実家じまいはどこから始める?うんざりしにくい片付けの手順

- 実家じまいとは
- 実家じまいは何から始める?
- どこからスタート?実家じまいの片付け手順
- スムーズな片付けのアドバイスとコツ
- 不用品の売却方法
- 売却できなかった実家の不用品の処分方法
- 片付けにかかる費用と期間
- 実家の片付けで疲れた・うんざりした場合
- 片付け終わった後のこと
- 実家じまいでよくある家族トラブルとその防止策
- まとめ
- 誰かが住む?それとも手放す?
- 売却 or 賃貸 or 更地にして保有?
- 片付けや解体・リフォームの予算は?
- どのくらいの期間で進める?
- ゴミ袋
- 軍手・作業用手袋
- マスク
- 段ボール箱
- 梱包用テープ
- 油性ペン(仕分け用)
- 期間:物の量によってことなりますが、一年以上かかることも
- 費用:粗大ごみなどのごみ処理費用のみ(10万円〜30万円程度)
- メリット:コストを抑えられる
- デメリット:手間と労力がかかる、精神的負担が大きい
- 期間:1日〜1週間程度
- 費用:物が多い場合は100万円程度かかる場合も
- メリット:手間がかからない、短期間で完了する
- デメリット:コストがかかる
- 処分しやすい物から進めていく
- タイマー(15分~30分)を使い、短時間集中&こまめな休憩
- ラジオやBGMを流して気分転換
- 「一人で抱え込まない」を意識して、役割分担をリスト化
- できた範囲を「見える化」して協力を促す
- 業者に依頼する選択肢も提案する
- 家全体をエリアに分け、1つずつクリア
- ビフォーアフター写真で「見える達成感」
- 月1回の振り返りミーティングで進捗確認
- 売却する
管理の手間や固定資産税をなくし、資産として現金化する方法です。 - 賃貸にする
第三者に貸し出して、家賃収入を得る方法。立地や状態によっては有効です。 - 相続人が住む
子世代や親族が住むことで、思い出や資産を引き継ぐ方法です。 - 火災保険(売却が完了するタイミング)
- 電気・ガス・水道
- インターネット・電話
- 新聞・NHK
- 初期段階で「何を重視するか」の意識共有をする
- 専門家(家族信託士・ファイナンシャルプランナー等)を速やかに整理する
- 最初に大まかな費用を共有し、分担案を話し合って決めておく
- いざというときのために、書面を残しておく。
- 写真を撮って、全員で確認してから処分を進める
- 「残したいものチェックリスト」を作成し、家族で共有しておく
- 相続登記はできるだけ早く行う
- 司法書士などの専門家へ相談する
「何から手をつければいいのかわからない…」「親や家族の物が多すぎて、どう片付けていいのか悩んでいる…」
そんなふうに、実家じまいの第一歩で立ち止まってしまっていませんか?
自分の持ち物ならまだしも、思い出や歴史が詰まった家族の物は、判断に迷うことも多く、作業がなかなか進まないのは当然です。
この記事では、実家じまいの基本的な流れから、片付けの進め方、よくあるトラブルとその防止策までを、わかりやすく解説しています。
これから始める方も、途中で手が止まってしまった方も、一歩ずつ、確実に前に進めるよう、実践的なヒントをお届けします。
実家じまいとは

実家じまいとは、誰も住まなくなった実家を片付け、その後の活用(売却、賃貸、解体など)に向けて整理することです。
単に家を片付けるだけでなく、ご家族の思い出が詰まった品々の整理、法的な手続き、不動産に関する決定など、多くの側面を含みます。
実家が戸建てでもマンションでも「うちは関係ない」とは言いきれず、誰にでも実家じまいを行うタイミングが訪れる可能性があります。
実家じまいは先送りにしてもいい?
「今はまだ大丈夫」「また今度でいいかも」と実家の片付けを先延ばしにしてしまうと、思わぬトラブルや費用負担につながることがあります。
建物の劣化や資産価値の低下が進んでしまったり、税制優遇制度が使えなくなることもありえます。
また、年齢を重ねるごとに、片付けに必要な体力・判断力・気力は確実に落ちていきます。
「あのときやっておけば…」と後悔する方も少なくありません。
早めに着手することで、心にも時間にも余裕が生まれます。小さな一歩からでも、今できるところから始めていくことが大切です。
実家じまいは何から始める?
実家じまいを始める際、「とりあえず片づけから」と思いがちですが、実家じまいのスタート地点で最も大切なのは、家族・親族との話し合いで「確かな方向性を決める」ことです。
話し合いの主なテーマ例
この段階では完璧な結論が出なくても大丈夫です。
「まずは全員で同じ情報を共有し、一緒に考える」という姿勢が、後のトラブルを防ぐ最大の鍵となります。
どこからスタート?実家じまいの片付け手順
ここからは、具体的な片付け作業の進め方です。以下の流れで進めると、途中で挫折しにくくなります。
1.現状を把握する
どこに何があるのか、どれくらいの量かを確認して、片付けの優先順位を考えます。
写真やメモなどで残しておくと、落ち着いて考えることができます。
2.使う道具を準備する

事前に準備するもの
自治体によって指定のゴミ袋が異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
3.小さなエリアから着手する
片付け開始です。
いきなりすべてを片付けようとしてしまうと、作業が進んでいないように感じてしまい、挫折するリスクが高くなります。
まずは玄関や部屋の一角など範囲を決めて、小さいスペースから始めましょう。
4.「要・不要・迷い」で仕分ける
思い入れのある品は、すぐに「要るもの」と「要らないもの」に分けることは難しく、判断に時間がかかってしまうものです。
そんな時「一時保管ボックス」を設けることで、その場の片づけをスムーズに進められます。
一時保管ボックスにいれたものは、落ち着いた時などに改めて時間をかけて判断できるのでおすすめです。
5.売れそうなものは売却する

ブランド品や貴金属など、実家じまいの片付けで発掘した不要な品は売却することが可能です。
売却するのは手間はかかりますが、後々の費用を補填できるうえ、環境にも配慮できる方法です。
また、物を捨てることに後ろめたさを感じる方でも、罪悪感を抱きにくいためおすすめです。
6.実家じまいで出た粗大ごみや不用品は専門業者へ
売却できないものや、大型のゴミなどは、自治体の粗大ごみや不用品業者に依頼しましょう。
7.清掃・消毒で仕上げる
片づけた後は掃除機や消毒で清潔に仕上げましょう。
スムーズな片付けのアドバイスとコツ
目的を明確にする
「家族に迷惑をかけたくない」「今のうちに身軽になりたい」など、何のために片付けるのかをはっきりさせておくと、作業がスムーズに進みます。
「今使っているか」で判断する

「いつか使うかも」は片付けの大敵です。1年以上使っていない物は、思い切って処分の対象にしましょう。
期日を設ける
計画を立てずに作業をしてしまうと、だらだらしてしまったり、反対に根詰めすぎたりすることがあります。
期日を設けて、その目標に向かって進めていくことが大切です。
思い出の品は最初に手をつけない

アルバムや手紙など、感情が動く物は後回しにしましょう。まずは処分しやすい日用品や衣類から着手すると、挫折しにくいです。
思い出は形を変えて残す
処分に悩むものは、写真に撮ってデータで残したり、小物をリメイクしたりすることで、家やモノへの気持ちに区切りをつけやすくなります。
不用品の売却方法
実家じまいでは多くの不用品が出てきますが、中には価値のある品物も含まれています。
どこで売却できるのか、どんな方法があるのかを把握しておくと、無駄なく片付けが進められます。
主な売却先
買取店

ブランド品はもちろん、着物や骨董品、本など、さまざまなアイテムを買い取ってもらえます。
それぞれの品物に対応した専門店や取扱店を選ぶことで、より適切な査定が期待できます。
買取方法も多様です。店舗に直接持ち込む店頭買取のほか、自宅にいながら利用できる宅配買取や出張買取を選ぶことで、重たいものや大きいものを持ち運ぶ手間なく買い取ってもらえるので便利です。
リサイクルショップ
リサイクルショップは、専門の買取店に比べて査定額が低くなることもありますが、多少のダメージがあっても査定に影響しにくい場合があります。
また、取り扱い品目が非常に多い点が魅力です。幅広いジャンルの不用品をまとめて買い取ってもらえるため、処分の量が多く、手軽に片付けたい場合に便利です。
フリマサイト
出品から発送、顧客対応までご自身で行う手間はかかりますが、自分で販売価格を設定できるのが大きなメリットです。そのため、需要と供給が合致すれば、最も高く売却できる可能性があります。
また、地域型の掲示板サイトなどを活用すれば、通常の買取店では引き取ってもらえないようなアイテムでも、必要としている人との間で取引が成立することもあります。
不用品回収
不用品回収サービスと聞くと、お金を払って不用品を引き取ってもらうイメージが強いかもしれません。しかし、実は買取サービスを併設している業者もあるんです。
中には家具・家電以外にもブランド品や貴金属を取り扱っている業者もあり、こういった業者であれば、不用品の処分と価値のある品の買取を一度に済ませられるため、手間を大幅に省けて効率的です。
売却できなかった実家の不用品の処分方法
売却できなかったものは以下の方法で処分します。
粗大ごみとして出す
自治体のルールに従って、粗大ごみとして出す方法です。
運び出しの手間や、回収までに時間がかかる場合がありますが、費用を抑えられます。
不用品回収業者に依頼する

大量の不用品を一度に処分したい場合や、大型の家具・家電など、運び出しが難しいものがある場合に便利です。専門業者に依頼すれば、分別から運び出しまで任せられます。
相談リユース本舗では、家具・家電はもちろん、洋服・バッグなどのブランド品や貴金属などの買取もおこなっているので、買取と不用品処分を一度に済ませられます。
片付けを始める前に、ご近所さんに一言声をかけておくと、騒音などでご迷惑をかける場合でもご近所トラブルになりにくいでしょう。
業者を入れる場合にも、事前に手紙などで知らせておくと安心です。
特別な配慮が必要なもの
中には「ただ捨てるだけでは済まないもの」もあります。
気持ちの整理や、宗教的・文化的な意味合いを考慮し、以下のような品目には特別な配慮をおすすめします。
仏壇・神棚

故人やご先祖を祀るものとして、宗教的な意味合いが強い品です。
多くの宗派では、閉眼供養(魂抜き)などを行ったうえで処分するのが一般的です。
処分の前に、菩提寺や地域の神社に相談し、適切な方法を確認しましょう。
人形類
法的な決まりはありませんが、長年大切にしてきたものや人の形をしたもの、ぬいぐるみなども、気持ちの面でも丁寧に扱いたいものです。
とくにひな人形や五月人形は、家庭の厄除け・成長祈願の意味を持つため、人形供養を利用する方も多く見られます。
片付けにかかる費用と期間
片付けにかかる費用と期間は、「自分でするか」「業者に依頼するか」によって大きく異なります。
自分で片付ける場合

業者に依頼する場合

物の量や状態、ご自身の時間的・体力的な余裕によって、どちらの方法を選ぶか検討しましょう。
時間がない方や、一気に片付けたい方には、不用品回収業者の利用がおすすめです。
費用をまかなうコツ
実家じまいには、想像以上に費用がかかることもあります。
そんな中で、少しでも出費を抑えるコツが「相見積」です。
売却品は、複数の買取業者に見積もりを依頼することで、より高く買い取ってもらえる可能性が高まります。
また、不用品回収を依頼する場合も、複数社を比較することで費用を抑えることができます。
手間はかかりますが、数万円単位で差が出ることもあるため、相見積を活用することは結果的に時間とお金を節約する近道となります。
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実家の片付けで疲れた・うんざりした場合

実家じまいはドバイスを参考にしても、実際に片づけていくと、思った以上に体力も気力も必要な作業です。
途中で「もう無理かも…」と感じてしまうのは、誰にでも起こり得ることです。
ここでは、よくある挫折ポイントと、それを乗り越えるための具体策をご紹介します。
よくある挫折パターンと解決策
パターン1:片付けが進まない
思い出が詰まった品々を見ると手が止まってしまったり、物の分別に時間がかかってしまったりと、なかなか片付けが進まないことはよくあります。それにを無理に片付けようとすると、余計に気持ちが疲れてしまうものです。
解決策
パターン2:家族の協力が得られない
「どうして自分ばかり…」と感じる方も多いポイントです。完璧を目指すのではなく、できる範囲で進めていきましょう。
解決策
パターン3:終わりが見えない
終わりが見えないと、焦りや不安が膨らみがち。ゴールを細かく分けて、達成感を積み重ねましょう。
解決策
このように、どんな挫折にも「整理する方法」「気持ちを軽くする方法」はあります。一歩ずつでも構いません。焦らず、無理のない実家じまいを進めていきましょう。
片付け終わった後のこと
片付けが完了したら、実家をどうするかによって次の流れが変わってきます。
主な選択肢
大切なのは後悔しないこと
片付けに着手する前に家族としっかり話し合っていても、実際に家の中を整理しながら、思い出に触れる中で「気持ちに変化」が生じることもあります。
「やっぱり手放したくない」と思ってしまうこともあるかもしれません。
ここで改めて、家族全員の気持ちや意志を再確認することが、後悔のない選択につながります。焦らず、時間をとって考えてみましょう。
解約手続きを忘れずに!
など、実家で契約していたものの解約手続きが必要です。
特に、ガスなどは立ち合いが必要となる場合もあり、解約に時間がかかることもあります。遅くとも1ヶ月前には、各種問い合わせをして、どのくらい時間がかかるのか、どのタイミングで解約するのがベストなのかを調べておくとよいでしょう。
実家じまいでよくある家族トラブルとその防止策

トラブル1:兄弟姉妹間で意見が割れる
「売りたい人」と「残しておきたい人」で意見が対立し、感情的な対立に発展することもあります。
防止策
トラブル2:費用の負担でもめる
解体費・不用品回収費・相続登記費など、誰がどれだけ費用を負担するかで揉めることがあります。
防止策
トラブル3:家財道具の所有権でもめる
「あの仏壇は自分が受け継ぎたい」など、思い入れのある品が原因でトラブルになることがあります。売却や廃棄後に「勝手に捨てた」と言われるケースも。
防止策
トラブル4:登記・税金手続きを放置する
2024年4月1日から相続登記が義務化され、不動産の名義変更をせずに放置すると、10万円以下の過料(行政罰)が科される可能性があります。
また、不動産を売却したり、担保に入れたりすることもできなくなるため、様々なデメリットが生じます。
防止策
まとめ
実家じまいは体力的にも精神的にも大きな負担がかかりますが、事前の準備と計画があればスムーズに進められます。
時間や体力に不安がある場合は、不用品回収業者の利用も検討してみてもいいかもしれません。買取も同時に行ってくれる業者なら、費用負担を軽減しながら効率的に片付けを進められます。
無理をせず、必要に応じて専門家の力も借りながら、家族みんなが納得できる形で進めていきましょう。
実家じまいは、ただ家を空にする作業ではありません。家族の歴史を整理し、それぞれが新たな一歩を踏み出すための大切な時間です。
この記事が、あなたとご家族が後悔のない実家じまいを進めるための一助となれば幸いです。
リユース相談本舗は、もともとブランド品の買取をメインに行っていた実績があり、不用品以外でも適正な価格でしっかりと査定できるのが強みです。
また、社名に「相談」とあるように、不用品回収に限らず、お客様の小さな不安や疑問にも丁寧に寄り添い、最適なプランをご提案いたします。