終活やることリスト8|タイミングと準備

終活やることリスト10|タイミングと準備

終活やることリスト8

  • エンディングノートの作成
  • 重要書類の整理と保管場所の明確化
  • 財産・資産の整理
  • 医療・介護の意思表示
  • 葬儀・お墓の準備
  • 身の回りの整理
  • 友人や知人、関係者リストの作成
  • デジタル終活

終活とは

終活やることリスト10|タイミングと準備

終活とは「人生の終わりのための活動」の略で、自分らしい最期を迎えるために、元気なうちに人生の締めくくりについて考え、準備することを指します。

単に「死に支度」というネガティブなイメージではなく、残りの人生をより充実させ、家族に負担をかけずに安心して最期を迎えるための前向きな活動として捉えられています。

若い世代の方や大きな病気やけがをしたことがない方は、死について考えることが少ないため、終活をはじめようという考えに至らないことも多くあるでしょう。終活と聞くと高齢の方が行うことという認識があるため、「自分にはまだ早い」と考えてしまいがちです。本記事では終活を考え始めるメリットや、実際にどんなことをすればいいのかなどを具体的にご紹介します。

終活をやる意味・メリット

終活をやる意味・メリットとは

終活とは身の回りを整理し、大切なものを把握・管理しておくことで万が一自分の身に何かが起こっても大きなトラブルや家族への負担を軽減させる目的があります。

ここでは終活を行うことのメリットを紹介します。

家族の負担を軽減する

終活は自分のためだけではなく、残された家族のためにも重要な役割です。

保険証券や不動産関係の書類、財産の整理をしておき、遺言書を事前に作成しておくことで相続手続きがスムーズになり相続漏れや家族の負担を軽減することができます。 

もっと身近なものを例に挙げると、個人で契約しているサブスクやクレジットカード情報、スマホといった日常的に使用するサービスで、死後解約を必要とするものをリスト化しておき、家族が代理で行えるようにしておくことです。

その他、家族の心理的負担になりやすい、介護・医療の方針・延命治療・葬儀の希望を事前に話し合い、記録しておくことでいざというときに判断に迷うことがありません。

このような状況に直面したとき多くの人は混乱し、あわただしい状況の中で大きな決断をしなくてはなりません。あとで後悔がないように事前に決めておくことが家族のためになるといえるでしょう。

家族間のトラブルを防ぐ

終活は金銭的・心理的な家族間のトラブルを防ぎ、残された家族同士の円満な関係性を維持するためにも必要です。

土地や不動産といった権利関係・相続・遺産分割について明確な意思表示をしておかないと、相続人同士の意見が分かれ争いに発展する場合もあります。こうした問題は金額の大小ではなく、数万円~数十万円の銀行預金にも発生するトラブルです。

葬儀の形式や予算、お墓の場所は本人の意思として決定しておくことで、家族間のいさかいなく円満に進めることができるでしょう。

自分の今後ために得られるものがある

終活は死に直面した際の不安を少しでも和らげ、心穏やかに過ごすための準備とも考えられます。

漠然と感じる死への不安を抱える方は少なくありませんが、終活を行うことで少しずつ気持ちをまとめ、「やりたいこと」「やり残したこと」を見つめなおし、「自分の意思が反映される」「家族の負担が軽減できる」といった安心感を得ることができます。

なぜ今終活が注目されているのか

終活が注目される背景には、現代社会の変化があります。

超高齢化社会の到来

総務省統計局の発表では、2025年には65歳以上が人口の約30%を占めるとされています。また、介護や医療の問題が身近になることや、認知症になる前の準備の重要性が高まっていることが挙げられます。

家族構造の変化

核家族化や単身世代の増加、子供と離れて暮らす高齢者の増加といった家族構造の変化が挙げられます。頼れる家族が減ったことなどで「家族に迷惑を掛けたくない」という意識が高まっていると考えられます。

価値観の多様化

現代社会では個人の意思や選択を重視する時代となり、画一的な葬儀や供養にとらわれない考え方が広まっています。具体例を挙げると、家族数名で行う葬儀や散骨をするなど墓を持たないという選択肢があり、従来では「葬儀は知人を含めた大勢を呼ぶ」「墓は住んでいる場所に関わらず先祖と同じ場所」と当たり前に考えられていたことがそうではなくなったため、死後どうしてほしいかを明確にするために終活を考える人が増えたと言えます。

情報化社会の影響

インターネットの普及により終活に関する情報が身近になりました。芸能人の終活話題が社会現象となるなどして、テレビ・新聞・書籍・ネット記事といったあらゆる場所で目にすることとなり、終活のひとつでもあるエンディングノートは本屋でも販売されているほどです。

終活を始める適切なタイミング

終活を始めるのに早すぎることはありません。どんな年代の人でも等しく「今日事故に遭う可能性」があるからです。

死亡してしまうような大きな事故だけでなく、意思表示ができない状態、寝たきりの状態、失明や足腰の外傷によって思うように動けなくなってしまう場合も考えられます。こうしたことから早め早めの準備が必要であるといえるでしょう。

終活を始めるきっかけとは?

両親の介護や施設の入所といった経験から、重要なものの身辺整理の大変さ・大切さを感じ、終活に取り組む方もいらっしゃいます。終活を死の準備と捉えるのではく、「万が一の際に家族の負担を減らすため」と考えてみてはいかがでしょうか。

終活を始める時期は何歳からが一般的?

終活を行う年代別の一般的な終活の開始時期

終活に「正解」の開始時期はありません。しかし、年代別に見ると、それぞれ異なる動機や背景があることが分かります。

20代~40代の終活:早めの準備で安心を

この年代の多くの方は「まだまだ終活なんて必要ない」と感じているかもしれません。まだまだ健康であり、人生設計に目を向け、目まぐるしく変わる現在の生活に精一杯であると言えます。

しかし、近年は若い世代でも終活に取り組む人が増えています。その理由として、以下のようなことが挙げられます。

若い世代が終活を始める理由

  • 突然の事故や病気は年齢に関係なく起こりうる
  • デジタル遺品(SNSアカウント、仮想通貨など)の整理が重要になってきた
  • 結婚や出産を機に、家族への責任を意識するようになった
  • 親の介護や死を経験し、準備の大切さを実感した

若い世代の終活は、完璧を目指すよりも「もしもの時」に備えた基本的な準備から始めるのがおすすめです。

50代~70代の終活:人生の転換期に考える終活

この年代になると、終活について真剣に考え始める人が急激に増えます。親の介護や子供の独立など様々なライフイベントが終活を意識するきっかけとなります。

50代~70代で終活を意識するきっかけ

  • 自分や配偶者の病気や怪我
  • 親や友人の死を身近で経験する
  • 退職や子どもの独立による生活の変化
  • 体力や記憶力の衰えを感じ始める
  • 相続について考える必要が生じる

この年代は、まだ判断能力や体力が十分にあるため、終活を進めるには最適な時期と言えます。時間をかけて丁寧に準備を進めることができ、家族ともしっかりと話し合いができます。

まずは基本的な書類整理から始めてみて、健康で判断力のあるうちに相続や葬儀の希望といった重要な意思決定を行い、エンディングノートの作成や、必要であれば遺言書の作成を検討するとよいでしょう。

80代以上の終活:できることから少しずつ

平均寿命が延びている現在、80代以上でもまだまだ元気で活動的な方がたくさんいらっしゃいます。しかし、一方で筋力の低下や視力・聴力の衰え、認知機能の変化など、身体的な制約を感じ始める方も増えてきます。

80代以上の終活の特徴

  • 体力的な制約があるため、家族のサポートが必要な場合がある
  • 急激な体調変化の可能性を考慮する必要がある
  • デジタル機器の操作が困難な場合がある
  • 思い出の品が多く、整理に時間がかかる

この年代では、無理をせず、できることから少しずつ進めることが大切です。家族と一緒に取り組むことで、大切な思い出を共有する良い機会にもなります。

すでに終活として準備したものの見直しや、免許証を手放したりとできる範囲で身の回りを整理し、家族との最終確認を進めるとよいでしょう。

こんな時は年齢に関係なく終活をはじめましょう

以下に例を挙げた場合には年齢に関係なく終活をはじめることをおすすめします。

  • 大きな病気をした時
  • 配偶者を亡くした時
  • 親の終活や相続を経験した時
  • 災害や事故のニュースを見た時
  • 家族から「心配」と言われた時

重要なのは、体力も判断力もある元気なうちに始めることです。いざという時になってからでは、本人の意思が反映されない可能性があります。

終活をいつから始めるべきか気になる方に詳しく解説した記事がありますので、是非ご覧ください。

終活はいつから?何歳からが一般的?年齢別のやること解説

終活のやることリスト8

終活やることリスト

1.エンディングノートの作成

エンディングノートとは、自分の「人生の終わり」に向けて、家族や大切な人に伝えたい情報や希望を自分で記録するノートのことです。終活ノートと紹介されることもあります。

エンディングノートに記載することの例として、契約している保険・銀行口座・サブスクといったサービス類・死後連絡してほしい人の連絡先・家族へのメッセージなどが挙げられます。

エンディングノートには法的拘束力はありませんが、自分が亡くなった時に家族が困らないように準備しておく手法として近年注目されています。 

しっかりとした資産をお持ちの方や、家族間のトラブルを万全に防ぎたい方は、エンディングノートだけではなく法的拘束力のある遺言書を作成しておくとよいでしょう。

エンディングノートの書き方や遺言書との違いについては別の記事で詳しくまとめています。

エンディングノート(終活ノート)とは?書く内容と作り方の見本を紹介

2.重要書類の整理と保管場所の明確化

重要書類を整理し、保管場所を家族にも分かるようにしておきましょう。

万が一の際に書類が見つからないと、相続・保険・医療手続きが遅れたり、混乱が生じることがあります。 

3.財産・資産の整理

資産の整理を行い、利用している銀行・不動産関係・証券・借金などをリスト化しておきましょう。事前にまとめておくことで相続時のトラブルを防ぎ、スムーズな手続きができるようにするためです。

財産の全体像が不明だと、相続人同士での争いや手続きの遅れが発生しやすくなります。 

こうした情報はエンディングノートにメモしておき、エンディングノートに書いてあることやノートの隠し場所を伝えておくとよいでしょう。

しっかりとした資産をお持ちの方や、家族以外に相続したいと考える方は混乱を避けるためにも遺言書の作成を検討してみましょう。

4.医療・介護の意思表示

介護・医療の方針・延命治療・臓器提供といった、医療や介護に関する意思表示を明確に残しておきましょう。

エンディングノートに書き残したり、事前に家族と話し合っておくことが大切です。

5.葬儀・お墓の準備

葬儀を経験した方がよく口にするのは「時間がなくて納得のいく予算で葬儀が出来なかった」ということです。

葬儀は亡くなってから1〜3日後に決定するのが一般的であり、心の整理がつかないまま葬儀という金銭面でも大きな決断をしなくてはなりません。これにはかなりのストレスを感じる方も多いでしょう。

50万円の家族葬を希望していても、プランに含まれていない供花・棺・骨壺・お布施といった諸費用で、100万円を超えてしまったという事例も多々あります。

また、火葬場が空いておらず1週間程度待たされるケースも少なくありません。この場合、遺体の安置に費用が掛かるため予想外の出費となるという声も耳にします。例えば遺体安置料が1日10,000円、保管のためのドライアイス料金が1日10,000円と合計20,000円掛かるとして、火葬まで7日とすると140,000円となる例もあります。

最近では葬儀の生前予約を受け付けるサービスがあり、生きているうちに葬儀の予約をしておくことで、葬儀社の比較や葬儀費用の検討が可能です。葬儀費用を事前に知っておくことや、家族間で葬儀の規模を話し合っておくことで、万が一の際に心残りが無くなるでしょう。お墓についても事前に用意しておける「生前墓」というものがありますので、死後にかかるお金について知っておいて損はないでしょう。

具体的に葬儀やお墓について準備しておかなくても、「葬儀は質素で家族のみ」「供花や遺影にお金を掛けず、残った家族の生活を優先」といった自分の希望をエンディングノートに意思を残しておくと、残された家族が判断に迷うことなくスムーズかつストレスなく対応できるでしょう。

6.身の回りの整理

身の回りの生活用品を含めた私物の整理も終活の一環です。使わなくなったものやなくても困らないものを整理・処分しておきましょう。物理的な断捨離だけでなく、新聞購読やクレジットカードの解約、会費の発生しているサービス類も整理しておくことも忘れずに。

自分の身体が健康なうちに行っておくことで、後々家族の負担を減らすことができます。自分の持ちものは必要最低限になるよう整理をおこなっておきましょう。

不用品の処分には自治体の粗大ごみ回収などで破棄できるものの他に、「売却できるもの」と「処分費用がかかるもの」があります。 不用品の仕分けにはかなりの労力が必要になるため、効率的に行いたい方は不用品回収を行っているサービスを利用することも検討してみましょう。

終活における処分品の一例

  • もらい物の食器
  • 予備として置いてあるタオルや毛布類
  • 来客用の布団や座布団
  • 余っている傘
  • 使っていないタンス
  • 捨て方のわからない学習机
  • 植木鉢やすだれといった庭に置いてあるもの全般

7.友人や知人、関係者リストの作成

友人やお世話になった人に自分の訃報を知らせてほしい場合、エンディングノートに連絡先リストを作っておきましょう。

リストには連絡先に加え、「同年代の友人」「お世話になった取引先」といった自分との関係性を簡潔にメモしておくと役立ちます。

8.デジタル終活

近年注目されているのがデジタル終活です。
デジタル終活とはパソコンやスマホ、インターネット上のデータを整理し、万一のときに備えることです。準備をしていないと遺族がロック解除やサービス解約手続きが出来ず、様々なトラブルが発生する可能性がります。

デジタル終活でやっておくこと

  • 家族にパスワードなどを残す
    • パソコンやスマホのパスワードはエンディングノートに記載しておく。
  • ネット資産の管理と共有
    • ネット口座やネット証券の情報とログイン方法をエンディングノートに記載しておく
  • サブスクリプションの整理
    • サブスク関連のリストを作成し、IDやパスワードをエンディングノートに記載しておく
  • 写真データなどの整理
    • 不要なデータは削除し、残したいデータはSDカードなどにうつしておく

ただし、パスワードをそのままエンディングノートに記載するのは危険が伴うので、家族だけがわかるように工夫しておくことをおすすめします。(例「愛犬の名前と家に迎えた日の西暦」など)

デジタル終活についての動画を公開していますので是非ご覧ください。

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