実家の仏壇はいらない?継げない・置けない親の仏壇はどうする

親が逝去したとき、様々な対応に追われる中で「仏壇をどうするか」という問題に直面する方も多いのではないでしょうか。
誰が受け継ぐのか、処分するのか――いずれもすぐに決めきれない難しい問題であり、つい後回しにしてしまいがちです。

この記事では、仏壇を家に置く意味や継承・処分の考え方、そして実際の対応方法まで、後悔のない選択をするために知っておきたい情報をわかりやすくご紹介します。

親が亡くなったとき、仏壇はどうする?

人生の中で避けて通れないのが、親が亡くなったあとの仏壇の扱いです。
「受け継ぐべきなのか」「誰が受け継ぐのか」「処分してもいいのか」など、人によって悩みはそれぞれ異なり、正解があるわけではありません。

中には、「自分の家に仏壇を置くスペースがない」「遠方に住んでいるため管理が難しい」といった現実的な事情に悩む方もいれば、「ご先祖代々のお仏壇だからこそ大切に守りたい」と考える方もいます。
感情と現実の折り合いをどうつけるかが、難しさの一因と言えるでしょう。

「処分して罰が当たらないか」不安になる理由

仏壇はご先祖様との絆の象徴。だからこそ「処分して本当に大丈夫なのか」と悩むのは自然なことです。
特に、お寺との関わりがあまりない、閉眼供養などの宗教的な手順を知らないなどの場合、処分への不安は大きくなります。

正しい手順で処分すれば、罰が当たることはないので安心してください。

少しでも不安な気持ちを感じる場合は、リユース相談本舗にご相談ください。
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継げない・置けない|仏壇にまつわる悩み

継承に関する不安

  • 娘しかいない
  • 一人っ子で、子供がいない
  • 子供に負担をかけたくない
  • 宗派が異なるため受け継ぎづらい

物理的な問題

  • 家が狭く仏壇を置くスペースがない
  • 両家の仏壇があるためさらに増やすのは難しい
  • 実家が空き家になっており、誰も住んでおらず仏壇が取り残されている
  • 遠方に住んでいて引き取れない

精神的な問題

  • 管理などが大変そうで継ぎたくない
  • 義理の実家の仏壇を家に置きたくない

このように、仏壇の継承に関する悩みは多岐にわたります。
物理的な問題であれば、工夫次第で解決できる場合もありますが、精神的な問題は「どこで折り合いをつけるか」が難しく、より慎重な判断が求められます。

仏壇の意味と現代における供養のかたち

仏壇は、ご先祖や故人を供養するための“家庭の中の小さなお寺”といわれます。
日々手を合わせることで、感謝や祈りを捧げる“心のよりどころ”でもあります。

ただし、現代では必ずしも仏壇を置く家庭ばかりではなく、供養の形も多様化しています。大切なのは、故人への想いを大切にすることです。

仏壇を受け継ぐのは誰?

昔は長男が引き継ぐことが多かったのですが、現在は家族の事情や住宅環境に合わせて柔軟に決められます。

仏壇やお墓は「祭祀財産」として扱われ、通常の相続財産とは異なります。基本的には家族で話し合って決めることができ、決まらない場合は家庭裁判所が関与し、相続人を決めていきます。

仏壇に関する4つの選択肢

仏壇を受け継ぐ

昔ながらの方法ですが、安心感があり、家族の心の支えとなる場合もあります。

こんな方におすすめ

  • 物理的にスペースが確保できる
  • 気持ちの上でも受け継ぎたい
  • 家族の同意が得られている

仏壇を小さくする

豪華な仏壇から、メモリアルステージや壁掛けタイプなど、コンパクトなものに変更する方法です。
現代の住環境に合わせつつ、インテリアとしても調和させることができるので、違和感なくリビングなどに設置することが可能です。

仏壇の買い替え時には、宗派によっては、開眼供養・閉眼供養が必要な場合があります。ご自身の宗派がどのような対応が必要か確認しましょう。

こんな方におすすめ

  • 供養は続けたいがスペースに制約がある
  • 現代的なインテリアに調和させたい
  • 手入れの負担を軽くしたい

複数の仏壇を一つにまとめる

両親・義実家など仏壇が複数ある場合は1つに統合することが可能です。
同じ宗派の場合は位牌を移すのみで済むケースが多く、異なる宗派の場合は無宗派の仏壇への変更が必要になることがあります。

こんな方におすすめ

  • 両家の仏壇を管理している
  • スペースの問題を解決したい
  • 管理の負担を軽くしたい

仏壇を処分する

仏壇そのものを処分する方法で、実家じまいや、引っ越しなどで、近年増加傾向にあります。

正しい手順に沿って処分することで、心配や不安を感じる必要はありません。

こんな方におすすめ

  • 物理的に継続が困難
  • 実家じまいを進めている
  • 新しい供養の形を検討したい

仏壇の処分方法と手順

4つの選択肢の中で一番手順が多い、仏壇の処分について詳しくご紹介していきます。

Step1.閉眼供養(魂抜き)を行う

宗派にもよりますが、処分する際には「閉眼供養」でお役目を終える儀式を行うのが一般的です。

開眼供養にかかる費用

相場は1万円から5万円ほど。お布施(費用)は「お気持ちで」といわれることもありますが、この範囲を目安にすると良いでしょう。

閉眼供養が依頼出来る場所

  • お寺(菩提寺)
  • 仏壇店
  • 供養もできる不用品回収業者

立ち会い形式 や合同供養、委託での供養など様々な種類があるため、事前に確認しておくと安心です。

閉眼供養とは|仏壇処分での魂抜きの方法とお布施や注意点

Step2.仏壇本体を処分する

閉眼供養が終わったら、魂が抜かれただの物となった仏壇を処分する必要があります。
処分だけをすることも可能ですし、供養と処分がセットになったプランなども存在しますので、ご紹介していきます。

処分方法の選択肢

  • お寺
  • 仏壇店
  • 不用品回収業者
  • リサイクルショップ
  • 粗大ごみ

お寺

お寺によっては供養のみの場合もあります。小さいサイズはお焚き上げをしてくれるお寺や、業者に委託しており引き取ってもらえることもあるので、事前に確認が必要です。

仏壇店

引き取りと供養のセットプランを用意してあることもあり、料金はサイズや、自宅から店舗までの移動距離によっても変動することがあります。
処分する仏壇を購入した店舗や、買い替えの場合は料金が安くなることがあるので、一度確認してみることをおすすめします。

不用品回収業者

仏壇を取り扱っている不用品回収業者に委託することで、引き取りと供養のセットプランを用意していることがあります。
一方で、仏壇自体を取り扱っていない、または閉眼供養後のものしか受け付けない可能性もあるので、注意が必要です。

リサイクルショップ

買取ってもらえる場合は、処分の足しにすることが可能です。
また、買取不可でも有料で引き取ってもらえることもあります。どちらの場合でも事前に閉眼供養が必要となるケースが一般的です。

粗大ごみ

自治体が回収している粗大ごみ回収に依頼します。仏壇のや大きさによって料金が異なりますが、比較的安価で処分可能です。

仏壇処分は罰当たり?処分方法のメリット・デメリットを比較

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仏壇処分にかかる費用とお布施の目安

※横にスクロールできます
処分方法プラン費用
お寺供養+引き取り1〜10万円                  
仏壇店供養+引き取り2〜8万円
不用品回収供養+引き取り数千円〜5万円     
リサイクルショップ   買取※閉眼供養が別途必要  0円※手数料がかかる場合があります
粗大ごみ引き取り500〜2,000円

※仏壇の大きさや、閉眼供養の有無、お寺や業者によって費用が異なります。

仏壇のみを処分する方法

先祖代々の仏壇や仏具をすべて処分してしまうことに、罪悪感やうしろめたさを覚える方もいらっしゃるかもしれません。

それでも「置く場所がない」「家をすっきりさせたい」「子供に迷惑をかけたくない」など悩んでいる方は、仏壇を処分し、位牌だけを手元に残して祀る方法もあります。

仏壇の代わりになるもの

  • ミニ仏壇・棚の上で祀る
    仏壇の代わりに、棚やカラーボックスなどの家具の上に位牌を置いて供養する方もいらっしゃいます。
  • 手元供養
    宗教などにとらわれず、自由な形で供養する方法です。ミニ骨壷や写真、お花など、好きな物を祭り個人を偲べるため、近年注目されています。
  • デジタル仏壇・スマート仏壇
    ディスプレイに遺影や思い出の写真などがBGMとともに写し出される最新の仏壇です。小ぶりなものが多く、置き場所に困りづらいのも魅力です。

位牌を置く場所の注意点

位牌は湿気や埃に弱いので、水回り、玄関、湿気の多い場所は避け、 家族が静かに手を合わせやすい空間を選ぶことが大切です。

仏壇を処分したら後悔する?

仏壇を処分する際、「本当にこれでよかったのか」と不安になる方は少なくありません。
特に、両親が長年ご先祖を祀ってきた仏壇であればなおさら、処分後に罪悪感を覚えることもあります。

よくある後悔の声

  • もっと家族と話し合ってから決めればよかった
  • 閉眼供養をせずに処分してしまい、なんだか気持ちが落ち着かない
  • 手元に写真や位牌だけでも残しておけばよかった

後悔を避けるための3つのポイント

家族としっかり話し合う

話し合いを怠ってしまうと、「本当は仏壇を処分したくなかった」「懇意にしているお寺で供養をお願いしたかった」など、後から家族間で意見の食い違いが生じ、思わぬトラブルに発展してしまうこともあります。
大切なお仏壇だからこそ、処分を決める前には家族全員でしっかりと話し合い、それぞれの思いや希望を確認しておきましょう。

菩提寺や地域の慣習を確認する

仏壇の扱い方や供養の仕方は宗派や地域によって大きく異なります。
事前に確認しておくことで、後から「その方法は良くなかったのではないか」と不安になったり、近所の方から指摘を受けてトラブルになることも避けられます。
安心して仏壇の処分を進めるためにも、まずは菩提寺や地域のしきたりに従い、正しい手順を踏むことを心がけましょう。

仏壇処分の閉眼供養|お布施や浄土真宗などの宗派による違い

専門家に相談してみる

仏壇の処分について、少しでも不安に感じるたり迷いが生じる場合は、無理に急いで決める必要はありません。まずはお寺や専門業者に相談してみることをおすすめします。
専門的な立場からの意見を聞いたり、第三者の目線でアドバイスを受けることで、「自分たちだけでは気づけなかった視点」に出会えることもあります。
一度立ち止まって相談することで、安心して納得のいく方法を選びやすくなるでしょう。

まとめ|仏壇は“心で供養”する時代へ

現代では、仏壇の形にとらわれず、故人への想いや感謝の気持ちを大切にすることが何より重要です。

  • まず家族で話し合う
  • 選択肢を知る
  • 専門家に相談する
  • 心が納得する方法を選ぶ

住環境や家族構成の変化に合わせて、あなたの家族にとって最適な供養の形を選択しましょう。
一人で悩まず、必要に応じて仏壇店やお寺、不用品回収業者などに相談することで、きっと納得のいく解決策が見つかるはずです。

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