実家じまいがしんどい時必見!片付け・相続・売却などの相談先

最近よく耳にする「実家じまい」

意識はしているけれど、何をすればよいのかまったくわからない!なんて方も多いのではないでしょうか?
そんな時は、信頼できる相談先があると安心ですよね。

この記事では、実家じまいで困った際にどこに相談できるのかを詳しくご紹介します。
また、精神的にも肉体的にも大変だといわれる「実家じまい」を、できるだけストレスなく進めるための手順についても解説していきます。

実家じまいとは

実家じまいとは、その名の通り実家をしまうことです。
片付けから、場合によっては実家の売却まで、様々なことをクリアしていかなくてはならず、始める前から億劫になってしまう方も少なくありません。

実家じまいとは?後悔しない売却手順や費用などの完全ガイド

2025年問題で実家じまいが話題に

現在、団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となり、2025年問題として社会問題にも発展している日本。

少子化の影響もあり、空き家の数は年々増え続けています。
そのため、実家じまいを取り上げるメディアも増えており、私たちの耳にもよく入るようになりました。

実家じまいは何から始める?

いざ実家じまいを始めようと思い立っても、「何から手をつけていいのかわからない」という方は、まずは下記の3ステップから始めてみましょう。

実家じまいの目的と時期を話し合う

なぜ実家じまいをするのか、いつまでに終えたいのか、家族で共通の目標を持つことが大切です。

全員が納得できる「ゴール」を設定することで、その後の作業がスムーズに進みます。「老後の生活のため」「空き家対策」など、目的を明確にして話し合いましょう。

重要書類の場所を確認する

実家じまいは、重要書類の整理から始めるのがおすすめです。
親御さんと一緒に通帳、権利書、保険証券など、大切なものがどこにあるのかを確認しましょう。
この作業は将来を見据えるきっかけになるだけでなく、親御さんとの大切なコミュニケーションの時間にもなります。

大まかな物の量を把握する

家全体を一度に片付けるのは大変です。まずは、各部屋をざっと見て、どれくらいの物があるか、大きな家具や家電はどこにあるかなど、現状を把握しましょう。業者に相談する際の目安にもなります。

実家じまいで大変なこと3選

  • 家族との話し合い
  • 片付け
  • 売却などの手続きや対応

家族との話し合い

実家じまいの一番最初にして、一番精神的負担がかかるといっても過言ではない「話し合い」。
この段階で躓いてしまうケースが非常に多く見られます。

ここが大変

兄弟姉妹間、親族間での意見の食い違いが最も大きな問題となります。
実家に対する思い入れの強さは人それぞれ異なり、「売却したい」派と「残したい」派に分かれることがよくあります。

また、経済的な負担をどう分担するか、誰が主導して進めるかなど、決めなければならない事項が山積みです。

感情的な対立に発展してしまうと、話し合いが長期化し、その間も維持費がかかり続けるという悪循環に陥りがちです。
親の存命中であれば、親の意向も含めて調整する必要があり、さらに複雑な状況となります。

片付け

実家じまいといえば「片付け」と認識している人も多いでしょう。
片付けの何が大変なの?と思う方もいるかもしれませんが、この大変さは実際に取り組んでみないと分からないものです。

ここが大変

家庭によって物量には個人差がありますが、親世代は物を捨てられずに集めてしまう習性がある方も多く、根気のいる作業になりやすいことが予測されます。
数十年分の思い出の品、書類、家具、家電など、膨大な量の荷物を仕分けする必要があります。
何を残して何を処分するかの判断も難しく、一つ一つに思い出が詰まっているため、作業が感情的にも辛いものとなります。

また、重い家具の運搬、粗大ゴミの処分手続き、リサイクル可能な物の分別など、体力的にも時間的にも大きな負担となります。遠方に住んでいる場合は、何度も実家に通う必要があり、交通費や時間のコストも無視できません。

売却などの手続きや対応

最後に待ち受けるのが、各種手続きの煩雑さです。法的な知識が必要な場面も多く、専門家への相談が欠かせません。

主な手続き

  • 不動産関係の手続き
  • 相続関係の手続き
  • その他の手続き

ここが大変

不動産関係の手続きでは、まず不動産の査定を複数の業者に依頼し、適正価格を把握する必要があります。売却方法も仲介、買取、解体後の土地売却など複数の選択肢があり、それぞれメリット・デメリットを理解した上で決定しなければなりません。

相続関係の手続きも複雑で、相続登記、相続税の申告、遺産分割協議書の作成など、期限のある手続きが多数あります。必要書類の収集だけでも相当な時間がかかり、役所や法務局への足を運ぶ回数も多くなります。

その他の手続きとして、電気・ガス・水道の解約、固定資産税の名義変更、火災保険の解約、近隣への挨拶など、細かい作業が無数にあります。これらを漏れなく進めるには、計画的に取り組む必要があり、骨の折れる作業になります。

大変なことをストレスなく済ませる方法

上記の大変さを軽減し、できるだけスムーズに実家じまいを進める方法をご紹介します。

家族との話し合いを円滑にする方法

中立的な進行役を立てる

身内だけでは感情的になりがちなので、親戚の年長者や家族信託の専門家など、中立的な立場の人に進行を任せるのが効果的です。

段階的に決定する

一度にすべてを決めようとせず、「まずは現状把握」「次に基本方針」「最後に具体的手続き」と段階を分けて話し合いを進めましょう。

書面で合意事項を残す

口約束ではなく、決まったことは必ず書面に残しましょう。そうすることで後々のトラブルを防げます。

片付けの負担を軽減する方法

専門業者の活用

遺品整理業者や不用品回収業者に依頼すれば、重労働から解放されます。費用は発生しますが、時間と体力の節約効果は絶大です。

親が元気なうちから少しずつ

緊急事態になってから慌てるのではなく、親が健在で判断力があるうちから、一緒に思い出話をしながら少しずつ整理していきましょう。

デジタル化の活用

写真や書類はスキャンしてデジタル保存することで、物理的な荷物を大幅に減らせます。思い出は残しつつ、スペースは確保できる現代的な解決策です。

兄弟姉妹で分担

「1階は長男」「2階は次男」など、エリア分けして作業を分担すれば、個人の負担を軽減できます。

実家じまいはどこから始める?うんざりしにくい片付けの手順

手続きを簡素化する方法

ワンストップサービスの利用

不動産会社の中には、売却から相続手続きまでをまとめて代行してくれる会社があります。多少費用はかかりますが、複数の専門家とやり取りする手間が省けます。

司法書士・行政書士への一括依頼

相続関係の手続きは専門家に丸投げしてしまうのが最も効率的です。自分で調べて役所を回る時間を考えると、費用対効果は十分にあります。

地域の無料相談サービス

自治体や地域包括支援センターでは、高齢者の住まいに関する相談サービスを提供している場合があります。まずは無料相談から始めてみましょう。

後悔する!実家じまいで残すもの4選

実家じまいや生前整理での片付けについてこれまでご紹介してきましたが、実際の作業中に「誤って捨ててしまい、後から後悔する」ケースは少なくありません。
ここでは、絶対に捨ててはいけないものや、一度立ち止まって確認すべきものをご紹介します。

個人情報に関わるもの

運転免許証、マイナンバーカード、保険証などの身分証明書類は、亡くなった後に返納が必要な場合があるため、勝手に処分しないよう注意が必要です。

また、手紙や書類の中に、住所や氏名、電話番号などの個人情報が記載されているものは、内容を確認したうえで処分を。捨てる場合は、必ずシュレッダーや個人情報保護シールなどを活用して処理しましょう。

金銭に関わるもの

クレジットカード、キャッシュカード、通帳、証券類など、金銭や資産に関するものは絶対に安易に捨ててはいけません。相続手続きや払い戻し、解約などに必要になる可能性があるため、必ず保管しておきましょう。
なお、盗難や悪用を防ぐため、鍵付きの引き出しや金庫などに保管するのが安心です。

未使用の切手が大量に出てきた場合、ゆうパックの送料として使えたり、郵便局の窓口で手数料を支払えば商品との交換が可能です。
また、金券ショップやフリマサイトなどで売却できる場合もあるため、「使わないから」といって捨ててしまうのは非常にもったいない行為です。

借りている物

勤務先の制服、業務機材、ネット回線機器、ガス警報器、ウォーターサーバーなど、リースやレンタル契約中のものは、勝手に処分してはいけません。
本人が不在の場合は、契約状況をよく確認してから対応しましょう。
見た目では分かりづらいこともあるため、不明な場合は各業者へ連絡して確認することが大切です。

お宝品

貴金属やブランド品は売れるイメージを持っている方が多いと思いますが、実は昔のゲームソフトや漫画、レトロなおもちゃなど思わぬ「お宝」が眠っている可能性があり、高値で取引されることがあります。
「古いから」「汚れているから」と判断して捨ててしまう前に、買取業者などで見積もりを取ってみるのがおすすめです。

【片付けで役立つ】実家じまい売れるもの・売れないものリスト

リユース相談本舗では、不用品回収と一緒に買取もおこなっております。
処分品・整理予定のモノの中から価値あるものを見極め、売却できるものは売却、再利用できるものは再利用することで最適な処分方法をご提案いたします。

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悩まないで頼ろう!専門家への相談先一覧

実家じまいで困ったときは、状況に応じて適切な専門家に相談することが重要です。以下に、場面別の相談すべき専門家をまとめました。

実家の売却・賃貸を検討する場合|不動産業者

家の価値がどの程度なのか、売却と賃貸どちらが有利なのか、リフォームの必要性など、不動産に関する判断に迷ったらプロの意見を聞きましょう。
地域密着型や大手不動産業者など、複数社に相談して比較検討することをおすすめします。

実家の物が多い場合|不用品回収業者

数十年分の荷物が山積みで、どこから手をつけていいか分からない状況や、重い家具や家電の処分に困った際は迷わず相談しましょう。見積もりは無料の業者が多いので、まずは現状を見てもらうことから始められます。

リユース相談本舗の相談カウンターでは、不用品の整理・お片付けにともなう回収業者選びから、処分方法の提案まで完全無料でサポートさせていただきます。
無料の一括見積も対応していますので、ぜひご利用ください。

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実家の相続・名義変更関係|司法書士

相続登記、遺産分割協議書の作成、不動産の名義変更など、法的な手続きが必要な場面では必須の専門家です。期限のある手続きも多いため、早めの相談が大切です。

税金面での相談|税理士

相続税の計算や申告、不動産売却時の譲渡所得税、固定資産税の軽減措置など、税金関係で損をしないためには専門知識が必要です。特に相続税は複雑な計算が必要なため、プロに任せるのが安心です。

実家の解体が必要な場合|解体業者

古い建物で修繕が困難な場合や、土地として売却する方が有利な場合には解体を検討します。解体費用の見積もりや、解体後の土地活用についてもアドバイスを受けられます。

実家じまいでの業者トラブル|消費生活センター

消費生活センターとは、国や自治体が設置している 消費者相談窓口です。
商品やサービスの契約、料金トラブル、悪質商法など、消費者が日常生活で直面する問題について無料で相談が可能です。

注意!子ども主体の実家じまいでおこるトラブル

子どもが主体となって生前に実家じまいを進める場合、少しのすれ違いでトラブルがおこることもあります。
ここでは主なケースとその対策を紹介します。

親の気持ちを無視してしまう

実家には、親にとって長年の思い出やこだわりが詰まっています。
子どもが良かれと思って片付けを進めたつもりでも、「勝手に捨てられた」「気持ちを理解してくれない」と親が感じてしまうことも。
また、「親のために」と思っていても、進め方や伝え方によっては「突き放された」と受け取られてしまうことがあります。

対策

こまめに話し合いの機会を持ち、「一緒に考えていこう」という姿勢を大切にしましょう。
ときには作業を進めることよりも、気持ちを確認し合うことが優先される場面もあります。

思い出の品や財産の扱いで揉める

アルバムや形見、高価な品などの扱いについて、親族間で意見が食い違い、トラブルになるケースがあります。特に相続の前後は、感情的な対立が起きやすくなります。

対策

一度にすべてを処分せず、親族の意見を確認しながら進めていくことが大切です。

法律・名義・手続き面での不備

名義変更や相続登記が行われないまま放置されたり、親の認知症発症後に手続きが進められなくなるなど、法的な行き詰まりが起きる可能性も。

対策

司法書士や税理士などの専門家に早めに相談し、事前にリスクを潰しておくことが重要です。

まとめ

実家じまいは単なる家の処分ではなく、家族の歴史に区切りをつける重要な作業です。大変な面が多い一方で、適切な方法と専門家の力を借りることで、負担を大幅に軽減することが可能です。
重要なのは「完璧を目指さない」こと。
すべてを家族だけで抱え込まず、使えるサービスは積極的に活用し、無理のないペースで進めることが、結果的に最も効率的で心理的負担の少ない実家じまいにつながります。

早めの準備と情報収集、そして適切な専門家選びが、スムーズな実家じまいの鍵となるでしょう。

不安な時はリユース相談本舗へ!

実際に実家じまいを始めた時、少しの疑問や不安は出るものです。
そんなときはリユース相談本舗にご相談ください。

リユース相談本舗の相談カウンターでは、お客様の処分したいお品物をお伺いし、不用品回収/処分にまつわるアドバイスをいたします。
また、処分してしまう前に「売却できるお品物」を見つけるお手伝いをさせていただきます。

実家じまいにかかわることは、なんでもご相談ください。

リユース相談本舗