ザ・ノース・フェイスのなかでも人気のリュックは、ラウンド型の「ビッグショット」や「ホットショット」、「バークレー」です。アウトドアでも日常でも使いやすい多機能なリュックで、シンプルなデザインがコーディネートしやすいと評判です。ロングセラーモデルの「BCヒューズボックス」は、ボックス形状が型崩れしにくく収納力抜群なので、荷物を多く運ぶ方にピッタリです。
ポーター(PORTER)
ポーターは、1962年に日本のカバンメーカーである「吉田カバン」から誕生した同社のメインブランドです。高い技術力とモダンなデザインが特徴で、国内外問わず高い人気を誇ります。
ポーターの人気のリュックは「タンカー」や「ヒート 3WAY ブリーフケース」、「ヒート リュックサック 8L」などです。ポーターのリュックはスタイリッシュな印象なので、男性人気も高くビジネスにも使えると評判です。
バックパックの定番人気ブランド
バックパックの定番人気ブランドをご紹介します。
ハンター(HUNTER)
ハンターはスコットランド発祥のレインブーツブランドです。ハリウッドセレブにも愛されるデザインやカラーで高い人気を得ています。
ハンターのバックパックのなかでも人気なのは「オリジナルナイロンバックパック」や「レザーバッグパック」です。ナイロンバックパックは耐水性と通気性に優れ、使いやすいと評判です。レザーバッグパックはブランドロゴが控えめで高級感があり、きれいめスタイルにも合うので通勤・通学にもピッタリです。
ブリーフィング(BRIEFING)
ブリーフィングは1988年に創設された日本発祥のファッションブランドです。ミリタリズムが特徴で、アメリカで製造をおこなっています。
ブリーフィングの人気のバックパックは「SQパック」や「バーティカル パックMW」、「ATコンパクトパック」などです。いずれも耐久性と機能性に優れています。
エム・シー・エム(MCM)
エム・シー・エムはドイツ発祥のアクセサリーブランドです。韓国を中心に人気が広まり、韓流スターたちが使用していたことから日本でもブームとなりました。
エム・シー・エムのバックパックで人気なのは「スターク」シリーズです。豊富なサイズ展開と、デザイン・カラーバリエーションの多さが人気の理由です。
デイパックの定番人気ブランド
デイパックの定番人気ブランドをご紹介します。
ケルティ(KELTY)
ケルティはデイパックそのものを生み出したブランドです。1952年の南カリフォルニアにおいて、ディック・ケルティが立ち上げました。
ケルティの定番アイテムは「DAYPACK」シリーズです。なかでもオールブラックのデイパックは、シックで使いやすくどのようなコーディネートにも合わせやすいので、幅広い年代の方に選ばれています。豊富なカラー展開とサイズバリエーションが魅力で、価格も比較的お手頃なので初心者の方にもおすすめのブランドです。
グレゴリー(GREGORY)
グレゴリーはサンディエゴ発祥のバックパックブランドです。1977年に誕生し、現在は南カリフォルニアに本社と生産拠点があります。グレゴリーのバックパックは人間工学に基づいたデザインと、品質の高さ、耐久性の高さが魅力です。なかでもブランドを代表する「デイパック」と、タウンユースに最適な「ファインデイ」が人気があります。
まとめ
以上、リュックとバックパック、デイパックの違いについてご紹介しました。元となった言語や用途に違いがあるということがおわかりいただけたのではないでしょうか?もし「興味が沸いた」「使ってみたい」と思われましたら、今回ご紹介した定番ブランドをぜひチェックしてみてくださいね。