生前整理で実家を片付けよう!実家じまいを楽にする整理の進め方
- 実家じまいと生前整理の違い
- 実家じまいの前に生前整理を進める6つのメリット
- 今やる?あとでやる?実家じまい費用比較
- 生前整理の進め方
- 生前整理・実家じまい片付けポイント
- 実家の生前贈与とは?
- 生前の実家じまいで今すぐできること
- まとめ|早めの生前整理・実家じまいを
- 時間的負担
- 体力的負担
- 精神的負担
- 経済的な負担
- 不動産の権利書や登記簿謄本
- 銀行の通帳や印鑑
- 保険証券
- 年金手帳
- 借金の契約書
- 親の意思を尊重する姿勢を持つ
「捨ててしまおう」「早く片付けよう」という主導的な態度ではなく、親が「どうしたいか」「何を大事にしているか」をしっかり聞く姿勢が信頼関係につながります。 - 無理に進めず、気持ちの整理を待つ
高齢の方にとっては、物を手放す=人生の区切りと感じることもあり、心の準備ができていない場合もあります。
急かすのではなく、本人の気持ちに寄り添いながら、時間をかけて話すことが大切です。 - 衣類の整理(まずは季節外れのアイテムから)
- 書籍・雑誌の整理
- 思い出の品の仕分け
- 家具・家電の見直し
- 費用の負担
- 手続きの負担
- 心理的な負担
- 家族に実家じまいについて話題を振ってみる
- 実家の現状を写真で記録してみる
- 地域の不用品回収業者を調べてみる
- 親と実家の将来について話し合いの時間を設ける
- 一部屋だけでも物の整理を始めてみる
- 不動産業者に相談予約を入れる
- 専門業者3社に見積もり依頼する
- 家族会議で具体的なスケジュールを決める
- 必要な手続きを専門家に相談する
「家の物が多すぎて…いつか片付けなきゃ」 「親が元気なうちに、少しずつ整理しておいた方がいいのかな?」
そんな風に考えたことはありませんか?
親が亡くなってから慌てて遺品整理・実家じまいを始めると、時間的にも精神的にも、経済的にも大きな負担がかかります。そのため、親が元気なうちに実家の整理を進める「生前整理」を検討する人が増えています。
近年、少子高齢化や人口減少によって空き家が増え続けており、京都市では令和11年から市内の空き家に対する課税を予定するなど、今後全国に広がる可能性も指摘されています。
「生前整理」は、将来の相続トラブルや子世代への負担を大幅に軽減する最善の方法です。
この記事では、生前整理のメリットや費用について、進め方、片付けのポイントなどについて解説していきます。
また、実家の生前贈与の仕方などもご紹介していきます。
生前の実家じまいを検討している方は、ぜひ参考になさってください。
実家じまいと生前整理の違い
実家じまい・生前整理、どちらも大きく分類すれば「終活」に関する行動ですが、目的や対象が異なります。
実家じまいとは
「実家じまい」とは、親が住んでいた実家を整理・処分し、手放すまでの一連のプロセス全体を指します。
これには、家の中の片付け、不用品の処分、不動産の売却や賃貸、名義変更など、さまざまな作業が含まれます。
タイミングとしては、親が亡くなった後におこなわれることが多く、遺品整理から始まって相続手続き、家の処分まで、残された家族が対応することになります。
しかし、これらすべてを突然おこなうのは、時間的にも精神的にも大きな負担となります。
生前整理とは
「生前整理」とは、親が元気なうちに実家じまいの準備を計画的に進める活動です。
本人の意思で持ち物を整理し、財産について家族と話し合い、将来の相続についても準備しておくことで、いざ実家じまいが必要になったときに、家族がスムーズに対応できるようになります。
つまり、生前整理は「実家じまいを生前から計画的に進めておくこと」であり、将来の実家じまいを格段に楽にする最善の方法なのです。
実家じまいの前に生前整理を進める6つのメリット

子世代の負担を大幅に軽減
遺品整理は時間的にも体力的にも大きな負担となります。
遺品整理にかかる負担
生前整理をしていなかった実家の片付けには、平均で数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。仕事や育児と並行しておこなう場合、心身ともに疲弊してしまうケースが多く見られます。
すでに整理された実家であれば、必要最低限の手続きと片付けだけで済み、故人を偲ぶ時間を大切にできます。
相続トラブルを未然に防ぐ

財産や思い出の品について、生前に家族で話し合うことで、誰が何を受け継ぐかを明確にできます。これにより、相続時の親族間の争いを避けることができます。
本人の意思を反映できる
大切にしてきた品物や思い出の品を、本人が納得する形で処分したり、誰かに譲ったりすることができます。遺品整理では本人の意思を確認できないため、処分に迷うケースが多くあります。
住環境が快適になる
不要なものを処分することで、家の中がすっきりし、転倒などの事故リスクも減少します。高齢期をより安全に、快適に過ごすことができます。
重要書類をまとめておける
生前整理で書類を整理していないと、必要な書類がどこにあるか分からず、相続人は家中を探し回ることになり、場合によっては再発行手続きに追われます。
以下の書類はまとめておくようにしましょう。
重要書類の例
終活のきっかけになる

生前整理を通じて、エンディングノートの作成や遺言書の準備など、その他の終活にも自然と取り組むきっかけとなります。
可能であれば生前整理に取り組み、残された家族への負担を少しでも軽くしてあげましょう。
今やる?あとでやる?実家じまい費用比較
※横にスクロールできます| 早めの実家じまい | 放置後の実家じまい | 備考・差が出る理由 | |
|---|---|---|---|
| 家財・不用品の処分費 | 5万〜20万円 | 10万〜40万円 | 業者選定の余裕があると費用を抑えやすい |
| 遺品整理費用 | ほぼ不要 | 15万〜50万円 | 整理を業者に一任するケースが多い |
| 固定資産税・管理費 | 最小限 | 年間5万〜数十万円×空き家年数 | 空き家期間が長引くと累積負担が重くなる |
| 光熱費 | 月間2,000円〜1万円 | 年間2万〜5万円×空き家年数分 | 空き家でも電気・水道は契約しておくほうがよい |
| 名義・相続手続き | 約5万〜10万円 | 約10万〜30万円(放置や認知症で複雑化) | 放置により手続きが煩雑し、費用増加 |
| トラブル対応 | 少ない | 多(相続人間・近隣・業者対応など) | 感情的・法的トラブルが起こりやすい |
※一般的な一戸建て実家の目安です。物量やエリア、業者価格によって変動します
【結論】生前整理をしておくことで費用を抑えられる
親が生きている状態での実家じまいは、親と相談しながら名義変更や相続手続きができるので、トラブルが少なくなる傾向にあります。
また、実家じまいのタイミングで物を減らすことが可能なので、親の逝去後の遺品整理費用が掛かりずらく、光熱費などのランニングコストもあわせて、費用面での負担が少なくなります。
早めに実家じまいに取り組み、住まいの解約・売却・整理を計画的に進めましょう。
生前整理の進め方
ここからは、実際の実家じまい・生前整理を進めて生き方をご紹介します。
生前整理の7つのステップ
STEP1:家族で話し合う
まずは家族全員で生前整理について話し合い、目的や進め方について共通認識を持つことが重要です。親世代の気持ちを尊重しながら、子世代も協力する意思を示しましょう。
家族との話し合いのポイント
話しづらいテーマは「きっかけ作り」から
「親の友人が亡くなった/介護施設に入った」「相続で揉めた知人の話を聞いた」「メディアや本で終活の特集を見た」など、自然な話題から入るとスムーズに会話が始められます。
STEP2:整理する場所とスケジュールを決める
実家全体を一度に片付けるのは大変です。「今月はリビング」「来月は寝室」といったように、部屋ごと、エリアごとに計画を立てると進めやすくなります。
STEP3:仕分けの基準を決める
「必要なもの」「思い出の品」「処分するもの」「誰かに譲るもの」など、明確な仕分け基準を設けることで、判断がスムーズになります。迷ったものは保留ボックスに入れて、後日再検討する方法も有効です。
STEP4:重要書類と貴重品を整理
不動産の権利書、保険証券、銀行の通帳、印鑑、契約書類などの重要書類は、まとめて保管場所を決め、家族に共有しておきましょう。
STEP5:不用品を処分する
自治体の粗大ごみ回収、リサイクルショップ、フリマアプリ、不用品回収業者など、品物に応じて適切な処分方法を選びます。思い出の品は写真に残してから処分すると、心理的な抵抗が減ります。
STEP6:デジタル資産も整理する
銀行のオンライン口座、サブスクリプションサービス、SNSアカウント、スマートフォンのパスワードなども、リスト化して家族に共有しておくと安心です。
STEP7:エンディングノートを作成する
整理した内容をエンディングノートにまとめておくと、万が一の際に家族が困りません。
財産リスト、重要書類の保管場所、葬儀の希望などを記載しておきましょう。
生前整理・実家じまい片付けポイント

生前整理には欠かせない「片付け」。
効率的に進めるためのポイントをご紹介します
自分の手で始めてみる

人は年齢を重ねると物を捨てられなくなりやすく、「もったいない」と感じてしまう方も多いでしょう。
ですが、中から掘り出し物が見つかる可能性もあるので、まずは自分の手で片づけ始めることをおすすめします。
時間がない、などの理由で作業が進まない場合は、不用品回収業者の利用も検討しましょう。
売れるものは売る

意外と「これって売れるのかしら?」と思うものでも売却可能であることもあります。リサイクルショップやフリマアプリなどを活用して、まずは売れるものを売ってしまいましょう。
費用を抑える工夫
ある程度片付けが済んだ段階で不用品回収にお願いすることで、費用を抑えられます。全てを業者に任せるのではなく、自分でできる範囲を見極めることが重要です。
また、不用品回収業者を選ぶ際は、買取もできる業者を選ぶことで、思わぬお品物を買取してもらえることもあります。
リユース相談本舗では、経験豊富な目利きアドバイザーがお客様の大切な品物を一点一点丁寧に査定し、「売却できるお品物」を高価買取いたします。
「これって売れるの?」などの相談だけでも大歓迎です。まずは無料の相談カウンターへお越しください。
>>リユース相談本舗の不用品買取を詳しく見る
実家の生前贈与とは?
生前贈与とは、生きているうちに財産を子や孫に譲ることです。実家などの不動産を生前贈与することで、相続時の手続きを簡素化し、相続税対策にもなる可能性があります。
生前贈与のメリット
相続トラブルの回避
誰がどの財産を受け取るかを生前に明確にできるため、相続時の争いを防げます。
贈与税の控除が使える
基礎控除や、住宅取得等資金の贈与特例など、税制優遇措置を活用できます。
計画的な資産移転
一度に多額の相続税が発生するのを避け、時間をかけて段階的に財産を移転できます。
実家じまいの負担が軽くなる
生前贈与を上手に活用すれば、相続人の実家じまいにかかる負担を大きく軽減することができます。
生前贈与で軽減できる負担
生前贈与の注意点
贈与税がかかる場合がある
年間110万円を超える贈与には贈与税が課税されます。
不動産の場合、評価額によっては高額な税金が発生する可能性があります。
登録免許税と不動産取得税
不動産の名義変更には登録免許税(固定資産税評価額の2%)がかかります。
また、受贈者には不動産取得税も発生します。
相続時精算課税制度の検討
2,500万円までの贈与を非課税にできる制度ですが、相続時に精算されるため、専門家に相談して慎重に判断する必要があります。
生前整理と生前贈与を組み合わせることも
実家の片付けを進めながら、不動産の生前贈与についても並行して検討すると効率的です。
家族との話し合いで「実家をどうするか」も議論してみましょう。
また、生前贈与を行う場合は、税理士や司法書士に相談し、生前贈与が適切かどうか、税金面でのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
生前整理と生前贈与を済ませておくことで、残された家族は悲しみの中でも最小限の手続きで実家じまいを完了できます。
「親が準備してくれていた」という安心感は、遺族にとって何よりの心の支えとなるはずです。
生前の実家じまいで今すぐできること

この記事を読んで「生前に実家じまいをやってみよう」と思った方へ、今すぐできる行動をご提案します。
検討初期の方
検討中の方
実行検討中の方
まとめ|早めの生前整理・実家じまいを
ご自身やお子さまの将来を考えると、やはり早めの生前整理・実家じまいが大切なのだと痛感します。
もちろん、今すぐすべてに取り掛かる必要はありません。
先を見据えて「どうするのか」を考えることがとても重要なのです。
一方で、この記事を読んで「生前整理・実家じまいを始めよう」と思い立った方は、自分のペースで丁寧に進めていくことをおすすめします。
早くしなければ!と焦り、早急に取り掛かると、かえってトラブルにつながってしまうこともあるからです。
家族同士でじっくりと話し合い、少しでも疑問や不安を感じる場合は専門家に相談することで、後悔のない生前整理・実家じまいを実現していただければと思います。
