生前整理で価値を生かす!捨てる前に買取検討する9アイテム

生前整理で価値を生かす買取活用術:捨てる前に検討したい9つのカテゴリー

生前整理を始めようとお考えのあなたへ。「捨てるか残すか」で迷っていませんか?実は、もう一つ大切な選択肢があります。それが「買取に出す」という方法です。
長年大切にしてこられた品々の中には、思いがけず専門業者が高値で買い取ってくれるものが、たくさん眠っているかもしれません。
この記事では、無理なく進められる生前整理の方法と、処分する前にぜひ買取を検討していただきたい9つのジャンルについて、わかりやすくご紹介します。

捨ててしまう前に、ちょっと待ってください

生前整理は、ただ「モノを捨てる」だけの作業ではありません。あなたがこれまで大切にされてきた品々の中には、歴史的な価値があるものや、今でも多くの人が探し求めているレアなアイテムが含まれていることもあるんです。

「もう使わないから処分しよう」と決める前に、一度専門の業者さんに査定してもらうことをおすすめします。こんな良いことがありますよ。

  • ちょっとした臨時収入に
    • 思わぬ高値がついて、旅行や趣味の資金にできることも珍しくありません。
  • 地球にも優しい選択
    • 誰かに使ってもらうことで、環境を守ることにもつながります。
  • 気持ちもすっきり
    • 大切にしていたものが、また誰かの役に立つと思うと、手放すことにも納得できます。
  • 手間いらず
    • 買取業者さんが引き取りに来てくれるので、重いものを運ぶ心配もありません。

焦らず進める生前整理:3つのステップ

生前整理は、次の3つのステップでゆっくり進めていきましょう。

ステップ1:まずは仕分けから

お部屋を見回して、持ち物を次の4つに分けてみましょう。

  • 今も使っているもの:普段の生活で必要なもの
  • 思い出があるもの:写真や記念品など、心に残っているもの
  • 査定してもらいたいもの:もしかしたら価値があるかもしれないもの
  • 処分するもの:壊れていたり、明らかに使えないもの

ステップ2:買取業者さんに相談

「査定してもらいたいもの」に分けた品物は、いくつかの専門業者さんに見てもらいましょう。最近は写真を送るだけで、おおよその値段を教えてくれるサービスも増えています。パソコンやスマホが苦手な方は、お店に電話して相談してみるのも良いでしょう。

ステップ3:納得のいく方法を選ぶ

査定結果を聞いてから、次のように決めていきます。

  • 買取してもらう:提示された金額に納得できたら
  • 寄付する:まだ使えるけれど、買取価格が思ったより低かった場合
  • リサイクルに出す:素材として活用できそうなもの
  • 処分する:どうしても他に方法がないもの

意外と高く売れる!9つのジャンル

1. オーディオ機器

生前整理で価値を生かす!捨てる前に買取検討する9アイテム-オーディオ機器

「古いから価値がない」なんて思っていませんか?実は、昔のオーディオ機器を探している音楽好きの方は、今でもたくさんいらっしゃいます。

オーディオ機器は本体に型番が記載されていますので、型番をメモして買取店で買取価格を聞いてみるとよいでしょう。

こんなものが高く売れます

  • 真空管アンプ(マッキントッシュ、マランツ、ラックスマンなど)
  • レコードプレーヤー(テクニクスのSL-1200など)
  • 昔のスピーカー(JBL、ボーズ、タンノイなど)
  • レコードのコレクション(初版盤や珍しいもの)

こんなところを見られます

  • ちゃんと動くかどうか
  • 外側の傷や汚れ
  • リモコンや説明書が残っているか
  • 買った時の箱や保証書

「古い」ということが、逆に価値になることもあります。特に1970〜80年代の高級オーディオは、驚くような値段がつくこともありますよ。処分する前に、型番をメモして調べてみてくださいね。

遺品整理や実家じまい、生前整理などで、不要になったスピーカーやコンポといったオーディオ機器の処分方法にお困りの方に向けた記事を公開しておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。

不要になったスピーカー・コンポ・オーディオ機器の処分方法

2. 本・書籍

生前整理で価値を生かす!捨てる前に買取検討する9アイテム-本・書籍

本棚に眠っている本の中に、実は貴重なものが混じっているかもしれません。特に古い専門書や美術書は、思いがけず高値がつくことがあります。

ただし、本の買取価格は買取店によって様々です。専門書や美術書は古書を専門にしているお店、発売から間もない漫画本や小説は若者が立ち寄りやすい販売と買取併設の店へ持ち込むなど、お店の特色に合わせて持ち込むとなお良いでしょう。

ここで注意しておきたいことは、一般的に古本買取の相場は定価の5%程度である点。つまり、定価1,000円の書籍の場合、買取価格は50円程度になるということです。

話題書や発売から間もない本、人気の作家、メディア化したシリーズの本などはプラスの価値が付くことで高値での買取となっていますが、基本価格は低いものであること言うことを念頭に置いておくべきです。

本の買取価格に過剰に期待しすぎないように注意しましょう。 

こんなものが高く売れます

  • 初版の本(有名な作家のもの)
  • 限定版や著者のサイン入りの本
  • もう手に入らない専門書や学術書
  • 美術書や写真集(きれいな状態のもの)
  • 古い和本

こんなところを見られます

  • いつ発行されたか(初版かどうか)
  • カビや変色、書き込みがないか
  • カバーや帯がついているか
  • 限定番号やサインの有無

たくさんの本をまとめて処分する前に、ぜひ一冊ずつ確認してみてください。意外な本に価値があることも。特に古い専門書は要チェックです。

生前整理や実家じまい、遺品整理の際には多くの本の片づけに悩まされることでしょう。
本の処分・売却などに興味がある方は、別の記事で詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

遺品整理・生前整理で出てきた大量の古本の処分方法

3. 日本刀

生前整理で価値を生かす!捨てる前に買取検討する9アイテム-日本刀

実家の倉庫・蔵・物置などに眠っている、ご先祖様から受け継いだ日本刀をお持ちではありませんか?きちんとした手続きを踏めば、文化財として高く買い取ってもらえる可能性があります。

注意するポイントとして、日本刀の取り扱いには銃砲刀剣類登録証が必要であることが挙げられます。

万が一銃砲刀剣類登録証が見つからない場合、管轄警察署で発見届を提出し、都道府県教育委員会にて登録証の交付を受ける必要があります。

こんなものが高く売れます

  • 登録証がある日本刀(特に有名な刀工の作品)
  • 刀装具が美しいもの
  • 江戸時代以前の古い刀
  • 将校用の軍刀

こんなところを見られます

  • 登録証があるかどうか(これは必須です)
  • 誰が作ったか
  • いつの時代のものか
  • 刃の状態

日本刀は法律で管理されています。登録証がない場合は、まず最寄りの警察署に相談してください。また、文化財に指定されている刀は扱いに制限があります。

4. 着物

タンスの奥で眠っている着物はありませんか?状態が良ければ、思わぬ高値がつくことがあります。

ただし、近年需要の低下から買取価格がかなり下がっています。

多くの中高年の方にビックリされることなのですが、30年程前に購入価格80万円以上の着物を査定に出したところ査定額15万円といわれ、納得がいかず手元に置いておき、改めて最近査定に出してみたら、2万円~7万円だと言われてしまったという話があります。

また最近よく聞く話では、広告などで「着物高く買い取ります!」と謳っている業者に出張買取を依頼したところ、「他に貴金属やアクセサリー類はありませんか?」と誘導され、最終的に着物の買取をせず、貴金属だけ持って帰ってしまい、本来処分したかった着物が処分できなかったという話があります。

これは着物に価値がないと判断した上で、集客のうたい文句として利用し、利用客の本来の目的をうやむやにした悪い商法です。こうした悪い業者に騙されないよう、大手の会社であっても口コミをしっかり確認し、強引に話を流されないようしっかり対応しましょう。

こんなものが高く売れます

  • 有名な作家さんや老舗のお店の着物
  • 正絹(シルク)の着物
  • 訪問着や振袖
  • 西陣織などの伝統工芸品の帯
  • 大正〜昭和初期のアンティーク着物

こんなところを見られます

  • 素材(正絹かどうか)
  • シミや傷がないか
  • 仕立ての状態
  • 誰が作ったか、どこの産地か

着物の価値は、なかなかご自身では判断しにくいものです。「着物買取」を専門にしている業者さんに相談することをおすすめします。特に、長年タンスにしまったままの未使用品は、意外な高値になることも。
ただし、中には着物を専門としている風を装って、実際のところは買取・最悪の場合引き取りすらも行わない業者もいるので注意しましょう。

5. 毛皮

最近は少し事情が変わってきましたが、状態の良い高級毛皮は今でも買い取ってもらえます。また誰かに使ってもらうことで、環境にも優しい選択になります。

こんなものが高く売れます

  • ミンク、セーブル、チンチラなどの高級毛皮のコート
  • 有名ブランド(サガファーなど)の製品
  • 状態の良いフォックスやムートンの小物

こんなところを見られます

  • 毛が抜けたり変色したりしていないか
  • 裏地の状態
  • ネーム刺繍の有無
  • ブランドや購入した時の証明書

古い毛皮は、保管状態で価値が大きく変わります。毛並みがきれいなものは、専門の買取店に相談してみましょう。もちろん、寄付やリサイクルという選択肢もあります。

毛皮の処分方法と売却のコツについて詳しく解説した記事もありますので是非ご覧ください。

毛皮コートの処分に困ったら|捨てる方法6つと売却のコツ

6. 時計

高級な腕時計は、きちんとお手入れしていれば、長く価値が保たれます。古いモデルはむしろ価値が上がることもあります。

特にロレックスやオメガといった高級時計は動いていないものや、パーツが欠損しているものでも買取が可能な場合があります。ベルトのコマだけでも買取可能だった事例がありますので、著名ブランドの時計は捨てずに、買取店へ持ち込んでみましょう。

こんなものが高く売れます

  • 高級ブランド(ロレックス、パテックフィリップ、オメガなど)
  • 機械式の時計(複雑な機能があるもの)
  • 限定モデル
  • アンティークの懐中時計

こんなところを見られます

  • ちゃんと動くか
  • 外側の傷や汚れ
  • 箱や保証書、余っているベルトのコマなど
  • 修理したことがあるか
  • 珍しいモデルかどうか

見た目だけではわからない価値があるので、処分する前に必ず専門家に見てもらいましょう。おじいさまやおばあさまから譲り受けた古い時計は、想像以上の価値があるかもしれません。

7. 骨董品

「ただの古いもの」だと思っていたものが、実は貴重な骨董品だったということは、よくあることです。特に明治から昭和初期の工芸品は、海外の方からも人気があります。

こんなものが高く売れます

  • 陶磁器(有田焼、九谷焼、伊万里焼など)
  • 漆器
  • 昔の人形(雛人形、五月人形など)
  • 鉄瓶や銅器
  • 七宝焼

こんなところを見られます

  • 誰が作ったか、銘が入っているか
  • いつの時代のものか
  • 保存状態
  • 箱や証明書があるか
  • 珍しい素材や技法が使われているか

骨董品の価値は、専門家でないとなかなか判断できません。いくつかの業者さんに見てもらうことをおすすめします。箱や証明書があるものは、必ず一緒に査定に出しましょう。

8. 楽器

良い楽器は、長く使っても価値が落ちにくいものです。特に古い楽器は、珍しさから高く買い取ってもらえることがあります。

また楽器専門店の場合、音が鳴らない・キズやへこみがあるダメージ品でも買取してもらえるお店があります。こうした楽器専門店は自社でお直しする技術があるため、一般的な買取店で状態不良を理由に断られたものでも買取してもらえますので、相見積もりをとるなどして、お店選びをしましょう。

こんなものが高く売れます

  • 古いギター(フェンダー、ギブソン、マーチンなど)
  • バイオリンやチェロなどの弦楽器
  • サックスやトランペットなどの管楽器
  • ピアノ(国産でも輸入品でも)
  • 三味線や琴などの和楽器

こんなところを見られます

  • メーカーやモデル
  • いつ作られたか
  • 音の良さや弾きやすさ
  • 外側の傷や汚れ
  • ケースや付属品

長い間使っていない楽器でも、お手入れすると価値が戻ることがあります。有名なメーカーの楽器は、型番を調べてから処分を考えましょう。

9. 掛け軸

床の間に飾ってある掛け軸、誰が描いたものかご存知ですか?有名な書家や画家の作品なら、美術品として高い価値があるかもしれません。

箱などに入ったままで、倉庫・押し入れ・蔵などに眠っている掛け軸は、価値を知らないとうっかり捨ててしまうこともあります。

また、掛け軸や骨董品といった品々は、買取店側に専門的な知識と売却できる販路を持っていないと高い価格を付けてはくれません。こうした品物は専門的に買い取ってくれる業者を選ぶことをおすすめします。

こんなものが高く売れます

  • 有名な画家や書家の作品
  • 江戸〜明治時代の古い掛け軸
  • 装飾(軸装)が美しいもの
  • 箱や鑑定書がついている作品

こんなところを見られます

  • 誰が作ったか(署名や印)
  • いつの時代のものか
  • シミや虫食いがないか
  • 装飾の状態
  • 箱や鑑定書があるか

掛け軸の価値は、専門的な知識がないと判断が難しいものです。美術品を扱う買取店で査定してもらいましょう。署名があって保存状態が良いものは、必ず専門家に見てもらってくださいね。

無理なく進めるための5つのコツ

生前整理は、買取を考えながら次のポイントを意識してすすめると上手くいきます。

1. 思い出と値段は別に考える

思い出深い品物と、お金になる品物は別物です。思い出の品は写真に撮って残しておく、という方法もありますよ。

2. ご家族にも相談を

特にご家族にとって大切かもしれないものは、処分する前に一声かけておきましょう。

3. 少しずつ、マイペースで

全部を一度に片付けようとしなくて大丈夫です。「今週は本棚一段だけ」というように、小さな目標を立ててゆっくり進めましょう。

4. わからないことは専門家に聞く

価値がよくわからないものは、遠慮せず専門家に相談しましょう。後で「あの時聞いておけば」と後悔しないためにも。

5. 売るだけでなく寄付も考えて

すべてをお金に換えなくても良いんです。状態の良いものは、福祉団体などに寄付するのも素敵な選択です。

おわりに:価値を次の世代へ

生前整理は、ただ「捨てる」だけの作業ではありません。長年大切にしてこられた品々を、次の誰かに使ってもらう。そんな「価値を受け渡す」素敵な機会でもあるんです。

買取業者を選ぶ時は、慌てずに何社かから見積もりをもらいましょう。インターネットでの口コミや、査定料、出張費がかかるかどうかも確認しておくと安心です。

生前整理は、確かに大変な作業です。でも、計画的にゆっくり進めていけば、自分の人生を振り返る良い機会にもなりますし、ご家族の負担も減らせます。思いがけない発見や、嬉しい驚きがあるかもしれません。

この機会に、持ち物とご自身の関係を、ゆっくり見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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